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イベント関連:月例セミナー

日時:2024年10月31日 16:06 投稿者:pt21c

「新型コロナ対応を踏まえた 静岡県のこれからの感染症対策」
講師 静岡県 健康福祉部 感染症管理センター センター長 後藤 幹生 氏

【講演概要】
 2019年12月に発生した新型コロナウイルス感染症は、2023年3月までに
全世界で6億人以上が感染し700万人が死亡。日本の累積死亡者数は1万人
あたり6人で、世界の中では低い。米英は33人。日本のワクチン接種回数
は1人あたり約3回で最も多く、欧米等は2~2.5回。
 静岡県の感染者1000人あたりの死亡者数は下がってきており、ワクチン
接種率の高まり、飲み薬の承認、重症化率が低いオミクロン株の流行が理
由と考えられる。県別の死亡者数は、静岡県は少ない方から5番目、感染者
数は少ない方から18番目。今年3月までに県内の65歳以上の高齢者の94%が
2回以上ワクチンを接種。全年代でも82%以上が2回以上接種。このことと、
内服抗ウイルス薬の投与率の高さが重症化や死亡者を減らした大きな要因
と考えられる。
 献血した人の残りの血液を使った抗体の全国調査によると、2024年3月の
時点で若い人は既に1回以上コロナにかかった人が多いことがわかり、普通
の風邪になりつつある。しかし60代ではかかった人は5~6割。高齢者は重
症化もしやすいので、まだ注意が必要。
 県ではコロナ禍の経験を踏まえて、次への対策を準備。平時も医療機関
や各関係団体との連携を推進したい。危機発生初動時のリスクコミュニケー
ションで重要なことは、直ちに共感を表現すること、リスクをシンプルに
説明すること、リスクを減らし安全を保つ行動を促すこと、危機に対応し
た取り組みと成果・今後の対応を説明して組織の信頼性を確立すること、
である。
 世界の流行感染症の3分の1が鳥インフルエンザ関係。アメリカでは乳牛
から人への鳥インフルエンザ感染事例が増加。どんな感染症が次にやって
きても、感染症の3つの成立要素をしっかり考えて行動してほしい。「感染
源」、それをもらってしまう「感染宿主」、その間を結ぶ「感染経路」の3つ。
病原体を増やさないようにし、清潔な環境を整備することによって感染源
を減らす。ワクチン接種や免疫力を高めるケアなどによる宿主の抵抗力の
強化。そして、症状の強い時は人と会わず、手洗い、咳エチケットなどで
感染経路を断つことが重要。
 国は約10年ぶりに新型インフルエンザ等対策政府行動計画を大幅改定。
そのポイントは、平時の準備、対策項目の拡充、幅広い感染症に対応し柔
軟に対策を切り替えること、DXの推進、実効性確保の取り組みである。静
岡県感染症管理センターは三島市にあり、感染症情報基盤の構築、感染症
対応人材の養成、感染症災害時の指令塔という3つの役割を担っている。
 本県が人口あたりのコロナ死亡者を低く抑えることができたのは、皆様
の感染対策とワクチン接種の協力、医療機関のご尽力のおかげと感謝。コ
ロナは若い人にとっては風邪に近づいているが、高齢の方や病気を持つ方
は重症化する場合があるので、定期的なワクチン接種と、発症したら速や
かな受診、抗ウイルス薬の服用が大事。県は独自の注意報・警報を発令し、
メリハリのある感染対策の協力と適正受診の呼びかけを継続中。現在県で
は次の感染症対策の行動計画を作っているので、ご意見をお願いしたい。
県のホームページで「静岡県 コロナ 記録」で検索すると、静岡県の新
型コロナ対応の記録を見ることができる。ぜひご参考に。

日時:2024年10月 3日 15:21 投稿者:pt21c

「AI(人工知能)の現状と共存への道」
講師 静岡県立大学 経営情報学部 学部長 六井 淳 氏

【講演概要】
 1956年のダートマス会議で初めて人工知能(Artificial Intelligence:AI)
という言葉が誕生。人の知能との最大の違いは入力。AIはあらゆる環境情
報を入力として用い、確率的に高いもの、これを尤度(ゆうど)と言うが、
もっともらしさが一番のものを提示するだけ。正しいかどうかは関係ない。
人間の「考える」という行為とは違う。これがAIの正体。AIを経営に活用
する場合は、確率的な指標で成功率の高い戦略を導くだけであり、必ずし
も成功するわけではない。解答はあくまでも局所的最適解で、人の判断の
参考とするだけが望ましいあり方。
 2012年からAIとともに世の中は急加速。2030年以降、労働人口の減少を
外国人とAIで補う時代へ。AIの導入で労働生産性は2035年に40%向上する
が、テレワークとAIによる自動翻訳機能の充実で海外移住障壁がなくなり、
若年労働者の海外流出が止まらなくなると予想される。2030年以降は仮想
通貨経済圏と新たな経済圏が誕生する可能性がある。若者が安心して生活
できる国を急いで作る必要がある。AIによる予測・管理・制御技術がより
重要になる。2060年に日本人の平均寿命は90歳を超え、2000年以降に誕
生した子供の平均寿命は100歳を超える。現在の10代の日本人が30代にな
る頃には、多くの労働をAIが担う社会になる。
 人間の知性をAIが超えるのは2030年代、シンギュラリティ(技術的特異
点)が起こるのが2040年代半ばと言われる。量子計算機の登場に伴い、A
SI(Artificial Super Intelligence:人工超知能)が生まれると言われる。A
SIに何を許し、何を許さないかは人が決める必要がある。現在は、それが
決められずに開発だけが先行している。
 AIとは知識の外注。インターネット検索の35%はウソ。AIは確率のオバケ
で、確率的に高いもっともらしいものが出る。ホモサピエンスの最大の発明
は「言語」。人間は言語というシンボル処理を獲得した。AIは肥大化したシン
ボル処理の一つ。知能という意味でのシンギュラリティやASIはないと断言で
きるが、シンボル処理という意味でのシンギュラリティは確実に起こる。自
分で考えるという行為をやめ、言語処理をやめる時代がくる。肥大化するシ
ンボル処理こそがASI。確率的最適解を社会全体が真実と勘違いする世界は、
手塚治虫が『メトロポリス』で描いたAIが教祖になる世界。私は湯川秀樹博
士の「真実はいつも少数派」という言葉を大事にしている。確率処理で多数
派になるAIは、その全く逆。AIを参考にするのはよいが、人間が自分で考え
ることをやめた瞬間に大変な事態が起こる。
 赤い色で書かれた「青」という文字を出し、これは何かと聞くと、感覚的
には赤であるにもかかわらず、5歳以上の人間は全員が「青」と言う。それ
は教育の成果。「感覚の一人称化」と言う。A=BはB=A、数学の交換法則。
物事が等価であるということを共有するのは人間だけ。人と動物の違いは、
相手のことを自分のこととして考えられるかどうか。人はAIに共感している
だけで、AIが人間化しているのではない。共感は人間が持つ唯一の能力であ
る。

日時:2024年8月27日 16:06 投稿者:pt21c

「南海トラフ地震臨時情報」初の発表で見えてきたこと
講師 TBSテレビ報道局 解説委員 福島 隆史 氏

【講演概要】
8月8日当日をふり返る。「南海トラフ地震臨時情報」の想定される発
表の流れは、日向灘の地震のような現象の発生から5~30分以内に気象
庁が巨大地震に結びつくかどうかの調査を始めたという「調査中」の
臨時情報を発表。その後地震研究者6人による評価検討会が緊急招集さ
れ、評価をまとめる。早ければ2時間以内に評価結果が出る。我々JN
N系列の放送局は、調査中と評価結果が出るタイミングで特別番組を
組むと決めて対応を準備しており、4月20日には訓練も実施していた。
8月8日は訓練の想定とほぼ同じとなり、その成果があった。
南海トラフ地震関連の情報体系は2017年秋にもとになる仕組みがで
き、2019年5月に臨時情報と解説情報の2つを出すことが決まったが、
今回初めて出された。それ以前の動きについては静岡新聞社刊の『沈
黙の駿河湾』に詳しく書かれているので、興味ある方はご一読を。
臨時情報のキーワードは「調査中」「巨大地震警戒」「巨大地震注意」
「調査終了」の4つ。発表基準は震度や津波の有無ではなく、地震が
南海トラフ地震の想定震源域で起き、地震の規模がマグニチュード
(以下M)6.8以上である、という2つの条件のみ。モーメントマグニチ
ュード(以下Mw)という基準で地震の規模を計算した結果7.0以上と評
価したため、今回「巨大地震注意」が発表された。東京大学の災害情
報研究者の緊急アンケートによると、4人中3人が何らかの地震が起こ
ると受けとめ、これが地震予知情報と思われた可能性がある。残念な
がら地震予知は確立されていない。臨時情報は、最初の地震から1週間
以内に、南海トラフ地震の想定震源域で、最初の地震よりは巨大な地
震が起きる確率が少し上がっていることを示す情報。"1週間以内"に科
学的根拠はなく、社会が受け入れられる期間としての1週間である。
「巨大地震警戒」が出るのは、先に起きた地震がMw8以上と評価され
た場合。地震発生後の避難では間に合わない沿岸部などの住民は、こ
の時点で避難が呼びかけられる。高齢者等事前避難対象地域もあり、
シビアな状況。南海トラフ地震評価検討会の平田直会長は「次の巨大
地震がどこでいつ起きるかは言えない。想定震源域全体で注意してほ
しい」と語る。
臨時情報が出るもう一つのパターンは「通常と異なるゆっくりすべ
りが発生した可能性」。これは地下の「ひずみ計」がキャッチし、地
上では揺れを感じない。そんな時どうするか。国が出すメッセージは
「巨大地震注意」か「巨大地震警戒」か「調査終了」のみ。このゴー
ルに着目して、日頃から備えをすることだ。それぞれが出た場合にど
う対応をするか、今の段階で決めることができる。その際に顧客や社
員に対してもメッセージを出すことは有効である。
13年前のM9.0の東日本大震災。その2日前に同じ震源域でM7.3の地震
が起きていたが、このあと巨大地震が起きるかもしれないという警告
は当時なかった。国としてはこの事実を見た以上、南海トラフエリア
でM7の地震が起きて何も注意喚起をしないという選択肢はない。注意
呼びかけの妥当性にはいろいろな議論があると思うが、確率が低いか
ら何もしなくていいというのは違う。臨時情報の受けとめをこの機会
に考えていただけたらと思う。

日時:2024年8月 8日 16:08 投稿者:pt21c

光技術による社会貢献と高付加価値化への挑戦
講師 浜松ホトニクス株式会社 代表取締役社長 社長執行役員 丸野 正 氏
【講演概要】
 当社は1953年創業、従業員約6,000人。2023年9月期で売上2,214億円。
研究開発費に120億円を使っている。私たちの心には常に高柳健次郎先生
がいる。「女神の前髪を掴め」という言葉。常に先回りをし、女神の前に
出て前髪を掴む。人のまねではなく自分独自のことをやる。先生の弟子
の堀内平八郎が創業した当社に流れるマインドは、「自主性を重んじる」
こと。「できないと言わずにやってみろ」という風土でチャレンジできる
環境が整っている。
 まず、スーパーカミオカンデ。岐阜県飛騨市神岡鉱山の地下1,000m。直
径39.3m、高さ41.4m、5万トンの純水を蓄えたタンクの壁一面に11,000本
の光センサ光電子増倍管を設置。ここで宇宙から飛んでくる素粒子の一つ、
ニュートリノを観測する。2002年に小柴昌俊先生が超新星爆発に伴ったニ
ュートリノの観測に成功してノーベル物理学賞を受賞。2015年にニュート
リノに振動があることが発見され、梶田隆章先生がノーベル物理学賞を受
賞。現在は直径68mのハイパーカミオカンデに40,000個相当の検出器を設
置し、2027年からの観測開始を目標としている。またここでノーベル物理
学賞を受賞される方が出てほしいと切に願っている。
 次に、1983年に始めたPET、Positron Emission Tomography(陽電子放
出断層撮影法)。正常細胞ががん化すると糖を代謝。そこにブドウ糖18F-
FDGを注射するとがんの病巣に集まり放射線を放出。それを検出し、がん
を早期発見する。この事実は当社で検証し学会で発表した。PET研究の発
端は、人はなぜ戦争をするのか脳機能を解明して世界平和を実現しよう!
という当時の社長の発案。1988年には世界の脳科学者を集めて浜松で脳・
精神科学平和探究国際会議を開催。この会議は現在も続く。2002年には
PET検診は保険適用となり、浜北の中央研究所の中に浜松PET診断センター
を設立。2019年からはアルツハイマー型認知症の原因となる脳内のアミロ
イドPET検査も開始。PET検診は多くの企業で取り入れられている。「歳を取
っても健康で元気に暮らせる社会の実現」が研究のゴール。SDGsの3「すべ
ての人に健康と福祉を」に貢献。
 もう一つはレーザ核融合発電。核融合の原理は、海水中に無尽蔵にある重
水素、三重水素をカプセルに入れて全方位からレーザを照射、圧縮し、別の
レーザで点火、燃焼して、飛び出した中性子の運動エネルギーを熱エネルギ
ーに変換して発電するというもの。原発で行われる核分裂は連鎖的反応で制
御が難しいが、核融合は一度きりの反応で、二酸化炭素なども排出しない。
研究の発端は人口増加による食糧不足問題の解決だった。そこで大出力レー
ザ光を使った植物工場を構想。1997年から核融合発電に必要となる大出力レ
ーザの開発に着手。2006年には浜松ホトニクス産業開発研究所を設立した。
このような研究所を持つ民間企業は世界で唯一。着々と技術確立を進めてい
る。SDGsの7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に貢献。 
 当社はソリューションプロバイダーとして課題解決し高付加価値製品を提
供。その対価でさらなる貢献をする付加価値創造サイクルで活動。光を使っ
て未知未踏領域を開拓することで、人類に役立ち、生き様を変えるような新
しい産業を創成する心意気で研究開発を進めている。

日時:2024年7月 8日 16:37 投稿者:pt21c

市政報告「浜松から地方創生」
講師 浜松市長 中野祐介氏
【講演概要】
今日は20年ぶりに新紙幣が発行され、県政では新知事が
誕生し、時代の転換点を迎えた。良い方向に時代が変わっ
てほしいが、円安や自然災害など課題も多数。特に浜松市
は人口減少が問題。現日本郵政社長で総務大臣当時は私の
上司であった増田寛也氏が『地方消滅』という本を出し、
「地方創生」政策が始まったのが2014年。10年後の今年
「消滅可能性都市その後」として改めて警鐘を鳴らした。
浜松市は幸い消滅可能性都市ではないが、この10年人口減
少を止められない。浜松は中部地方第2の都市で大都市圏
へアクセスも良く、豊かな自然環境がある。他地域から来
た人に寛容な風土があり、政令指定都市の幸福度ランキン
グ2022年1位、健康寿命3期連続1位など、日本一市民が健康
で幸福に暮らせる街と言える。そして多くの世界企業を生み
出した「やらまいか精神」のDNAが生きる素晴らしい地域で
ある。しかし、人口は減少の一途。その大きな要因は出生数
の低下と若者の東京圏への流出。このまま何もしないと2100
年には人口37万人になると推計される。浜松は本来、日本全
体の人口減少を食い止め、成長を牽引する街のはず。今こそ
「浜松から地方創生」を実現しなくてはいけない。
「まち・ひと・しごと創生法」が地方創生法の正式名。そ
れをどう進めるか。所帯を持ち子どもを産み育てられる環境
を作り子どもの数を増やす。若者の流出を防ぐために魅力的
な進学先と働く場を用意し、これからの時代の働き方ができ
る「しごとの創生」をする。さらに、子どもを社会全体で支
え、健康で誰もが活躍できる仕組みを作る「ひとの創生」。
そして、街の魅力を高め、安心で安全な街を作る「まちの創
生」。この三つを一体的に進めることが地方創生になる。
 今年度の市の予算は7つの柱立てで編成し、総額3,963億円。
これは一般会計の当初予算としては過去最大だ。概略を説明。
分野1 産業経済/ICT企業の誘致を図り、浜松に入るIT人材を
増やす。産業用ロボットの導入支援。小中高校生を対象に地
域の企業、産業を学ぶ機会を作る。中心市街地の活性化。外
国人を地域の経済産業を共に支えるパートナーとして受け入
れる。スタートアップ支援。もうかる農林水産業の実現など。
分野2 子育て・教育/子育てをワンストップ支援する「こど
も家庭センター」を開設。小学校入学前までの医療費無償化、
不妊治療費の支援など。分野3 健康・福祉/中山間地域の医
療助成、浜松医療センターと浜松医科大学の連携を強化する
地域医療連携推進法人の設立準備など。分野4 安全・安心・
快適/豪雨対策、災害対応の強化。交通事故ワースト1から脱
出するための対策など。分野5 環境・エネルギー/自然エネ
ルギーのポテンシャルを最大限生かす。市有施設の脱炭素化
など。分野6 文化・生涯学習/浜松国際ピアノコンクール6年
ぶり開催。プロムナードコンサート40周年記念事業。遠州灘
海浜公園篠原地区への多目的ドームスタジアム設置を見据え、
周辺地域の整備など。分野7 地方自治・都市経営/浜松の良
さを多くの方に知ってもらう「浜松学」を広げる。その他/
2050年脱炭素社会の実現を目指し「カーボンニュートラルの
街・浜松」としても世界に発信。
行政だけでなく、地域の皆さんとともにオール浜松で「元
気なまち・浜松」を実現したい。

日時:2024年6月 3日 16:37 投稿者:pt21c

私の起業家人生
~起業から上場、そして 静岡をベンチャースピリッツNo.1へ~
講師 株式会社イノベーション 代表取締役社長 富田直人氏
【講演概要】
 将来は家業を継ぐ予定だったが、修行のつもりで入社した(株)
リクルートで鍛えられた。やがて市場の変化などから、起業を目
指す。①得意なこと②好きなこと③伸びていること④1番を取れる
可能性があること、という4つの軸で何をするかを考え、BtoBマー
ケティング事業を行う「株式会社イノベーション」を2000年、東
京渋谷に設立。初期はコールセンター事業とインターネット広告
で伸びたが、リーマンショックと震災で打撃。周りの同世代が次
々と上場することに刺激され、創業事業を整理してIT業界に特化
したメディア事業、マーケティングに特化したインターネットの
ソフトウェア事業にピボット。2016年12月に東証マザーズに上場
した。
 しかし、上場後に組織崩壊。大量退職が続き、1年後には、上場
セレモニーで鐘を鳴らした幹部11人は3人に、記念撮影をした24人
は5人になってしまった。理由は、資金調達や知名度向上などのメ
リットがあまり得られず業績が低迷した上に、本来最重要である
「理念」が「上場」に取って代わられて最下位になったこと。社員
全員と面談したが、ますます自信喪失し心身共にボロボロに。ビジ
ネスコーチを3人付け、玉ねぎの皮を剝くようにして、約2年間、本
当の自分とは、を追求した。『嫌われる勇気』という本を何度も読
んだ。結局、自分は承認欲求の塊だったことに気づき、褒められた
いと思うことや周りと比較することをやめた。メンタルを回復し、
Why→How→Whatのゴールデンサークルに基づいて、「生きる目的」
を55歳にして初めて明言化した。それは「成長機会を創り出し人と
組織の可能性を最大化する」ということ。
 その実現のために行ったことは4つ。まず、会社をグループ経営
にし、社員のリーダーを社長にすることによって彼らの成長機会を
創り出す。次に、静岡に球団を作ったハヤテインベストメントさん
と一緒にCVCを立ち上げ、スタートアップに投資。そして、静岡県の
起業家を支援する静岡イノベーションベース(SIB)を設立。そのミ
ッションは「静岡県をベンチャースピリッツ日本一の県にしよう」。
この組織は県内の社長に限定した学びと成長の場で、一流経営者か
ら学ぶ月例会、小グループのコーチングを行うフォーラムなどを設
け、現在30名が集まっている。11月7、8日には静岡でLEC静岡という
大イベントを開催予定。30人の上場企業の社長が講演し、500人の集
客が目標。ぜひ、皆さんにご支援、ご参加いただきたい。そして4つ
目は静岡イノベーション奨学事業団(SIS)。県内の大学生と高等専
門学生に給付型の奨学金を支給し、熱い想いを持つ若者を支援する。
公益財団法人に認定。ぜひ、ご支援いただき、オール静岡で学生から
ベンチャースピリッツNo.1をめざすエコシステムを作りたい。
 自分が気をつけている4つのこと。①嫌われる勇気を持ち行動する。
②弱みに手を出さない。強みにフォーカス。③調子に乗らない。④将
来ではなく過去に感謝し、それを表す。
 最後に、リクルート創業者、江副浩正氏の影響について。彼には
いろいろな評価があるが、リクルートは今超一流の会社になり、OB
は多くの優良企業を作っている。江副さんの「チャレンジし、努力
する」というDNAを自分も引き継ぎ、静岡の皆さんと一緒に発展に寄
与したい。

日時:2024年5月 2日 16:50 投稿者:pt21c

感動をお渡しするために
講師 浜松市花みどり振興財団理事長 塚本こなみ氏
【講演概要】
 樹木医になって2年目に、あしかがフラワーパークのフジの移植を依
頼されたことから園長となり、21年間浜松から足利に通って園づくりを
した。今は世界一のフジの公園として輝く同園で学んだことを、はまま
つフラワーパークに生かしている。お客様が心から「すごい!」と感じ
ていただける園づくりをすれば経営は成り立つ。テレビ番組で話したこ
とから「感動分岐点を超える園づくり・塚本こなみ」などと大げさに出
たが、それは今も変わらない。「この場にいることが幸せ!」と思って
いただける園を作ろうと、理事長就任時に改めて決意した。
 美しさが商品ならば、それに合わせた料金設定が必要。年間一律の料
金を花の咲く時期によって無料から1000円までの変動制にした。そして
「日本一美しい桜とチューリップの庭園」というキャッチコピーを設定。
2年目からは「日本一」を「世界一」にした。桜だけ、チューリップだ
けでは一番と言えないが、日本庭園にチューリップを植えるという発想
はそれまで無かった。今までの常識を取り払ってチャレンジすることが
大事。華やかさに欠ける梅園にはラッパスイセンをプラス。桜とチュー
リップを引き立てるために、3月に芝生が緑になるように秋にまいて発芽
させる。「ここまでやるか」ということをやる。浜名湖花博2014の時、園
芸家の吉谷桂子先生をお招きしてスマイルガーデンという花壇を作った。
温室花壇のデザインも依頼。自分の不得意分野はトッププロに頼むべき。
バラ園も育種家の河合伸志先生にお願いした。自分の専門はフジ。藤棚
の無かったはままつフラワーパークに11年前から一気に藤棚を作り、庭
木仕立て、パラソル仕立て、3色のフジのトンネル。池の上には白フジの
散策路。フジ以外の花々も配し、写真を撮れば1枚の絵画になるような演
出をしている。花菖蒲園は手間がかかり日本では減少傾向だが、周りに
ビルなどが無くて花菖蒲を楽しめる場所は少ないので維持したい。
 2020年に50周年を迎え、今後はガーデンミュージアムをめざしたい。
イギリスの陶芸家ジム・キーリング氏の大自然を表現した作品を池の中
へ設置。1年間の予定だったが、ここが最適と思い、交渉して個人で購入。
将来的には園のものになる。モザイカルチャーも一新した。
 園内のアップダウンの大きさを、友人の車いすを押して案内した際に痛
感。近隣の学校に「車いす押し隊ボランティア」を募り、市へはエレベー
ター設置をお願いした。やっと実現後は反対側にも設置を頼み、ついにモ
ノレール式昇降機を実現。夢は、できるまでやれば叶う!最もやりたかっ
た不登校の子どもたちのための適応指導教室も、頼まれもしないのに空き
部屋を整備して、教育委員会に5年間かけあって開設。「花育」を通して、
子どもたちの顔がどんどん変わっていく。全国の国公立植物園で、このよ
うな活動をぜひ広めてほしい。
 国土交通省のガーデンツーリズム認定制度に立候補。浜名湖ガーデンパ
ーク、龍潭寺、浜松城公園などもメンバーの「アメイジングガーデン浜名
湖」として、初年度から登録された。
 「未来へ開く 花景色」をテーマに、浜名湖花博2024を6月16日まで開催中。
大噴水ショーや特設シアターなど、いつもと違う感動がいっぱいの内容。
ぜひ、お越しください。

日時:2024年4月 2日 14:05 投稿者:pt21c

現代に活かす忍術
講師 三重大学人文学部教授 山田 雄司 氏
【講演概要】
 忍者(しのびのもの)といえば黒装束で手裏剣を投げる印象ばか
りが先行し、2012年まで歴史学の観点から専門的な研究は行われ
てこなかった。しかし忍者は全国に存在し、特に伊賀(三重県)と
甲賀(滋賀県)が有名。この地域には秘密通路のある忍者屋敷のよ
うな家が現在も残っており、多くの忍術書が伝えられている。
 『万川集海』という忍術書には「忍術を使う時に心掛けを間違
えてはならない」と最初に書かれている。そして「天地を創るほ
ど大きなことを成し遂げても、優れた忍者は名前も残さず誇るこ
ともない」とある。忍者は日々地道に敵を観察し、大きな事が起
きる前に察知した情報を主君に伝えることが重要な任務なのだ。
 「忍」という字には「我慢する」と「密かに物事をする」の二
つの意味がある。刃を心臓に突きつけられるような危機的状況に
も動じない不動心が大事。自分をいかに表現するかが重要視され
る昨今とは全く違う価値観だが、私は「日本を創り上げてこられ
たのは、忍の精神があったからこそ」と思っている。
 忍者にふさわしい人とは、第一に自分の頭で考え行動する知恵
のある人。第二に記憶力の良い人。第三にコミュニケーション能
力に優れた人とある。忍者は多くの人と仲良くなり、さまざまな
情報を聞き出すことが必要。そのために必要な要素として「心身
健康」はもちろん、争いをするのではなく柔和な人、各地の情報
を数多く持っている人、文才がある人、諸芸に通じ時間を埋める
ことができる人などと書かれている。甲賀流14代で「最後の忍者」
と呼ばれる藤田西湖は新聞紙を丸めて吹くと、尺八と同じような
音を出したと言われる。
 さらに忍術に最も大事なのが「五間」とある。江戸時代中期の
兵法家である近松茂矩は『甲賀忍之伝未来記』に「奇術のような
事(姿を消したり池を渡ったり)は忍術の末端のことであり、本来
の忍術は五間を磨かなくてはならない」と書いている。
 松本藩の忍び芥川家に伝わった『甲賀隠術極秘』にも忍術は非
常に難しい道であり、この道に入ったら「短気、大酒、色欲を慎
み、喧嘩、口論、我儘も禁じる」とある。そして「読書によりさ
まざまな分野を学ぶこと」「山野を歩き五感を研ぎ澄ませること」
「事が起こる前に察知する能力を磨くこと」の大切さを伝えてい
る。
 この他、忍術書には、相手を褒めて気分をやわらげてから本筋
を引き出すコミュニケーション術や心を閉ざしている人の心を開
かせるには自分が正直であること。相手の様子を細かく察知し臨
機応変に対応すること。相手の立場で考えること。疑問が無くな
るまで洞察すること。仲間のネットワークを作ることなど、現代
人の仕事にも役立つ内容が紹介されている。
 また「酒・色・欲は自分の本心を奪ってしまう敵。自分自身を
厳しく律しなくてはならない」「喜怒哀楽愛悪欲は誰もが持つ人
間の感情。まずは自分自身を知ることが最も大事」などの記述も
私たちの生き方のヒントとして活かせるのではないだろうか。

日時:2024年3月 5日 15:08 投稿者:pt21c

2024年の政局展望
講師 共同通信社編集委員兼論説委員 久江 雅彦 氏
【講演概要】
 裏金問題や予算審議の大詰めの今、岸田総理は9月の自民党総裁
選での再選を確実に狙っているのは間違いない。現在自民党支持率
は極めて低いが、あわよくば6月通常国会会期末で解散ができるほ
ど支持率を上げ、最後の勝負をかけたいと考えているはずだ。その
とき注目されるのが定額減税。賃上げやデフレ戦略としての経済政
策を岸田政権は売り物にしたい。さらに、3月韓国、4月バイデン
との首脳会談、5月ブラジルと予定されている外交効果で支持率ア
ップを描いているだろう。したがって3月4月の世論調査で支持率
が上がるかどうかが6月解散の指標になる。解散できなければ、総
裁選に出馬しないまま退陣することになるだろう。
 これまでの世論調査を分析すると、岸田政権は一昨年8月まで高
い支持率だった。しかし安倍氏の国葬を焦って決定したことや、そ
の後の統一教会問題で急降下。昨年1月には一度上がり始めたもの
の、長男の公邸内での忘年会騒ぎやマイナンバーカードの滞りで再
び低下し現在に至る。「内閣支持率と自民党支持率を合わせ、50
%を割ると赤信号」という青木の法則(内閣官房長官を務めた青木
幹雄が提唱したとされる内閣の安定度を示す経験則)に照らし合わせ
ると、いつ辞めてもおかしくない状況。4月28日の衆議院補欠選
挙(東京15区・島根1区・長崎3区)で負ければ、自民党の大激震
は必須。すると、党内キングメーカーである菅氏と麻生氏の二人が
鍵を握り、ポスト岸田の動きが本格化してくるだろう。
 次の総理が誰かは誰も分からない。世論の支持を見ると、支持率
一位は石破氏、二位が小泉氏、三位に最近急浮上の上川氏の名前は
挙がるが、石破氏も自民党内の基盤は弱い。一般と党内での支持が
重なる人ほどポスト岸田になる可能性は高いが、現在両者は整合し
ていないのだ。
 裏金問題で政治倫理審査会に総理が出席することになったのも、
与野党駆け引きではなく安倍派との攻防が本質だろう。3月中旬まで
に自民党の処分が決まり、その後は政治資金規正法の改正によって
前向きな話に方向転換していくと思う。
 自分は政治部で30年政治家を見てきた。つくづく思うのは政治
家とは「人間を操縦できる人」であること。学力や政治偏差値の高
さ、ディベートで勝つことより、さまざまな人間を束ね多数派を創
り上げることが重要だ。田中角栄、小泉純一郎、安倍晋三など長期
にわたり総理を務めた人は人を使う能力が高い。
 自民党は純然たる組織政党ではない。地域の代表と業界団体の掛
け合わせだから強い。そして個人の集まりだから派閥ができるのも
当然といえる。選挙制度改革ができ30年になるが、小選挙区制と
国民の支持分布との乖離を解決することが今後の大きな政治課題だ
と思う。

日時:2024年2月 6日 10:58 投稿者:pt21c

最近の金融経済の動向
講師 日本銀行静岡支店長 水野 裕央 氏
【講演概要】
 静岡県経済の現状をみてみよう。コロナ禍後、催しなどが盛況で
外出も増加したことで、それに伴う個人消費に反映されている。自
動車販売も半導体調達改善から回復傾向だが、年末に発覚した不正
問題を考慮し今後は慎重に見る必要がある。観光分野も回復はして
いるがインバウンドの恩恵は全国ほど受けていないことが課題。人
手不足により客室制限するなど、需要の取りこぼしがあるとみられ
る。企業の設備投資はカーボンニュートラルへの事業拡大などが前
向きで、製造業を中心に増加傾向にある。
 企業の生産活動を見ると物価高による消費者の節約志向や、人手
不足の影響はあるもののEV化や医療向けが顕著に推移。加えて自
動車部品の持ち直しから全体的に幾分回復とみている。しかし企業
の人手不足感が強まっていることや、仕入れ価格の上昇分を販売へ
と価格転嫁できず収益の圧迫要素になっている実態が見えてくる。
 こうした中、静岡県経済の課題をいかに解決するか。ここ数年、
感染症や世界各国の覇権争い、ロシアのウクライナ侵攻などの影響
から、誰もが地域経済を巡る環境変化をスピードアップさせる重要
性を強く感じたと思う。デジタル化や働き方の急速な変化を経験し、
インバウンド依存のリスクを理解したことから、独自の高付加価値
化やEコマースへの転換が進んだ。日本経済の主力である自動車産
業でさえも変革を余儀なくされている状況にある今、構造的課題へ
の挑戦が最も重要になっている。
 人手不足解決のためには、外国人労働者との共生社会を目指すの
もひとつ。それには日本の魅力を活かし、日本語教育施設を確保す
るなど環境整備も必要だろう。またM&Aによる人材確保やシステ
ムエンジニアなどの専門家を副業人材として活用することも考えら
れる。
 バブル崩壊以来続いている低賃金構造の変革には、いかに労働生
産性を高めるかがポイント。当地では宇宙や量子分野、デジタル分
野の開拓が目覚ましい。脱炭素化の流れから再生可能エネルギーも
活発化、感染症の影響から農業観光やオンライン販売なども進んだ。
最近ではレストランでの配膳ロボットなども見られるようになり自
動化省力化への投資も見られる。市場・販路拡大においては、イン
ドやインドネシアなど今後の拡大市場を見据え、農産物など海外市
場への強化も考えられる。
 雇用に関しては従業員が会社を選ぶ時代となり、必要な人材を確
保できないことが経営リスクと認識されるようになった。人材への
投資と稼ぐ力向上の経営戦略は不可欠。新たなテクノロジーで新市
場を開拓するスタートアップによって積極的な経済になることを期
待している。もちろん構造的課題解決のためには「産・官・学・金」
が一体となることが重要。これまで以上に各機関が問題解決に注力
し大切な人材を育てていく必要がある。
 また持続的な日本経済の持続を実現するには家計も重要。株式や
投信に関する無料の動画講座などもあるのでお金の知恵を学び活か
してほしい。

日時:2023年12月26日 09:43 投稿者:pt21c

マイドリーム ~夢をあきらめない~
講師 バレーV リーグ女子 2 部「ブレス浜松」
ゼネラルマネジャー 大林素子 氏
【トークショー概要】
1967年生まれ。中学生でバレーボールを始め、高校3年生で日本
代表入りし1994年まで日立、その後、日本人初のプロバレーボー
ル選手としてイタリア・セリエAでプレー。帰国後アトランタ五輪
に出場などを経て1997年に現役終了。
引退後はスポーツキャスター、タレントとしてテレビや舞台に
出演。レーシングチームの監督として耐久レース参戦も経験した。
現在は女子バレーボールクラブチーム(V2女子)「ブレス浜松」
のゼネラルマネジャーの役目も担い、毎週浜松を訪れる生活を送
っている。
「ブレス浜松」はまだ知名度は低いが、これから上位に上がろう
と頑張っているチーム。バレーボール界では企業チームが多い中、
ブレス浜松は純粋に地元の応援者(パートナー)に支えられている
市民クラブ。地域が盛り上げる唯一無二なチームとして新たなチ
ーム像を発信していきたいと考えている。2024年からSVリーグと
いう新たなリーグがスタートし、ライセンスを取得できるかどう
かは4月に決定する。皆さまに「ブレス浜松」を知ってもらい、
応援署名を集めているので、多くの方にチームをバックアップし
ていただきたい。
私は、幼い頃から大きすぎる身長のことでからかわれ、大きな
コンプレックスを抱えていた。引きこもりになり「死んでしまえ
ば楽になる」と考えたこともあった。そうしたときテレビで「ア
タックナンバーワン」を見て「オリンピックに出場し、いじめた
人たちを見返してやろう」と中学生でバレーボールを始めた。し
かし練習は辛く自分の努力は先送り。新人戦の試合で、自分のミ
スによってチームは敗けてしまった。落ち込んでいると「練習し
ていないのだから落ち込む資格はない」と監督に言われたとき、
初めて「努力しなければ身にならない」と気づいた。
次の日から一日も休まず練習に参加。技術とスピードがアップ
することでどんどん楽しくなっていった。憧れの選手が所属する
日立バレーボールチームが、自宅近くにあったことから「将来日
立に入りオリンピックに出場したい」と監督に手紙を書いたこと
をきっかけに、日立の中学生チームで練習を積み、高校3年でワー
ルドカップ、21歳でオリンピックに出場することができた。いじ
めや練習の辛さを自らが受け入れ、それを踏み台にしたからこそ
オリンピックの夢をかなえることができた。現在も仕事で大変な
こともあるが、過去の辛さを思えば耐えられる。逆境を乗り越え
た人は強いと思う。
その後の女優や歌手活動もオファーが無くとも私は諦めない。
自分から行動すればチャンスは訪れる。チャレンジできる年齢は
限られるのだから、できるときにやっておかなくては人生がもっ
たいないと考えているからだ。
現在も新曲『前を向いて』のPVを自主制作中。浜松のさまざま
な場所で撮影しブレス浜松の選手たちも登場している。皆さんに
は是非「ブレス浜松」の練習を体育館へ見にきてほしい。新年1月
にはホームゲームもあるので、これから選手たちが成長していく
姿を見守り、応援していただけたら嬉しい。

日時:2023年12月 4日 15:34 投稿者:pt21c

課題解決のためのアイデアの生み出し方
講師 株式会社シャイン&コー
代表取締役社長 市原 義文 氏
【講演概要】
 「ペットボトルの画を描いて」と言うと、その場にいるほぼ全員が
横から見た形を描く。真上や真下、斜めから見た画でも良いはずだが、
無意識に思い込みをしている一例だ。社会的な価値を生む良いアイデ
アを生み出すとき、自分が思い込みをしていないか自問自答すること
が大事。人をワクワクさせるアイデアには自然に人や金が集まり、さ
らに次のチャンスが訪れる好循環が生まれる。
 以前私は地方の名産品を使ったデザートをローソンに提案した。コ
ンビニには珍しく高額商品だったが、発売から一日半で完売すること
ができた。「誰に売れるか?」という販売側の視点ではなく、お客様
の困りごとをどのように解決し幸せにするかの順番で考える。お客様
の本音の声に耳を研ぎ澄ませ「お客様が期待していることより、少
だけ上回る価値」を考えることが大切だ。
 アイデア創造の方法は「拡げる」そして「絞る」。まず拡げる際は
「①観察して現状を把握」し「②記録する」。お客様や会社、マーケ
ット状況等を感じたまま素直にメモ帳に書き出すことで自身の思い込
みに気づくことができる。手書きにこだわるのは五感を使うことで記
憶しやすく、それがアイデアの閃きに繋がりやすいと思うからだ。
 「絞る」段階では「③情報を整理」し「④組み合わせ」「⑤仕上げ」
ていく。整理する際はA4サイズの方眼ノートに図などを入れながら、
ノートを切り離したりコピーしたりして仲間とシェアする。続いて情
報を組み合わせながらストーリーを考え、どのようなアクションにす
るかを考えていく。模倣であっても恐れることはない。ほとんどのア
イデアは既存アイデアの組み合わせ。コンビニ商品もターゲットや販
売時間、容量を変えることで何通りも組み合わせが生まれる。
 さらに仕上げの際に私が活用するのは行動経済学。気温の差や天気
によって売れる商品が変化すると聞いたことがあると思う。こうした
人間心理を心得ておくことも重要だ。そして最終的に生まれたアイデ
アを「お客様に選んでもらえるか?」「人をワクワクさせるか?」と
見直してみよう。「はい」と答えられなければ更なるブラッシュアッ
プが必要ということだ。
 アイデアを創造し実現させるために、経営者の皆さんは自分の関心
事を部下に伝えてほしい。すると担当者は今まで目に留まっていなか
ったことに関心を寄せ、自分事として考えるようになる。これがアイ
デアのヒントに結びつく。私がローソンのPontaカードを誕生させたき
っかけは、「小売りからサービス業に進出したい」というトップの言
葉がきっかけだった。そして私の荒業とも言える様々なチャレンジを
面白いと受け入れてくれたことが成功に結び付いたと思っている。
 これまでのアイデア実践経験をメソッドとして書き記した著書『ア
イデアをお金に変える「マネタイズ」ノート』も好評いただいている。
参考にしてもらえたら幸いだ。

日時:2023年11月 2日 14:42 投稿者:pt21c

家康公ゆかりの浜松市の歴史遺産
講師 浜松市文化財課
專門監 太田好治 氏
【講演概要】
徳川家康は岡崎生まれだが、浜松で過ごしたのは約17年間。一か所
で過ごした期間としては最長であり、駿府で過ごした年月を加えると
人生の半分以上は静岡県人だったと言っていい。
浜松城は前身の引間城の時代から400年の歴史があり、4つのステー
ジに分けられる。①今川氏の家来が治めていた引間城時代 ②家康が家
来を引き連れ浜松に入り、城下町を形成した時代 ③天下人になった秀
吉の家臣が城に入り、初めて天守閣を築いた時代④家康が天下人とな
り家康の家来が治めた時代。
引間城は現在の元城町東照宮付近にあった。川幅の広かった馬込川
の西岸には当時の中心地ともいえる引間宿が発達し、その西の丘陵地
に城があった。家康も初めて浜松に来たとき引間城に拠点を置いた。
西側に砦を拡張し、家臣たちに城下へ分散して屋敷や砦を造らせた。
全体をひとつの城と見るにはまだ十分とは言えないものだったと思う。
それが秀吉の時代になり城の姿は一変。パフォーマンスが得意な秀
吉は天守閣を建築した。城下町の重要なエリアを向いて造られる天守
閣が、東北東を向いていることから、当時の町の中心は東海道筋より
北側(元目や早馬など)にあったと考えられる。
現在の浜松城天守閣は昭和33年に建てられたものだが、私は浜松城
の天守閣をイメージするには松江城が参考になると考えている。秀吉
家臣の堀尾吉晴は浜松城主を務めた後に松江城を建てた。松江城の石
組みなどは浜松城と形が似ている。
最終的に、江戸時代となり浜松へ与えられた石高は、天守閣のメン
テナンスができるような経済力を与えられていない。さらに東海道が
再整備されたとき、天守閣があればメインストリートの目印にしてい
いはずだがその様子もない。個人的見解だが、江戸時代に入った早い
段階で天守閣は取り払われてしまったのではないか。
こうした背景を見ると、ここまで浜松が発展してきたのは幕府のお
陰というより、城下町と宿場町を兼ね備えた浜松の人々の力が大きか
ったのだと思う。
三河と遠江の国府を結ぶ東海道は奈良時代から、浜名湖の北側と南
側を通る二本があった。しかし、天竜川の洪水で分断する被害がたび
たびあり、東海道はさまざまに変化していく。やがて川を渡る場所に
宿場ができ、陸上と水運交通の接続点として賑わうようになる。これ
が「引間の宿」であり浜松発展の一番の基になるところではないかと
思う。
遠江を侵攻した際、武田信玄は北側東海道(姫街道)をほとんど掌
握していた。仮に武田が天下を取っていたら、南側東海道の引間では
なく、北側東海道の都市であった有玉付近が発展して、今は浜松市役
所もそのへんに建っていたかもしれない。
歴史を振り返るとき、過去の地形が現在のままでないことを念頭に
考えていくと、さらに浜松の理解が深まると思う。

日時:2023年10月 3日 13:37 投稿者:pt21c

シニア向けビジネスの可能性
~重く暗い課題を放置しないベンチャースピリッツ~
講師 MIKAWAYA21株式会社
代表取締役社長 青木慶哉 氏
【講演概要】
 新聞販売・iPhone販売のトップ経験を持ちながらも、インターネ
ットへの時代変化を積極的に受け止める必要があると実感。新聞読
者を一軒ずつ訪問しインタビューしてみると「野球観戦チケットや
洗剤より、草取りや電球交換を頼みたい」との声だった。そこで遠
くの家族より地元の新聞屋を頼りにしてもらおうと「まごころサポ
ート(生活支援サービス)」を始めたところ大変好評を得た。
 今後、人類が経験したことの無い超高齢社会を迎える日本。労働
人口が減少し介護保険サービスも限定されていくだろう。孤独死の
うち死後15日以上気づいてもらえない人が30%以 上というショッ
キングなデータは厳しい現実を象徴している。
 私たちは、まごころサービスを地域に留まらず全国に拡げるため
「MIKAWAYA21」を立ち上げ、「シニアの毎日に豊かさを」「すべて
のシニアに良き隣人を」と掲げた。モノやカネに囲まれても幸せで
はない。孤独の解決こそ最大の使命、人生を謳歌した先輩方の姿が
あれば次の世代に豊かさが繋がっていくに違いない。
 全国展開開始から4年の間に、41都道府県で44業種211加盟店が誕
生した。Googleや新聞社など大手企業の支えも大きな力になってい
る。
 ハウスクリーニング、病院付き添い、遺言作成や不動産売却、高
齢者施設探しなど毎日多くの依頼が届く。それらに対して単なる作
業会社にならず、お客様との会話から信頼関係を生むことこそが一
番大切と考えている。そこでシニアとのおしゃべりを担当する「コ
ンシェルジュ」(有償ボランティア)を募集した。会話の中から発生
した仕事依頼で利益の半分を支払う業務委託契約。現在約1200名が
好きな時間に活躍してくれている。
 こうしたシニアの心を癒すサービスと同時に、テクノロジーを活
かしたシステムによる事業拡大も目指している。「マゴコロボタン」
は日々のゴミ出し案内や災害情報が音声で配信されるだけでなく、
困ったときにボタンを2回押せばコールセンターから電話がかかる
システム。また電波を使って人の行動や空間の状況を認識するWiFi
センシングや、顧客データを蓄積するCRMシステムを活用した「みま
もり&サポートシステム」も進行中。必要性に応じてひとつずつ開発
していきたい。
 さらにシニアにとって人生の豊かさは居場所と役割が必要との考え
から、シニアが手料理を提供する食堂やオフィス街にヘルシー弁当を
提供する取り組みも大変注目されている。
 浜松には既にお客様との信頼関係を結んだ企業がたくさんある。未
来を明るくするため、皆様と連携し一緒に新たなまごころサービスを
展開していけたらと願っている。

日時:2023年8月31日 14:28 投稿者:pt21c

持続可能な社会を次世代へ
~やさいバス株式会社の挑戦~
講師 やさいバス株式会社
代表取締役社長 加藤百合子 氏
【講演概要】
産業機械やロボットの研究開発の業界にいた私(千葉県出身)が
静岡に来て20年以上、㈱エムスクエア・ラボを立ち上げて14年に
なる。環境問題や食糧不足という大問題を目の前にしているが、
解決しない課題は無いと考えている。自給率向上に向けた本気の
取り組みが少しずつ動き始めている今、農業の魅力を「農業×
ANY=HAPPY」という方程式で表現し、さまざまな事業(生産法人、
流通、農業ロボット・システム研究開発、人材育成等)を行って
いる。
作物生産者と使う人を繋げる仕組みを作ったのが約10年前。商
品価値を伝えることでお互いの利益は見えたが、物流費が課題だ
った。そこで「やさいバス」の物流サービスを構築した。生産者
はネット注文に応じて拠点(集配場所)へ出荷。各拠点を経由し、
野菜が乗ったり降りたりして共同配送するシステムだ。コロナ禍
の影響で大打撃を受けたが、反対に各地で地産地消を考える意識
が高まり、小売業とのネットワークも拡大。全国で地域循環の意
識が湧き上がっている。
人同士の信頼がベースとなっているため、集配場所ではそれぞ
れ個性的なコミュニティが誕生しているところも多い。また、実
際のバス会社がやさいバス業務を連携する地域や、走行距離から
CO2排出量削減をアピールする企業もある。社会は確実に持続可
能な分散型の循環社会へと向かっていることを実感している。
農業の人手不足については、自動走行や遠隔操作により防除・
除草・運搬などができるモビリティを企業とタッグを組み開発
中。こうした研究開発にはモノづくり企業の多い浜松が今後、
大きな力を発揮できると期待している。
人材育成では農業経営を通じて子供たちに生き抜く力を育んで
ほしいと「ジュニアビレッジ」を実施。地域の小中学生が栽培し
た作物を商品にして販売。会計集計しお世話になった方へ御礼す
るまでを体験するプログラムで、子供と大人が成長し合える機会
となっている。
人材成長の方程式は「情報×論理的思考力×素直さ」。素直さ
がなければ成長はない。さらに新規事業を打ち立てたとき「表現
力」は確実に事業を無限大にしていくことができる。日本は品質
の高いモノづくり力は素晴らしいが、それをさらに活かす表現力
を伸ばすことが必要だろう。
新たなチャレンジには勇気がいるが、動き出せば共感する仲間
たちが次第に集まってくる。現在の若者は、給与より「自分の思
いを地球や社会に果たすことができるか」に重きを置く。地方に
は自然資源や人間共助の仕組みが豊富にあるので、これらを活か
し「明るい未来を皆で創ろう」と若者たちに示すことができるは
ず。21世紀倶楽部の企業がタッグを組み、新プロジェクトを立ち
上げてみるのも面白いのではないだろうか。

日時:2023年8月 8日 13:49 投稿者:pt21c

静岡県の中小企業におけるDXの現状と課題
講師 公益財団法人 静岡県産業振興財団
ふじのくにICT人材育成プロデューサー 阪口瀬理奈 氏
※ DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術
によって、ビジネスや社会、生活スタイルを変えること。
【講演概要】
簡単な質問をすると、すぐに箇条書きに構造化された見やすい情報が
返ってくるChatGPT(チャットジーピーティー)は皆さんも関心が高い
様子。こうしたAIチャットの開発はAlexa(アレクサ)が登場した頃から
大きく変化し、2020年の大規模言語モデルの登場で進化が加速。いまや
生成系AIは文字だけでなくイラストを描く技術も進み、さらに進化速度
を高めていくだろう。
AIをうまく使い切らなければ「時代遅れ感」が出てしまい、新しい人
材確保が難しくなる。より早く多様性の高いチームマネジメントを構築
することが重要だ。そのため社員育成には、失敗を恐れず新たなことに
チャレンジし学びたいと思う雰囲気作りと、実際に業務時間内に研修参
加させるなどの企業支援が大事。実際、全社員に有料講座を学ばせたこ
とでAIの新規事業に繋げた企業もある。
山形県のある金型製造企業は新社長がデジタル化を進めたことで倒産
寸前から黒字転換することができた。変化にストレスを感じる社員が多
いため、まずは日頃使うボールペンを変えることからスタート。駐車場
の停め方、ランチの時間など小さな変化を積み重ね、やがて制服や社是
を変更。同時にDXのキーパーソンを育成したことで勉強会など学び直し
の文化を社内に定着させることができた。
デジタル人材育成のスタートでは、社員の現状レベルと目指すレベル
を明確にすること。参考にしてほしい「中小企業用デジタルスキル標準
(17項目)」の中には「ChatGPTの活用」を盛り込んでいる。ITが苦手な人
ほど利用してみると飛躍的に学びやすくなるのでぜひ試してほしい。ま
た各種セミナーを利用するのもおすすめ。例えばベルトコンベア上で商
品を撮影し、AIで不良品を判断させるリアルな技術講座は各社のDX担当
者が数多く参加し大変好評だった。
さらに日頃からの意識改革も重要。ツイッターへ発信したり、社内で
社会トレンドを発表し合ったり、日常的にデジタルの話が入る環境を創
ることが大切だ。この他、デジタル・イノベーション拠点「SHIP(シッ
プ/静岡市)」やイノベーションハブ拠点「FUSE(フューズ/浜松市)」
にも注目。さまざまな業種の人材がマッチングし新事業が立ち上がるケ
ースも増えているので、こうした場を利用し交流・情報収集をするのも
良い。
何はともあれ組織の雰囲気を変化させることが最も肝心。その足掛か
りとして、①「ビジネスチャットツールを利用してみる」②「テレワー
クを実運用する」③「新しいことをやりたい社内ムードづくり」の3点
から始めてみては。

日時:2023年7月13日 14:08 投稿者:pt21c

講師:浜松市長 中野祐介氏
演題:浜松をもっと元気に!~浜松から地方創生~
【講演概要】
 21世紀倶楽部の拠点、プレスタワーが建設された昭和60年頃は
景気に勢いのある時代だった。しかし最近は人口減少、少子高齢
化が進んでいる。この流れを変えたいというのが市長立候補の理
由。自治省・総務省勤務時代も地方の現場務めが多かった私は、
常に現場での感覚を大事にしようと取り組んできた。市長として
地域の皆さんにしっかり行政サービスを提供できる力と財源を備
えた都市を確立させたい。
 浜松市の特徴は広大な面積を持ち、自然豊かで人口分散型でも
都市機能をしっかり備えていることが特徴。大都市圏へのアクセ
スがよく、外部からの人々を受け入れる寛容な風土がある。幸福
度ランキング(2022年)は政令指定都市の中で第一位。さらに健康
寿命に関しても男女とも三期連続第一位を誇る都市で、まさに日
本一暮らしやすい街と言える。
 浜松市が誕生した明治44年、初代市長である鶴見信平氏は鉄道
院浜松工場(現JR東海浜松工場)の誘致を積極的に行い浜松の産
業発展に尽力した。同郷である私は次なる浜松を創る使命を強く
感じている。
 「もっと元気な浜松」を実現するため、私は「3つの誓い」を掲
げた。①「まち」「しごと」「ひと」を元気にし、浜松から地方
創生 ②安心・安全な都市基盤の構築 ③持続可能な都市・浜松の
実現だ。
 具体策では、街の賑わいを取り戻すためフィルムコミッション
をはじめ地域の魅力発信を積極的に行い、外国人観光客を誘致。
伝統や文化、スポーツなどの魅力も鍵と考え、音楽の都であるこ
とはもちろん、前市長から取り組んでいるビーチマリンスポーツ
など特徴的な取り組みも世界に発信し推進していく。
 静岡大学と浜松医科大学統合・再編は、最先端の大学の誕生が
世界的な研究者を呼び込む核となり、地域の医療向上や産業発展
など普及効果があると期待している。
 産業支援はスタートアップの推進や次世代自動車事業の開発支
援など。浜松の中小企業が持つ技術力は宝。人材を浜松に呼び込
み潜在技術を生かしたい。農林水産業にも先端技術を活用した作
業の効率化を推進。エネルギー先進市としては、2050年までの二
酸化炭素排出実質ゼロを目指し「浜松市域"RE (アールイー)100"」
の実現に向けカーボンニュートラルを進めていく。
 「ひと」を元気にする一例では「こども家庭センター」を設置し、
子育て、教育、暮らしの支援メニューに繋いでいくことや、ウェル
ネスへの取り組みで健康長寿を目指す。また災害対策を徹底し安心
して住み続けられる都市基盤を整備していく。
 来年1月1日からは行政区が3区となり行政基盤の骨格が整う。浜
松は市役所のものではなく皆さんのもの。元気な街は市民や企業の
皆さんが参加している。市役所も力を尽くすが、住民の皆さんも積
極的に市政へご参加くださるようお願いしたい。

日時:2023年6月30日 14:53 投稿者:pt21c

7月の例会は、公益財団法人静岡県産業振興財団「ふじの
くにICT人財育成プロデューサー」の阪口瀬理奈氏を講師
に迎え、「静岡県の中小企業におけるDXの現状と課題」を
テーマに中小企業におけるデジタル化の取り組み状況と、
DXに向かう企業に必要なリスキリングとは何なのかにつ
いて事例を交えてお話していただきます。
日時は、7月27日(木)午後6時から。
会場は浜松プレスタワー17階静岡新聞ホールです。

8月の例会は、牧之原市に本社を置く「やさいバス」株式会社の
代表取締役加藤百合子氏を講師に迎え、「持続可能な社会を次世代へ」
~やさいバス株式会社の挑戦~をテーマに講演していただきいます。
「やさいバス」は、バス停に見立てた集出荷の拠店を冷蔵トラックで巡回し、
地域の農産物生産者と消費者をつなぐ配送システムを県内外で運営している
農業流通ベンチャーです。
日時は、8月28日(月)午後6時から。
会場は浜松プレスタワー17階静岡新聞ホールです。

21世紀倶楽部会員の皆様には、多くのご参加をお待ちしております。
                       21世紀倶楽部事務局

日時:2023年5月30日 14:32 投稿者:pt21c

現場から見たこれからの魚
講師 サスエ前田魚店
五代目店主 前田 尚毅 氏
【講演概要】
クラス一問題児だった幼少期の自分がそのまま大人になり、
家の魚屋を手伝っていた20代前半、地元の割烹屋さんの親方
が自分を叱り、教え育ててくれたことが私の分岐点となった。
魚の目利きも成長し、自分が選ぶ魚を心底から喜んでもらい
たいと思えるようになったとき、親方の不治の病が発覚。こ
のとき「次世代の料理人に全力を尽くしていく」と親方に約
束した。
マーケティング世界一といわれる築地市場を訪ねたとき、
桁違いの魚数に驚いたが魅力を感じる魚は無かった。焼津で
扱う魚について話してみると、築地でこうした専門的な会話
をする人はいないと言われた。その場で、銀座で寿司店を営
む店主と出会い、ご縁がスタート。当初閑古鳥だった店がミ
シュランで三ツ星店になった。
静岡市にある天ぷら店「成生(なるせ)」は、開店した17年
前から店主の志村氏と「静岡に国内外から客を呼ぶ」を合い
言葉に人生を注ぎ込んできた。お客様が帰られた後、魚を持
ち込み「この魚でどのような天ぷらを揚げるか」連日試行錯
誤。3年ほど経ったころから次第に県外のお客様が来てくれる
ようになり、今では日本一予約の取れない店と言われている。
食だけを目的に静岡駅へ降り立ってくれるのは快挙といって
いい。私の狙いは一つの市に全国で勝負できる店を三軒現実
化すること。それが宿泊観光に繋がると考えている。
地元の良さを見直した若手の飲食店主たちも「勝負したい」
と集まってくれるようになった。5月2日には「成生」の一番
弟子(サスエの元社員)が焼津に「天ぷら なかむら」をオープ
ンした。その場所こそ、私を育ててくれた恩師(親方)の店だ。
現在全国的に勝負できる店が6店舗できたが、なかなか予約
を取ることが難しい。そこで、予約なく多くの方に気軽に立ち
寄っていただけるレストランを増やそうと、7年前から地元漁
師さんと「雑魚の評価を上げていこう」とさまざま取り組み中。
イワシを泳がせて港まで持ってくるのは至難の業だが、今年2
匹成功することができた。これが来年10匹になったらすごいこ
と。思い切り小さなことでも、不可能を可能にしていくのがや
りがい。漁師さんから自分、そして料理人へと「食のバトンリ
レー」によって魚のポテンシャルを上げることが大きな力にな
ると信じている。
  徳川家康は白アマダイをすり身にして揚げた天ぷらを食べ
ていたと伝わる。自分が幼いころ食していたタコは焼津で絶滅
してしまったが、450年前の白アマダイは今も食べることがで
きる。地元にある美味しい魚を後世に残すため、今後も自然と
向き合いながら周りの仲間たちとチャレンジしていきたい。魚
屋業30年、今が最高に楽しい。

日時:2023年5月 2日 11:17 投稿者:pt21c

暴れ天竜を地域全体で制する
~金原明善翁の夢のつづき~
講師 国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所
事務所長 名久井 孝史 氏
【講演概要】
天竜川は山林の多い急峻な地形を通るため土砂が出やすく、
昔からたびたび氾濫を繰り返してきた。長年の治水事業によ
り洪水被害は少なくなったとはいえ、近年は気候変動の影響
で全国各地で想定外の洪水が頻発。今後の気象状況によって
は洪水発生頻度が約4倍になるとの予測もある。
現在天竜川の基本的治水対策は「川中の掘削による流下能
力アップ」「護岸整備」「管理施設の維持修繕」のほか、既
存ダムに洪水調節機能を整備する機能再編事業など。しかし
激甚化する水害に堤防だけの対策は不可能なことは明らか。
そのため流域全体での治水対策を進めている(詳細後述)。
こうした国事業の思想根源には金原明善の影響を大きく受
けている。幕末に誕生した明善は40代に全財産を投じて天竜
川の治水対策をスタートし、技術者養成の水利学校を設立し
た。植林事業に着手した50代には金融業で事業資金を構築。
財テク知識を活かし、増やした資産を植林事業へ投資し続け
た。
開通したばかりの東海道線を木材運搬に利用したり、枝打
ちしやすいオリジナル鎌を開発したり、植林による投資の呼
びかけをするなど、時流をつかみながら技術開発し、皆が幸
せになる経営戦略を進めた実績は実に見事。
3年前から国が流域治水対策の取り組みをスタートしたの
は「流域全体を見て治水すべき」という明善の考え方に注目
したことが大きい。以来遠州流域の治水協議会を設立
し、あらゆる関係者が一体となって流域治水を進めようと取
り組んでいる。
具体的プロジェクトは、公共施設等を活用した雨水貯留施
設を整備したり、危険エリアの建物を移転促進したり。さら
に住民一人ひとりが自分の防災行動計画を立てる取り組みも
推進。各企業で水害対応の事業継続計画(BCP)を立てるこ
とで被害を抑えることができた実例も報告されている。
昨年9月の大雨では最も危険度の高い「緊急安全確保」が
5回も発令されていたにも関わらず、ほとんどの人が避難し
ていなかった。今後、警報の分かり難さの課題改善を図って
いくが、皆さんは命を守るために「躊躇なく逃げる」ことを
念頭においてほしい。
危険なだけでなく河川には楽しい水辺空間があることもポ
イント。スポーツや記念イベント、最近ではドローンの国家
試験場などさまざまに活用されている。地域のにぎわいづく
りの社会実験として要望に応えていくので積極的に利用して
ほしい。

日時:2023年3月31日 14:32 投稿者:pt21c

大河ドラマ「どうする家康」を活用した地域振興について
講師 浜松市産業部観光・シティプロモーション課課長 北嶋秀明 氏
【講演概要】
 徳川家康公が浜松で過ごしたのは29歳から45歳までの17年間。
これまで浜松市が「出世の街」としてプロモーションしてきたこ
とが今回の大河ドラマ放送のタイミングに活かされていると感じ
ている。
 古沢良太氏の脚本にも注目。三方ヶ原の戦い、本能寺の変、
小牧・長久手の戦い、大坂夏の陣というドラマに描かれる4つ
の山場のうち3つが浜松時代の話。弱小な小国大名が右往左往
し、気が付けば天下人になっていたという新しい視点で描かれ
た家康(松本潤)、可憐な瀬名(有村架純)、平和を愛する息子信
康(細田佳央太)との家族愛を通し、瀬名と信康の最期の場面で
は、きっと多くの視聴者が心を動かされることだろう。
 この他、井伊直政や本多忠真、夏目広次など各登場人物も魅
力的。それぞれの逸話が数多くあるので地域活性に活かせると
思う。実際に曳馬城主だった田鶴が登場した回は曳馬城(元城町)
や椿姫観音(元浜町)などが紹介され、翌日には多くの見学者が
訪れた。書籍『どうする家康』はドラマのベースになっている
ので、ビジネスチャンスを考える教科書として参考になると思
う。
 ドラマ館は3月18日グランドオープン。館内は「五感で感じる
世界観」を表現し、入館すると浜松城内にいるような感覚を楽
しめる。実際の撮影セットを展示しているのは浜松のみ。三方
ヶ原の戦い放映時期には展示替えもするので、何度も訪れてほ
しい。
 浜松市では情報発信のため、特設WEBサイトや公式ツイッ
ターを開設したところ、フォロワー数は順調に増加している。
観光周遊促進のため遠州全体の周遊マップを作成し、マップと
GPS情報を連動させる案内をスタート。地域交通機関と連携
した電子周遊チケットも販売している。家康公ゆかりの史跡で
は、スマートフォンをかざすことで発掘調査現場の様子が再現
されるなどXR(クロスリアリティ)体験機能も整備した。
 皆で盛り上げる大河ドラマ館にしようと、芝生広場周辺のア
スファルトや館内床面にドラマ出演者へのメッセージを自由に
書く市民やファン参加型のイベントも好評。また歴史家やキャ
スト等を招いた講演会や「どうする家康出陣式(今年1月)」を
実施した際には、3000人定員に約20倍の応募があるなど、
松本潤(嵐)ファンのパワーを実感した。5月5日には出演者
による「騎馬武者行列」を浜松市中心部で開催する予定。
 今回の大河ドラマに関連する動きの中で、私たちが特に力を
入れたのは「家康公ゆかりの地」(全国20都市以上)との連携だ。
相互の人間関係を創り上げながらドラマを活用し、誘客による
経済貢献を目指す取り組みは、ドラマ終了後にも大きな力にな
ると考えている。皆さんもぜひ今をビジネスチャンスと捉え一
緒に地域を盛り上げてほしい。

日時:2023年3月 1日 13:38 投稿者:pt21c

ウクライナ侵攻から 1 年
国際情勢の展望と日本の針路
講師 共同通信社編集委員 太田 昌克 氏
【講演概要】
毎年NATO加盟国を中心に約40カ国の首脳や閣僚らが出席して
行われるミュンヘン安全保障会議。今年59回目を迎え、ウクライナ
情勢を中心に米中対立や今後の国際秩序の展望などについて活発に
議論された。
ウクライナ侵攻から1年、今回この会議にロシア当局者は招かれ
ず、ウクライナのゼレンスキー大統領はオンラインで参加し「ロシ
アを倒すには武器が必要」と訴えた。
オブザーバー資格で会議に出席した私が取材で印象に残った言葉
をいくつか紹介する。ドイツ、ショルツ首相は「長い戦争になる
備えが肝心。ウクライナへの武器支援はするが、意図せぬエスカレ
ーションを避けるためにもバランスが重要]と語り、戦闘機供与に
ついては肯定せず。アメリカのカマラ・ハリス副大統領は「ロシア
は人道に対する罪を働いた」と正式に断定しプーチン大統領への絶
縁状とも呼べる発言が印象的だった。この他プーチン研究者として
知られるアメリカの大学名誉教授は「プーチンは4つの州全てを支
配下に置くまで戦争をやめないだろう」、元英国防大臣はロシアに
は強大な核戦力が残っていると話し、追いつめられると大変なこと
になる恐れもと示唆した。
 プーチン大統領はロシアとウクライナは「ひとつの民族」であり
「一つの国家」という考えを持っている。一方ロシアにとってNA
TOが東方拡大を進め、ミサイル防衛システムを拡大しているのが
安全保障の大きな懸念。ブッシュ(子)政権時代にアメリカが弾道
弾迎撃ミサイル制限条約を勝手に脱退し、裏切られた思いを強くし
たのだろう。
 さらに、大量破壊兵器が見つからず、結果的にウソの大義でアメ
リカが先制攻撃したイラク戦争もプーチンが「触発」されたのが大
きな鍵だとプーチンの元側近は語る。ロシア国内で反プーチンデモ
が勃発した背景にも「西側勢力が裏にあるのではないか」と疑り、
独自の歴史観と世界観に根差した情念が高ぶり戦争を始めたのでは
ないか。
 いまだこの戦争の出口は見えない。バイデン大統領は筋金入りの
リベラリスト。大統領はこの戦争を「民主主義VS専制主義」の戦
争とみなしており、中途半端に終わらせるつもりはない。「大統領
を辞めるまで戦争が終わると思っていないだろう」と明かす元側近
もいる。「長い戦争」になれば物価高騰、食糧危機など我々の生活
も大きな影響を受ける。同時に激化する米中対立、さらに北朝鮮核
問題が米国のみならず世界的な景気後退に結びつく恐れもある。
 こうした中、武器支援も充分な経済支援もできない日本が停戦に
向けてできることは何か。それは心のサポート、それをテコにした
外交力の発揮ではないか。被爆体験をしている日本だからこそ「核
使用だけは絶対に許さない」との断固たるメッセージを発信できる。
岸田総理にキーウ訪問を求めたい。皆さんも今後の動向に注目して
ほしい。

日時:2023年2月 1日 14:36 投稿者:pt21c

静岡県経済の現状と課題
講師 日本銀行静岡支店長 小泉 達哉 氏
【講演概要】
 静岡県は日本経済の縮図と言われ、景気動向もおおむね全国と同じ
ような動きをするが、昨年全国が上向きになった流れに乖離し静岡県
が落ち込んだ理由は、製造業が半導体調達に苦しみ計画通りに生産が
できなかった影響と、食料品業界等に代表される内需型産業が大幅な
コストアップにより景況感を悪化させたことが足かせになったと思わ
れる。
 しかしその後、半導体の供給不足緩和に伴い、輸送用機械の業況
は徐々に回復を見せ、非製造業においてはウィズコロナで経済活動を
動かそうという流れから大幅に改善している。
 全国の企業物価指数を見ると、大幅な為替円安の影響もあり,高止
まりの状況が続いている。円の実質実効為替レートは、バブル崩壊間
もない時期をピークに、以来現在までずっと円安が続いている。特に
今回円安が社会問題化した理由は、輸出を伸ばせずインバウンドの受
入れもできなかったこと。また、あらゆる原材料の価格上昇の影響や、
ウクライナ情勢や天候変動の要因などかく乱した事象が日常化したこ
とも大きかったといえる。
 県内企業の近況は、規模や業種に関わらず仕入れ価格の上昇を販
売価格に十分転嫁できていない状況が見てとれる。特に最近の大幅な
エネルギー価格の上昇の販売価格への転嫁が大きな問題になっている
。今後、労働時間や就労者数の減少が見込まれる中で、経済成長を実
現するには、TFP(技術革新や労働能力の向上、経営効率改善などによ
る付加価値創造力)をいかに上げるかが問題。
 では何をすればよいのか。ひとつの考え方として、今後は直接的
にも間接的にも人口増加と経済成長を続ける世界(特に東南アジアや
アフリカなどの人口増加エリア)に絡んでいくことがブレイク・スル
ーになり得る。
 静岡県は一人当たりの県民所得全国第3位、中でも企業所得の割合
が大きいことが特徴。だからこそプレゼンスの大きい企業がどのよう
に研究開発や人材育成等に再投資するかが県経済を大きく左右する。
また県民一人当たりで見た家計の財産所得も全国第3位であることか
ら、地元のストックをどう活かすか、また、その利益を起業支援や人
材育成にどう投資するかも大事な要素。
 さらに静岡県は、東部・中部・西部がそれぞれ同レベルの人口と経
済規模を持っていることも強味。県外への人口流出を最小限に押し止
め、技術やノウハウをいたずらに流出させないために、県内企業同士
がそれぞれの強みを見つけ連携することが、大きな力になると感じて
いる。
 平成25年の内閣府・財務省・日本銀行がデフレ脱却と持続的な経済
成長の実現のために出した共同声明にある通り、「金融緩和」と共に
日本経済の「成長戦略」と持続可能な「財政構造」の構築が相まって
筋肉質な日本経済を作る源泉になると考える。

日時:2023年1月23日 13:43 投稿者:pt21c

「サッカーが与えてくれたもの 」
サッカー元日本代表 武田修宏 氏
特別登壇 ジュビロ磐田 スポーツダイレクター 藤田俊哉 氏
インタビュアーフリーアナウンサー 鬼頭里枝 さん
【トーク 概要】
 1967年浜松市生まれ。浜松市立佐藤小学校時代から「ゴールを狙う感覚
が抜群」と評され「将来はサッカー選手になりたい」と文集に書いた。
両親が 共働きだったので自分の事は自分でする習慣が身についた。また高
校時代看護師の母から「自分自身の責任で過ごすように」と書かれた手紙
が印象深い。
 高校卒業後、当時まだプロが無かったため読売サッカークラブに入団。
その後J リーガーとなり有名になると収入が一気に増え生活は一変した。
さらに 「ドーハの悲劇」の予選敗退 という忘れられない試合や、戦力外
通告、多額の借金 を抱えるなど大きな挫折も経験。それでもサッカーをし
たいと単身南米に移りプレーした。
 日本では怪我をさせた加害者が非難されるが、南米では怪我をした選手
の自己責任と言われる。南米選手たちの甘えの無い人間力の強さを感じた。
日本人はチームのために頑張ることを考えるが、外国人は自分の頑張りが
チームに活きていくという考え方。こうした経験から周囲に影響されない
自分自身の軸を大事にすることを学んだ。そして辛い時期に声を掛けてく
れる良き仲間たちの有難みを実感した。チームスポーツは誰かが失敗した
時、必ず誰かが助ける。皆が力を合わせて頑張ることこそ大切。結果はど
うあれ、そうした経験は人々の心を結び人生を豊かにしてくれる。
 スポーツの世界でも企業や芸能界の世界でもトップに居続ける人は常に
自分に向き合い地道な努力を積み重ねている。「人間は負けたら終わりなの
ではない。あきらめたら、終わりなのだ」というリチャード・ニクソンの言
葉も感慨深い。
 現在はサッカーの指導者を念頭に日々邁進中。全国各地のチーム練習や試
合を見学している。トレーニングの様子が試合に反映されているのを観るの
が楽しい。
◆【 藤田俊哉ジュビロ磐田スポーツダイレクター 登壇 】
【武田】森保一日本代表監督も古くからの友人。ワールドカップでドイツに
勝利し、次のコスタリカ戦では日本全体が勝てるだろうという空気だったが、
監督はフランスに勝利したコスタリカは甘くないと理解していた。試合後
「応援ありがとう。批判も仕方ない」と冷静に受け止めていた。スペイン戦
では試合の一週間前に「オリンピックで 2 回闘っているのでやり方がある程
度分かる」と準備ができている様子だったので、自分は勝てると思っていた。
優勝したアルゼンチンは、メキシコ戦のときと決勝戦のときとプレーのレベ
ルが全く違った。気持ちのギアが入ったときの迫力 を日本も見習うべきと感
じた。
【藤田】次回のワールドカップ2026では出場枠が拡大。今後日本人の監督が世
界の監督として活躍できる道を作ることができたらと考えている。これだけ日
本人選手が海外で活躍している時代なので指導者のレベルアップも必然だと思う。
【武田】浜松出身者として自分もいつかサッカーで静岡に恩返しができたらと
考えている。サッカーを通じてパワーと勇気を皆さんにお届けしたい。藤田俊
哉さんも静岡のサッカーを盛り上げているので、皆さんも応援をお願いします。

日時:2022年12月 1日 16:03 投稿者:pt21c

デザインが経営にもたらすもの
~デザインマネジメントと Z 世代の志向について~
講師 静岡文化芸術大学准教授 中川 晃 氏
【講演概要】
 経営とデザインは非常に親和性が高く良きパートナーといえる。国内
でデザインというと「ビジュアルとして見えるもの」と捉えられがちだ
が、アメリカでは設計プロセスの意味合いが大きく含まれている。デザ
イン重視に投資した企業は4倍の利益を得たとの数値が発表され、デザ
イン賞に登場する企業は10年間に株価が2倍に成長したという事実もある。
こうして成功した企業のポイントは優秀なクリエイティブディレクター
が存在すること。デザイナーは日常において観察力に優れ、ユーザーの
ニーズを発見し、言葉にならないイメージを形にする力を持っている。
 例えば「ユニクロ」は、クリエイティブディレクターと社長が15年間
毎週30分雑談する中から「究極の普段着」というライフウェアのコンセ
プトにたどり着き急成長した。
 「マツダ」は2009年以降デザインスタイルが一新。これは当時のトッ
プがデザイン部にブランディングを任せたことが大きかった。「チータ
ーのようにしなやかな生命力」を取り込んだ「魂動デザイン」の誕生で
一気にファンを魅了した。
 環境に配慮したオリジナルデザインを安く提供するコンセプトを掲げ
た「無印良品」は、経営直下にデザイナー集団を置いたのがすでに20年
前のこと。創造力のある人を身近に置くことで一般の人に見えていない
ことにいち早くたどり着き、それがデザインマネジメントの極意となる。
これら3社の成功から分かるのは、優れた経営者と優れたデザイナーの
両輪、二人三脚が大事ということだ。
 次にZ世代の特徴を紹介する。①「仲間内で承認を得たい」/上司の
言葉より仲間からの言葉を大事にする。②「アイデンティティが強い」
/自ら語らず、また複数持っているため分かりにくいが、自分を持って
いる。③「収入やステータスより共感が大事」/心をくすぐられるか、
社会のためになるかなどがポイント。④「自己実現欲が強い」/やりた
いことを実現させたい。⑤「所属欲求」/仲間外れを最も恐れる。居心
地の良いSNSを複数持ち、それぞれに使い分けている。
 SNSの影響は特に大きく、Z世代は幼いころから自分の好きなものを
自分で探し、各自が明確に持っている。そして自分の意見を認めてく
れる人に共感する。明らかに前世代の人と価値観が異なるため、従来
型を押し付けるよりZ世代の物差しに合わせるほうが解決は早い。 独
自の感性としてつかみファンにさせることがZ世代へのマーケティング
戦略でのポイントとなる。そして所有~体験の時代を経て、現在は瞬
間でしか味わえないライブ感に心を動かす。今以上にデザインアプロ
ーチが求められるだろう。
 ここ数年のアメリカ投資家はモノではなく世界に与える社会貢献に
対して投資をする潮流になっている。こうしたなかデザインによって
浜松の発展に繋がればと考えている。

日時:2022年10月31日 11:36 投稿者:pt21c

徳川家康に学ぶ経営戦略
講師 静岡大学名誉教授・文学博士 小和田 哲男氏
【講演概要】
徳川家康は征夷大将軍になったとき、幕府の法令として真っ先に人の
命の大切さを定めている。自身が17歳から戦づくめで、身内や家臣など
多くの尊い命を失ってきた経験からだろう。
家臣として率いたのは三河由来の武士だけでなく、戦で滅ぼした今川
や武田、後北条氏の家臣など敵対した者たちも取り込んでいる。三河一
向一揆で敵対した本多正信は、後に相談役として起用するなど、家康に
は敵を許す度量があったといえる。
「忠臣の子は忠臣になる」という信念を持ち、例えば武田方の重臣だ
った土屋昌恒の遺児である忠直など、早くから聡明さを見抜き引き入れ
ている。「人を選ぶときは自分の好みだけで選ぶのではなく、部下がど
のような仕事に適しているか、長所を認めて抜擢するように」という内
容を述べた記録がある。人を見る目、評価する物差しを持っていたこと
は長期にわたる徳川安定政権を創る重要な鍵になっている。
徳川家康説話集『岩淵夜話』内に「宝の中の宝といふは人材にしくは
なし」とある。三方ヶ原の戦いで大敗したとき、自分の身代わりとなっ
て多くの家臣が命を落とした。この敗北を経験し試練を乗り越えたとこ
ろに武将としての強さが生まれたように思う。事実この戦以降、家康
は家臣思いの武将へと大きく変わっている。
また家康は部下をその気にさせる術を心得ていた。家臣の名前と働き
を記憶し、ときには自分の家臣でない者の手柄まで覚えて声を掛けて
いた。関ヶ原の戦いの際には桃配山に陣を構えた。これは壬申の乱で
大海人皇子(後の 天武天皇)が桃を全兵士に配り戦いに快勝したとい
う故事になぞらえ、家臣を叱咤激励するパフォーマンスだったろう。
さらに家康はタイプの違う家臣を組み合わせることが実に巧みだった。
三河三奉行で知られる「仏の高力清長」「鬼の本多重次」「公平な天野
康景」と三者三様を起用した妙味が注目される。武功派と吏僚派の使い
分けも見事だった。豊臣家臣団は両派の対立に苦労したが、家康家臣団
に内部対立が目立たなかったことは家康の功績が大きかったと思う。
家康の生涯は戦いの連続だったが、1615年大坂夏の陣で江戸幕府が豊
臣家を攻め滅ぼしたことで、応仁の乱以来150年近くにわたり断続的に
続いた軍事衝突が終了。その後、幕末維新までの260年大名の戦いのな
い時代が続いた。その土台を創った家康の戦略を現在の経営に学ぶべき
ではないだろうか。
来年1月から放映されるNHK大河ドラマ『どうする家康』で、私は時
代考証を担当した。徳川の筆頭家老、酒井忠次や石川数正、三傑と言
われた本多忠勝、榊原康政、井伊直政などの武将たちも活躍するので
是非ご覧ください。

日時:2022年10月 5日 09:39 投稿者:pt21c

安倍元総理銃撃事件後の政界の構図
~海外からの「二つの危機」と国内の「二つの危機」~
講師 法政大学大学院教授 白鳥 浩 氏
【講演概要】
現在日本を取り巻く危機が4つある。海外からの危機では「コロナ
ウイルス」と「ウクライナ紛争」、国内では「国葬問題」と「旧統
一教会問題」だ。
「コロナパンデミック」は社会生活だけでなく政治にも大きな影響
を与えた。岸田政権となり二度の選挙でこれまでと大きく変化した
のは維新の会の目覚ましい躍進。感染症対応により吉村洋文大阪知
事等が数多く報道の場に登場した影響は大きい。さらに街頭演説や
屋内講演会に人を動員できないことからデジタル化が急速に進み、
選挙ポスターにQRコードが必ず入るようになった。こうした状況
を「リモートデモクラシー」と表現することも。コロナ危機は単に
医療や暮らしを変化させただけでなく民主主義を変化させたと言え
る。
ふたつめの危機は「ウクライナ紛争」。第二次冷戦といわれるよ
うになった今、国際政治のバランスは大きく変化した。現在はアメ
リカ対中国の図式だという研究者も多い。台湾有事の言葉も聞かれ、
独自に台湾出張所を持つ静岡県にとって大きな関心事となる。
これら海外からの2つの危機の中で迎えた参院選は、与野党間に
おける政策の違いが見えにくかったことや、情報提供が難しかっ
たことから盛り上がりに欠けた。そこへ安倍元総理の銃撃事件。
自民党の大勝は無党派層の同情票が後押しした形だったのではない
か。その後、岸田総理のいち早い国葬決定は党内保守派を逃さず、
安倍氏の役割を自らが果たそうという思いであったろう。
しかし国葬でなければならない意味付けが弱く、旧統一教会との
問題がクローズアップされることで国葬反対が拡大した。「暴力
に屈しない姿勢を示す」ことを国葬理由の主軸にしていれば反対は
少なかったと思うが、安倍氏の個人的功績を強調するほど国葬私物
化を批判する人が増加。問題をより複雑化させてしまった。
岸田総理は「旧統一教会との関係を断つ」と断言しているが、何
をすることで関係断絶になるのか未だ説明はない。また物価高に対
する抜本的提案も不明瞭なままだ。政権支持率が3割を切る調査も
出ている状況の中、今朝「自民党の安倍派が塩谷派になるのが確実
になってきている」というビッグニュースもあり、「早期解散もあ
るのでは」と言われ始めている。
10増10減を実施する前に早期解散することは自民党内対立を避け
政権維持に繋げられるかもしれないが、野党のブーイングは必須。
さらにその後、違憲判決が出る可能性もある。10月3日から国会ス
タート。岸田政権は4つの危機をどう乗り切っていくだろうか。

日時:2022年9月13日 14:08 投稿者:pt21c

ベンチャー企業の今
~with コロナの新しい働き方とメンタルヘルス~
講師 株式会社 cotree 代表 西岡恵子 氏
【講演概要】
弊社は「やさしさでつながる社会をつくる」をビジョンに掲げ、
オンラインカウンセリングを主軸にした個人や法人向けのメンタ
ルヘルス、ウェルネス関連のインターネットサービスを行ってい
る。「我慢が美学」の日本ではこれまで下火市場だったが、コロ
ナ禍をきっかけにメンタルヘルスに注目が集まり、利用者が増え
市場として拡大傾向にある。
コロナという環境変動を経て若者の価値観は急激に変化してい
る。企業ブランドや物質的豊かさより「精神的豊かさ」を求めて
いる人が多く、個性の発揮・自己成長・社会貢献などに重きを置
くようになっている。そして若者はSNSで企業を検索する時代
であるために、表面的な施策ではなく、人の心を本当に大切にし
ている会社かどうか、そこに対して理解のあるリーダーなのかま
でを見極めている人が多い。
こうした変化に対し、企業の中高年層は「世代間ギャップだか
ら仕方ない」と問題から目を背けている人が多いように思う。現
在、生産年齢人口減による人材不足、働く場所や働き方の多様化
が急激に進んでいるなか、いかに人の心を大切にする経営へと企
業が早急に変換できるかがポイントだと思う。
2019年6月、アップル社の時価総額が1兆円も目減りしたことが
あった。これはたった一人の最高デザイン責任者が退職したこと
によって起こった。人的資本の重要性が世界的に高まっているこ
との現れだと思う。いまこそ従来の日本的組織の在り方から人的
企業に転換せざるを得ないときが来ているのではないだろうか。
具体的に人的価値を高めるためには中長期的に三段階を踏んで
向上させることが必要だと提案している。①多様な「個」の人材
を捉えること ②人材を活かす仕組みを整えること ③人材への働
きかけによって個とチームのエンパワーメントを高めることなど。
中でも土台となる第一ステップの「人材の捉え方」を見直すこと
が最重要。企業にご提示するチェック項目は「働く人の健康面の
状態や心理的状態が常に配慮されているか」など、当たり前と捉
えられる内容ばかりだ。しかし当たり前なことほど意外に向き合
えていないことを再認識されている。基本的な従業員との向き合
い方を変え、価値観のすり合わせにこそ時間を割いてほしい。
弊社も人的資本の価値を高める取り組みとしてリモートワークと
出社のハイブリッド型勤務システムを整えたり、従業員誰もが会
社向上アイデアを投稿できる環境を整備したりを実践している。
また社員同士の相互理解を高めるため、性格タイプ診断を受診し
てもらい、それを把握したうえでマネジメントへ活かすなど、施
策から文化浸透まで一期通貫した取り組みを実施しているからこ
そ成果に繋がっている。弊社はオンラインカウンセリングサービ
ス提供だけでなく、健康経営や従業員の心身ケアに関するコンサ
ルティングなども行っているので、今後静岡の企業様とご縁がで
きれば嬉しい。

日時:2022年7月13日 16:48 投稿者:pt21c

講師:浜松市長 鈴木康友氏
演題:浜松市政報告~サステナブルな自治体経営~
【講演概要】
浜松市は平成の大合併で都市部から中山間地域まであらゆる地域特
性や課題を凝縮した「国土縮図型政令指定都市」になった。「財政危
機」と「人口減少」のふたつのリスクを抱えるいま、浜松市を維持し
ていくにはいかにサステナブル(持続可能)な自治体経営をするかが鍵。
私は15年前、市長になる際「上杉鷹山公の治世を目指す」と表明し
「財政健全化」と「産業政策」に力を注いできた。今では財政状況の
健全性、経営力は政令指定都市の中でトップ水準を誇っている。これ
までの経験から自治体の自立した経営のモデルになると確信を持つこ
とができた。
浜松市の先進的事例ではエネルギー分野において2015年にいち早く
産学官によるスマートシティ推進協議会を設立。市町村別太陽光発電
は全国一位となり、今後も再生可能エネルギーの導入促進などにより
二酸化炭素排出実質ゼロを目指していく。健康・医療・福祉分野では
「予防・健幸都市」の実現を目指し、官民で連携したウエルネス・プ
ロジェクトを推進している。さらに地域交通もデジタル技術や自家用
車を活用した新たな共助型の交通システムの確立に向け、モデル地区
で実証実験を進めている。
自治体のこれまでの常識を超える取り組みも注目されている。ファン
ドサポート事業は浜松市が認定したベンチャーキャピタル等と強調し
資金を交付することでスタートアップの事業化を支援する取り組みで、
これまでに17社が浜松に進出してくれた。新型コロナウイルス感染症
による緊急事態宣言時等に経済対策として実施した「大型ポイントバ
ックキャンペーン」等も大成功した。さらに、浜松市オリジナルのフ
ードデリバリープラットフォームを構築するなど経営感覚を発揮して
きた。
デジタル田園都市国家構想基本方針が閣議決定され、今後ますます世
の中は大きく変化していく。浜松は2019年にデジタルファースト宣言
をして推進体制も整い、さらにデジタルを活用しサステナブルな都市
経営を目指していく。
最後に「明治以来の統治機構改革」の考えを紹介する。私は日本をも
う一度成長させるには、「基礎自治体が自立し、地域に合わせた成長
戦略で日本全体が底上げされること」が大事だと考えている。明治時
代から続く中央集権体制を変え、国・道県・基礎自治体が対等な立場
で明確な役割分担をして地域主権を確立することが重要だ。1947年に
人口50万人以上の都市を府県から独立させ特別市とする「特別市制度」
が規定されていたが、実現されず地方自治法から削除され現在に至って
いる。統治機構改革は考え方の温度差もあり一筋縄ではいかないが、特
別自治市制度の法制化を目指す同志たちと共に、伝え続け、取り組み続
けていきたい。

日時:2022年5月31日 11:54 投稿者:pt21c

講師:浜松市感染症対策調整監 浜松医療センター感染症管理特別顧問  矢野 邦夫 氏
演題:With コロナ下の感染対策

【講演概要】
 新型コロナウイルス感染症の正式名は「COVID-19」、病原体名を
「SARS-CoV-2」と呼ぶ。2002年のSARSは発症前の患者が感染源とな
ることはなかったが、「COVID-19」は潜伏期間でも周囲に病原体を
感染させるためゼロコロナにすることは不可能。これからはWithコ
ロナの考え方で、たとえ感染しても重症化しないことを目指し対策
をとることが大事。
 我々は既に「ワクチン」と「3CLプロテアーゼ阻害薬」という2つ
のテクノロジーを手に入れた。これらがあれば、今後は「咳エチケッ
ト」と「手指消毒」の感染対策で良いと考える。
 新型コロナウイルスは空気感染しないが、飛沫感染やエアロゾル
感染に注意する必要がある。飛沫が飛ぶ距離は約1mのため、WHOは
「少なくとも1m以上あければ飛沫は届かない」としている。飛沫
より小さなエアロゾルという粒子は部屋内に留まりやすいので感染
対策が必要。さらに飛沫が過酷な空気中を飛んで感染する空気感染
は結核や麻疹などタフな病原体のみで新型コロナウイルスでの心配
はない。
 新型コロナウイルスが環境表面で感染性を保つ期間は、プラステ
ィック表面では3日とされる。病原体の付着した手指で鼻腔などに
触れて体内に侵入するため、手の触れる場所や自身の手を消毒する。
濡れた手は病原体を吸いつけるので非常に危険なため、手洗い後は
ペーパータオルや乾燥機でしっかり乾燥させることが大切だ。
 ワクチンには従来型の「たんぱく質系」と今回のコロナワクチン
として使用したmRNAなど「核酸系」の二つがある。ファイザー、モ
デルナもオミクロン株になってから感染・発症予防効果は落ちたが
重症化予防は維持されている。ブースター接種やさらにプロテアー
ゼ阻害薬の効果によって、Withコロナでも重症化を防ぐことができ
ると考えている。
 私個人的には「7月頃からマスクはやめたほうがいい」と思って
いる。理由は熱中症の恐れはもちろんだが、コロナの影響で通常幼
少期に感染すべき感染症(サイトメガロウイルスなど)に初感染でき
ていないことが問題。成人し妊婦などが感染すると出生児に障害を
発生させる恐れもあるため、感染させるべきウイルスがあることも
考えなくてはならない。
 そして冬時季は脳梗塞なども増加し、マスク撤廃による感染症流
行と重なったときの医療逼迫も心配。そのため早めにマスクを撤廃
し、重症化対策に重きを置いたWithコロナ対策へと転換すべきだろ
う。
 こうした考えを著書『感染対策 超入門』(一般者向け)、『ウィ
ズコロナ時代の感染対策』(医療従事者向け)に記したので参考に
してほしい。

日時:2022年5月 1日 15:32 投稿者:pt21c

講師:第一生命経済研究所 熊野英生 氏
演題:脱炭素化に向けて、世界が動き出す
   ~日本の展望を考える~
【講演概要】
 ロシアのウクライナ侵攻で我が国が最も影響を受けているのは原油
価格の高騰だろう。欧州連合のロシア制裁が進む中、日本はロシアか
ら天然ガスを購入するサハリン計画が進んでいたこともあり、今後の
対応を深く考えなくてはならない。さらにCo2排出に対し課税する「
炭素国境税」によってロシアを困窮させたい欧米の意図もあり、カー
ボンプライシング(二酸化炭素排出量に応じて企業や家庭が金銭的な
コスト負担をする仕組み)が急速に進むことが予想される。課税メカ
ニズムが日本の産業に大きく影響してくる可能性があることを理解し
てほしい。
 我が国のCo2削減には発電と工場対策が重要になる。原発は3・11
以降日本でほとんど稼働していないが、エネルギーコストを下げるた
めには有効。しかし国民の原発稼働に対する反発もあり原発話題はタ
ブー視されたままの状態が続いている。このまま何も議論しないのは
不健全。しっかり議論したほうがいいだろう。
 そして今後カーボンプライシングの税収は再生エネルギー事業に回
されていくことが予想され新たなビジネスチャンスになる。再生エネ
ルギーは需要と供給のバランスコントロールが難しいため、LNG(液
化天然ガス)へのシフトも考えられる。この分野は日本の製造業で研
究が進んでいるので今後有望なのではないだろうか。
 もうひとつ極めて重要なのが自動車など輸送手段の電動化だ。炭素
国境税が促進されれば新たな次世代エコカー補助金など政府が関与し
ながらさまざまな制度設計が加速していくだろう。
 こうした中、ビジネスチャンスとして注目されるのがCo2を吸収さ
せる技術。大気中のCo2を化学物質で吸着させるDAC法や、石油・天然
ガスから水素やアンモニアを取り出すときに発生する高濃度Co2を吸
着させるCCS法などの研究が進んでいる。さらに農業を通した究極のエ
コ事業を実現できる可能性もある。不耕起農業を進めることで大地に
Co2を吸収させる研究も始まっている。
 このように2030年までに起こるとみられる経済転換はビジネスチャ
ンスの機会ではあるが、これまで収益を得ていた旧来産業がうまく転
換できるかが大きな課題になる。環境、社会、企業統治に悪影響のあ
る企業に投資を控える「Esg投資」が進めば負の遺産を増やしてしまう
ことも考えられる。
 現在のロシア制裁が我が国の産業に大きなインパクトを与え、今後
の経済転換によって新たな南北格差が生じてくることも十分理解し、
これからの産業活動に取り組んでいただきたい。

日時:2022年4月 5日 14:16 投稿者:pt21c

講師:日本銀行静岡支店長 野見山 浩平 氏
演題:静岡県経済の現状と展望
【講演概要】
わが国の実質GDPはコロナ禍で落ち込む以前の水準に近づいている
が、欧米に比べて戻りが弱いのは社会活動の自粛制限が強く個人消
費活動が弱いことが原因。中高年層の消費活動が積極的になると本
格的に消費が動き出すだろう。
ものづくりではデジタル関連の輸出の伸びが著しい。この先は半導
体などの供給制約と感染症の影響が徐々に和らぐもとで回復していく
見通しであるが、それ以外にも米国の利上げ、ウクライナ情勢の影響
などが回復を脅かす恐れもある。
欧米ではインフレが進み金融引き締めに転換しているが、比べて日本
の物価上昇はまだ低水準。海外発のインフレの悪影響を抑えるために
も現行の金融緩和政策を維持していく。
静岡県経済をみると個人消費ではコロナの影響を受けた巣ごもり消費
が顕著。ものづくりに関しては、半導体などの供給制約が長引いてい
ることから生産や輸出の低空飛行が続いている。こうした中、静岡県
経済が直面する課題を考えてみる。① 【サプライチェーン問題への対
応】突然部品調達ができなくなるリスク回避のため在庫の持ち方を工夫
したり、調達ルートを複数確保したり、部品を自社製造へ切り替えたり
など。②【対面型サービス消費の建て直し】例えば多人数の飲食や団体
旅行などのサービスを個人向けビジネスに転換するなど。③【価格戦略
】コストアップが広がる中、日本企業の「よい品をより安く」というビ
ジネスモデルは見直しの時期を迎えているのではないか。④【膨らんだ
債務返済と事業の見直し】これからゼロゼロ融資の返済期を迎える中で
企業にはリストラの動きがみられる。
また今後、大企業主導でバリューチェーンの「脱炭素」に向けた移行
が進んでいくだろう。しかし中小企業にとって一足飛びに転換するのは
大変難しいため、まずは省エネから始める移行期間(トランジション)
を持つほうが現実的だ。こうした考えは国際的な議論では「脱炭素に背
を向けている」と誤解されることもある。日本は脱炭素の国際的ルール
を作る議論に積極的に参加し、国益を念頭に置いて直接交渉していくこ
とが大切だと思う。そして中小企業は専門家や行政、エネルギー会社等
と連携して答えを探していくことが望まれる。
歴史を振り返れば世界的な経済ショックはこれまでに何度もあった。し
かしバブル崩壊後の日本は、すくんでしまい未来への投資を止めてしま
う傾向が強かったように思う。結果、デジタル化など海外に遅れを取っ
てしまった。今、経済成長のエンジンは決して止まったわけではなく日
本経済には十分なおカネがある。これを有効に活用し経済を回していく
ことが重要であると改めて強調したい。

日時:2022年1月17日 11:34 投稿者:pt21c

ゲスト: 静岡ブルーレヴズCRO 五郎丸 歩 氏
演題:楕円球の魅力~ラグビーを通して磨いた人間力~
【トークショー概要】
■現在の役職/現在私は静岡ブルーレヴズのクラブ・リレーションズ
・オフィサーとして、クラブとステークホルダーを結ぶ役割を担当。
スポンサー集めやラグビーのPR、また運営企画・実施なども行ってい
る。静岡ブルーレヴズとなりホストエリアは静岡県全域に拡がった。
西部地区だけでなく中部や東部エリアまで、いかに関心を持っていた
だくかが課題だ。五郎丸プロデュースとして1月23日のホストゲーム
開幕戦では新アイデアを盛り込んだ。試合前日から葛城北の丸に宿泊
し、試合の見どころの解説付き一泊二日チケットを企画販売。高額な
がら即売することができた。
■ワールドカップ2015、2019を振り返って/2019年に日本がワンチー
ムで活躍した原点は、2015年の対南アフリカ戦の逆転勝利だったと評
される。2015年の出場メンバーはエディー・ジョーンズ・ヘッドコー
チの下、泥水を飲むような厳しい練習経験を積んできた。当時はまだ
ラグビーへの関心は低かったが、2019年の日本開催に繋げるため日本
代表は勝つしかない。彼の指導があったからこそワンチームが出来上
がった。以来、日本代表は一気にスター扱いとなり環境は一変した。
ところが、その後のエコパでのホーム試合で満席を想像したものの、
スタジアムは空席が目立った。このとき、企業スポーツに甘んじてい
たと実感し、日本のラグビー環境を変えていかなくてはならないと少
しずつ気づき始めていった。2019年大会で解説担当としてスタジアム
入りしたとき、満席のスタジアムを見て感無量。駅前でファンが盛り
上がっている様子を見て、日本でこの光景が見られることが感動だっ
た。
■フルバックから見ていたチーム/選手時代、チームの最後尾に位置
するフルバックは全体が見えるのでグランドにいる監督のようなポジ
ション。2015年の際はリーチマイケルキャプテンのたたみかけるタッ
クルに心強さを感じていた。彼は日本人以上に日本文化を外国人に知
らせようと努力していた人物でとても良い刺激をもらった。ゲームで
の動き方は、幼少期のサッカー経験が生きている。子供時代はさまざ
まなスポーツを体験し、最終的に何をやりたいかを自分で決めるのが
理想。競技レベルだけでなく物事の考え方の広がりがプレーに生きて
くると思う。
■プレッシャーへの対応/ワールドカップ前夜は恐怖で緊張がこみ上
げた。プレッシャーは自分でコントロールできない。自分ができるこ
とは、すべきことをひとつひとつ考え整理していくこと。すると次の
日にはすっきりして緊張感が緩和される。ラグビーは体格も性格も違
う選手たちが交わるスポーツ。チームを生かすには自分がどう動くべ
きかを考えなければワンチームにはなれない。自分の持ち味を出しチ
ームに活かせることがラグビーの面白さ。
■今後の抱負/ラグビーのオフシーズン(7か月)の使い方を考えたい。
収益を上げ、地域に根付いたチーム運営を考えると一年間の有効活用
が重要。試合だけでなくキャンプなども「All for 静岡」で地域貢献
して広げていきたいと考えている。ベテランの多くが2021年シーズン
で引退した。世代交代期の現在は5年スパンで応援してもらうと面白い
チームに成長していくと思う。皆さまの応援に感謝。期待に応えられ
るよう魅力あるチーム、ラグビー環境づくりに尽力していきたい。

日時:2021年12月 6日 14:02 投稿者:pt21c

講師:共同通信社ビジュアル報道局 橿渕明彦 氏
演題:コロナに負けない!写真のチカラ
【講演概要】
 共同通信社は新聞やテレビ用に取材した記事や写真を流す報道機
関で、文字以外の写真や動画等を制作するセクションがビジュアル
報道局だ。全国拠点に総勢108名のカメラマンが配置される他、フリ
ーカメラマン等の外部スタッフと契約を結んでいる。また自社報道
だけでなく、全国の加盟社(新聞社)のために写真と記事を送る立場
であることも特徴的といえる。
 東京五輪・パラリンピックではIOCから国内公式通信社として
任命され、ロイターなどと同じ場所から撮影する権利を与えられ、
同時に国内の新聞社へくまなく配信する役割を担った。
 開会式報道では、新型コロナウイルス拡大を懸念する声が8割を
超える状況だったため、花火が打ちあがる手前で大会抗議活動の様
子が映った写真を配信。世論が分かれた中で開かれた記録を残した。
コロナ禍での大会は、撮影場に入場できるカメラマン数が限られ困
難を極めたが、加盟社から事前に具体的な撮影要望をもらい対応し
た。結果、1400件を超える要望にほぼ全て応えることができた。
 我々通信社はいかに早く報道できるかが勝負。阿部詩女子柔道選
手が金メダルを決めた際は、シャッターを押した瞬間から3分で配
信先へ届けることに成功した。男子100m決勝写真では、他社が横
一線にゴールする写真を配信する中、当社は周囲をトリミングした
迫力ある写真を2分57秒という記録的速報をやり遂げた。
 印象的な写真を撮影するためのカメラマンたちの技はさまざま。
陸上障害競技の際に、カメラマンが水濠横で腹ばいになり撮影して
いるのは、下から撮影することで障害の高さと共に迫力ある写真が
撮影できるため。パラリンピックの車いすレースなどにも活かされ
ている。
 40㎞走る自転車ロードレースではオートバイの後ろに乗って撮影。
オープンウォータースイミングではウェットスーツ姿で水中カメラ
撮影。セーリングでは波のたちにくい平らなゴムボートを準備し、
気象条件と背景を計算しつくしポジショニングして撮影した。一人
が何台ものカメラを操作することも珍しくない。ワイドとアップ、
シャッタースピードの違う写真を瞬間的に切り替える。
 写真は歴史を残すことに繋がる。選手の表情や新しい競技のイン
パクトも重要。そのため水中カメラなど特殊なカメラも駆使してい
る。静岡県出身の鈴木孝幸パラリンピック水泳選手を水中から撮影
した写真では、彼の鍛えられた体幹が美しく表現されている。
 さらに現在では、現場から離れた場所からリモートによる撮影も
活躍している。また写真を見た人に理解を深めてもらうため、体操
競技や陸上競技等の瞬間を連続合成した写真を紹介することもある。
体操競技でのフィニッシュ直前の表情やボクシングでパンチを受け
た瞬間など、写真だからこそ表現できる記録は迫力がある。
 北京での冬季大会もさらに迫力ある写真をお届けできるよう努力
するのでご期待を。

日時:2021年11月 4日 16:32 投稿者:pt21c

講師:静岡大学 工学部長 喜多隆介氏
演題:世界を変えた革新技術
~静大工学部卒業生の活躍~
【講演概要】
 静岡大学工学部のルーツは1922年に設立された「浜松高等工業学校」
(関口壮吉初代校長、理念/自由啓発)。開校の2年後に高柳健次郎先生
が赴任しテレビジョンの研究を開始。ブラウン管による電送・受像に
世界で初めて成功した。そして静大卒業生の春山丈夫らが国産テレビ
第1号を開発。1953年日本で初めてテレビ受信機が発売された。
 現在コロナ禍で先行きが見通せない状況が続く。しかし高柳教授は
じめ先輩方は太平洋戦争と重なる過酷な中を熱い情熱で乗り越えた。
「コロナくらいでへこたれるな」というメッセージを感じている。
 小柴昌俊東京大学教授からニュートリノを検出する施設「カミオカ
ンデ」建築のため、世界最大の光電子増倍管開発を依頼されたのが浜
松テレビ(現浜松ホトニクス)。当時8インチが世界最大のとき、要求さ
れたサイズは25インチ。予算目途も立たない中、晝馬輝夫社長は快諾。
ガラスバルブを均一に吹き上げることは至難の業だったが、鈴木賢次
開発担当の尽力により開発成功。これがカギとなり「ニュートリノ」
が世界初観測された。
 日本ビクターは昭和45年当時、ビデオ事業に着手。赤字続きの中、
高野鎮雄事業部長はわずか数名の極秘プロジェクトチームで開発を継
続。6年の努力の末にVHSを完成させ、その技術を国内外のメーカーに
惜しげもなく公開した。
 1960年代、静岡大学 岡部隆教授のもとに藤田欣司・坂本求吉・下平
忠良が集まった。諏訪精工舎で腕時計開発に挑み、クオーツ時計の超
小型化・超省電力化だけでなく高性能を実現させた。
 1969年会社存亡の危機にあった本田技研工業では、河島・久米チー
ムがF1レースで培ってきた技術を一般エンジンに持ち込み、4年をかけ
て低公害エンジン「CVCC」を実現させた。またエンジンの鬼と称され
た新村開発担当はF1エンジンを一から設計し直し、1965年F1参戦わず
か2年目に優勝の快挙を成し遂げた。
 この他、国産ロケット開発(日本航空電子、小島)、消せるボールペ
ン開発(パイロット、千賀邦行)、自撮り棒発明(ミノルタカメラ・上田
宏)など、静岡大学出身者の活躍は数多い。
 現在大学で注目されているのが川人祥二教授のイメージセンサー開発。
8K超高解像イメージセンサーは先の東京オリンピックでも活躍し、超高
感度イメージセンサーは月明り程度の明るさでも鮮明に撮影することが
可能だ。
 私自身は「超高効率電力輸送用高温超伝導材料」を開発。当研究室で
開発した超伝導材料は2021年5月時点で、世界トップの磁束捕捉能力を
有している。超伝導ケーブルにより電力輸送の損失をゼロに近づけるこ
とで省エネが可能になる。このケーブルを使い世界を結ぶことが私の夢
だ。
 静岡大学は浜松キャンパス100周年記念事業の中で、人材育成に向け
た寄付をお願いしている。是非ご協力を。

日時:2021年8月 5日 16:15 投稿者:pt21c

講師:株式会社オフィスH2O 代表取締役 平光敬和氏
演題:コロナ禍の夏の NIGHTMARE
~あなたの会社の経営者が経営力を発揮できない訳~
【講演概要】
「あなたの会社の経営者が経営力を発揮できない訳」と刺激的な
サブテーマを付けた。日本企業の多くは、優秀な課長や部長など
が内部昇格しトップになることが多い。しかし課長や部長に求め
られる役割と経営者に求められる役割は全く異なる。課長・部長
時代に優秀だったという思いは、経営者としてはかえって邪魔に
なることが少なくない。
経営者に求められるのは決められたことをどう実現するかでは
なく「何をするかを決定すること」。決定後は自力でなく、経営
幹部や中間管理者、さらにさまざまな階層を経て顧客接点層に実
現してもらうことになる。
経営本には「将来への構想力。抽象的な概念やコンセプトを具
体的な会社の施策にして実現可能なものにしていく」と書かれて
いるが、一番必要なのは「根気よく自らの想いを社員さんに伝え
続けること」かもしれない。
経営者になる前に、経営者に必要な要素能力を身に付けている
人などいない。だから経営者は必死に学び続けていくことにな
る。特に現在は変化のスピードが凄まじく、世界観も人間観も経
済の仕組みも総替わりすることも起こる。少し油断すれば、昨日
までの経営の仕組みが役に立たないこともある。経営者は心身共
に健全・健康で、学び続ける知性と姿勢を持ち続けることが必要
だ。そしてたとえ失敗しても、PDCA/Plan(計画)・Do(実行)
・Check(評価)・Action(改善)を繰り返し、経営者自身が学び
成長し続けること。つまり「経営者は勉強し続けるしかないのだ、
それが経営者の資格要件である」というのが本日の結論になろう
か。
経営者予備群の皆さんにもお願いしたいことがある。それは
「経営者を全力で応援してあげてほしい」。最初は期待はずれ
だったとしても、批判だけで終わるのではなく、経営者目線で
自分と自分の仕事を見つめてほしい。「経営者が必死に勉強す
ること」と「経営者予備群の人が経営者目線で仕事と自分をみ
つめていくこと」。この2つがセットになって初めて会社経営
は回り始め継続していくことができる。
現在のコロナ禍の非常時に私が思うことは、「今こそ一人ひと
りが自分で考え、自分で答えを出し責任を負うことが大事」と
いうこと。何も考えず周りと同じ行動をし、それがうまくいか
ないと責任を他人に押し付け非難する繰り返しでは未来は無い。
私たち人間は社交性を武器に、多様性によってイノベーション
を続けてきた。「自分はどう思うのか、なぜそう思うのか、違
う意見の人はなぜそう考えるのか」をそれぞれ考える時ではな
いだろうか。
今後さらに女性や若者が実力を発揮できる仕組みづくりを構築
し、社会を変えていくことが必要だと感じる。60歳以上の私たち
は今後大変な状況が起こっても、未来を担っていく女性・若者た
ちへのスポンサーシップを発揮し、いかに力を注いでいけるかを
考えよう。そして日本そしてすばらしい地球を創るために応援し
ていこう。
※推薦書『多様性の科学/マシュー・サイド著』『希望の未来
への招待状/マーヤ・ゲーペル著』

日時:2021年6月 7日 09:44 投稿者:pt21c

講師:磐田市長 草地博昭 氏
演題:ここから始まる磐田のまちづくり
【講演概要】
 私は昭和56年生まれ。幼い頃から自然への興味が強く、環境問題
について学びたいと国立豊田高専環境都市工学科へ進学した。全寮
制で毎日仲間と社会について語り合った経験が政治に関心を持った
最初のきっかけ。当時から故郷を誇りに思える街にしたいと考える
ようになった。
 入社したJR東海では品川の現場に勤務。首都圏インフラを支え
るため、何千人もの人が夜通し働いていることを体感した。故郷の
ために働きたいと帰郷し、NPO法人磐田市体育協会に従事。体育
協会の運営にISOの観点を取り入れ、目標や仕組みづくりに取り
組んだり、「ジュビロ磐田メモリアルマラソン」で、ボランティア
の方に力を発揮してもらう仕組みを考えたり、大変充実した時間だ
った。
 市議会議員時代は不登校や引きこもり問題、障がい者や外国人児
童支援、中心市街地活性化などに取り組んだ。各分野について専門
的に関わることができたことが、今の私の大きな力になっている。
常々思っているのは「豊かさとは、安心が続くこと」。それぞれの
市民生活向上のためには民間サービスだけでなく、政治や税の仕組
みを整えることが必要と感じてきた。
 ではこれからの磐田市をどうしていくのか。ポイントは①人口の
安定化②デジタル化③激甚災害対策④コロナ対策。直近のコロナ対
策ではワクチン接種と同時に、感染者と疑わしい人を早めに検査す
ることで抑え込みを図っている。
 『遠くを量るものは富み、近くを量るものは窮する』という二宮
尊徳の言葉にもあるように、直近課題に取り組みながらも、同時に
10年20年先を見据えた政策が重要。不動の本質の中に新しい変化を
取り入れる「不易流行」による街づくりを目指すためにも、20代を
中心にした若者を磐田市に呼びこんでいくことがカギになる。それ
には情報発信と共に若者たちのリアルな声を届けてもらうデジタル
化の仕組みづくりが大切になる。
 市のシンボルとも言われる旧見付学校は、開校当時は皆が人徳を
学びさまざまな新情報に触れ合う最先端の場所だった。こうした素
晴らしい地域遺産を活かしながら、今後は子どもたちの育成はもち
ろん 、大人たちも「リカレント教育(生涯にわたり 教育・就労を
繰り返す教育制度)」ができるような場所を早々に創りたい。
 またファシリテーション技術を取り入れた対話による市民参加を
進め、起業したい人材をバックアップできる仕組みづくりにも力を
入れたい。そして静岡県西部の同じ経済圏である浜松市・湖西市な
ど近隣市町と連携してエリアのエネルギーを強めていけたらと思う。
 パナマ運河建設に携わった唯一の日本人の土木技術者、青山士(
あきら)氏は磐田市出身。彼は「生まれたときより、よりよくして
残したい」という言葉を遺している。まさに私自身もこの想いで邁
進していくので、皆さまからもさまざまな角度からのご意見やアイ
デアを寄せていただきたい。

日時:2021年5月10日 13:51 投稿者:pt21c

講師:静岡県水産・海洋技術研究所 浜名湖分場長 髙木毅 氏
演題:浜名湖の幸と研究所
【講演概要】
浜名湖は海水と淡水が交じり合う汽水湖。複雑な地形のため面積に
対して湖岸の延長距離が長く環境的にも多様性がある。
ウナギ養殖は明治24 年に新居町で始まったと記録にあり,浜名湖
が発祥と言える。明治37年に設置された静岡県初の水産研究所は6
年後に一旦閉鎖されたが、その後昭和9年、弁天島に浜名湖分場と
して開設された 。昭和49年にはウナギ人工ふ化を世界で2番目(1
番の北海道大学に2か月遅れ)に成功。人工シラスウナギを誕生させ
る技術は確立しており、現在は国と協働で人工シラスウナギの大量
生産技術の開発に取り組んでいる。
 浜名湖の牡蠣は品質が良く、広島産の2倍以上の価格で取り引き
されている。春から夏は湖南部、秋から冬は餌であるプランクトンが
豊富な湖北部へ移動させる、手間をかけた生育方法により高品質を誇
っている。
 海苔は湖南部で主にアオノリを養殖し、クロノリとアオノリを混ぜ
るのが特長。アサリ採貝漁業も機械を使わず、大きな熊手のような道
具を使い人手で行っていることが浜名湖ならではといえる 。
 湖内の漁業種類別漁獲量でも平成24年には90%以上を占めていたア
サリは、ここ数年減少が続き地域経済にも大きな影響を与えている。
アサリは卵と精子が受精卵となり浮遊幼生になると、2~3週間浜名
湖内を漂い大きくなっていく。昨年の浮遊幼生出現調査で、過去と比
べて減少が明らかとなり非常に問題視している。クロダイがアサリを
食べてしまっている影響もあるとみられ、その対策も必要と考えてい
る。
 アサリ以外の漁獲量の推移を見ても、約30年前の平成に入ったころ
から一直線に減少していることが分かる。当時は都田ダムの完成、公
共下水の高度処理開始、削澪事業など湖の水質や流れを変える出来事
が続いた。
 実際、浜名湖の環境変化調査によって、栄養バランスへの影響が浮
かび上がってきた。「植物プランクトンが減ったことで、湖水中の窒
素・リンの総量が減少したのではないか」「1990年代から上昇に
転じている塩分量は、河川水の流入量が減っているためではないか」
「水温上昇も生物に大きな影響を与えているのではないか」など。
 30 年前の豊かな浜名湖を復活させることを目指し、今後の更なる因
果関係調査の必要性を感じている。きれいな浜名湖は生産性が悪く魚が
少なくなる。美しさを目指すか豊かさを目指すか、皆さんとコンセンサ
スを取りながら進めていきたい。

日時:2021年4月 5日 11:34 投稿者:pt21c

講師:次世代自動車センター浜松 センター長 望月英二氏
演題:次世代自動車センターの地域中小企業支援の取り組み
   ~次世代自動車(CASE)に向けた地域中小企業の対応~
【講演概要】
 地球温暖化に加えコロナ禍への対応が迫られる中、地域中小企業の
現在の課題は、次世代自動車を含めた自動車産業におけるデジタル化
対応が大きなポイントになっている。次世代自動車を語る上で覚えて
おきたい言葉が「CASE:ケース」。
 これは①(Connected:つながる化)②(Autonomous:自動運転
化)③(Shared&Service:シェアリング/共有化)④(Electric:電
動化)を表し、4つが同時進行でやってくることを認識してほしい。
 「①つながる化」とは車がスマートフォンと同じ機能を持つような
イメージ。インターネットやあらゆる情報・ネットワークサービスな
どと繋がっていく。「②自動運転化」では歩行者やドライバーのモニ
タリングシステムの活用など、自動運転レベルを更新している。さら
に空飛ぶクルマやドローンによる配送自動化なども開発が進んでいる。
「③シェアリング」はヨーロッパの取り組みが先駆けで、あらゆる公
共交通機関をITシステムと関連付けた都市づくりが進化中。移動その
ものがサービスという「MaaS:マース(Mobility as a Service)」の
考え方がスマートシティプロモーションと密接に関係している。また、
全世界共通認識であるCO2削減を目指すには「④電動化」も必須。xEV
の普及やカーボンニュートラル(CO2排出量と吸収量の中立化)への対
応も急速に進んでいる。
 こうした時代に中小企業が生き残るため支援しようと、2018年4月浜
松地域イノベーション推進機構内に設立されたのが「次世代自動車セン
ター浜松」。完成車メーカーの協力があることや、静岡大学工学部・情
報学部、静岡理工科大学など地域の 大学と連携するなど地域資源を生
かした事業展開が特長だ。
 現在発売されている新型自動車には新部品が搭載されており、次世代
自動車時代は既に始まっている。積極的に情報収集し、新部品の試作依
頼がきたら大きなチャンスと捉えてほしい。そして自社の「固有技術を
認識し、自社の持つ生産設備でできる新たなものづくりを発想し提案力
を向上させていくことが大切だ。
 当センターでは会員企業の製品に含まれる技術をチャートによって「
見える化」することで固有技術を見つけたり、技術のマッチングや実際
の部品開発を支援したり、企業のビジネスパートナーとなり取り組んで
いる。ものづくり企業だけでなく物流やソフト開発企業も所属している
ので、ぜひ入会(年会費1万2千円)のご検討を。自社の立ち位置を知り、
目標を定め、小さなことでもできるところからトライすることが肝心。
センターでは技術開発・人材育成・販路開拓まで幅広く企業をサポート
していく。

日時:2021年3月 9日 10:48 投稿者:pt21c

講師:方広寺派管長・県仏教会会長 安永祖堂 氏
演題:心に響く禅のことば
【講演概要】
 漫画家深谷かほるさんの「夜廻り猫」という8コマ漫画に、雨降る中
「濡れると滑って危ないから」と道を拭き続ける猫のエピソードが描か
れていた。私はこれぞ「擔雪埋井(たんせつまいせい) 」の姿だと思
った。「擔雪埋井」とは仏道修行における志の言葉。水に溶けてしまう
雪を担いで井戸を埋めるという意味で、終わりなき永遠の努力をする大
切さ、報いを求めない無償の努力の大切さを説いている。
 今や漫画は日本文化の立派な表現媒体のひとつとして市民権を得た。
明治時代に「文化」は「culture(人の手の入ったもの」と訳され、対
義語は「nature(自然)」となった。つまり人の手の入った文化はある
時代の特定された人たちの考えや行動スタイル、心によって異なるとい
える。仏教内でも宗派によりさまざまな違いがあるのだから、仏教とキ
リスト教など宗教が変わればさらに大きな違いがあるのは当然といえる。
 例えば、仏教界で自然とは「じねん」と読み、「自ずから然る」が本
来の意味。私たち日本人を含む東アジア人にとって人間は自然の一部と
考えるのが一般的だ。しかし、欧米などキリスト教の感覚では「人間は
自然を管理することを神から任された存在」と捉える。どちらの考えが
良い悪いではなく、こうした違いを抑えなければ地球という運命共同体
では誤解や反論を生む恐れがあることを知っておくべきだろう。
 「慈悲」とは実に奥の深い言葉だ。こんな話がある。高齢の父がうっ
かり転んでしまったとき、娘は父を助け起こすのではなく、自分も転ん
でみせたという。相手の一段高い位置から手を差し伸べるのではなく、
「同悲・同苦」こそが本当の慈悲ではないかという問題提起だ。他人の
喜びや悲しみを自分の喜び、悲しみにできるか。禅の世界でいう「無我
の境地」という考え方をどう活かすか、皆さんもご自身の足元を振り返
ってみてほしい。
 金子みすゞ記念館矢崎節夫館長談の記事を紹介しよう。「あなたと私、
私とあなた、順番が違うだけで全く意味が変わる。しかし意味の違いよ
り大事なのは、私・あなたと違いを付けている限り救われることはない
(概要)」とあった。これは光と影、水と氷、影があるから光を描くこ
とができ、迷いがあってこそ悟りがあるということと同じだ。
 私たちは現在、能率や費用対効果など合理的な世界を生きている。経
営の世界に身を置くと「擔雪埋井」の考えなど程遠いと思うかもしれな
い。しかし住友を再生させた立役者である広瀬宰平、伊庭貞剛のお二方
とも生涯座禅を組んでいた。
 「君子財を愛す、これを取るに道有り」という禅の言葉がある。目の
前にある事柄からさらにもうひとつ抜き出た世界を見なければ本物の経
営・経済活動を成すことはできない。道とは何か?こうした学びは回り
道に見えるかもしれないが結局近道となり、日々の営みに通じていくの
ではないかと思う。

日時:2021年2月 3日 16:19 投稿者:pt21c

講師:日本銀行静岡支店 野見山浩平 支店長
演題:「静岡県経済の現状と今後の展望」
【講演概要】
 まず新型コロナウイルス感染症が日本経済全体に与える影響をみると、
対面型サービスの戻りは遅れているものの、全産業ではコロナショック
前の活動指数を100とすれば95ぐらいまで持ち直している。就業者数
も、雇用調整助成金など国の対策が奏功して大きく崩れていない。
 海外経済をみると、アメリカはデジタル関連が好調。感染抑制と経済
活動の両立が進む中、持ち直している。また今年共産党結党100周年
を迎える中国は主要国唯一のプラス成長。電力・通信・医療の成長分野
への投資が活発であるほか、個人消費も自動車などを中心に高い伸びを
みせている。
 リーマンショック当時と比べると、今回は金融・経済政策が早期かつ
大規模に発動され、金融システムや金融市場も安定している。このため
持ち直しペースも早い。静岡の経済をみると、業種によるばらつきは大
きいが、ものづくりの強みを発揮しつつ持ち直している。観光も今は第
三波により厳しい状況であるが、大都市圏から出かけやすい立地にある
のは確か。個人消費については巣ごもり消費、特にネット通販はこれま
で少なかった高齢者の利用が増えたことが劇的な変化。また近場の県内
観光が見直されたことも特徴といえる。
 企業にはコロナショックによる収益減でリストラや雇用所得面の悪化
がみられる一方、設備投資は全国対比回復が進んでおり心強い。経営者
が生き残りをかけて投資を続けている証といえる。
 今年も下振れリスクは大きいが、追加経済対策、米中の景気回復、ワ
クチン普及がプラスに働くほか、世界で脱炭素やSDGs(持続可能な開発
目標)など新しい成長分野に向けた歩みが加速していく。ビジネスチャ
ンスをつかめるか日本企業の競争力が試されるだろう。
 政府がデジタル庁の新設などの取組みを積極化する中、日銀も国税納
付などのキャッシュレス化を推進している。また発行時期は未定だが、
デジタル通貨の準備にも取り掛かっている。「デジタル化」には、現在
の仕事を抜本的に見直すことに加え、外部業者に依存せず、社内にデジ
タルに明るい人材を育てることが求められる。デジタル化のメリットを
生かすには一人ひとりがスキルや専門知識を磨く必要。他流試合型の人
材開発がますます重要になろう。
 今回のコロナショックは日本経済のデジタル化、働き方改革、人材投
資を再起動するきっかけにしなければならない。豊かな日本を次世代に
引き継ぐために、形式主義や人手への依存といった様々な「慣習」を見
直し、成長力の引上げを目指していきたい。

日時:2020年12月28日 10:00 投稿者:pt21c

講師:女優 熊谷真実 氏
演題:「心晴れ晴れ生きる!」
【講演概要】
 1960年生まれの私は今年還暦を迎えました。主役の舞台も2本決
まっていて盛りだくさんの年になる予定でしたが、新型コロナウイルス
の影響で一変。本番を目前にして舞台は中止になり、突然の長期休暇・
無給になってしまいました。無職の期限も見通せず友人にも会えない日
々。根幹を折られたような気持ちになった上に、都会ではスーパーでし
か物を買うことができないコミュニティの脆弱さに不安を感じていまし
た。そこで浜松出身の主人(書道家:中沢希水氏)に「これでは東京にい
る意味がない、浜松に帰ろうよ」と提案したのです。
 コロナの影響を受けて価値観が変わったのは私だけでは無いと思いま
す。突然の長期の休みの間、仕事のことや人生のことなどいろいろ考え
ました。「ピンチはチャンス」という言葉を聞きますが、私は今まで生
きてきた中で、前代未聞の事が起きた今こそ人間的なスキルをアップし
たいと考えるようになりました。そして「心晴れ晴れ生きなければ」と、
明るく人の役に立つことを目標に掲げることにしたのです。そのために
もプラス思考が大切ですが、それには工夫が必要です。言葉遣いに気を
配りマイナスイメージの言葉は使わないようにしています。「ありがと
う」「ごめんなさい」をすぐに言葉にできるよう心掛け、「コロナで大
変ね」ではなく「元気だった?」と気持ちの明るくなる言葉を使うよう
にしています。
 また「ありがとう」と言いながら家の掃除をするようにしています。
自宅を「真実神社」とばかりに祓い清めることで、心が磨かれたような
気持ちになるから不思議です。心身を祓い清め明日に向かってやりたい
ことを見つけて楽しんでいくことが大切だと感じています。
 「このまま半年以上仕事が無かったら」と悩んだとき、「よし、野菜
ソムリエの資格を生かし、浜松駅前でスムージーとおむすびをリヤカー
に積んで販売しよう!」などと考えていました。おかげ様で浜松の皆様
が温かく迎えてくださり、スムージーのイベントなども開催させていた
だきました。そして今日のような講演会に呼んでいただいたり、浜松市
のやらまいか大使を委嘱されたり、お声をかけていただきました。
 舘山寺を巡ったり、遠州紬の工房に遊びに行ったり、浜名湖の絶景ス
ポットに行ったり、今では主人より浜松のことに詳しくなりました。ス
テキなカフェ巡りの様子などはYouTubeやインスタグラムで発信もして
います。浜松は食材の種類が豊富で美味なのが最高。気さくに声を掛け
てくださる皆さんの気質も心地よく「呼ばれるべくしてこちらに呼ばれ
たのだ」と思ったほどです。
 これからさまざまなイベントをはじめ、私がお役に立てることがあれ
ば一緒に地域を盛り上げていきたい、そして浜松の魅力を多くの方に紹
介していきたいと思っています。

日時:2020年12月 1日 10:00 投稿者:pt21c

講師:第44代 第1航空団司令兼浜松基地司令 熊谷三郎 空将補
演題:「我が国周辺の安全保障環境と航空自衛隊の現状について」
【講演概要】
 海に囲まれる日本は人やモノの交流は海や空を介し、領空(領土・領海
の上空)は 他国の航空機が許可なく飛行はできない決まりだ。しかし我が
国の周辺は強大な軍隊・航空機などを持つ極東ロシア軍や北朝鮮、中国など
の国が取り巻いている。
 北朝鮮は頻繁に核実験や弾道ミサイル発射を行い、昨今では弾道ミサイル
の距離延伸化を進めている。また日本の防衛システムをかいくぐるハイスピ
ードの技術研究を検証していると聞いている。ロシアについては時々爆撃機
を日本一周飛行させることがあり、この動きは爆撃機の力を誇示するためで
はないかと考えている。また特に中国は活動が活発化し、自衛隊戦闘機がス
クランブル発進領空侵犯の恐れがある侵入機に対する軍用機緊急発進)する
回数がここ10年で20倍近くに増えている。
 こうした中、有事はもちろん平時も我が国の空を守る唯一の存在が航空自
衛隊だ。我々の任務は我が国の防衛(国民の生命と財産を守る)が最大目的。
そのための教育・訓練を行うと同時に、全国28か所の地上レーダーサイト
と4か所の防空指令所で24時間365日の警戒監視を実施している。また
対領空侵犯措置や弾道ミサイル防衛、災害派遣、国際平和協力活動など平時
における公共の秩序維持も大切な役目となっている。
 「対領空侵犯措置」は、レーダーが領空に近づく航空機を感知すると戦闘
機が緊急発進。パイロットは目視で行動監視をし、近づいた際には「移動せ
よ」とアドバイスする。従わず領空侵犯された場合は「直ちに出ていけ」と
いう警告 へと切り替え「強制着陸」させるが、これまでに強制着陸させた事
実はない。「弾道ミサイル防衛」ではミサイルが探知されると自動警戒管制
システムが日本の領土・領海に着弾しないかを即座に計算。危険と判断する
とイージスBMDシステムによって大気圏外で攻撃する。万が一失敗した場
合はペトリオットPAC-3で攻撃し着弾を防ぐ。
 教育訓練については「一般教育」と「技術教育(飛行教育・術科教育)」
がある。パイロットや整備はもちろん、通信、警備、 衛生など多種多様な
専門内容をすべて自衛隊内の学校で学び訓練しているのが特徴といえる。
 日米防衛協力については 平素から互いの理解と意思疎通を深め、共同訓練
等を実施している。2015年に見直されたガイドラインには、これまでに
無く同盟強化について深く言及され、外に対して強い抑止力となるメッセー
ジになっている。
 また米国だけでなく世界さまざまな国との防衛協力・交流も推進中。航空
幕僚長が各国の空軍司令官とハイレベル交流を積極的に行うほか、部隊間や
実務者交流も進めている。これにより「日本は平和を愛し平和貢献している
国」ということを発信し理解してもらうことが非常に重要だと考えている。

      

日時:2020年11月10日 10:00 投稿者:pt21c

講師:浜松パワーフード学会会長 秋元 健一 氏
演題:「コロナ禍後の持続可能な開発目標
~浜松の魅力で日本のサンセバスチャンを創る~」
【講演概要】
 私は21 年前に浜松食材で賄う店を開業し現在4店舗を営業している。
当店も コロナの 影響で 4・5月の2か月間閉店を余儀なくされた。
しかし『感染症の日本史』の著者で当社顧問の磯田道史先生のアドバイ
スや、浜松医療センターの矢野邦夫先生のご指導から「はままつ安心・
安全な飲食店」の認証を取り、「 絶対にうつらない・うつさない対策 」
で営業を続けてきた。そしてようやく売り上げも戻り始めた矢先のクラ
スター再発生。「今回は客同士の感染対策の課題を浮き彫りにした。現
在はなんとか浜松を守りたいという信念で闘っている。
 今日は皆様に「浜松は世界に誇れる 魅力 がある 」ということを強く
お伝えしたい 。
 今年2月スペインのサンセバスチャンへ視察に出掛けた。ここは10年足
らずで観光のブランディングに成功した街。2人の若い料理人がフランス
の料理の巨匠の下で修業し、11人の料理人で新しいバル(居酒屋)料理を
開発することでみるみる観光客を増やした。さまざまな料理すべてが美味
しく手軽な料金で提供され、2~3軒ハシゴする文化が定着している。あ
まりに美味しいので市場を訪ねてみると「明らかに浜松食材のほうが、ク
オリティが高い。ならば浜松は食で世界に挑むことができる!」と実感した 。
 浜松は農林水産品の宝庫でとれ立てをその日に食すことができる。浜松
食材で力を付け強くなった歴史上の人物こそが家康公だ。そこで私たちは
「浜松パワーフード」と名付け浜松食材を使い続けてきたところ、201
8年に上皇様、上皇后様のお食事を担当させていただくことができた。「
伝えれば浜松食材を評価してもらえる」と実感した瞬間だった 。
 浜松パワーフードの定義は「遠江国でとれる旬の食材」。浜松は年間を
通して常に旬食材がとれる。土地の旬食材を食べていれば良質な栄養を補
給でき、エネルギーを蓄え免疫力を上げることができる。そこで「浜松パ
ワーフード学会」を設立しブランド作りで世界へ挑み始めた。するとGoog
leやJALなどが浜松の魅力に注目してくれるようになった。世界を知る者た
ちが「浜松はすごい」と認めてくれたのだ。
 ならば浜松でのブランディングはどうしたら良いか。浜松は健康寿命三期
連続日本一。栄養価の高い「浜松パワーフードの食事をし、運動でストレス
を発散し、笑いの多い楽しい催しでさらに健康寿命を延ばすことができる 」
と世界に訴えていこう 。
 現在、浜松市と味の素、遠鉄ストアが浜松パワーフードでメニュー開発を
進めている。また大手医療機関や大手建設メーカー、ラグビーチームなどと
も新企画が進行中だ。これから浜松に住む人たち一人ひとりが「自分たちの
浜松はこれほど良い街なのだから,絶対に認めさせる」という意識を持ってい
れば、地域ぐるみで世界が認める日本一美味しい街浜松を創り出すことができ
ると信じている 。私も全身全霊で浜松の魅力を世界へ伝え広めていく。

日時:2020年10月 9日 10:00 投稿者:pt21c

講師:浜松医療センター院長補佐兼感染症内科部長 矢野邦夫医師
演題:「新型コロナウイルス最新情報と感染予防」
【講演概要】
 今日特にお伝えしたいのは、新型コロナウイルスは「皆さんが思っているほど感染力は強くない」「結核や麻疹のように空気感染はしない」という2点。ウイルスにとって空気中は過酷な環境なのでその多くが死滅する。一部生き延びたウイルスが口や鼻に入ったとしても粘液と共に流される。さらに組織に到達したとしても免疫細胞が待ち構えている。今や感染症指定病院のほとんどは空気感染しないことを念頭にした対応をしている。もはや不必要な感染対策は止め、その分の資金とマンパワーを新しい対策に向けていくよう見直しが必要な時期になってきたと考えている。
 新型コロナウイルスに感染した場合の症状は発熱、咳、息切れの症状が多いが、風邪やインフルエンザに似ている症状なので判断するのは難しい。8割の感染者は約1週間で改善するが、高齢者や基礎疾患のある人、喫煙者や妊婦は重症化しやすいので注意。また回復した後も咳や倦怠感がしばらく続く人もいる。インフルエンザに比べて潜伏期間が長く発病1日前にウイルス排出のピークがあり、感染者の数%~60%が無症状なのが特徴だ。そのためすべての人がマスクを着用する「ユニバーサル・マスキング」が有効となる。5歳以下の幼児、意識不明の人、筋力の無い人、補助無しでマスクを外せない人以外は常時かつ正確にマスクを着用しよう。さらに最大限に効果を出すためにはマスク+アルコール手指消毒がおすすめ。消毒薬は吸い込むことによる害を考え噴霧してはいけない。
 クラスター発生の事例を分析すると近い距離で歌ったり大声で話したりするのは危険。キャンプ場など屋外は密閉でないと油断しがちだが近距離は注意が必要だ。いつどこでも無症状の感染者が紛れているかもしれないので密閉・密集・密接の三密を避けよう。
 最後に感染対策の間違いを紹介する。アルコールと間違いメタノールを使用し死亡や失明した例が米国で起こっているので要注意。また濡れた手こそウイルスが付着しやすいので、トイレ等はペーパータオルや手指乾燥機の使用をおすすめしたい。そのほか店舗などでビニールカーテンの使用を見かけるが、毎日拭いたり取り換えたりが重要だ(矢野邦夫著書『うっかりやりがちな新型コロナ感染対策の間違い15』)。

【参考】濃厚接触者の定義は「感染者から1m未満にいた」「感染者も自分もマスクをしていなかった」「15分以上一緒にいた」の3条件が当てはまる事。
PCR検査で陽性が出たとしてもウイルスが現時点で体内に存在する確証にはならない。

日時:2020年7月10日 10:00 投稿者:pt21c

6月24日「令和2年度21世紀倶楽部総会」がプレスタワー7階 (静岡新聞ミーティング
ルーム)で開催された。総会では会場の窓を開け、会員が座る席の間隔を空けて密にならないよ
うに配慮した。冒頭谷川治静岡新聞社常務が新型コロナウイルス感染症の影響で、3月、4月、
5月の月例会セミナー及び例年総会後に開催していた鈴木浜松市長の講演と懇親会が中止になっ
たことに触れた後、「アフターコロナ、ウイズコロナの時代こそ会員の皆様がお互いの考え、持っ
ている情報を伝えあうという21世紀倶楽部の使命が活かされます。当倶楽部としても、今後も
月例会セミナー等を通じて、会員の皆様に少しでもお役に立つ情報を提供できるよう努力しま
す。」と挨拶した。この後、事務局から令和元年度の事業報告と収支報告、令和2年度の事業計
画等が示され拍手で承認された。総会終了後、会員の航空自衛隊第1航空団司令兼浜松基地司令
として3月に着任した浜松市出身の熊谷三郎氏が挨拶をした。

日時:2020年3月 5日 10:00 投稿者:pt21c

講師:
株式会社遠鉄百貨店 代表取締役社長 中村昭 氏

演題:「百貨店経営で感じた事」

【講演概要】
 浜松市内唯一の百貨店である遠鉄百貨店は開業
31年目。当百貨店が業務提携している高島屋な
ど全国には江戸時代の呉服店から始まった老舗百
貨店が多いことを考えるとかなり後発といえる。
しかし、後発だからこそ駅前に出店という強みを
持ち平成30年度の入店客数は927万人となっ
ている。小売業という点でショッピングセンター
と比較されるが不動産賃貸を主とするショッピン
グセンターに対して百貨店は売上が計上されたと
きに仕入が計上される「消化取引」が主であるこ
とが大きく異なる。
400年続く百貨店の長い歴史を見ると、店は
常に時代に対応して生き残ってきた。特に近代化
が急速に進んだ1950年頃、ショーウインドー
ができたり博覧会が開催されたりスケート場など
が登場し娯楽の殿堂と言われるようになった。
これからの時代どう生き残るかは各陣営がそれぞ
れ模索中。グランドオープンした日本橋高島屋は
百貨店ビジネスと不動産を融合させたまちづくり
という発想を持っているが、地方の百貨店は独自
な発想で考えていかなくてはならない。
当店では現状より幅広い年齢層の取り込みを図
るため「従来の百貨店にとらわれない魅力あるテ
ナントの誘致」、「デパ地下、化粧品、外商部門
等の百貨店の"強み"の更なる強化」、「店舗販売
力の強化」、「働く人材のモチベーションアップ」
などに取り組んでいる。百貨店の三要素は
「MD(マーチャンダイジング)」、「環境」、
「販売力・サービス力」と考えているが、何の仕事
も肝心なのは「人材」。そのためランチミーティン
グ等で経営トップと社員たちと語り合う会(10名
ほどずつ年間約60回を数える)を設けたり、シー
クレットカスタマーが各店舗を判定したり接客コン
テストに参加したり、モチベーションとスキルの両
輪アップに取り組んでいる。
また、ランドセルやバレンタイン商品など特化し
た重点商品の売場強化に目標額を掲げてチャレン
ジしたところ、成果を上げ手ごたえを感じている。
さらにレストラン街は1.5倍の面積に拡大し店舗
を増やすと共に閉店時間を23時にすることで
夜間営業の強化を図った。酒の肴とドリンクがセ
ットになった「ちょい飲みプラン」もオススメで
多くのご利用をいただくようになってきている。
百貨店は結局のところ「楽しい所」であることが
大切。「いつも、人から。」「人を信じ、人を愛
し、人につくす」という高島屋スローガンと全く
一緒で、事業の根幹は「人」だと思う。これから
も地域の皆様に愛される百貨店を目指し従業員一
同邁進していく。

日時:2020年2月 5日 10:00 投稿者:pt21c

講師:日本銀行静岡支店長 竹内淳 氏
演題:「2020年静岡経済の行方」
【講演概要】
 世界経済は、成長のテンポが「減速傾向」にある日本のみ
ならず、各地で米中の貿易摩擦の影響から製造業が不振。一
般的には、製造業が不振になると失業率が高まり、人相手の
非製造業にも余波が及ぶと想定されるが、今のところその手
前で踏みとどまり、非製造業は健闘している。米国などでは
雇用増が消費を下支えしている。先行きは、これまでの金融
緩和の効果やシリコンサイクルの持ち直しが、年後半以降に
顕現化するだろう。特に本年は、「5G(ファイブジー)」
実用化元年とも呼ばれ、関連の投資が一気に増えると期待さ
れている。
 日本は昨年、機械受注が大きく下落し輸出が弱まった。輸
出用機械のウェイトが大きい静岡県内でも、企業心理が大き
く悪化している。他方で内需は、設備投資や個人消費が健闘
しており、堅調だ。県内企業の設備投資意欲も旺盛。投資の
中身では、機械の増設が減る一方で、ITや研究開発投資が
積極化している。IT投資の目的も、合理化という「守り」
だけでなく、新製品やサービスの開発といった「攻め」も増
えている。建設投資は、再開発案件が潜在的に多く存在し、
長期的な増加局面にある。公共工事も災害対応などで拡大す
る。以上を踏まえると、暫くは輸出の落ち込みを、内需でカ
バーし、年後半以降の外需回復に期待するのがメインシナリ
オ。ただ、外需が本当に回復するか、さらに個人消費が増税
後の反動からしっかりと立ち直るのか、は不透明であり、リ
スクと言える。
 人生百年時代の到来。充実した老後を送るためには、公的
年金に加えて自ら貯めることが必要。資産形成には、様々な
税制優遇措置が講じられており、活用して欲しい。同時に働
き続けることで、収入を確保し、健康を維持することも重要。
静岡県は健康寿命が全国2位とトップクラス。最近の高齢者
は、確実に肉体年齢が若返っており、働き続ける意志を持つ
人も増加している。高齢者が働きやすくするために、フレキ
シブルな働き方や職場環境づくりが必要だ。
 最後は新日本銀行券を紹介する。2024年度発行の新券
の特徴は、①ユニバーサルデザインと②偽造防止力の向上。
額面数字が大型化し、見やすくなる。透かし部分の背景に模
様が入り、機能アップしたホログラムによりデザインが立体
的に見える。改刷は日本では20年ぶり。我が国の偽造券発
生率は、現在も世界で稀な低さを誇るが、技術伝承の意味で
も意義深いこととして注目してほしい。

日時:2020年1月 5日 10:00 投稿者:pt21c

 12月19日「21世紀倶楽部例会・忘年会」がプレ
スタワー7階(静岡新聞ミーティングルーム)で吉井佐
和フリーアナウンサーの進行のもと開催された。誕生月
会員 アンカープラネット代表 中西由美子さんが「皆様
の御成功と21世紀倶楽部のますますの発展を祈願して」
と乾杯の音頭を取り参加者全員が高らかにグラスを掲げ
て会がスタートした。
 会食・懇談タイムの間にミス浜松の廣中希香さんがこ
れまでの参加活動を報告。引き続き5月までの任期期間
の意気込みを語るとともに、2020年ミス浜松への応
募を呼びかけた。またジュビロ磐田の小野勝社長は来年
に向けて「フベロ監督とシビアな選手選考をしています。
監督は非常に強い覚悟で2年後、3年後を見据えた運営
を考えています。来年、間違いなくJ1へ上がるので力
強いご支援をお願いします」と挨拶すると会場から応援
の拍手が湧いた。恒例の「お楽しみ抽選会」では協賛社
様から寄せられたさまざまな品が参加者へプレゼントさ
れた。こうして21世紀倶楽部は2019年ラストの例会
を締めくくった。

※協賛社様一覧
ヤマハ(株) キリンビール(株) アサヒビール(株)
サゴーエンタプライズ(株) プロン(株)
サカツコーポレーション(株)  航空自衛隊浜松基地
(株)ジュビロ (株)SBSプロモーション
サントリー酒類(株)花の舞酒造(株)(株)遠鉄百貨店

ご協賛頂きまして御礼申し上げます ※順不同       

日時:2019年12月 5日 13:00 投稿者:pt21c

講師:湖西市長 影山剛士 氏

演題:次世代型「職住近接」社会の構築に向けて
  ~福祉・公共交通・道路・立地適正化計画~


【講演概要】
 湖西市は一事業所当たりの出荷額が高く世界に誇る工
業のまちで職場は数多い。しかし、働く人は市外在住者
が多く市外への所得流出が大きい。人口は10年前から約
3千人が減少し6万人。今後いかに人口減少を食い止め市
内に定住してもらうかが課題だ。そこで令和元年度予算
のキーワードを「職住近接」とし昼夜間人口差を解消し
移住・定住の促進を重点的に行うことにした。例えば持
ち家または分譲マンション購入者に最大100万円を支給
する定住促進奨励金制度を本年10月から新たな取り組み
としてスタートさせた。また、市内定住就職者に企業と
連携し奨学金返済を支援する制度の検討を進めている。

私が目指す湖西市の柱は5つ。
①「幸福度日本一のまち」を目指し子ども医療費の無料化
 やこども園化、湖西病院の経営改革、産婦人科の誘致に
 力を入れている。
②「活気あるまちづくり」では三遠南信自動車道に続く
  浜松三ヶ日・豊橋道路の整備とインターチェンジ確保
  の実現、市民会議により市民交流複合施設等の具体化
  推進、令和2年度末の立地適正化計画策定に向け推進
  協議会を設置。さらに豚の飼養頭数県内一位を誇る
  まちとして臭気解消を進めたり、若い世代の柔軟な発
  想で市の魅力を発信してもらう取り組みをしたりして
  いる。
③「日本一思いやりのあるまちづくり」では高齢者を福祉
  と地域公共交通サービスの両面からバックアップ。
  デマンド型乗り合いタクシーサービスの実証実験や次
  世代運行サービスについての研究も進めている。
④「命を守る防災対策」には地震だけでなく台風対策も必
  須。そして独自の取り組みとしては津波避難経路表示
  シートや浸水想定を地面に埋め込んだハザードマーカー
  を市内各所に設置して対策を充実させている。
⑤「産業振興によるエネルギッシュなまちづくり」では
  浜名湖西岸地区に新たな工業団地を造成予定。
  働き定住してもらうインフラ整備を進めていく。

 さらに観光振興では新居関所保存整備事業としてタブレ
ットを使用したVR体験をスタート。観光DMOと連携し再来
型・滞在型の観光を推進。来年7月にはキューバ発の「ヘ
ミングウェイカップ」を新居浜名港を中心に開催予定
(大会名:浜名湖 キューバ ヘミングウェイカップ)。
一過性でなく継続した浜名湖の観光振興イベントにできれ
ばと考えている。加えて新居弁天には海水浴場やプールの
夏季シーズンスポットのみならず足湯やドッグラン、キャ
ンプやホテルなど通年利用できる複合施設として整備を進
めていきたい。市長となり3年、課題を実感し必要な事を
スタートさせているところだが、常に10年後30年後を見据
えて進まなければならないと思う。浜松市とも広域で連携
して進めていきたい。

日時:2019年11月 5日 10:00 投稿者:pt21c

講師:
航空自衛隊 第一航空団司令兼浜松基地司令 加治屋秀昭 氏
  ブルーインパルス飛行隊長付 2等空佐 遠渡祐樹 氏

演題:「空に描く匠の技」

【講演概要】


 ブルーインパルスは宮城県松島基地の第4航空団に所属
する「第11飛行隊」の愛称。華麗な展示飛行を披露する専
門のチームで、もともと浜松基地で誕生した。
 アメリカから譲り受けたF-86Fが初代機種で、昭和33年
に北基地ができた際に3機で曲技飛行をしたのが最初とな
る。当時はジェット戦闘機自体が珍しく低空での曲技飛行は
非常に難しいものだったが訓練を重ね、昭和39年東京オリン
ピックでは空中に五輪を描き演技の素晴らしさを世界中に
知らしめた。現在は全国の航空祭や国のイベントなど年間
20回ほど披露する機会がある。チームワーク(和)を大事に
するためパイロットは高度な操縦技術はもちろん、協調性、
誠実性、安全性などの人間性が求められる。さらに広報と
しての存在意義があるため観客に夢を与えるスター性、フ
レンドリーさも不可欠。そして何より「事故を起こさな
い」という厳格な安全意識が肝心だ。
 一番機から六番機で編成され、パイロットは各ポジショ
ン(各番機固有の位置)で専属に技術を一子相伝で養成さ
れるのが特長。見習い期間はTR(Treaning Ready)、
一人前になるとOR(Operation Ready)と呼ばれる。
今年4月に着任した遠渡祐樹2佐は現在一番機のTR。
ORに認められると展示飛行を行い、3年目になるとまた
新たな後輩を指導しながら任務に当たる。特に一番機は
編隊をリードする役割で全て一番機の指揮に従って動く
要となる。飛行機同士が互いの距離を測る計器は付いて
いないため、角度と距離はパイロットの目視で何回も
訓練して覚えていく。その日の体調や気分により感覚が
変わることもあるため精神的な安定も重要課題。
そう考えると披露する会場中心点上空を何時何分何秒に
通過するかを編隊全部で揃えることは実に難易度が高い
ことが分かる。またスモークを出すタイミングも地上で
パイロット全員が顔を合わせ一番機の号令で息を合わせ
る練習を何度も繰り返して修得する。世界各国にアクロ
バット飛行チームはあるが、空中にスモークを使いハー
トや星などの絵を描くのは類がないだろう。これは
T-4による展示飛行が始まってからスタートした。戦闘
機パイロットは、酸素マスクの付いたヘルメットやG(加
速度)によって脳に血液が供給できずに失神することを
防ぐ「Gスーツ」を着用している。背面飛行では体が浮い
て操縦桿に手が届かなくなってしまわないようしっかり体
を固定する。パイロットの負担はもちろんだが飛行機のオ
イル供給システムに限界があるため、継続時間は10~15秒
が限界。こうしたことを踏まえて曲技のプログラムを構成
している。
 「ブルーインパルスは先輩方の培った伝統のある飛行
隊。ORになった暁には、飛行隊の歴史を大切しながら
新たに進化できるように引っ張っていきたい」
                 (遠渡2佐談)

日時:2019年10月 5日 18:35 投稿者:pt21c

講師: 清水寺貫主 森 清範 師

演題:「心をみつめて」

【講演概要】
 清水寺(京都市)は778年に創建され約1200年の歴史
がある。源氏物語や枕草子などの古典文学や謡曲などに
も清水の観音様が題材にされている。
 寺内に神代から湧くとされる「音羽の滝」は霊験あら
たかな水。外国の方にも「この水を飲んで皆さんが観音
さんのお心になれば、諸願成就致します」と申し上げて
いる。ユネスコ憲章前文にも「戦争は人の心の中で生ま
れるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなけ
ればならない」と書かれている。すべての発信源は心。
憎いと思う心が憎い人を作り、好きな心が好きな人を作
る。
仏教には「唯識(ゆいしき)」という思想がある。人
間の心は蔵のようなもので、蔵の中には善悪・好嫌など
さまざまな想いがインプットされている。70歳の人なら
70年間の過去の経験から、自身の蔵の中にその人の心を
作ってきている。さらにそれだけではない。人間の代々
の縁を辿れば、地球上に生命が誕生したといわれる40億
年の記憶が、誕生した赤ちゃんの中には詰まっている。
つまり私たちの心は二重構造になっているのだ。
人それぞれ蔵に積んできた物は異なる。そのため物事
を「観る」場合、自分の蔵の中に入れた物は理解できる
が、入れていない物は素通りしてしまう。「馬の耳に念
仏」という諺があるが、これは自分の蔵の中に何を入れ
たかが大切だという教えだ。
 「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるか
ら。行動に気をつけなさい、それは いつか習慣になる
から。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になる
から。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になる
から」というマザーテレサの言葉がある。心の姿はすぐ
に表れる。
 どのように考えるかが貴方の価値観となり、その考え
方が言葉や行動、姿に出てくるのだと思う。人間の心は
極めて正直でしかも複雑にできている。心の蔵の中には
無意識に出てくる「我執」があり、それは無くなること
がない。しかも相対の世界では互いの我が衝突するから
厄介だ。そこで仏教の捉え方では「対を絶つ世界」を考
える。
 人間の絶対的条件とは「生きている」ということ。
男、女でもなく、年寄り、若者でもなく、命が仏。命ほ
ど尊く、普遍的で平等で絶対的なものはない。考えてみ
れば、自分の心臓は自分が動かしているのではない。生
きて毎朝目を覚ますことは当たり前ではなく、とても不
思議なこと。悉有仏性(しつうぶっしょう) 、生きとし
生けるものすべてが仏、仏教の根本は命の思想といえる。

日時:2019年9月 5日 14:44 投稿者:pt21c

講師:
株式会社あしたのチーム代表取締役 髙橋 恭介 氏

演題:人事評価制度による働き方改革推進の最前線
  ~生産性向上のカギ従業員エンゲージメントとは~

【講演概要】
 株式会社あしたのチームは、報酬連動型人材育成プ
ログラムによって、中小・ベンチャー企業の社員と組
織に力を与える会社として2008年に設立した。
 ビッグデータを元にしたAIを使い、人事評価サービ
スを「見える化」することで、企業の業績向上だけで
なく好循環サイクルを生み出すチーム作りを実現させ
ている。現在、最低賃金の引き上げや後継者不足、社
会保険料の負担増など中小企業の負担はますます大き
くなっている。こうした厳しい状況下で企業の生産性
を向上させていくには「従業員エンゲージメント」を
高めることが重要だ。エンゲージメン トとは「社員
一人ひとりが企業の掲げる戦略・目標を適切に理解し、
自発的に自分の力を発揮する貢献意欲」を言う。実際、
エンゲージメントが高水準の企業は低い企業に比べて
1年後の営業利益率の伸びが3倍という効果が示され
ている。ところが2017年米ギャラップ社の調査による
と、日本におけるエンゲージメントスコアは、残念な
がら 世界最下位レベルを示している。従業員満足度
アップのため、福利厚生や労働環境、待遇の見直しに
取り組んでいる企業は多いと思うが、それだけではコ
ストがかかるだけで効果は望めない。そればかりか優
秀な社員が 働きにくくなってしまう。これまで日本の
一般的な企業で使用されていた目標管理シートは多項目
でそれらに優先順位が無く、多くが5段階評価の3に
留まることが多いものだった。そのため平等という名の
不平等を踏襲し続けてきてしまった。
 しかし、新たな人事評価制度は、数を絞り優先順位を
定め、社員一人ひとりの目標を定めている。中間点を無
くし4段階評価にすることで評価する側にも意思が入る。
そして現場での具体的な行動目標を設定するため人材育
成や上司と部下のコミュニケーションにもつながり、
生産性が向上する 。目標設定の方法は、経営側が十分な
材料を提供しながら部下への期待と要望を提示する。
それを受けて社員は自ら目標を設定し、上司と話し合い
ながら加筆・修正し確定する。これは時間もかかるが、
愚直に進めることで企業の方向性に対する理解が促進さ
れる。また、個人面談によってコミュニケーションを
強化することで上司との信頼関係が醸成され、帰属意識
が高められる。さらに目標への達成度に応じて正当に
給与が決まる仕組みが構築されることで、より行動意欲
を高めることができる。
 つまり、何を頑張ればいいのか、実現したら自分がど
う報われるのか、社員にきちんと示すことこそが、
「働き方改革」の推進に欠かせないポイントだ。

日時:2019年8月 5日 14:20 投稿者:pt21c

プレスタワー17階の静岡新聞ホールで『21世紀倶楽部納涼祭』が開催され、
会員や会員同伴者等が懇親を深めた。大須賀紳晃静岡新聞社常務取締役が
「今宵は浜松そして世界を熱く語って」と挨拶し、高らかにグラスを掲げての
乾杯発声でスタート。
その後、恒例となった倶楽部会員・鈴木淑介さんのマジックが披露され、
会場は和やかな雰囲気に包まれた。株式会社ジュビロの小野勝社長は
「元日本代表МF今野泰幸選手を迎えチーム固めを進めている。
厳しいときこそ皆さんの強力なご支援ご声援をお願いします」と挨拶した。
続けて観戦チケット、ジュビロ選手のサイン入りユニフォームとボールが
当選者にプレゼントされた。
中盤、2019年ミス浜松の中谷まりなさん、石野由華さん、廣中希香さんが
紹介されそれぞれが挨拶。「貴重な機会を頂いている。浜松の魅力を知って
発信していきたい」と活動の意気込みを語った。
続けて袋井花火大会ペア招待券の抽選会が行われ、当選者にミス浜松から
直接手渡され、その後も会場内を回り参加者と交流を深めた。
また、新会員の医療法人社団 一穂会西山病院 専務理事 石岡晃さん、
馬郡ライジング 鈴木一則さん、交代会員のスルガ銀行浜松支店長 岩﨑健司さんが
挨拶した。続いて本社へ異動が決まった海野幸夫21世紀倶楽部事務局長が、
会員の皆様へ感謝の挨拶を述べた。こうして2019年の納涼祭は参加者同士の
親睦を深め、和気あいあいのひとときを過ごし、中締めとなった。

日時:2019年7月12日 14:52 投稿者:pt21c

講師:浜松市長
    鈴木 康友 氏
演題:「浜松市政報告」

【講演概要】
浜松は健康寿命(厚生労働省 調査)が男女とも三期連続
政令 指定 都市で第一位、 幸福度ランキング(日本総研分析)でも
総合ランキング一位を記録した。財政状況 で は 12 年間行財政改革に
取り組み、市債残高を計画的に削減 し、 経営感覚を伴った
戦略的な資産経営にいち早く移行してきた。そのため老朽化インフラ問題が
浮上しながらも、浜松の経営は日本のトップクラス となっている 。
過疎地域や膨大なインフラを抱え、国土縮図型の浜松の経営が成功すれば、
それは日本のモデルになるだろう。 区の再編について先の住民投票の結果は、
地域経営と混同されてしまったことで誤解も多かったと感じている。
自治体戦略 2040 構想研究会でも、柔軟で効率的な運営を検討している。
浜松市の規模なら2区または3区が理想 であり、それにより市民サービスが
低下することは無いと自信を持って いる。
引き続き スケジュール感をもって チャレンジしていく。
【多文化共生社会】
浜松は約25 年多文化共生に取り組み続け、特に子供たちの教育に力を入れ
てきた。今では日本一共生が成功している町と評価され、外国人集住年会議の
取組みを世界に紹介 している 。それを機に欧州中心に文化的多様性を
まちづくりに活かす都市間ネットワークにアジアの都市として初めて加盟した。
国として外国人材受け入れが急速に進む中、浜松では多言語対応の相談窓口を拡充し、
外国人人材を中小企業に活用する人材雇用促進に力を入れている。
【地方創生】
地域活性化とは人口減少に負けない持続可能な都市経営だと考える。
今後も産業の育成が必須 となる 。
そのため「イノベーション・ベンチャー支援」では、自動車産業のキーワード
「 C・A・S・E 」を踏まえ次世代自動車センターを開設 した 。
浜松ベンチャー連合を作りビジネスしやすい環境づくりに取り組んでいる。
さらにサテライトオフィスを整備し市外からも起業家を呼び込み、
産業創出に繋げる取り組みも行っている。
【農林業】
全国第7位の農業生産額を誇る浜松はまだまだ発展できると考え、
農業経営塾で農業を牽引するリーダーを育成 している 。
また林業ではFSC森林認証による天竜材のブランド化を推進 し、
全国で最も公共施設等にFSC認証材を使用している地域となっている。
浜松地域での利用はもちろん、東京オリンピック・パラリンピック関連施設、
名古屋城天守閣にも使用され、また今年度から海外輸出にも取り組んでいる。
【エネルギー政策】
東日本大震災後、電力の持続的かつ安定的確保のため新エネルギー推進事業本部を
設置 した 。太陽光発電では導入件数日本一を維持しているだけでなく、風力、
バイオマス、新技術創出などにも取り組み、低炭素なスマートシティ構築を
目指している 。
【シティプロモーション】
日本航空や世界トップシェフとの連携で浜松パワーフードを紹介したり、
ダンスエンタテインメントとタイアップ したり、さまざまな
プロジェクトを推進 している 。
ラグビーワールドカップに向けヘリコプターチャーターサービスも企画中。
大河ドラマ「いだてん」にはいよいよ浜松出身・田畑政治氏が本格登場 する 。
ますます 「 日本一!元気な町 」 を目指
す。 引き続き 皆様のご理解とご支援をお願いする。

日時:2019年5月27日 16:42 投稿者:pt21c

講師:静岡産業大学経営学部
 学部長 教授  丹羽 由一 氏
演題:『カイジ』に学ぶ行動経済学 」

【講演概要】
行動経済学は、2017 年にアメリカの経済学者リチャード・セイラーが
ノーベル経済学賞を受賞したことで脚光を浴びた。
経済学が理系の学問と言われ、コンピュータが得意とする
理論的・合理 的 であるのに対し、行動経済学は、
人間の感情に基づく不合理な行動を研究する 学問ともいえる。
今日は『カイジ』 福本伸行による漫画シリーズのストーリー
を追いながら、 行動経済学を紐解いてゆく。
【限定商品のワナ】
「ギャンブル船に乗ることができる席はあと僅か」とカイジを煽る遠藤。
さらに「もう埋まった」の言葉に 、悩んでいたカイジは焦って
「乗せてくれ」と頼む。
/人間は限定という言葉に弱い。例えばちょうど10個の品が
並ぶスペースのショーケースに品物を置く場合、
10個きっちり並べたりそれ以上を山積みしたりするより2、3個並べる。
すると人は「もう残り少ない」と感じて買いたくなる。
【合理性偏重のワナ】
グー・チョキー・パーを各4枚、計 12 枚を持ってスタート
するじゃんけんゲーム、使ったカードは回収されていく。
チョキのカード4枚が残ってしまったカイジは、
グー・チョキ・パーのカードを常に同配分に持つような几帳面な
人を探し出して勝負に挑んだ 。
/ 真面目な人は他の人も自分と同じだと考える心理を突いた 。
他にも
【アンカリングのワナ】【囚人のパラドックスのワナ】【保有効果のワナ】
【デフォルトバイアスのワナ】【松竹梅のワナ】 などを紹介した。
人間は実に弱い。損をしたショックは得をしたときの2.5倍強く
感じると言われる。
そして自分が選んだものを間違えたときの後悔を恐れ、
人は選ぶことを嫌う傾向がある。
一般的に選択肢が多い方 が良いとされるが、実はあまり考えずに
選択できるほうが心地よく思っている 。
『カイジから経済を学べ』では、30もの行動経済学の例が紹介
されているので、興味のある方は是非ご購読を。

日時:2019年4月29日 17:35 投稿者:pt21c

講師:国土交通省中部地方整備局
  浜松河川国道事務所事務所長 田中里佳 氏
演題:「川と道がつなぐ三遠南信の可能性」

【講演概要】
川の管理に就き、初めて川の奥深さに触れた。山と海を繋ぐのが川であり、
人と自然を繋ぐのもまた川である。浜松河川国道事務所では
天竜川と菊川を管理している。天竜川は二俣から河口まで、
堤防によって約1km幅に整備されているが、昔は三方原台地と
磐田原台地の間を自由に流れていた暴れ天竜。万が一水が堤防を
超えた場合は、どこを流れてもおかしくない川であることを
忘れてはならない。自然の力は人間の力では防ぎきれない。
自然に対して人間は謙虚でなければいけないと思う。
私たちの生活は自然の一部であることを理解することが、自然災害から
身を守ることに繋がる。そこで、日常から川に親しむことで自然への
関心を高めてもらうため、改めて川の魅力を高めようとしている。
川の歴史を振り返ると、水辺は自然と人の営みがあり恵みを
もたらす場所だった。しかし明治以降、河川整備で高い堤防が造られ、
都市部が開発されたことで人と川が空間的に分断され、
人々が川を忘れてしまう時代になってしまった。
そこで国は、人と川の繋がりを取り戻そうとさまざまな施策に
取り組んできたが、利用者増には繋がっていない。
その反省を踏まえて最近は民間のノウハウを活かした
「ミズベリング」事業を進めている。規制緩和でカフェの設営や
イベントも可能になり、昨年は社会実験の一環として、
天竜川河川敷で自転車レースを開催、手応えを感じることができた。
今後も民間と協力してトライしていきたい。
繋がりを作る意味では川だけでなく三遠南信自動車道にも注目してほしい。
南信州飯田から浜松を結ぶ延長約百キロの道路で、3月2日に
佐久間川合インターから東栄インターまでが開通した。
鳳来峡以北や水窪と佐久間を繋ぐエリアも今年度整備を進めていく予定だ。
将来的にリニア新幹線が開通すれば、東京~飯田~浜松が
トライアングルエリアとして日帰り旅行ができるようになるだろう。
また、自動車道の開通で安全ルートができれば災害時の防災ネットワークが
確保できるだけでなく、救急医療のサービス向上にも繋がる。
さらにさまざまな交通の選択肢が増えることで地域産業の
活性化ができると考えている。
三遠南信地域は伝統的な民俗芸能も多く、文化的・歴史的に
興味深いものをたくさん持っている。これらを新しい今の時代に
即した価値を付加することで、新しく若者たちを呼び寄せることが
できるのではないかと思う。
私共の事務所内には、パナマ運河建設に携わった唯一の日本人、
青山士(磐田市生まれの土木技術者)の言葉が掲げられている。
「萬象ニ天意ヲ覚ル者ハ幸ナリ人類ノ為メ國ノ為メ」。
この言葉のように、私も人々が自然と上手に付き合っていく暮らし方、
新しい時代に合った国づくりを心掛けて仕事をしていきたい。

日時:2019年3月25日 09:59 投稿者:pt21c

講師:トップリーグヤマハ発動機ジュビロ前監督 清宮克幸氏
演題:「勝つためのチームマネジメント」

【講演概要】 私が監督時代に大切にしていた言葉は「使命感(ノブレス・オブリージュ)」
と「独自性」。そ のエピソードをお話する。 2003年イラクで日本人外交官が何者かに
射殺され殉職した。その外交官は私が兄貴と慕って いた奥克彦先輩だ。私の九歳年上だが、
早稲田のラグビー部に所属していたことがあり、私が 2001年早大ラグビー部の監督に
なった際に意気投合し、さまざまなことをレクチャーしてくれ た人である。
当時奥先輩が赴任するイラクはテロが多く危険視されていた。しかし先輩は
「外 交官として生き、イラクとイラクの子供たちのためそして何より日本の
ためになる今の仕事を 置いてどうして帰れようか。まだハーフタイムだ。
ノーサイドの笛が鳴るまでここで頑張り続 ける」と知人にメッセージを
送っていた。弔いの場でそれを知った私たちは「まさにノブレス・ オブリージュだ」
と実感。奥先輩の言葉は私にとって大切な言葉となった。そして哀しみで停
滞していた我々のエネルギーを前進させ、奥先輩の遺志を継ぎイラクの子供たちへの
教育支援 基金を立ち上げることに繋がった。さらにその後のスポーツ普及を
目的とした「ワセダクラブ」 もトップチームが果たすべき責務との想いで立ち上げた。
また、使命感を持つ選手を育て上げるために私が用いた手法が「独自性」だ。
最初は我流で 良い。人がやらないことをやり続けると、それがいずれ本流になる。
それを経験し、やり遂げ たときに芽生える絆、責任感を持った者が多ければ
多いほどチームは強くなると考えている。 ヤマハ発動機ジュビロは2009年の
リストラ後は非常に厳しい状態だった。しかしそんな中で もトップリーグで
今までにないエネルギーに満ちた試合を繰り広げた選手の姿を見て、
私は「ジ ュビロしかやらないラグビーを創り上げる」と宣言した。
レスリングを本気で学び、科学的に スクラムを研究しているフランスに渡り、
ジュビロオリジナルの形を創り上げ、日本一を達成 することができた。
特に感動したのは、ジュビロのスクラムが日本代表チームで採用される
ことになったのだ。まさに自分たちの独自性を活かしてやっていたものが
スタンダードになった 瞬間だ。これぞ独自性が組織にもたらしたパワーだと言える。
現在、私にとっての「ノブレス・オブリージュ」は、総合型スポーツクラブ
「一般社団法人 アザレア・スポーツクラブ」で地域に貢献することだ。
女性と子供を二本柱にしているが、将 来的には地域の高齢者たちも視野に
入れていきたい。そして今後さまざまなスポーツを組織化 し、
それによって地域が恩恵を受けて楽しく豊かな人生になればと考えている。
ともあれまずは2020年ワールドカップのポスター貼付を!日本代表が
キャンプを張る貴重な 地域として街も賑わうはず。乞うご期待。

日時:2019年3月 6日 15:51 投稿者:pt21c

講師:総本山泉涌寺執事・真言宗泉涌寺派教学部長渡邊恭章氏
演題:「仏教の話し方教室~口は災いの元~」

【講演概要】
話す以上に必要なことが聞く事だ。老若男女さまざまな人の話を聞き、
自分のボキャブラリーを増やさなければ、言いたいことが相手に伝わらない。
それと同時に日頃から修養・鍛錬を心掛け、人間性を高めておかなくては、
誰も耳を傾けてはくれない。多くの人の話を聞けば聞くほど学ぶことが
たくさんあるのである。
話す内容は日頃からテーマを用意しておくと良い。話す人の経験に基づいた
内容が一番面白いので、家での出来事、通勤時間や会社での出来事など、
ネタをチェックしておくクセをつけておくことも大事。5分のネタを
いくつか用意しておけば、繋いで30分を話すことも可能だ。
話すことは人生を拡げ幸せを増やす。しかし同時に災いの元になることが
あると心しておかなくてはならない。特に会話でのNGワードは、差別や悪口、
愚痴や相手を不快にさせる言葉などである。また押し付けの言葉も我々宗教界でも
特に気を付けている。さらに最近では横文字の専門用語が会話に多用されるが、
寺ではそれらを全部日本語に直して理解するように指導している。
そうすれば幼稚園児にも解りやすく説明することができる。
「良い話だった」と最終的に印象付けるには、互いが安心できるところに
着地することが大事。マイナスがプラスに変化したり、プラスな話題が
さらに大きなプラスになったり、建設的な話で終わるとお互いが満足することができる。
「口は災いの元」「三寸の舌に五尺の身を滅ぼす」など口に関することわざは実に多く、
人を幸せにするのも不幸にするのも口である。弱点に触れたり、
おせっかいな発言をしたり、口が軽いことで失敗をしてしまったときには、
素直に「ごめんなさい」が一番だ。
仏教の戒律「十善戒」には、口の罪が体や心の罪よりも多く定められている。
嘘をつかない「不妄語(ふもうご)」、中身の無い言葉を話さない「不綺語(ふきご)」、
乱暴な言葉を使わない「不悪口(ふあっく)」、他人を仲違いさせるようなことを
言わない「不両舌(ふりょうぜつ)」などである。こうした口の持つマイナス要素を
理解し、話す相手は何を望んでいるかに気を配り、心地よい言葉で話すことを
習得すれば、仕事も家庭も社会も平和になる。平和の輪があれば、自分が
困ったときに助けてくれる繋がりになるだろう。
皆さんはよく「頑張って」を使うが、京都では「人のために気を張り巡らせ、
人に良い気持ちになってもらうために過ごして」という言葉をよく使う。
皆さんにも最後にお伝えしたい。どうぞ「おきばりやす」。

日時:2019年3月 6日 15:47 投稿者:pt21c

講師:日本銀行静岡支店長竹内淳氏
演題:「変貌する静岡:現状・課題・未来」

【講演概要】
IMFは世界経済の見通しを「緩やかな景気拡大の持続」と予測し、
日本でも政府が「景気回復が戦後最長を更新した可能性が高い」と発表した。
貿易摩擦や中国経済の不均衡、新興国経済の減速や消費増税等のリスクが
高まっている点は事実だが、2012年以降の経済拡大は大企業だけでなく
中小企業も恩恵を受けている。しかも製造業と非製造業がバランス良く
景気拡大の影響を受け、それが地方にも波及しているのが特徴となっている。
輸出についてもいざなみ景気(2002年2月~2007年10月)当時はモノの輸出ばかりが
目立ったが、今回はサービスの輸出増が経済の強みになっている。
静岡県内も景気は緩やかに拡大し、設備投資や公共投資が増加傾向にある。確かに製
造業の比重が高い産業構造を持つ静岡県は、鉱工業生産の回復テンポが全国平均を
下回り、海外での現地生産が増えている為輸出が減っている。それでも企業収益は
過去最高水準を維持しているのは、生産量が減少しても、一つひとつの生産品目の
付加価値が上がっているからだ。
このように景気は良いが、これまでの景気拡大局面と比較すると個人消費が実に弱い。
若者層の所得はそれなりに増えているにも関わらず消費に回らないのは、共稼ぎが
増えたライフスタイルの変化と共に、税金などの社会保障負担が増している為で
あると考えられる。
次に、静岡県の人口減少の傾向を見てみよう。県外への人口移動による社会減が
先行し、それに伴い自然減が加速している。特に県内は若い女性の流出が最大の
問題であり、女性が活躍できる環境を整え、人口減少を食い止めることが急務である。
平均賃金を全国で比べると、静岡県は男性11位だが女性は23位となっており、
男女の賃金格差が全国で二番目に大きい。女性正規雇用が重要視されるサービス産業が
未発達なことも要因といえるかもしれない。
コンパクトな町でも人口集積によってサービス業が発展すれば女性雇用が生まれる。
それにより移住者が増えれば人口減少を防ぐことができる。もちろん人口増加には
出生率を上げることが根本となるが、実は有配偶出生率は40年前からほとんど
変化していない。当時と大きく違うのは未婚率の大幅な上昇だ。経済不安が
婚姻・出産に大きな影響が出ることを踏まえ、正規の職を生み出す対策が重要だろう。
人口政策は結果が出るまでに時間がかかり、判断要因も難しい。しかし日本の
現状を考えると、打てる手は全て打っていくことが重要だ。

日時:2019年3月 6日 15:42 投稿者:pt21c

講師:株式会社エリジオン代表取締役会長小寺敏正氏
演題:「日本初世界への挑戦21世紀のICT社会と日本」
【講演概要】
私の人生のテーマは「技術者の理想郷を作る事」と「ITで世界一になること」。
社名のエリジオンはギリシャ語で「理想郷」を意味する。当社は3次元形状処理と
データ変換の技術をベースにさまざまなパッケージソフトウェアを企画・開発している。
主力技術であるスピーディーで高品質な3Dデータ変換技術は世界中で高く評価され、
ルノー・F1チームのオフィシャル・サプライヤーにも認定されている。
主要顧客にはボーイング、NASA、シーメンス、ダイムラーなど世界の一流企業が並ぶ。
最近では、3Dレーザースキャナーでリアルな現実を簡単に3Dデータにすることも
可能になり、更にはAR/VR/AIの利用も広がり、多くの産業で新たなデジタル化が
急速に進んでいる。こうしたデータ交換技術で、当社は業界第2位を大きく
引き離す世界トップシェアを実現することができた。
会社経営で最も大切なことは熱い想いと志で社員とお客様に感動してもらうこと。
優秀な人材が能力を発揮し十分に活躍できる人生の舞台を提供するのが経営者の
役目だと思う。最近は反面教師の経営者も多いが「腐敗しない権力はない」を
戒めとして媚びず奢らず常に誠実に生きたいと思う。
現在、世界経済はGAFA(グーグル、アップル、フェースブック、アマゾンの4社)が、
圧倒的プラットフォーマーとして君臨し世界の時価総額ランキングの上位を占めている。
こうした状況は、市場を独占することによって既存ビジネスを侵略する大きな
脅威となっている。我が日本を顧みると、平成元年に時価総額ランキング
世界ベスト100に日本企業が31社ランクインしていたが、平成30年にはわずか
1社になってしまった。日本が得意としてきた「ものづくり」はコモディティー化し
開発の中心は新興国に移っていく。少子高齢化が進み国全体が衰退していくのを
少しでも止めるために付加価値の高い知的産業を振興させなくてはいけない。
既に手遅れかも知れないがこのままでは更に世界から取り残されてしまう。
海外では優秀な人材が連携して天下・国家を語り人間力を磨き大いに活躍している。
日本は優秀な若い人材にもっとチャンスを与え、新たなことを自分で見出せる
能力を伸ばし、のびのびと活躍できる社会にしていかなくてはいけない。
人生は権力や金、名誉などの世間体ではなく、知性と品格が大事だと思う。
「先頭を走る者は誰よりも強い風を受ける」「今日より若い日はない」。
こうした言葉を胸に、自分の夢に向かって精一杯生きることが、自分の、
社員の、そしてすべての人々の幸せに繋がっていくものと信じています。

日時:2019年3月 3日 15:53 投稿者:pt21c

講師 落語家三遊亭鳳楽師匠
演題 「笑いのある人生」

【講演概要】
私たち落語家の仕事には定年がない。「見習い」からスタートして5年くらいで前座を務め、
経験を積んで「二つ目」になると初めて紋付の羽織の着用を許される。その後「真打ち」
さらに「大看板」へと身分が上がっていく。仕事を捨てない限り桂歌丸さんのように最期まで仕事ができる。
私も32歳からSBSラジオから依頼を頂き休みなく40年間お世話になり、大変ありがたいこと。
書物の記載で確認できる一番古い落語は鎌倉時代。御公家が高御座(たかみぐら)に座り、
観客である家来たちに向かって「麻呂がこれから面白い話をするぞ」と短い笑い話をしていたようだ。
それがやがて肉付けされて進化し、長めの話が出来上がっていった。
現在、東京での寄席時間は1時間に4人ほどが担当するため、一人の持ち時間は約15分。
落語だけでなく漫才や手品などもある。落語は大きく分けて4つに分類される。
最も落語らしい面白い「滑稽話」、「怪談話」は夏場に寺の本堂などで、ろうそくの灯で行うことも多い。
三味線や大鼓、笛などの鳴り物を入れて行う「芝居話」、ほろっとさせる「人情話」も人気。
今日は「人情話」を聴いて頂く。

~落語『百年目』披露~

日時:2019年3月 3日 15:48 投稿者:pt21c

講師 常葉大学名誉教授田中誠一氏

演題 「TOKYO OLYMPIC GAMESを顧みて2020TOKYO OLYMPIC GAMESを考える」

【講演概要】
日本のスポーツサイエンスの水準が飛躍的に伸びたのは、1964年の東京オリンピックといっていいだろう。
それまではスポーツ界で活躍した人が先頭に立ち、選手を強化するのが伝統だった。
そうした中、三段跳びで活躍した田島尚人や、走り幅跳びの元世界記録保持者である南部忠平などが
「一から学び直そう」と声を上げた。強化コーチが選抜され、世界のトップレベルの有識者を招き、
スポーツ科学を勉強し直すことになったのだ。当時28歳だった私も参加させていただき、
「研修・強化トレーニング過程の報告書」を全世界に発信した。
高橋尚子選手のトレーニングで注目を集めた高地順化トレーニングは、高地の低圧作用研究が活かされた。
また、二人の循環器の医師による共同研究がインターバルトレーニングを生み出すなど、
世界の研究者の知識が日本のスポーツ界に生かされていったのだ。こうした先輩方の築き上げたベースが功を奏し、
今や日本のスポーツ界は世界のトップレベルに至っている。
昨今、スポーツ各界のパワハラ問題などが取り沙汰され、非常に残念である。「昔の体質」などと言われているが、
昔であってもこうした問題はほとんどない。くれぐれも誤解のないようにしていただきたい。
経済的見地では、「莫大に費用のかかるオリンピックが無ければ、もっと早く日本は復興していたのではないか」と
論じる経済学者もいる。しかし、アジア初のオリンピックを開催したことで、戦後の日本が新幹線や首都高速道路を開通させ、
大いに発展したことを知らしめたのは事実である。
次なる2020年オリンピック・パラリンピックが近づいてきた。開催に向けて準備が進められているが、
必ずしもすいすいと風を受けてヨットが進んでいる状態とは言えない。我々は、施設建設費、運営費など、
多くの経費がかかるリスクもしっかり認識した上で、2020年大会を迎えなくてはならない。
とはいえ先述の通り、前回オリンピックから50年以上を経た日本のスポーツ水準は飛躍的に高くなっている。
歴史に残るメダル数を獲得することを期待している。

日時:2018年8月 3日 14:32 投稿者:pt21c

8月例会はセミナー講師に、航空自衛隊第一航空団司令兼浜松基地司令の津田昌隆様を

お招きし、「我が国の空における現状」と題して講演いただきます。

津田様は「教育、防衛、捜索救助」の拠点である浜松基地で、

航空機の点検や管理に努めるとともに事故の未然防止にむけた教育を徹底させるべく

日々尽力されています。会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時  8月20日(月) 18:00~セミナー 19:00~懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   航空自衛隊第一航空団司令兼浜松基地司令

           津田 昌隆(つだ・まさたか)氏

テーマ  「我が国の空における現状」 

◇講師略歴◇

昭和39年生まれ。東京都の出身。

昭和62年防衛大学校を卒業。

航空自衛隊入隊後、第3航空団のパイロットなどを

経て航空幕僚監部に。

平成21年北部航空方面隊司令部防衛部長、平成

25年警戒航空隊司令、平成27年航空支援集団司令

部防衛部長。平成30年3月から現職として活躍中。

☆9月からのセミナー予定☆

9月20日(木) 講師:田中誠一氏(常葉大学名誉教授、東海大学名誉教授)

日時:2018年4月 6日 10:43 投稿者:pt21c

4月例会はセミナー講師に、ジェトロ浜松貿易情報センター所長の志牟田剛様

をお招きし、「ジェトロ浜松の活動について」をテーマに講演していただきます。

ジェトロ浜松は平成26年4月に開所し、講師は2代目所長として浜松地域の企業の

海外展開をサポートする事業に取り組んでいます。セミナーではその活動について

じっくりとお話を伺います。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   4月19日(木) 18:00~セミナー 19:00~懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   ジェトロ浜松貿易情報センター 所長

          志牟田 剛(しむた・ごう)氏

テーマ   「ジェトロ浜松の活動について」

◇講師 略歴◇

昭和49年生まれ。千葉県船橋市の出身。

上智大学法学部を卒業後、平成11年ジェトロ(日本貿易振興機構)に入会。

欧州経済の調査事業、対日投資事業の企画・運営などを担当する。

その後、5年にわたって海外駐在(ワルシャワ)を経験し、

平成29年7月から浜松所長として活躍中。趣味はサッカー観戦。

☆5月からのセミナー予定☆

5月22日(火)  講師:山下 智之氏(賀茂真淵翁遺徳顕彰会会長)

6月22日(金)  講師:鈴木 康友氏(浜松市長)

7月19日(木)  納涼祭

日時:2018年3月 2日 10:58 投稿者:pt21c

3月例会はセミナー講師に、静岡大学工学部長の川田善正様をお招きし、

「静岡大学工学部の近況紹介と顕微鏡の話」をテーマに講演していただきます。

セミナーでは、静岡大学工学部のより充実した教育を行うための取り組みや地域へ

貢献するための新たなと試みなどを紹介していただくとともに、講師の研究テーマの

「高分解能レーザー顕微鏡」についてお話しいただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   3月19日(月) 18:00~セミナー 19:00~懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   静岡大学工学部長

         川田 善正(かわた・よしまさ)氏

テーマ   「静岡大学工学部の近況紹介と顕微鏡の話」

◇講師略歴◇

昭和38年生まれ。福島県須賀川市の出身。

平成4年大阪大学大学院博士後期課程応用物理学専攻を修了し

同年4月から同大工学部応用物理学科助手。

平成7年から翌年まで米国ベル研究所客員研究員。平成9年静岡

大学工学部機械工学科助教授に就任し、平成17年同大教授。

平成25年同大工学研究所教授を経て、昨年同大工学部長となる。

☆4月からのセミナー予定☆

4月19日(木)  講師 : 志牟田 剛氏 (ジェトロ浜松貿易情報センター所長)

5月22日(火)  講師 : 山下 智之氏 (賀茂真淵翁遺徳顕彰会会長)

6月22日(金)  講師 : 鈴木 康友氏  (浜松市長)

日時:2018年1月17日 10:40 投稿者:pt21c

~新年明けましておめでとうございます!~

本年も21世紀倶楽部を宜しくお願い致します。

さて、1月例会はセミナー講師に日本銀行静岡支店長の小髙新吾様をお招きし、

「最近の金融経済情勢 ~2018年の課題と展望~」をテーマに講演していただきます。

先ごろ発表された日銀短観によりますと、海外では欧米の主要国の経済が回復し、

国内では業種を問わず人手不足こそ目立ちますが、大企業製造業の景況感が

11年ぶりの高水準となっています。そこで、来年の日本経済はどうなるのか、

おおいに語っていただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時  1月30日(火) 18:00~ セミナー 19:00~ 懇親会

会 場  プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   日本銀行静岡支店長

          小髙 新吾(おだか・しんご)氏

テーマ   「最近の金融経済情勢  ~2018年の課題と展望~ 」 

◇講師 経歴◇

昭和38年生まれ。東京都出身。

昭和61年早稲田大学政治経済学部卒業後、日本銀行入行。

香港事務所長、釧路支店長、金融研究所参事役を経て、

平成27年11月から現職。

☆2月からのセミナー予定☆

2月21日(水)  講師 : 望月 将悟氏(静岡市消防局消防司令補)

3月19日(月)  講師 : 川田 善正氏(静岡大学工学部長) 

4月19日(木)  講師 : 志牟田 剛氏(ジェトロ浜松貿易情報センター所長)

日時:2017年11月29日 13:56 投稿者:pt21c

12月例会は、今年最後のイベントとしまして21世紀倶楽部忘年会を開催いたします。

恒例のもれなく当たるお楽しみ抽選会もあります。

皆様お誘い合わせのうえご参加ください。

お手数ながら出欠連絡をお願い申し上げます。

日  時    12月20日 (水)  18:00~ 開場 18:30~ 開宴

会  場    プレスタワー7階 (静岡新聞ミーティングルーム) 

参 加 費    会員無料 同伴は3名様までとさせて頂きます。

         ※同伴者参加費 5,000円

※「自由語会」は21世紀倶楽部忘年会へ合流します。

日時:2017年10月30日 13:25 投稿者:pt21c

11月例会はセミナー講師に、湖西市長の影山剛士様をお招きし、

「湖西市の新たな将来ビジョン」と題して講演いただきます。

影山様は、「湖西市に全力投球!」をスローガンに市長選を勝ち抜き、

42歳の若さで当選されました。市政に新たな風を送り込む旗手として、

5つの公約を掲げ、直面する多くの政策課題に取り組んでおられます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   11月20日(月) 18:00~ セミナー 19:00~ 懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   湖西市長

        影山 剛士(かげやま・たけし)氏

テーマ   「湖西市の新たな将来ビジョン」

◇講師 経歴◇

昭和49年生まれ。湖西市の出身。

平成10年早稲田大学法学部を卒業し、大蔵省主計局に入省。

平成19年外務省在上海日本国総領事館領事、平成23年内閣

府行政刷新会議事務局参事官補佐、平成25年財務省理財局

国有財産業務課総括課長補佐などを歴任し、平成28年同省を

退職。同年12月に湖西市長に就任し、活躍中。

☆12月からのセミナー予定☆

12月20日(水) ※大忘年会の為、セミナーの開催はございません。

~2018年~

1月30日(火)  講師:小髙 新吾氏(日本銀行静岡支店長)

2月21日(水)  講師:望月 将悟氏(静岡市消防局消防司令補)

日時:2017年9月28日 12:15 投稿者:pt21c

10月例会はセミナー講師に、静岡県プロフェッショナル人材戦略拠点マネージャーの

中嶋壽志様をお招きし、「地方創生とプロ人材活用」と題して講演いただきます。

中嶋様は、静岡経済に精通するエコノミストとして長年活躍され、

現在は地域企業が必要とする豊富な知識や技能を有した首都圏の

プロ人材を活用するための支援に尽力されています。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   10月19日(木) 18:00~セミナー 19:00~懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   静岡県プロフェッショナル人材戦略拠点マネージャー

        中嶋 壽志(なかじま・ひさし)氏

テーマ   「地方創生とプロ人材活用」

◇講師略歴◇

昭和27年生まれ。浜松市の出身。

昭和51年早稲田大学商学部を卒業し、静岡銀行に入行。

昭和55年㈶静岡経済研究所に出向し、研究員になる。

平成17年理事、平成19年常務理事、平成22年専務理事。

平成27年からは県プロフェッショナル人材戦略拠点マネージャー

に就任し、同全国協議会運営委員会代表幹事としても活躍中。

☆11月からのセミナー予定☆

11月20日(月) 講師:影山 剛士氏(湖西市長) 

12月20日(水) ※大忘年会の為、セミナーの開催はございません。

日時:2017年8月25日 12:48 投稿者:pt21c

9月例会はセミナー講師に、静岡文化芸術大学副学長の池上重弘様をお招きし、

「グローバル人材の宝庫は足元にあり~定住外国人第二世代の活躍に光をあてて~」

と題して講演いただきます。

池上様は、文化人類学、多文化共生論がご専門で、

日本社会の多文化・多民族化に伴う地域の課題を実証的に研究されています。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時  9月21日(木) 18:00~ セミナー 19:00~ 懇親会

会 場  プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師  静岡文化芸術大学 副学長

        池上 重弘(いけがみ・しげひろ)氏

テーマ  「グローバル人材の宝庫は足元にあり

            ~定住外国人第二世代の活躍に光をあてて~」

◇講師 略歴◇

昭和38年生まれ。北海道札幌市の出身。

北海道大学大学院文学研究科を修了し、同大助手となる。

その後、静岡県立大の講師を経て、静岡文化芸術大学助教授、

平成20年同大教授、平成29年同大副学長。

文科省、総務省等の有識者会議等の委員や愛知県、静岡県、

浜松市等の多文化共生に関わる委員を歴任され活躍中。

☆10月からの講演予定☆

10月19日(木)  講師:中島 寿志氏

(県プロフェッショナル人材戦略拠点 戦略マネジャー) 

11月20日(月)  講師:影山 剛士氏(湖西市長)

12月20日(水)  ※大忘年会の為、セミナーの開催はございません。

日時:2017年7月25日 13:35 投稿者:pt21c

8月例会はセミナー講師に、長野県売木村長の清水秀樹様をお招きし、

「走る村、うるぎ600人の村づくり」と題して講演いただきます。

清水様は、長野県で2番目に人口の少ない村の村長として、

さまざまなイベント事業を立ち上げ、村おこしに邁進されています。

セミナーでは魅力溢れる村づくり活動を多いに語っていただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   8月21日(月) 18:00~セミナー  19:00~懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   長野県売木村 村長

        清水 秀樹(しみず・ひでき)氏

テーマ  「走る村、うるぎ600(びと)の村づくり」

◇講師 略歴◇

昭和28年生まれ。長野県売木村岩倉地区の出身。

昭和46年長野県立農業高等学園を卒業し、

売木村で10年間養豚業に従事する。

その後、民間企業に勤務。平成8年売木村議に当選。

平成17年ネットワークうるぎ設立。平成18年には

村会議長に、平成24年売木村長に就任し、現在2期目。

☆9月からの講演会予定☆

9月21日(木)  講師:池上 重弘氏 (静岡文化芸術大学副学長)

10月19日(木)  講師:中島 寿志氏

       (県プロフェッショナル人材戦略拠点 戦略マネジャー) 

11月20日(月)  講師:影山 剛士氏(湖西市長)

日時:2017年6月28日 12:23 投稿者:pt21c

7月例会は、恒例の「納涼祭」を開催いたします。今年はFリーグで活躍中の

アグレミーナ浜松の選手をお招きします。

また、おなじみのマジックショーやジュビロ磐田選手サイン入りボールの抽選会、

2017年ミス浜松の来場もあります。

皆様、お誘い合わせの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時   7月20日(木)  

     開場  18:00          

     納涼祭 18:30~20:30 

会場   プレスタワー17階  静岡新聞ホール

会費   3,000円(同伴者・ビジター)

日時:2017年6月 5日 12:31 投稿者:pt21c

6月は通常の月例会に代わって、21世紀倶楽部の総会・記念講演会・懇親会を

行います。総会では前年度事業と新年度計画等のご報告を予定しております。

記念講演会の講師には、人口減少社会の克服に向け、新たな総合計画に基づく市政

運営に邁進されている浜松市長の鈴木康友氏をお招きします。

会員の皆様には多数ご出席いただけますようお願い申し上げます。

日 時    6月19日(月) 16:30 ~ 総会

                17:00 ~ 記念講演会

                18:30 ~ 懇親会

会 場    総会・記念講演会 17階 静岡新聞ホール

        懇親会      7階 静岡新聞ミーティングルーム

講 師    浜松市長  鈴木 康友(すずき・やすとも)

テーマ    「 浜松市政報告 」 

◇講師 略歴◇

昭和32年生まれ。浜松市中区富塚町の出身。

慶應義塾大学法学部を卒業後、財団法人松下政経塾に第1期生として入塾。

同塾卒業後、ステラプランニング代表取締役として活躍され、

平成8年から3年余は松下政経塾OB会会長も務める。

平成12年6月の衆議院選で初当選。

2期務めた後、平成19年4月の浜松市長選で初当選し、現在3期目。

趣味はスポーツ(野球・ゴルフ)や読書(歴史小説など)で、座右の銘は

「至誠通天」。

☆7月からの講演会予定☆

7月20日(木)  納涼祭 

8月21日(月) 講師:清水 秀樹氏 (長野県売木村村長)

9月21日(木) 講師:池上 重弘氏 (静岡文化芸術大学副学長)

日時:2017年4月27日 11:41 投稿者:pt21c

5月例会はセミナー講師に、弁護士の渥美利之様をお招きし、

「法律実務に見る現代親族間紛争と家庭教育」と題して講演いただきます。

セミナーでは離婚、相続等の親族間紛争が社会変化に応じて様相を変転しており、

紛争の根源には幼少期の家庭教育及び親子関係の

存在が大きいとの思いをお話いただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   5月22日(月) 18:00~セミナー  19:00~懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   弁護士 渥美 利之(あつみ・としゆき)氏

テーマ   「法律実務に見る現代親族間紛争と家庭教育」

◇講師 略歴◇

昭和27年生まれ。浜松市北区三ヶ日町の出身。

中央大学法学部法律学科を卒業後、司法試験に合格し弁護士となる。

浜松市内で渥美利之法律事務所を開業し、

平成24年に県弁護士会会長に就任。

現在は、静岡家庭裁判所委員会委員、浜松市教育委員、

浜松医大病院臨床研修管理委員会委員などに就任され、活躍中。

☆6月からの講演会予定☆

6月19日(月) 講師:鈴木 康友氏 (浜松市長) ※倶楽部総会17:00~ 講演17:30~

7月20日(木)  納涼祭 

8月21日(月) 講師:清水 秀樹氏(長野県売木村村長)

日時:2017年3月29日 14:00 投稿者:pt21c

4月例会はセミナー講師に、航空自衛隊第一航空団司令兼浜松基地司令の

谷嶋正仁様をお招きし、「防衛駐在官 勤務雑感」と題して講演いただきます。

谷嶋様は航空自衛隊の教育の総本山といえる浜松基地で陣頭指揮を執り、

警戒監視、航空救難、地域防災の拠点としての役割を果たすべく活躍されています。

今回は外務省出向時にポーランド防衛駐在官として

勤務された思い出を語っていただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   4月20日(木) 18:00~セミナー 19:00~懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   航空自衛隊第一航空団司令兼浜松基地司令

          谷嶋 正仁(やじま・まさひと)氏

テーマ  「防衛駐在官 勤務雑感」

◇講師 略歴◇

昭和41年生まれ。埼玉県比企郡川島町の出身。

防衛大学校航空宇宙学科を卒業。

航空自衛隊入隊後、第3航空団のパイロットなどを経て航空幕僚監部に。

平成20年外務省に出向し、ポーランド防衛駐在官を務める。

平成26年航空幕僚監部人事教育部厚生課長。

平成28年12月から現職として活躍中。

日時:2017年3月 1日 12:17 投稿者:pt21c

3月例会はセミナー講師に、静岡県ラクビーフットボール協会副会長の

白井三郎様をお招きし、「いい子はいらない」と題して講演いただきます。

白井様はラクビーでは無名の高校で指導者生活を送られ、

県大会制覇はもちろんのこと全国大会出場の常連校に育て上げた実績をお持ちです。

生徒たちにかけた思いを多いに語っていただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時  3月22日(水) 18:00~セミナー 19:00~懇親会

会 場  プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師  静岡県ラクビーフットボール協会 副会長

        白井 三郎(しらい・さぶろう)氏

テーマ  「いい子はいらない」 

◇講師 略歴◇

昭和16年生まれ。静岡市の出身。

昭和39年東京教育大学(現筑波大学)体育学部

体育学科を卒業し、県立島田工業高校で教職に就く。

昭和43年から勤務した清水南高校で、ラクビー部

監督として、県高校総体10連覇、全国高校総体12回

出場に導く。平成12年に退職後、県ラクビーフット

ボール協会副会長として活躍し、現在に至る。

日時:2017年1月31日 12:29 投稿者:pt21c

2月例会はセミナー講師に、劇団たんぽぽ代表の上保節子様をお招きし、

「劇団たんぽぽ創立70周年に思うこと」をテーマに講演していただきます。

"子どもたちに夢と希望を"という願いを込めて創立された劇団は

4万2千回の公演を重ね、70週年を迎えるにあたり、

「いのち」をテーマとしての作品作りに取り組んでいます。

その思いを多いに語っていただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   2月21日(火) 18:00~ セミナー 19:00~ 懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   劇団たんぽぽ 代表

          上保 節子(かみほ・せつこ)氏

テーマ   「劇団たんぽぽ創立70周年に思うこと」

◇講師 経歴◇

昭和19年生まれ。静岡県榛原郡中川根町の出身。

昭和40年「劇団たんぽぽ」へ入団し、役者として活動。

平成元年事務局長に就任し、平成4年「静岡県文化

使節団」として、中国浙江省児童劇団と合同公演。

平成17年劇団代表に就任し、平成20年には「O夫人

児童青少年演劇賞」を受賞し、現在に至る。

日時:2016年12月28日 13:15 投稿者:pt21c

来年1月例会はセミナー講師に日本銀行静岡支店長の小髙新吾様をお招きし、

「最近の金融経済情勢 ~2017年の展望~」をテーマに講演していただきます。

先ごろ発表された日銀短観では、世界経済の持ち直しや円安などのプラス要因もあるが、

トランプ次期大統領の政策や欧州の重要選挙に関する不透明感で、

先行きを楽観できないとしています。

そこで、来年の日本経済はどうなるのか、おおいに語っていただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   1月20日(金) 18:00~ セミナー  19:00~ 懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   日本銀行静岡支店長   小髙 新吾(おだか・しんご)氏

テーマ   「最近の金融経済情勢  ~2017年の展望~ 」

◇講師 経歴◇

昭和38年生まれ。東京都出身。

昭和61年早稲田大学政治経済学部卒業後、日本銀行入行。

香港事務所長、釧路支店長、金融研究所参事役を経て、

平成27年11月から現職。

日時:2016年12月 5日 12:14 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部忘年会のご案内

さて、12月例会は、今年最後のイベントとしまして21世紀倶楽部忘年会を開催いたします。

恒例のもれなく当たるお楽しみ抽選会もあります。皆様お誘い合わせのうえご参加ください。

お手数ながら出欠連絡をお願い申し上げます。

日  時    12月21日 (水)  18:00 ~ 開場  18:30 ~ 開宴

会  場    プレスタワー7階 (静岡新聞ミーティングルーム) 

参 加 費    会員無料 御同伴者大歓迎 ‼(ビジター、同伴者は参加費5,000円です)

※12月の「自由語会」は21世紀倶楽部忘年会へ合流します

日時:2016年10月27日 12:12 投稿者:pt21c

11月例会はセミナー講師に、株式会社モカチャイ代表の三井いくみ様をお招きし、

「浜名湖観光圏と観光地域づくりの取り組み」をテーマに講演していただきます。

三井様は多言語販促ツールの制作や多国籍のイベントなどを通してインバウンド促進をサポートし、

静岡県西部・浜松の"今"を世界に発信する活動に取り組んでいます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時   11月21日(月)   18:00~ セミナー  19:00~ 懇親会

会 場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師   株式会社モカチャイ代表

三井 いくみ(みつい・いくみ)氏

◇講師 略歴◇

昭和46年生まれ。浜松市中区の出身。

平成15年デザインルームモカチャイを設立。平成24年訪日外国人

向け情報サイト「in HAMAMATSU.COM」を立ち上げる。

平成27年株式会社モカチャイとして法人化し、広告・販促の企画・

デザインなど手掛け、現在に至る。

日時:2016年10月 6日 13:19 投稿者:pt21c

10月例会はセミナー講師に、賀茂別雷神社(京都上賀茂神社)宮司の田中安比呂様をお招きし、

「賀茂の文化」をテーマに講演していただきます。

田中宮司は、京都三大祭りの筆頭「葵祭」で使われる上賀茂神社の二葉葵の数が減ったことから、

全国の心ある人々に苗を送り、育てようという葵プロジェクト(葵の会)代表として活躍されています。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時      10月21日(金)  18:00~ セミナー  19:00~ 懇親会

会 場      プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師      上賀茂神社宮司  田中 安比呂(たなか・やすひろ)氏

テーマ      「賀茂の文化」

◇講師 略歴◇

昭和17年生まれ。三重県の出身。

昭和40年國學院大學神道学専攻科を卒業し、明治神宮に奉職。

平成3年に明治神宮禰宜、平成9年に明治神宮権宮司を拝命。

その後、平成15年には第204代賀茂別雷神社宮司を拝命。

全国賀茂社連合会長、日本会議・京都会長、京都古文化保存

協会会長など要職を歴任され、現在に至る。

日時:2016年9月 9日 13:34 投稿者:pt21c

9月例会はセミナー講師に、静岡大学防災総合センター教授の岩田孝仁様をお招きし、

"「減災」から「防災社会」へ"をテーマに講演していただきます。

岩田様は被害を軽減する「減災」で良しとすると犠牲者を出さないという

「防災」本来の視点が薄れかねないとの思いから、県での経験を活かし

防災や災害情報などの研究者として活動されています。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時  9月23日(金)  18:00~ セミナー   19:00~ 懇親会

会 場  プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師  静岡大学防災総合センター 教授

       岩田 孝仁(いわた・たかよし)氏

テーマ  "「減災」から「防災社会」へ" 

◇ 講師 略歴 ◇

昭和30年生まれ。大阪市の出身。

静岡大学理学部地球科学科卒業後、静岡県庁へ入庁。

大学で専攻した地質学などの知識を生かして一貫して防災畑を歩み、

危機報道監、危機管理監兼危機管理部長を歴任し、防災先進県の礎

を築く。平成27年から現職。日本災害情報学会理事、日本災害

復興学会理事など各種委員を務めて活躍中。

日時:2016年7月26日 13:49 投稿者:pt21c

8月例会はセミナー講師に、講談師真打の田辺一邑様をお招きし、

「講談で知る浜松ゆかりの偉人」をテーマに講演していただきます。

田辺様は各地の知られざる偉人を講談に仕立てて活躍されており、

今回は故郷浜松の偉人について講演いただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時      8月22日(月)   18:00 ~ セミナー

                     19:00 ~ 懇親会

会 場      プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師      講談師 田辺 一邑(たなべ・いちゆう)氏

テーマ      「講談で知る浜松ゆかりの偉人 」 

◇ 講師 略歴 ◇

昭和36年生まれ。浜松市の出身。

浜松北高から横浜市立大学文理学部へ進み、

卒業後システムエンジニアとして10年以上勤務する。

平成9年8月田辺一鶴に入門し、講談師となる。

平成12年二つ目に、平成21年には真打に昇進。

平成22年からは浜松市やらまいか大使に就任し、現在に至る。

日時:2016年6月30日 13:47 投稿者:pt21c

7月例会は、恒例の「納涼祭」を開催いたします。今年はJ1に復帰して奮闘中

のジュビロ磐田の選手をお招きします。また、おなじみのマジックショーや

2016年ミス浜松の来場もあります。

皆様、お誘い合わせの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時   7月20日(水)

開場   18:00  

納涼祭  18:30~20:30 

会場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

会費   3,000円(同伴者・ビジター)

日時:2016年5月31日 13:17 投稿者:pt21c

6月は通常の月例会に代わって、21世紀倶楽部の総会・記念講演会・懇親会を行います。

総会では前年度事業と新年度計画等のご報告を予定しております。

記念講演会の講師には人口減少社会に備えたまちづくりや、

行財政改革に懸命に取り組んでおられる浜松市長の鈴木康友氏をお招きします。

会員の皆様には多数ご出席いただけますようお願い申し上げます。

日 時    6月22日(水)  16:30 ~ 総会

               17:00 ~ 記念講演会

                18:30 ~ 懇親会

会 場    総会・記念講演会  17階 静岡新聞ホール

       懇親会        15階 21世紀倶楽部 サロン

講 師    浜松市長 鈴木 康友(すずき・やすとも)氏

テーマ    「 浜松市政報告 」 

~講師略歴~

昭和32年生まれ。浜松市中区富塚町の出身。

慶應義塾大学法学部を卒業後、財団法人松下政経塾に第1期生として入塾。

同塾卒業後、ステラプランニング代表取締役として活躍され、

平成8年から3年余は松下政経塾OB会会長も務める。

平成12年6月の衆議院選で初当選。2期務めた後、

平成19年4月の浜松市長選で初当選し、現在3期目。

趣味はスポーツ(野球・ゴルフ)や読書(歴史小説など)で、

座右の銘は「至誠通天」。

日時:2016年4月28日 12:34 投稿者:pt21c

5月例会はセミナー講師に、井伊谷宮宮司の岡部和弘様をお招きし、

「宗良親王と井伊谷宮」をテーマに講演していただきます。

セミナーでは後醍醐天皇の第四皇子といわれる宗良親王と、

皇室との非常に縁深い井伊谷宮について大いに語っていただきます。

会員の皆様には、多数参加いただけますようお願い申し上げます。

日 時      5月20日(金)   18:00 ~ セミナー
                   19:00 ~ 懇親会

会 場      プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師      井伊谷宮 宮司
岡部 和弘(おかべ・かずひろ)氏

テーマ      「宗良親王と井伊谷宮 」 


◇ 講師 略歴 ◇
昭和29年五社神社諏訪神社先代宮司の4男として出生。
昭52年國學院大學神道学専攻科を卒業後、鶴岡八幡宮に奉職。
昭和62年三嶋大社に転任。平成3年井伊谷宮の宮司代務者
に任命され、平成4年井伊谷宮の宮司となり、現在に至る。
東伊場鎮座加茂神社並びに城北鎮座池川神社の宮司も兼務。

日時:2016年4月13日 19:18 投稿者:pt21c

4月例会はセミナー講師に、航空自衛隊第一航空団司令兼浜松基地司令の平塚弘司様をお招きし、

「航空自衛隊の教育と訓練」をテーマに講演していただきます。

「航空自衛隊発祥の地」である浜松基地は、操縦・整備・通信の教育や空における

防衛態勢・救難態勢の拠点です。その役割を果たすため、どのような教育や訓練をされているのか

大いに語っていただきます。

日 時      4月21日(木)   18:00 ~ セミナー
                  19:00 ~ 懇親会


会 場      プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師      航空自衛隊第1航空団司令兼浜松基地司令
           空将補  平塚 弘司(ひらつか・こうじ)氏


テーマ      「航空自衛隊の教育と訓練 」

 
◇ 講師 略歴 ◇
 昭和36年生まれ。福岡県の出身。昭和59年早稲田大学理
工学部を卒業後、航空自衛隊に入隊。
昭和62年航空自衛隊飛行教育集団司令部付となり、操縦教育を受ける。

平成21年第7航空団飛行群司令。その後北部航空方面隊司令部防衛部長、

航空総隊戦術官、航空戦術教導団司令を経て平成27年8月浜松基地司令となり、現在に至る。

日時:2016年4月13日 18:00 投稿者:pt21c

平成28年3月18日(金) 18:00~ プレスタワー17階 静岡新聞ホールにて開催しました

  演題    次世代交通システムの概要と浜松の公共交通
          ~コンパクトシティと交通を取り巻く様々な環境について~

  講師     宮田 洋 氏   (遠州鉄道株式会社  取締役運輸事業本部長)

【講演概要】
 少子高齢化と財政・経済が縮小するなかで、将来にわたって持続可能な社会を構築するためには、

コンパクトシティの実現が不可欠。コンパクトシティとは、日常生活に必要な医療、福祉施設、

行政サービス、商業施設などが住まいに近接している街のことで、実現するためには、

公共交通ネットワークが鍵とされている。

 従来の路面電車が高度化された「LRT(次世代型路面電車システム)」は、市街地の状況に応じて

走行路を選択でき、バリアフリー性、定時制・速達性が高いのが特徴。街のシンボル的役割としても

期待できる。

 また、専用道路やレーン上を運行することで、通常の路線バスより高速かつ定時性を確保できる

「BRT(バス高速輸送システム)」は、鉄軌道の廃線敷をバス専用道として有効活用でき、

鉄軌道と比較しても、低コストで導入できるメリットがある。

 しかしどちらも、導入が目的ではなく、あくまで街づくりのための手段であり、車から鉄道やバスに

変わろうとする市民の意識が何より重要であることを忘れてはならない。
 浜松市の現状を見ると、公共交通分担率は全国政令都市中最下位で、典型的な自動車依存都市といえる。

さらに、複数の機能拠点を公共交通で連携させる街づくり計画を立てながらも、JRや遠州鉄道沿線は

市街化調整区域が多く、効率的な土地利用の展開しにくい課題を持っている。

 とはいえ、市内では既にPTPS(信号制御で、専用・優先レーンのバスをスムーズに走らせるシステム)の

運用が始まっており、12分間隔で運行する遠州鉄道線は、LRTに近い役割を担っているともいえる。

そこで、既存の遠州鉄道線を、LRT並みの利便性に高め同時にBRT活用を検討していくことで、

コストをかけずコンパクトシティ実現を目指すことができると考えている。過度な自動車依存から、

誰もが便利に移動できる公共交通を、行政の街づくりと共に推進していきたい。

日時:2016年3月26日 16:50 投稿者:pt21c

日 時    3月18日(金)   18:00 ~ セミナー
                    19:00 ~ 懇親会

会 場    プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師    遠州鉄道㈱ 取締役運輸事業本部長
        宮田 洋(みやた・ひろし)氏

テーマ    「新交通システムの概要と浜松の公共輸送の今後について」 

◇ 講師 略歴 ◇
昭和39年生まれ。浜松市浜北区の出身。
昭和62年慶應義塾大学法学部を卒業後、遠州鉄道に入社。
平成22年営業推進部長、平成25年に経営企画部長、平成
26年取締役就任。平成27年には取締役運輸事業本部長と
なり、現在に至る。

日時:2016年3月25日 16:40 投稿者:pt21c

日 時    2月19日(金)   18:00 ~ セミナー
                    19:00 ~ 懇親会

会 場    プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師    公益財団法人浜松市医療公社 理事長
          山下 堅司(やました・けんじ)氏

テーマ    「医療を取り巻く環境の変化について」 

◇ 講師 略歴 ◇
昭和32年生まれ。静岡県磐田市出身。
昭和55年獨協大学法学部卒業後、浜松市役所入庁。
平成21年浜松医療センター経営企画課長を皮切りに

財務部次長、健康福祉部医療担当部長を歴任し、

平 成27年4月から現職。その間に静岡大学情報学部客
員教授を務める。

日時:2016年3月24日 16:39 投稿者:pt21c

日 時    1月28日(木)   18:00 ~ セミナー
                    19:00 ~ 懇親会

会 場    プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師    日本銀行静岡支店長
          小髙 新吾(おだか・しんご)氏

テーマ    「最近の金融経済情勢  ~2016年の展望~ 」 


◇ 講師 略歴 ◇
昭和38年生まれ。東京都出身。
昭和61年早稲田大学政治経済学部卒業後、日本銀行入行。
香港事務所長、釧路支店長、金融研究所参事役を経て、
平成27年11月から現職。

日時:2016年3月23日 16:53 投稿者:pt21c

日 時    10月21日(水)  18:00 ~ セミナー
                    19:30 ~ 懇親会

会 場    プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師    作家
        伊東 潤(いとう・じゅん)氏

テーマ    「 戦国武将に学ぶ失敗学 」 

◇ 講師 略歴 ◇

昭和35年生まれ。神奈川県横浜市の出身。
早稲田大学を卒業後、長くIT業界に身を置く。

その後、会社を設立して、企業支援サービスに乗り出す傍ら、

歴史小説家として「戦国関東血風録」でデビューする。
平成23年「黒南風の海」で本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞し、

「城を噛ませた男」で直木賞候補にもなっている。

「国を蹴った男」、「叛鬼」、「天下人の失敗学」など著書多数。

日時:2016年3月23日 16:44 投稿者:pt21c

日 時    9月17日(木)  18:00 ~ セミナー
                   19:00 ~ 懇親会

会 場    プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師    常葉大学健康プロデュース学部教授
        田中 誠一(たなか・せいいち)氏

テーマ    「 ロコモティブシンドロームをめぐる最新の動向
                           ~転ばない中高年~ 」 

◇ 講師 略歴 ◇

     昭和10年生まれ。東京都の出身。
     東京教育大学体育学部を卒業後、日大三島高校で教鞭をとられ、
     陸上部の監督として全国総合優勝、準優勝に導く。
     その後、東海大学体育学部の教授、北京体育大学教育博士課程学外教授
     などを歴任され、平成17年常葉大学に移られ、
     浜松大学副学長、常葉大学副学長を務められました。
     「奇跡の健康法」、「知的ゴルフのすすめ」など著書多数。

日時:2016年3月23日 16:33 投稿者:pt21c

日 時    8月21日(金)  18:00 ~ セミナー
                   19:00 ~ 懇親会

会 場    プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師    日本アピセラピー研究会副会長
        寺田 幸宏(てらだ・ゆきひろ)氏

テーマ    「 驚くようなミツバチの生活とは 」 

◇ 講師 略歴 ◇

昭和13年生まれ。磐田市の出身。
静岡大学教育学部を卒業後、主に磐周地区小中学校の理科教師、
その後市教委や中学校の校長を歴任。
 在職中の33歳の時に養蜂技術を習得。以後44年間、ミツバチの不思議な
生態に魅かれ研究を続ける。国内外のミツバチ研究者と交流しながら、
現在は「人の健康とミツバチ」をテーマに研究を続けている。

日時:2016年3月23日 16:28 投稿者:pt21c

日 時    11月19日(木)  18:00 ~ セミナー
                    19:00 ~ 懇親会

会 場    プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講 師    温泉マイスター
        牧野 光子(まきの・みつこ)氏

テーマ    「温泉パワーで健康に!温泉マイスターの温泉雑学」 


◇ 講師 略歴 ◇
昭和47年生まれ。静岡県藤枝市の出身。
東京成徳短大を卒業後、NHK静岡でニュースキャスター。

平成12年 静岡放送に転じ、テレビリポーター。現在はフリーアナウンサー。
その間、県内の300ヶ所の温泉を取材したことから

「しずおか極楽露天 風呂100」という温泉の本を出版。
温泉マイスター・日本茶アドバイザーとして活躍中。

日時:2016年3月23日 16:28 投稿者:pt21c

日  時    12月16日 (水)  18:00~ 開場
                     18:30~ 開宴
会  場    プレスタワー7階 (静岡新聞ミーティングルーム) 
参 加 費    会員無料 御同伴者大歓迎 ‼
        ※ビジター、同伴者は参加費 5,000円です
◇ 12月の「自由語会」は21世紀倶楽部忘年会へ合流します ◇

日時:2015年7月30日 00:00 投稿者:pt21c

         静岡新聞社・静岡放送 21世紀倶楽部

        8月例会セミナー&懇親会のご案内

 

    日 時    8月21日(金)  18:00 ~ セミナー         

                       19:00 ~ 懇親会

    会 場    プレスタワー17階 静岡新聞ホール

    講 師    日本アピセラピー研究会副会長

            寺田 幸宏(てらだ・ゆきひろ)氏

    テーマ    「 驚くようなミツバチの生活とは 」 

 

 

 8月例会はセミナー講師に、日本アピセラピー研究会副会長の寺田幸宏様をお招きし

「驚くようなミツバチの生活とは」と題して講演していただきます。

寺田氏は小中学校の教員を務める傍ら、趣味の養蜂とミツバチの生態研究を44年余も

続けておられます。

今回は地上の全ての命を支えていると言われるミツバチの生態について

詳しく語っていただけると期待しています。

会員の皆様に多数、ご出席いただけますようお願い申し上げます。

 

     ◇ 講師 略歴 ◇

       昭和13年生まれ。磐田市の出身。 

     静岡大学教育学部を卒業後、主に磐周地区小中学校の理科教師、

     その後市教委や中学校の校長を歴任。 在職中の33歳の時に養蜂技術を習得。

     以後44年間、ミツバチの不思議な生態に魅かれ研究を続ける。

     国内外のミツバチ研究者と交流しながら、現在は「人の健康とミツバチ」をテーマに

     研究を続けている。

    

日時:2015年7月15日 13:26 投稿者:pt21c

 7月例会は、恒例の「納涼祭」を開催いたします。

今年はJ1復帰を目指してリーグ戦を戦っていますジュビロ磐田の選手をお招きし、

サイン会やジュビログッズの当たる抽選会を行います。

おなじみのマジックショーや、2015年ミス浜松の来場もあります。

皆様、お誘い合わせの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。

  日時   7月23日(木)  開場 18:00~                      

                  例会 18:30~20:30 

 会場   プレスタワー17階  静岡新聞ホール 

 会費   3,000円(同伴者・ビジター)       

 催し 

     ・サイン会           ジュビロ磐田の選手代表  

     ・ふしぎのマジックショー   鈴木 淑介氏

日時:2015年5月29日 13:08 投稿者:pt21c

 6月は通常の月例会に代わって21世紀倶楽部の総会・記念講演会・懇親会を行います。

総会では前年度事業と新年度計画等のご報告を予定しております。

記念講演会の講師には4月に3選を果たされました浜松市長の鈴木康友氏をお招きします。

会員の皆様に多数、ご出席いただけますようお願い申し上げます。

      日 時    6月22日(月)   16:30 ~ 総会           

                         17:00 ~ 記念講演会       

                         18:30 ~ 懇親会

      

     会 場    総会・記念講演会   17階 静岡新聞ホール      

              懇親会         15階 21世紀倶楽部 サロン

     

      講 師    浜松市長  鈴木 康友(すずき・やすとも)氏

      テーマ      「 浜松市政報告 」 

   

  

    ◇ 講師 略歴 ◇

       昭和32年生まれ。浜松市中区富塚町の出身。慶應義塾大学法学部を卒業後、

     財団法人松下政経塾に第1期生として入塾。同塾卒業後、ステラプランニング代表取締役として

     活躍され、平成8年から3年余は松下政経塾OB会会長も務める。

     平成12年6月の衆議院選で初当選。2期務めた後、平成19年4月の浜松市長選で初当選し、

     現在3期目。趣味はスポーツ(野球・ゴルフ)や読書(歴史小説など)で、座右の銘は「至誠通天」。

日時:2015年5月29日 12:44 投稿者:pt21c

2015年5月22日(金)18時よりプレスタワー17階において開催しました

        講 師  安東能明 氏  作家

      演 題 「もの書き四苦八苦」

【講演概要】

  私は1980年に大学卒業後、浜松市役所に就職。仕事の傍ら書いていた小説を

懸賞応募するようになり、1994年『褐色の標的』が、日本推理サスペンス大賞で受賞。

初めて本にしてもらうことができた。 その後、保健所勤務のとき、母子の悩み相談を聞いて

いたことがきっかけで、代理ミュンヒハウゼン症候群を題材に書き始めた。この時、

応募締め切りが近かったこともあり、仕事との両立は無理だと判断し、20年務めた市役所を

辞職し専業作家となった。(※このとき書き上げた『鬼子母神』はホラーサスペンス大賞特別賞受賞)

 急に朝から晩まで時間が自由になったものの、すぐに書き上げるスキルも無く、

取材のやり方もわからず、書きあぐねていたが、次は「物流」をテーマに書くことが決まったため、

とにかく外に出て取材をするしかないと、トラックの運転手等の世話になりながら全国各地を

取材して回ったこともある(この時の作品が『漂流トラック』)。 年間1万冊近い数の本が発行される中、

売れる本を出すのは大変難しい。作家とは遠くの霞を食べるような職業だとつくづく感じている。

自分はこれまでに小説を20冊書いたが、いまだに小説の書き方を掴んだとは言えない。

恥ずかしながら、もがき苦しみ書いているというのが正直なところだ。

精神科医であり小説家の帚木蓬生さんは、朝4時半に起床し、医師としての仕事や論文作成と共に、

小説も決まった時間に決まった枚数を書き上げていると聞いた。大変尊敬しているが、

私には1日も真似できないと思う。 現在、朝鮮戦争をテーマにした新作を書きたいと、

取材を進めている。また、複数の連載を持っているので、それぞれを1週ごとに書きあげている。

WEB小説『出署せず』の続編、祥伝社 小説NON連載『ソウル行最終便』、書店に並んだ本等を

見かけときには、読んで頂けたら大変嬉しい。

日時:2015年5月29日 12:13 投稿者:pt21c

 5月例会はセミナー講師に、浜松出身の作家、安東能明様をお招きし、

「もの書き四苦八苦」と題して講演していただきます。

平成6年「死が舞い降りた」で日本推理サスペンス大賞優秀賞を受賞されて創作活動に入られ、

緻密な取材に裏付けられたサスペンスや警察小説で注目を浴びておられます。

今回は執筆に当たられた時の逸話や苦労話など本音を語っていただけると期待しています。

     日  時    5月22日 (金)  18:00~ 

     セミナー                 19:30~ 懇親会

     会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール

     講  師     作家  安東 能明(あんどう・よしあき)氏

     テ ー マ    「もの書き四苦八苦」

     講師 略歴

      昭和31年生まれ。静岡県天竜市二俣町(現在の浜松市天竜区二俣町)の出身。

     明治大学政経学部を卒業後、浜松市役所に勤務する傍ら執筆を続け、平成6年、

     「褐色の標的」で日本推理サスペンス大賞を受賞。市役所を退職し専業作家となる。

     平成13年「鬼子母神」でホラーサスペンス大賞特別賞、平成22年には「随監」で

     日本推理作家協会賞短編部門を受賞し、現在に至る。

     「撃てない警官」「出署せず」など著書多数。

日時:2015年4月24日 17:28 投稿者:pt21c

4月例会はセミナー講師に、航空自衛隊第一航空団司令兼浜松基地司令の上田知元様をお招きし、

「航空自衛隊の活動」と題して講演していただきます。

航空自衛隊発祥の地である浜松基地の司令として、日本の空の防衛、大規模災害等各種事変対応や

安全保障環境構築のための国際平和協力など多岐にわたる業務の陣頭指揮にあたられています。

その現状についてお話を伺います。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 

日  時    4月20日 (月)  18:00~ セミナー          

                      19:00~ 懇親会

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講  師     航空自衛隊 第一航空団司令兼浜松基地司令   

               空将補 上田 知元(うえだ・ともゆき)氏

テ ー マ    「航空自衛隊の活動」

 

講師略歴

  昭和34年生まれ。福岡県出身で防衛大学25期。昭和56年航空自衛隊に入隊。

飛行教育集団司令部付となり操縦教育を受ける。平成15年、三沢基地(青森県)で

第3航空団飛行群司令。その後、防府北(山口県)、美保(鳥取県)の基地司令、

北部方面隊副司令官(青森県三沢基地)を経て平成26年8月浜松基地司令となり、現在に至る。

日時:2015年4月24日 17:17 投稿者:pt21c

3月例会はセミナー講師に秋葉総本殿可睡斎の佐瀬道淳斎主老師様をお招きし、

「家康と可睡斎」をテーマに講演していただきます。今年は徳川家康公没後400年。

若き家康がよく出入りしたとされる可睡斎。老師様からは興味深いお話が語られることでしょう。

多くのご聴講をお待ちしております。

なお、可睡斎では3月15日まで、雛人形1,200体を山内に飾る「可睡斎ひなまつり」が開催中。

すでに参拝者が3万人を超え、大盛況です。

 

日  時    3月18日 (水)   18:00~ セミナー              

                     19:00~ 懇親会

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール

講  師     秋葉總本殿可睡齋 齋主  

          佐瀬 道淳(させ どうじゅん)老師

テ ー マ    「家康と可睡斎」

 

講師略歴  

 昭和7年生まれ。鳥取県出身。 昭和29年可睡斎にて得度、

駒澤大学 仏教学部で修学された後、 大本山永平寺専門僧堂へ安居する。 

住職として、島根県慈照院、松源寺に務め、平成23年可睡斎の住職、 現在に至る。

雲国両山会会長、大本山総持寺顧問などに就かれ、活躍中。

日時:2015年4月24日 17:03 投稿者:pt21c

2月例会はセミナー講師にシャープ株式会社会長の奥田隆司様をお招きし、

「変化をチャンスに!」をテーマに講演していただきます。大変厳しい環境のもと、

代表取締役社長として辣腕を振るわれ、現在は会長に就任され、幅広く学会、

社会活動に専念されています。多くのご聴講をお待ちしております。

 

日  時    2月20日 (金)   18:00~ セミナー    

                       19:15~ 懇親会

 会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール       

講  師     シャープ株式会社 会長    

          奥田 隆司 (おくだ・たかし)氏

 テ ー マ    「変化をチャンスに!」

 

講師 略歴    

昭和28年生まれ。兵庫県出身。名古屋工業大学大学院経営工学修士課程を卒業後、

シャープ株式会社へ入社。 AV事業本部長、調達本部長、海外事業統括などの要職を経て、

平成24年代表取締役社長就任。現在は会長として日本経済連常任幹事、

関西経済連評議員などに就かれ、活躍中。

日時:2015年4月24日 16:49 投稿者:pt21c

2015年1月例会はセミナー講師に日本銀行静岡支店長の服部守親様をお招きし、

「今年の県内景気動向」をテーマに講演していただきます。

先ごろ発表された12月の日銀短観では、急ピッチの円安による原材料コストの増加に加え、

消費増税前の駆け込み需要の反動減が一部業種で続き、企業の景況感は停滞していますが、

来年の県内経済はどうなるのか、会員の皆様の関心も高いと思います。

多くのご聴講をお待ちしております。

 

 日  時    1月29日 (木)   18:00~ セミナー       

                        19:00~ 懇親会

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール       

講  師     日本銀行静岡支店長         

          服部 守親(はっとり・もりちか)氏

 テ ー マ    「今年の県内景気動向」

 

講師略歴    

昭和38年生まれ。大分県出身。

慶應義塾大学経済学部卒業後、日本銀行入行。

政策委員会室参事役、文書局総務課長、北九州支店長を経て、平成25年3月から現職。

日時:2015年4月24日 16:40 投稿者:pt21c

12月例会は、今年最後のイベントとしまして21世紀倶楽部忘年会を開催いたします。

恒例のジュビロ磐田選手の来場、お楽しみ抽選会もあります。

皆様お誘い合わせのうえご参加ください。

お手数ながら出欠連絡をお願い申し上げます。

日  時    12月18日 (木)  18:00~ 開場   

                      18:30~ 開宴

会  場    静岡新聞ホール プレスタワー17階

参 加 費    会員無料 御同伴者大歓迎 ‼         

        ※ビジター、同伴者は参加費 5,000円です

 

 ◇ 12月の「自由語会」は21世紀倶楽部忘年会へ合流します ◇

日時:2015年4月24日 16:24 投稿者:pt21c

11月例会はセミナー講師に、静岡理工科大学教授、ノースカロライナ州立大学併任教授の

志村史夫様をお招きし「寅さんに学ぶ日本人の生き方」と題して講演していただきます。

教授はご専門の半導体研究のみならず、現在は古代文明や自然哲学の分野も研究され、

新聞、テレビ、ラジオなどでも活躍中です。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 日  時    11月21日 (金)  18:00~ セミナー 

                       19:15~ 懇親会

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール       

講  師     静岡理工科大学教授、ノースカロライナ州立大学併任教授

           志村 史夫(しむら・ふみお)氏

テ ー マ    「寅さんに学ぶ日本人の生き方」

 

講師略歴

 1948年東京・駒込生まれ。名古屋工業大学大学院を卒業され、名古屋大学で工学博士を取得。

日本電気中央研究所、モンサント・セントルイス、ノースカロライナ州立大学を経て、現在に至る。

応用物理学会フェロー並びに日本文芸家協会会員。日本とアメリカで長らく半導体結晶の研究に

従事。『いやでも物理が面白くなる』、『漱石と寅吉』など著書多数。

日時:2015年4月23日 16:42 投稿者:pt21c

2015年3月18日(水)18時よりプレスタワー17階静岡新聞ホールにて開催しました。

テーマ  家康と可睡斎 天下人の器量

講師   佐瀬道淳 老師

      秋葉総本殿 可睡斎 斎主

【講演概要】

可睡齋には、徳川家康公にまつわる由縁が三つある。

ひとつは、幼少期から今川家の人質 にされていた家康(当時竹千代丸)を、

可睡11代目の住職仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚が 救出し、岡崎へ帰してあげたこと。

後に37歳になった家康が、命の恩人である等膳和尚をも てなしていたとき、長旅で疲れて

いた和尚が居眠りをしたことから、「可睡和尚」と称せられ、 後に寺号も東陽軒から可睡齋と

改められた。 二つ目は、家康が戦に大敗して逃げ帰る際、当山の洞穴に逃れて助かったという

エピソー ド。ここは「出世六の字穴」とも、家康公の呼び名から「権現洞」とも呼ばれている。

三つ 目は、家康が正室と嫡男を死に至らしめた苦悩から、毎夜大蛇にうなされていたのを、

等膳 和尚によって解かれたという話。 家康公は、幼い頃に母と生き別れ、長い人質生活、

祖父や父も家来に殺されるなど悲しい 思いをして育ってきた。それだけ腹の座った子供で、

きらっと光るものがあったからこそ、 人質とされていたのだと思う。そして、信長と秀吉の姿に

学んだからこそ、家康は日本の平 和な時代を完成することができたと思う。この三人が同時期に

登場したことは、まさに神業 といえるだろう。 非常にユーモラスで、人にあだ名をつけるのが

好きだった家康。負け上手、逃げ上手で気 取らない。気さくで家来も民衆も大事にする人柄が、

平和な国家を創ることになったのだと 思う。また、当時の武将たちは天下を取るため、

京を目指して西へ進んだが、家康公だけが 岡崎~浜松~駿府~江戸と東へ進み、

「東照(東を照らす)」という言葉を重んじていたことも 興味深い。 こうした家康との由縁を

もっと皆様に知っていただこうと、昨年、当山に「家康公とゆか りのある禅寺」と書いた

石柱を設置し、徳川家の位牌を参拝いただけるようにした。そして 今年は「おひなまつり」を開催し、

昨年国登録有形文化財となった瑞龍閣や東司と共に、多 くの方にご覧いただくことができた。

家康公の素晴らしさをお伝えするためにも、今の時代 は、積極的に自己発信していくことが

大切だとつくづく感じることができ、大変感謝している。

日時:2015年4月23日 15:36 投稿者:pt21c

 10月例会はセミナー講師に、浜松医科大学医学部救急災害医学講座教授の

吉野篤人様をお招きします。今年に入り、危険ドラッグの吸引による事故が多発し

、大変な社会問題となっています。今回は救急医療の最前線で危険ドラッグなどの

中毒診療に携わっておられる現状をふまえ、その実態と怖さなどをお話いただきます。

 

日  時    10月21日 (火)  18:00~ セミナー 

                     19:00~ 懇親会

 

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール

       

講  師     浜松医科大学医学部 救急災害医学講座 

          教授 吉野 篤人(よしの・あつと)氏

 

  マ    「危険ドラッグと救急医療」

 

 

 

講師略歴

       昭和35年浜松市北区三ヶ日町生まれ。

 昭和61年3月佐賀医科大学医学部(現:佐賀大学医学部)を卒業。

 同年6月に浜松医科大学第一外科に入局。その後、日本医科大学多摩

 永山病院救命救急センター、浜松医科大学救急部に勤務。浜松医科大学

 助教授、准教授を経て現在に至る。

日時:2014年9月12日 15:53 投稿者:pt21c

9月例会はセミナー講師に、静岡県観光協会専務理事の太田忠四郎様をお招きします。

観光立地に恵まれた静岡県で、観光協会は観光客の誘致促進・観光団体との連携

・観光情報の発信など多岐にわたる活動をされています。今回は観光事業の発展にかける

熱い思いを語っていただきます。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 

 日  時    9月19日 (金)  18:00~ セミナー 

                      19:00~ 懇親会

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール       

講  師     公益社団法人静岡県観光協会 

          専務理事 

          太田 忠四郎(おおた・ちゅうしろう)氏

 テ ー マ    「待つ観光から仕掛ける観光 ~ファンとリピーターづくり」

       

      

       講師略歴

             昭和18年袋井市生まれ。

       プリンス自動車工業(現:日産自動車)でカーデザインを担当。

       退社後、地元建設会社に勤務された後、㈱創建を立ち上げ、

       代表取締役として活躍。その後、袋井市商工会議所専務理事、

       袋井市観光協会会長を歴任され現在に至る。

日時:2014年9月 4日 16:46 投稿者:pt21c

盛夏の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、8月例会はセミナー講師に、今年4月に開所した浜松ジェトロ所長の藤本和彦様をお招きします。

海外に進出している企業が多い静岡県西部地区では待望のジェトロ浜松の開所であり、

海外にビジネスチャンスを目指している企業への支援が期待されています。

ジェトロ浜松のこれからの取り組みなどについてじっくりとお話を伺います。

多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 日  時    8月21日 (木)  18:00~ セミナー 

                      19:00~ 懇親会

 会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール       

講  師     日本貿易振興機構(ジェトロ) 浜松貿易情報センター       

         所長 藤本 和彦(ふじもと・かずひこ)氏

テ ー マ    「海外ビジネスで地域の活性化 ~ジェトロ浜松が目指していること~」

日時:2014年7月25日 17:24 投稿者:pt21c

7月例会は、恒例の「納涼祭」を開催いたします。

ピアノ・シンセサイザー、オカリナによる地元ミュージシャンをお招きし、

素敵な演奏が流れる中、飲食とご懇談をお楽しみいただけます。

おなじみのマジックショーや、2014年ミス浜松の来場もあります。

皆様、お誘い合わせの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。

 日時    7月22日(火)  

          開場 18:00~                          

          始終 18:30~20:30 

会場    プレスタワー17階 静岡新聞ホール

        

ライブ演奏    FOMAL HAUT(フォマルハウト)                         

           下山 英二氏 : ピアノ・シンセサイザー                           

           古庄 由喜子氏 : オカリナ 

         

不思議・ふしぎのマジックショー   鈴木 淑介氏

日時:2014年5月21日 16:15 投稿者:pt21c

 6月は通常の月例会に代わって21世紀倶楽部の総会・記念講演会・懇親会を行います。

総会では前年度事業と新年度計画等の報告を予定しております。記念講演会の講師には

大阪経済大学客員教授で、外国為替や国際金融関連の執筆を手掛けておいでの岩本沙弓氏

をお招きします。

 会員の皆様に多数、ご出席いただけますようお願い申し上げます。

また例年どおり記念講演会は公開講演会です。

   

   日 時    6月18日(水)  

                      16:30 ~ 総会

                      17:00 ~ 記念講演会

                      18:30 ~ 懇親会

   会 場    

           総会・記念講演会  17階 静岡新聞ホール

           懇親会         15階 21世紀倶楽部 サロン・L

   講 師    大阪経済大学客員教授  岩本 沙弓(いわもと・さゆみ)氏

   テーマ    「 国家のグランドデザインを考える ~『ハイパーローカル』という道~」

   ◇ 講師 略歴

     東京都出身。1991年より日・米・加・豪の金融機関でヴァイス・プレジデントとして

   外国為替、短期金融市場取引を中心にトレーデイング業務に従事。銀行在籍中、青山学院

   大学大学院国際政治経済学科修士課程修了。日本経済新聞社発行のニューズレターに

   7年間、為替見通しを執筆。金融機関専門誌「ユーロマネー」誌のアンケートで為替予想部門の

   優秀ディーラーに選出される。現在は、大学で教鞭をとる傍ら、参院特別委員会に参考人とし

   て出席、学術講演会、政党関連の勉強会等で国際金融市場における日本の立場を解説。

   著書に「円高円安でわかる世界のお金の大原則」、「新・マネー敗戦」など多数執筆。

日時:2014年5月15日 15:18 投稿者:pt21c

5月例会はセミナー講師に、浜松医科大学整形外科准教授の星野裕信様をお招きし、

「超高齢化社会における50歳を過ぎてからの運動器メンテナンス術」と題して

講演いただきます。長寿大国を支えている50歳以上の日本人が、その生を健康的に

全うするには日常生活において何に気をつけどうしたらよいのか。

いままでに取り組まれたご研究や成果などを交えお話を伺います。

多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 日  時    5月20日(火)   18:00~ 講演会

                                    19:00~ 懇親会

 会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール      

 講  師     浜松医科大学 整形外科 准教授                    

                        星野 裕信(ほしの・ひろのぶ)氏

 テーマ    「超高齢化社会における50歳を            

                     過ぎてからの運動器メンテナンス術」

 講師 略歴

      静岡県伊東市出身。平成9年浜松医科大学大学院医学研究科博士課程修了。

平成10年英国留学(王立ロウエット研究所)を経て、浜松医科大学医学部付属病院

整形外科助手。平成23年准教授に就任。趣味はピアノ・将棋・サッカー・トレーニングと多才。

日時:2014年3月24日 16:36 投稿者:pt21c

       セミナー&懇親会のご案内

 さて、4月例会はセミナー講師に、「せとやコロッケの会」会長の小林浩樹様をお招きし、

「農山村はフロンティア! 楽しむを味わう山里の地域おこし」と題して講演していただきます。

藤枝市山間部の瀬戸谷地区で地域住民を巻き込んだユニークな地域振興策を立案・実行しておられ、

注目されています。人づくり、地域づくりの名プロデューサーとして、今までに取り組まれた活動や

これからの抱負などを交え、お話を伺います。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 

 日  時    4月21日 (月)  18:00~ セミナー  

                      19:00~ 懇親会

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール      

講  師     せとやコロッケの会 会長       

             小林 浩樹(こばやし・ひろき)氏

 テ ー マ    「農山村はフロンティア! 楽しむを味わう山里の地域おこし」

         

         講師 略歴

          1967年藤枝市生まれ。酪農学園大学酪農学部卒業後、JA静岡県済連を経て、

         JICA青年海外協力隊に参加。帰国後農業団体に復帰するとともにベトナム料理や

         雑貨などを扱う㈱サイゴンニーズを設立。

         休日には趣味のマウンテンスポーツの普及や山の音楽祭を通して様々な地域振興

         プラグラムを企画。2009年からは藤枝市瀬戸谷地区の魅力を伝えるため、「せとや

         コロッケの会」を立ち上げ、瀬戸谷を売るコロッケとして話題を集めている。

日時:2014年3月14日 16:10 投稿者:pt21c

2014年2月19日(水) 18時~ プレスタワー17階 静岡新聞ホールにて

講 師  水口長八氏

      浜名湖花博10周年記念事業推進室長

テーマ  「感動の花博から10年を迎えて」

【講演概要】

 これまで、国内で国際花博覧会を行ったのは、大阪、淡路と浜名湖の3カ所。

その中でも2004年の浜名湖は、過去最高の花博と、高い評価をいただいた

。成果を振り返ってみると、主に3つ。一つは、花や緑の生産者が協議会を作り、

今までにない新しいシステムを構築し、生産者意識で実施できたこと。これは

生産振興の一助になったと思う。二つ目は、会場への来場者が、その後、周辺

地域へ足を延ばし、観光的波及効果があったこと。また、はまゆう大橋やバイパス、

環状線などのハード面の整備も大きかった。さらに三つ目は、ボランティア(浜松

エリアの人を中心に3000人)が、会場の花摘みや運営に関わり、陰の力となって

くれたこと。現在も、そのうち300名が残り、公園管理を続けてくれている。今回の

花博の目標は、花と緑の新たなる生産振興を誕生させること。そして、「さすが浜松

、さすが静岡」と言わしめる「場の力」を発揮すること。さらに、はままつフラワーパー

クと浜名湖ガーデンパークの2会場合わせて600人のボランティアを、今後の地域の

財産にしていくことだ。3月21日に開会するフラワーパーク会場の見どころは、「世界

一美しい桜とチューリップの庭園」。桜と50万球のチューリップを一緒に楽しめるところは

他に無い。また、浜松市花みどり振興財団の塚本こなみ理事長が得意とするフジ棚や、

日本屈指のガーデンデザイナー・吉谷恵子氏のダブルボーダーガーデンも期待大。

その他、ヒマラヤの青いケシも必見だ。ガーデンパーク会場は4月5日開園。10年前と

同レベルの見事な花々を、当時からち密に植栽し続けてきた美しい緑の景観と共に

楽しんでいただくことができる。「花みどりアート回廊」では、花・緑とオブジェのコラボ

レーションにチャレンジ。毎日の食卓に、花がある暮らしを提案していきたい。また、来年の

家康生誕400年祭のアピールも兼ね、「徳川園芸館」では江戸の園芸文化を展示。さらに,

ほとんど一般公開される機会のない幻の「青い胡蝶蘭」を鑑賞できる貴重なチャンス。

どうぞお楽しみに。

フラワーパークの開会まで約一ヵ月、広報を含め、皆様のお力添えをお願いしたい。

日時:2014年3月14日 16:00 投稿者:pt21c

2014年1月23日(木) 18時~  プレスタワー17階 静岡新聞ホールにて

 

講 師  :  服部守親氏

        日本銀行静岡支店長

テーマ  :  「2014年の静岡県経済」

【講演概要】

 今の日本の景気(実質GDP)を見ると、リーマンショックで落ち込む前のピーク時の数値にほぼ戻って

いる。これは、個人消費、住宅投資などの民間需要が水準を超え始めたこと。また、アベノミクスで公共

事業が、景気を引っ張っていることが挙げられる。現時点の日銀の見立てでは、北米や欧州の経済状

況が上向きになってきたことが、日本にも良い影響を与えるほか、何らかの形で資金が増加する気運も

高まってきていることから、なんとか消費税増税を乗り越えていけるとみている。静岡県内の状況は、

企業の業況判断を示すDIを見ると、全国32の中で最下位を示したが、この結果にがっかりする必要はない。

もともとものづくりが盛んな静岡では、期待値が高いため、動向を慎重に見ている企業が多いのだろう。

輸送用機械と電気機械の打撃で、リーマン後に4兆円落ち込んだ出荷額がなかなか戻らないのは事実

だが、ここ2年の県内収益回復状況はなかなか良い。特に、全体の4割を占める中小零細サービス企業が

踏ん張っている姿が数字で確認できる。決して、萎縮しているのではなく、次に何を打って出るかを待ってい

る状態だと理解すべき。 では今後、静岡をどう元気にするか。それは、これまで輸送用機械や電気機械を

メインにしていたものづくりに替わる新しい商売を、官民一体となって見つけることが大切。個人的考えではあ

るが、静岡のものづくりの強みを考えると、新産業候補として航空機産業やロボット産業を挙げたい。人口増加

中の新興国では、今後、旅客機需要が増える。品質やメンテナンスに優れた日本の技術はきっと活かせるに

違いない。また、ロボットについては、サービスロボット市場が拡大していく可能性が内外で大きい。

この間、即効性のある産業としては、観光。富士山をはじめ、観光資源を経済価値としていくことが大切だ。

さらに、高齢者比率が高い静岡では、高齢社会サービスも重要。元気な高齢者に対するサービス業の確立、

介護サービスの生産性アップも求められる。ものづくり、観光、高齢者サービスに加え、食や6次産業を含む

農業分野などの魅力が高まれば、静岡は、他に無い魅力ある地域となり、国内だけでなく、アジア各国から

憧れられる存在になるに違いない。新産業によって年間一割増を目指し、7年間努力し続ければ3兆円になる計算。

これからは、立てたビジョンをいかに具体的なアクションに起こしていけるかが大きな鍵になってくるだろう。

日時:2014年3月14日 15:32 投稿者:pt21c

 3月例会はセミナー講師に富士山静岡空港株式会社代表取締役社長の出野勉様をお招きし、

 「富士山静岡空港の現状と課題、目標とする将来像~利用者満足度日本一を目指して」と題してご講演いただきます。

 6月に開港5年を迎える富士山静岡空港は、本年度中に静岡県が旅客ターミナルビル等を取得し、富士山静岡空港株式会社が

指定管理者になるという大きな節目を迎えます。経営形態の変更に伴って、県西部、県東部の県民の皆様方にもどう利用を促して

いくのか、新社長の戦略をお伺いします。多くのご聴講をお待ちしております。

 

 

    日  時    3月19日 (水)   18:00~ セミナー   

                    19:00~ 懇親会

 

   会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール    

  

   講  師     富士山静岡空港株式会社 

             代表取締役社長          出野 勉(いでの・つとむ)氏

日時:2013年12月 6日 15:40 投稿者:pt21c

12月例会は、今年最後のイベントとしまして21世紀倶楽部忘年会を開催いたします。 恒例のジュビロ磐田選手の来場、お楽しみ抽選会もあります。お知り合いもお誘い合わ せてご参加ください。お手数ながら出欠連絡をお願い申し上げます。

    

    日  時    12月19日 (木)  18:00~ 開場 

                          18:30~ 開宴

    会  場    静岡新聞ホール プレスタワー17階

    参加費     会員無料 

             御同伴者大歓迎!!           

            ※ビジター、同伴者は参加費 5,000円です

   ◇ 12月の「自由語会」は21世紀倶楽部忘年会へ合流します ◇

日時:2013年11月 5日 14:53 投稿者:pt21c

  11月例会セミナー&懇親会のご案内

 錦秋の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

11月例会はセミナー講師に、藤枝市を中心に独自の経営理念に基づく居酒屋を

展開する有限会社「岡むら浪漫」代表取締役の岡村佳明様をお招きします。

宣伝もしない、看板も出さないのに行列ができる居酒屋経営の秘けつとは―。

浜松市中心街の活性化にも役立つヒントを提供していただけるはずです。

多くの聴講をお待ちしています。

 日  時    11月20日 (水)  

              18:00~  セミナー 

              19:00~ 懇親会

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール       

講  師     有限会社「岡むら浪漫」 

             代表取締役 

             岡村 佳明(おかむら・よしあき)氏

テ ー マ    「看板のない居酒屋~繁盛店づくりは人づくり」           

 

   講師 略歴

   1962年生まれ プロサーファーを目指しながら母親経営の

   「酒房おかむら」を手伝い、30歳を過ぎて本格的に居酒屋経営に乗り出す。

  現在、藤枝市を中心に、吉田町、静岡市、焼津市で店舗を展開。

  3月に「看板のない居酒屋」を出版。藤枝市在住。

25.11.20岡村佳明氏.BMP

日時:2013年9月27日 14:32 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送 21世紀倶楽部

10月例会

セミナー&懇親会のご案内

仲秋の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。   

さて、10月例会はセミナー講師に静岡文化芸術大学准教授の磯田道史様をお招きします。「武士の家計簿-」をはじめとする著作のほか、近世の歴史を新たな視点で、分かりやすく解説する講演、テレビ番組出演などに定評があります。浜松にもかかわりの深い徳川家康公の没後400年を迎えるにあたり、歴史への関心も高まっています。多くの聴講をお待ちしております。

 

日  時    10月22日 (火)  18:00~ セミナー 

                     19:00~ 懇親会

 会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール   

講  師     静岡文化芸術大学文化政策学部准教授

          磯田 道史(いそだ・みちふみ)氏 

テ ー マ    「『武士の家計簿』の著者が語る浜松の歴史」

 

磯田道史氏 静岡文化芸術大学文化政策学部准教授

【講師略歴】

1970年、岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院修了。茨城大学人文学部准教授などを経て、2012年から現職。著書「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」が新潮ドキュメント賞を受賞し、映画化されるなど、執筆、講演、テレビ出演など精力的な活動を続けている。

 

 

       会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

   同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費3,000円です。

※ 準備の都合がありますので、早目のお申込をお願いします。

 

 

日時:2013年9月27日 13:17 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部

 
月例セミナーレポート

2013年9月18日(水)21世紀倶楽部月例セミナー

真価問われる安倍政権
―課題と展望―
講師:髙橋正光氏 時事通信社 政治部長

【講演概要】
 今の安倍政権はまさにピーク。参院選によってねじれ国会は解消され、東京オリンピック招致にも成功した。政権発足から9ヶ月という月日が経っていながら、内閣支持率6割超えの高い数字は、これまでほとんどない。高支持率の理由を分析すると、ひとつは、デフレ克服の経済対策一本に絞っていること。二つめは、総理の相談役である菅義偉官房長官の存在が、政権にとって大きな「重し」になっていること。例えば情報管理の一元化や、政治家の失言等の事態収拾も彼が調整役になっている。そして三つ目は、壊滅的な支持率にも表れる、体たらく野党の存在が安倍政権の追い風になっている。
 しかし注意する点もある。アベノミクスといっても、まだ実際の成果が表れていないのが現実。さらに時間をかけても経済対策が実現できなければ、逆風になる可能性もある。また原発問題についても、国際的に注目を浴びており、うまく処理できなければ原発再稼動の動きもストップする。さらに、日中関係の悪化も政権にとって大きな痛手になる。とはいえ、現在の野党を見る限り、すぐに現在の政権が失脚することは考えられない。二年後の総裁選まで安倍政権が存続することは間違いなさそうだ。
 現在の具体的課題として、注目される集団的自衛権については、「年内にも大きな転換が起こるのではないか」と報道されているが、おそらく来年の春以降になるだろう。また消費税に関して、8%への増税は、政治論的に上げざるを得ない状況だが、さらに10%への増税については、衆院選や参院選への影響を考え、見送りになるのではないか、という見方が強い。
 ちなみに、現在の安倍政権は、総理自身と麻生太郎副総理、菅義偉官房長官、甘利明経済財政政策担当大臣の4人が政権の方向性や重要政策を決めているのが実態。「官高党低」と報道されているに、今は官邸(総理サイド)の力が非常に強く、自民党は、なかなか官邸にものを言うことができない。総理に指示されたら、突き進むしかない「オールポチ状態」と比喩されている。

 

 

日時:2013年8月29日 14:55 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送 21世紀倶楽部

9月例会

セミナー&懇親会のご案内

 

残暑の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。   

さて、9月例会はセミナー講師に、時事通信社政治部長の高橋正光様をお招きします。先の参院選でも大勝した安倍政権が進める成長戦略や外交などの課題について、ベテラン政治記者の鋭い視点で解説していただきます。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 

日  時    9月18日 (水)  18:00~ セミナー 

                    19:00~ 懇親会

 会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール  

講  師     時事通信社 政治部長

          高橋 正光(たかはし・まさみつ)氏

  マ    「真価問われる安倍政権―課題と展望」

 

講師:高橋 正光氏

 

【講師略歴】

1961年、東京都生まれ。慶応大法学部政治学科卒業後、時事通信社に入社し、政治部に配属。浦和支局を経て政治部に戻り、自民党小渕派、新進党、公明党などを担当。外務省、自民党、首相官邸の各クラブキャップを歴任し、政治部次長兼編集委員。2011年から政治部長を務めている。

 

 

※  会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

  同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費3,000円です。

※ 準備の都合がありますので、早目のお申込をお願いします。 

日時:2013年8月29日 13:52 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部
月例セミナーレポート

2013年8月21日(水) 21世紀倶楽部月例セミナー

全柔連の不祥事と男のムラ社会
ーリスクマネジメントのあり方ー

講師 溝口紀子氏
バルセロナ五輪柔道女子銀メダリスト、静岡文化芸術大学准教授、県教育委員

講師:溝口紀子氏

【講演概要】
 全日本柔道連盟(以下全柔連)は、体罰事件、公金不正、パワハラやセクハラ等、一連の不祥事が相次いだ。これは、男のムラ社会のような体質が、原因の根底にあったと思う。
組織に女性理事は存在せず、高段位の実力者が男性管理者・監督となり、権力が重んじられている。内部批判は許されず、内部の問題を外部に漏らそうものなら、それは報復となって返ってくる。こうした中、選手が告発するということは、決死の覚悟だった。ならば、私は、選手OGとして、告発した者を後押ししなければ、選手が潰されてしまう、という思いで告発側にたち発言した。
 今回の全柔連の事件を機に、スポーツ界全体が、体罰について考え直すきっかけになったと思う。アンケートを行ってみると、一般的に体罰が容認されてきたことを思い知らされた。特に日本では、徒弟制度を重んじ、指導を受ける側やその保護者たちが、根性精神論とも言えるスパルタを、認めている割合が多いことも根深い。「相手を思っての叱咤激励は体罰ではない」とする声もあり、非常に難しい問題といえる。しかし、スポーツの本来のあり方とは、決して暴力ではなく、ルールを重んじ、言葉のコミュニケーションで指導していくべきだ。
 この度、全柔連は、村上春樹旧会長ら23人の理事が辞任し、宗岡正二・新日鉄住金会長兼最高経営責任者が新会長に就任し、組織改革に向けた新体制がスタートした。スポーツの文明化は、実証できる科学や知識を通して、言葉化し、コミュニケーションによって「強育」「競育」「共育」を進めていくことが大切だと思う。そして、もし内部不祥事が起きてしまった場合の解決策は、隠蔽せずに、一刻も早く自ら公表し、改革に向かうこと。
 不祥事が起きたときが、変化のチャンス。組織の中では、時に勇気を持って声を上げなくてはいけないこともある。不正に対して、自分が勇気を持って立ち向かうことができるか。今回の件で、自分自身も、大変多くのことを勉強させてもらった。

懇親会の様子

溝口氏全体.jpg 

 

日時:2013年7月29日 15:13 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

8月例会

セミナー&懇親会のご案内

 

盛夏の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、8月例会はセミナー講師にバルセロナ五輪柔道女子銀メダリストで、静岡文化芸術大准教授の溝口紀子様をお招きします。五輪柔道女子での体罰問題をめぐり、積極的に発言されている溝口様にじっくりとお話を伺います。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 

    日  時    8月21日 (水)  18:00~ セミナー 

                        19:00~ 懇親会

    会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール

    講  師     バルセロナ五輪柔道女子銀メダリスト

             溝口 紀子(みぞぐち・のりこ)氏

      マ    「全柔連の不祥事と男のムラ社会

                  ―リスクマネジメントのあり方―」

 

バルセロナ五輪 女子柔道銀メダリスト 溝口紀子氏

講師 略歴

磐田市出身。バルセロナ五輪柔道女子銀メダリスト。静岡文化芸術大学准教授でスポーツ社会 ・ 経営学が専門。2002年から04年までアテネ五輪柔道フランス代表コーチを務める。11年4月から県教育委員。

 

 

 

※   会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

   同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費3,000円です。

※  準備の都合がありますので、早目のお申込をお願いします。 

日時:2013年7月29日 14:16 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部
 

月例セミナーレポート

2013年7月19日(金)
 

21世紀倶楽部【納涼祭】

 
会場:プレスタワー17階 静岡新聞ホール

 

ROSSO演奏披露

 

7月は、毎年恒例の『納涼祭』を開催した。倶楽部会員だけでなく、同伴者やビジターも訪れるなか、浜松市在住の音楽家3人で結成されたROSSO(ロッソ)の演奏でスタート。オーボエ、ピアノ、コントラバスで、クラッシクやジャズ、ポップスなど多彩なジャンルを演奏した。
 続いて「ミスター・トシ」こと、鈴木淑介さん(倶楽部会員)がマジックを披露。ハンカチーフやロープ、玉などを使った得意技や、今回初披露の新たな手品で会場を盛り上げた。
 また、2013年ミス浜松グランプリの山本来音さん、ミス浜松まつりの渡辺綾美さん、斎藤文音さんも登場し、それぞれが、これからの活動への抱負を述べると、会場から声援の拍手が湧いた。
 さまざまな種類の料理とドリンクとともに、楽しいひとときを過ごした後は、進行役の伊藤圭介静岡新聞社・静岡放送浜松総局次長とのジャンケン大会に突入。勝ち抜いた人には 、袋井の花火やジュビロの試合観戦チケット等が当たるとあって、参加者は気合いっぱい。会場は熱気に包まれた。

飲食とともにマジックを楽しむ参加者

鈴木淑介さん

ミス浜松グランプリ 山本来音さん

ミス浜松まつり 渡辺綾美さん

ミス浜松まつり 斎藤文音さん

  じゃんけん大会 

日時:2013年7月 8日 10:30 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部

 

月例セミナーレポート

 


2013年6月27日(木)

「組織における決断と責任」

講師 江上剛(えがみ・ごう)氏 作家

 

6月27日、21世紀倶楽部総会が17階静岡新聞ホールで開かれた。松井純代表があいさつした後、平成24年度事業・会計報告とともに、25年度の事業計画・会計予算が参加者の拍手をもって承認された。総会後は作家の江上剛氏が「組織における決断と責任」と題して講演した。

総会 松井純代表

【講演概要】
日本人経営者の判断として、海外で高く評価されている例を挙げる。パナソニックは、マレーシアに電子工場や販売店を建設し、拡大。その後、景気変動やリーマンショックで、多くの外資系企業が撤退する中、パナソニックだけは業態を工夫しながら、現地に残る決断をした。そして顔が見える販売サービス展開を続け、現地化に成功した。
 イトーヨーカドーは、中国四川に店舗を進出させたとき、「仕入先への月末現金払い」「従業員給料の遅延をしない」「安心・安全な製品を置くこと」を原則とし、地元に定着させた。またトヨタは、1998年タイで業績悪化に苦しんだ際、従業員を解雇することなく危機をしのぎ、「日本人の会社は残ってくれた」と感謝された。こうした例は、単に、自社の利益だけのためではなく、現地の人材を育て、その国の生活向上に尽くしたことへの信頼を得た結果。常に、売り手、買い手、世間の三方良しを大事にする日本企業の決断が見直されたのだ。
 最近の時事問題として、サーベラスの問題も、強欲と無欲の闘いではないかと想像する。西武の業績再建を理由に球団売却や鉄道廃止等を提案したサーベラスだが、合理性だけで判断できない西武は、それを拒んだ。海外から見ると、名誉欲や金銭欲に溺れず、皆が一緒の信念に向かい、判断を下す日本人を「不思議な国民」と思うのかもしれない。しかし、こうした無欲の判断ができる日本の価値は広く見直されている。失敗して例や数字ばかりが氾濫する情報に惑わされ、我が国が衰退していると考える必要はない。
 企業発展のポイントはイノベーション(変革・改革)。富士フィルムは、自社のオリジナル技術に注目したことで、フィルムから化粧品・薬品へと移行した。食品業界では、魚の骨がネックになっていたことから骨無しの魚を開発したり、飽和状態と思われたインスタントラーメン市場に「生麺」という発想が加わり、大きな変革が起きたりした。今ある商品やサービスを、少し変化させるだけで新しい市場が生まれる。私欲を捨てて、お客様(市場)の声を聞き、変化を恐れないこと。こうして進んでいけば、間違いない時代になるのではないだろうか。

講師 江上剛氏

総会記念講演会

懇親会の様子

 

7月例会は 恒例の「納涼祭」を開催いたします。

皆様お誘い合わせの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時 7月19日(金)   プレスタワー 17階 静岡新聞ホール

  18:00開場  18:30より例会  閉会20:30 予定

日時:2013年6月28日 13:27 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送 21世紀倶楽部

 

7月例会

 

納 涼 祭 の ご 案 内

 

 向夏の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

 さて、7月例会は、恒例の「納涼祭」を開催いたします。ピアノ、オーボエ、コントラバスによる地元ミュージシャントリオ「ROSSO(ロッソ)」をお招きし、素敵な演奏が流れる中、飲食とご歓談をお楽しみいただけます。おなじみのマジックショーや、2013年ミス浜松の来場もあります。

皆様、お誘い合わせの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。

 

    日時  7月19日(金)     18:00        開場

 

                      18:30~20:30  例会

 

    会場  プレスタワー     17階 静岡新聞ホール

 

   ときめきのライブステージ       ROSSO(ロッソ)

   不思議・ふしぎのマジックショー   鈴木 淑介氏  

 

※     会員及び代理出席者は無料です。

    同伴者及びビジターは納涼祭参加費としてお一人様3,000円となります。

※     準備の都合がありますので、早めの申込をお願いします。

 

日時:2013年5月29日 15:57 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部 

 総会・記念講演会&懇親会のご案内

 

薫風の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

 さて、6月は通常の月例会に代わって21世紀倶楽部の総会・記念講演会・懇親会を行います。総会では前年度事業と新年度計画等のご報告を予定しております。記念講演会の講師には銀行業界を題材にした小説などで著名な作家の江上剛氏をお招きします。会員の皆様に多数、ご出席いただけますようお願い申し上げます。

 

   日 時    6月27日(木)  16:30 ~ 総会

                     17:00 ~ 記念講演会

                     18:30 ~ 懇親会

   会 場    総会・記念講演会  17階 静岡新聞ホール

          懇親会         15階 21世紀倶楽部 サロン

   講 師    作家  江上 剛(えがみ・ごう)氏

   テーマ    「組織における決断と責任」

 

 

 作家 江上 剛 氏

◇ 講師 略歴 ◇

 1954年、兵庫県生まれ。早大政経学部卒業後、旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。97年に第一勧銀総会屋事件に遭遇し、広報部次長として混乱収拾に尽力。2002年に「非情銀行」で小説家デビュー。03年に銀行退行後、作家として本格的に活動を開始。ドラマ化された「隠蔽指令」をはじめ、骨太の経済小説に定評がある。近年は、日本経済の礎を築いた近代の経営者に着目し、三井財閥の池田成彬の人生を描いた「我、弁明せず」などの小説を上梓している。最新刊は「慟哭の家」。

 

 

※ 会員及び代理出席者は講演会、懇親会ともに無料です。

 同伴者及びビジターは講演会&懇親会参加費としてお一人様3,000円となります。

※ お席確保の都合がありますので、早目の申込をお願いします。

日時:2013年5月29日 15:24 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部 月例セミナーレポート

 

2013年5月21日(火)

21世紀倶楽部月例セミナー

世界経済の現状

講師 小手川大助氏 元IMF(国際通貨基金)日本代表理事

 

講師:小手川大助氏

【講演概要】

 2002年から2007年まで、欧米を中心にバブルが続いていた当時は、世界経済の三分の一を先進国が占めていた。しかし、リーマン以後の落ち込みは深刻で、現在の欧米経済は、第二次世界大戦前に匹敵するほど酷い状況にある。アメリカでは、2012年秋にやっと住宅価格が底をついたと見られ、経済回復の兆しが見えてくるのは、早くても、2014年の夏から秋、ヨーロッパに関しては、2020年まで回復は無いとの厳しい見方もある。こうした長期化する経済危機を脱するためには、公共事業で失業者を減らし、経済を上向きにしたいが、財政赤字のため難しい。となれば、中央銀行が量的緩和によって金利を下げ、民間投資に期待するが、将来へのビジョンが無いため、実体経済にはなかなか結びついていない。欧米でのさまざまな問題は、過剰流動性、金融機関の債務超過状態、財政赤字を抱える国が次々に国債を発行し、短期間に利潤を上げる策を続けてきたことで起きている。金融機関を正当に検査し、債務超過機関を整理していれば、もっと早く景気が回復したはずだが、欧米では、金融機関の政治力が日本以上に強いため、マスコミも金融機関を攻撃することはなかった。結果、先の「日本の失われた十年」より、もっと悪い状況が起きているといえる。
 こうした中、日本では株高好景気が続いている。これは、マーケットに溢れた金をどこに投資し、リターンをあげるかを考えたとき、欧米がだめとなれば、日本を中心とするアジアに向けられたため。アベノミクスのバーチャルなムードにも押されているが、これがいつまで続くかは、世界経済の動きに注目しなくてはならない。特に、欧米の経済不況の穴埋めとして期待されているのが中国シェア。IMFの見方では、中国経済は輸出依存ではなく、国内消費にベースを置き、7.8~8%伸びるだろうと言われている。これまでの欧米経済の時代はほぼ終了し、これからは中国を中心とした新興国の時代になる。これからの日本経済も、中国に物を売り、中国経済の勢いにうまく乗っていけるかどうかが大きな鍵となっていくだろう。

懇親会。 スタート

講演会の様子

日時:2013年4月26日 12:56 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

 

5月例会

 

セミナー&懇親会のご案内

 

 

 陽春の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

 さて、5月例会はセミナー講師に、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹で、元IMF(国際通貨基金)日本代表理事の小手川大助様をお招きします。世界各国を飛び回り、第一線でご活躍中の小手川様に世界経済の生の姿について貴重なお話をうかがいます。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 

 日  時     5月21日 (火)  午後6時から セミナー 

                     午後7時から 懇親会

 会  場     セミナー  17階 静岡新聞ホール

                   懇親会  15階 21世紀倶楽部 サロン

 講  師     キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹

          元IMF(国際通貨基金)日本代表理事

           小手川 大助 (こてがわ・だいすけ)氏

   マ    「世界経済の現状」

 

キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹  小手川大助氏

講師略歴

大分県出身。1975年、東京大学法学部卒業。大蔵省(現財務省)に入省し、国際租税課長、金融監督庁金融監督局参事官、財務省大臣官房審議官、理財局次長を務めた後、2007年にIMF理事に就任。2010年、財務省を退職し、現在はキヤノングローバル戦略研究所研究主幹として活躍。

 

 

 

 会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費3,000円です。

準備の都合がありますので、早目のお申込をお願いします。 

日時:2013年4月26日 12:24 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部


月例セミナーレポート

 

2013年4月19日(金)


21世紀倶楽部月例セミナー


感動分岐点を超える園造りを目指して


講師 塚本こなみ氏 (浜松市花みどり振興財団理事長)

【講演概要】
 栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク」からは、園のメインとなる藤の移植依頼を受けたのが最初。続いて植栽デザイン、さらに「黒字経営にしてほしい」と依頼され、1999年から園長を努めた。関東周辺地域の市場ポジショニング調査を行い、二千万人の後背人口がいることを把握。花の見ごたえに応じて入園料を変える変動性を導入した。「一番美しいときに来られて良かった」「ピークまであともう少し」と、入園料金によって身頃を判断でき、お客様の理解を頂いた。また、「世界一の藤のガーデン」というキャッチコピーを付け、敢えて、藤の名所として知られるライバル地域へチラシを折り込んだ。すると狙い通り「自分の地域こそ藤が自慢なのに、世界一とはどんな園だ」とばかりに来園者が増えた。そしてついに年間百万人を突破。うち60万人は藤のトップシーズンの来園者だ。ここまで周知されたのは、お客様の心の中にある「感動分岐点」を超えることができたからだと思う。そこそこのきれいではダメ。心から感動して頂いてこそ、本当のリピーターになってくれる。私は、庭は永遠の未完成だと思う。植物が育てば風情は変わる。ならばステージも常に変化させる必要があると考えている。
 では、浜松フラワーパークはどうするか。周囲60km圏内の市場ポジショニング調査を行い、4月1日から変動料金制を導入した。ネックとなっている坂道の課題は、園内を走るフラワーとレイン号に車椅子の専用車両を取り入れることにしたが、納車は一年後。それまで車椅子を押してくれる学生さんボランティアをお願いした。1300本の桜と30万球のチューリップは、それぞれでは日本一とは言えないが、両方満足できるところは他には無い。そこで「日本一美しい桜とチューリップの庭園」をPR。桜も配色などを考えて、配置を工夫していきたい。また、私が最も自信のある藤の育成中なので、今後も楽しみにして頂きたい。この他、安価で花を購入できる売店や足湯コーナーなども取り入れた。より市民に愛され、親しまれ、感動分岐点を超える園造りを目指したい。

講師:塚本こなみ氏

4月19日講演会の様子

4月19日 懇親会 乾杯!

 

日時:2013年3月29日 15:10 投稿者:pt21c

4月例会

 

セミナー&懇親会のご案内

 

早春の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、4月例会はセミナー講師に、浜松市花みどり振興財団(仮称)理事長に就任する塚本こなみ様をお招きします。フラワーパークの経営改革のため、公募で選ばれた塚本理事長が集客に向けたどのような秘策をお考えなのか、じっくりとお話を伺います。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 

 日  時    4月19日 (金)  18:00~ セミナー 

                      19:00~ 懇親会 

 会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール

 講  師     浜松市花みどり振興財団(仮称) 理事長

              塚本 こなみ(つかもと・こなみ)氏

 演  題    「感動分岐点を超える園造りを目指して」

 

講師:塚本こなみ氏

講師 略歴

磐田市出身。1992年に女性初の樹木医となる。環境緑化研究所、グリーンメンテナンスの各代表取締役。1999年から園長を務める栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク」は、ほぼ毎年、年間入園者が100万人を超える。浜松市のフラワーパークを新たに運営する「浜松市花みどり振興財団(仮称)」の理事長に4月に就任する。メディア出演も多数。

 

 

 

※     会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

    同伴者及びビジターは参加費としてお一人様3,000円となります。

※     準備の都合がありますので、早めのお申込をお願いします。

日時:2013年3月29日 14:15 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部
月例セミナーレポート

 

2013年3月19日(火)
21世紀倶楽部月例セミナー

 

南西域の状況等
講師 平田英俊氏 (航空自衛隊 航空教育集団司令官 空将)

 

【講演概要】

 中国は、軍事戦略として展開する2つの目標ラインを持っていると言われている。
1980年代半ばには、国の軍事力がつくまで、九州~沖縄~台湾の第一列島線を活動目標に定め、軍事装備の近代化を強化した2006年以降は、伊豆諸島~グァム~パラオの第二列島線での活動に移っている。その観点から見ても、沖縄は南西息を防衛する重要な拠点といえる。現在沖縄には陸海空合わせて約7700名が勤務し、そのうち航空隊員は3500人。防空活動の担当エリアとして設定された空域には、尖閣諸島や中国ガス田なども入り、非常に広範囲。しかし、陸地が少なく、飛行場も那覇にしか拠点がないので、より充実した対応のためには、さらに複数の飛行場があればと思う。
 近年、中国、ロシア、韓国などの周辺諸国が国防費を伸ばしているのに対し、日本は削減し続けていることもあり、現在では戦闘機保有に関しても、質・量共に中国のほうが上回っているといえる。また、中国艦艇等の活動状況を見ると、潜水艦や海洋調査船、海軍艦艇群が領海内を航行する事例が増加。特に尖閣諸島国有化の問題以降、一気に回数が増えている。空域でも、領空侵犯の恐れがあると注意警告するスクランブルが、2004年度までは40~50回だったのが、2009年度には100回を超え、2011年度にはさらに東のエリアに進出してきている。
 こうした状況を踏まえると、日本国の安全確保は、自衛隊や海上保安庁、警察などの個々の機関が対応すればいいというものではなく、国全体がトータルに訓練することが大変重要。平成22年に策定された日本の防衛計画の大綱で、やっと国全体での国防訓練の重要性が盛り込まれた。さらに、「自らの国は自らが守る」という使命感を持った若者を数多く育成していくことが大切。我々は、教育集団の担当として、気概を持った隊員育成が大きな任務と考えている。

講師:平田 英俊 氏

3月19日 講演会の様子

3月19日 懇親会、スタート

日時:2013年3月 4日 11:30 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

3月例会

セミナー&懇親会のご案内

 

 3月例会はセミナー講師に、航空自衛隊浜松基地にあります航空自衛隊航空教育集団の平田英俊司令官(空将)をお招きします。尖閣諸島をめぐる日中対立が高まる中、南西航空混成団司令(沖縄県)在職のご経験もある平田司令官に、日本の南西域の状況についての貴重なお話を伺います。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

 

日  時    3月19日 (火)  18:00~ セミナー  

                    19:00~ 懇親会

 

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール

 

         航空自衛隊 航空教育集団司令官

講  師     空将 工学博士

         平田 英俊 (ひらた・ひでとし)氏

 

  マ    「南西域の状況等」

 

講師 平田司令官

講師 略歴

高知県出身。昭和53年、東京大学工学部卒業。東大大学院修士。自衛隊幹部候補生学校に入り、第3航空団司令、航空救難団司令、航空幕僚監部防衛部長、南西航空混成団司令、幹部学校長を経て、平成24年7月から現職。米国スタンフォード大大学院博士、米国防総合大学軍事産業課程修士。57歳。

 

日時:2013年1月31日 12:38 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

 

2月例会

 

セミナー&懇親会のご案内

 

 2月例会はセミナー講師に、実践的な起業や経営指導で知られる㈱フード&サクセス代表取締役の杉山春樹氏をお招きします。自らの起業や失敗などさまざまな人生経験を基に、経営者や社員のモチベーションアップにつながるお話をしていたただきます。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。

日  時    2月21日 (木)  18:00~ セミナー  

                    19:00~ 懇親会

会  場     プレスタワー17階 静岡新聞ホール

 

講  師     ㈱フード&サクセス代表取締役

                      杉山 春樹 (すぎやま・はるき)

 

テーマ     「100回失敗、50億失ったバカ社長の

         七転び八起きの成功術

          ~成功の反対は、失敗ではなく、何もしないことだ!」

 

杉山 春樹 氏

 

講師 略歴

1954年、愛媛県生まれ。東京電力で働きながら大学に通う。脱サラし、旅館、レストランで6年間経営を学び、創業して成功。ダイエー子会社買収後、売上50億に。しかし、株式上場準備中、謀略に遭って破綻。以後、飲食プロデューサー&コンサルタント1本に絞って活動。脱サラから21年間で8社起業、150店舗の飲食店を展開。「他の成功が己の成功」をモットーに経営者や個人を応援する活動に取り組む。

 

日時:2013年1月31日 12:19 投稿者:pt21c

201 3年1月24日( 木)


21 世紀倶楽部  月例 セミナー

 
今年の県内景気動向


講師 秋山修 氏 (日本銀行静岡支店長)

 日本銀行静岡支店長 秋山 修 氏

 

【講演概要】

 ヨーロッパが大きな懸念材料だった海外経済は、当面の危機感は薄れ、今年は若干伸びるのではとの見通し。為替は続いていた円高が、円安に変化しているのが特徴で、金融緩和の流れや国債利回り等、今後の動向に注目していく必要がある。
 国内景気においては、なかなかデフレ脱却の目途が立っていない中、1月22日に日銀が新たな金融緩和の方針を公表した。これまでは、2013年までに101兆円の基金で、国債を購入するとしていたが、今回はそれに加え、消費者物価2%アップの実現に向け、2014年初めから、期限を定めず月間13兆円で購入していくとした。そして実現のために、金融緩和だけでなく、同時に、政府との共同宣言で、成長力強化を揚げたことに大きな意味がある。
 地域の景気情勢では、昨年後半の海外経済のマイナスの影響が、地域経済に幅広く表れ、全国的に下向き。中でも静岡県は、製造業のウエイトが大きいことから、海外需要の減退や政策効果が一巡した影響なども受け、弱めの動きになっている。これまで、製造業や観光など、先頭に立って、日本を引っ張っていた静岡県だけに、構造転換の中で、日本全体が抱えるような課題を、一番背負っているといえるのかもしれない。
 しかし、再度、静岡県の強みを見直せば、製造業や観光の他、多様な農業品目を誇る農林水産業も大きな誇りであり、他産業と連携した六次産業化の取り組みも増えている。こうした各分野で、海外への働きかけを含め、まだまだ多くの新たな成長戦略を模索できる。これからの経済は低成長となり、小さなマーケットがいくつもできる形態へと移行していくなど、時代は大きな変化を迎えている。こうした流れを捉え、新しい戦略を立てることが重要だろう。新エネルギーや環境、健康関連など、新たな分野の芽も注目され始めている。また、浜松を中心とした県西部は、豊かな自然風土や奥深い歴史など、さまざまな地域資源が数多い。これらを活用し、地域の動きを積み上げ、成長力を強化して頂きたい。

1月24日 講演会の様子

1月24日 懇親会がスタート

日時:2012年12月28日 11:32 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送 21世紀倶楽部

 

1月例会

 

セミナー&懇親会のご案内

 

会員の皆様にはこの一年間、当倶楽部をご愛顧いただき眞にありがとうございます。

さて、新春1月例会の講師は恒例となりました日本銀行静岡支店長をお迎えします。秋山支店長には新年の県内の景気動向を占っていただきたいと思います。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

 

日  時    1月24日 (木)   18:00~ セミナー

                      19:00~ 懇親会

 

会  場    プレスタワー17階  静岡新聞ホール

 

講  師    日本銀行静岡支店長

              秋山 修(あきやま・おさむ)氏

 

テ ー マ    「今年の県内景気動向」

 

講師略歴

昭和37年3月19日 生まれ

東京都出身

昭和60年3月 東京大学法学部卒

昭和60年4月 日本銀行入行

平成10年3月 政策委員会室調査役

平成12年6月 業務局調査役

平成15年7月 業務局企画役

平成18年7月 政策委員会室参事役

平成20年7月 業務局参事役

平成21年5月 松山支店長

平成23年5月 静岡支店長

 

秋山支店長

 

日時:2012年12月28日 10:13 投稿者:pt21c

2012年 12月19日(水)

21世紀倶楽部 大例会・自由語会 「忘年会」

会場:静岡新聞ホール(プレスタワー17階)

かんぱい!!

谷川 浜松総局長 アンカー・プラネット 中西由美子さん サイン会で選手を激励 料理がズラリ!!

左から 山田選手、松岡選手、藤田選手

抽選会がスタート

豪華景品が皆さんへ 豪華景品が皆さんへ

白熱した じゃんけん大会♪

12月例会は、今年最後のイベント「忘年会」として開催され、倶楽部メンバーのほか、ビジターを含めた約150名が静岡新聞ホールに集まった。谷川治浜松総局長の挨拶に続き、アンカー・プラネットの中西由美子さんによる乾杯の発声で会がスタート。会場には、J1ジュビロ磐田のMF山田大記選手、松岡亮輔選手、DF藤田義明選手が来場し、それぞれが来年に向けた抱負をスピーチすると、会場から拍手が沸き起こった。続くサイン会では、3選手がひとりひとりと握手を交わし、参加者から激励を受けていた。

 大例会の恒例となった抽選会では、ジュビロや自衛隊のオリジナルグッズ、花やドリンク、果物など、多くの企業・団体から提供頂いた品々が当たるとあって、会場は大盛り上がり。最後はじゃんけん勝ち抜きによる争奪戦で、すべての景品がプレゼントされて忘年会は終了。21世紀倶楽部は2012年一年の幕を閉じた。

 

日時:2012年11月30日 14:40 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

12月例会

“忘 年 会” のご案内

 

晩秋の候、ますます御清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

 さて、12月例会は、今年最後のイベントとしまして21世紀倶楽部忘年会を開催いたします。

恒例のジュビロ磐田選手の来場、お楽しみ抽選会もあります。お知り合いもお誘い合わせてご参加ください。お手数ながら出欠連絡をお願い申し上げます。

 

日  時    12月19日 (水)  18:00~ 開場 

                     18:30~ 開宴

会  場    静岡新聞ホール プレスタワー17階

 

参加費     会員無料 御同伴者大歓迎!!

         ※ビジター、同伴者は参加費 5,000円です

 

◇ 12月の「自由語会」は21世紀倶楽部忘年会へ合流します ◇

 

※平成25年1月 例会は1月24日木曜日です

 

日時:2012年11月30日 14:08 投稿者:pt21c

2012年 11 月21 日( 水)
21 世紀倶楽部  月例 セミナー
浜松工場100年のあゆみ
講師 佐川昇 氏 (JR東海浜松工場長 )

 

【講演概要】

 JR東海浜松工場は、 11月1日に開設100周年を迎えた。大正元、機関車、客車、貨車の修繕工場「鉄道院浜松工場」として開設されたが、これには浜松町民が、地域繁栄のためにと積極的に誘致に乗り出し、土地を提供てくれたことが大きかった。初めての機関車の修繕には2ヶ月かかったが、よい出来であったことや、ドイツ製のマレー式機関車の組立は、複雑な構造な上、図面が英語で書かれており、15名のスタッフが45日をけ修繕した記録等が残っている。大正6年からは工作機械を内製化し、2年後には模範的技術を立証するため、機関車を新製。昭和12年からはD51形(通称デゴイチ)を製造し、浜松工場では228両中69両を造り、他の工場に比べ、一番性能がよかったと評価された。
 昭和20年の戦災は浜松工場にも大きな被害を及ぼし、浜松から工場を移転する案まで持ち上がっていた。しかし「浜松で工機部を守りたい」という工場側の熱意が認められ、浜松での復興がスタート。昭和21年には戦前以上の業績を上げ、内閣総理大臣賞の表彰を受けた。国鉄発足以降も、新幹線検修工場指定を懇請。次々に新車両を新製し、昭和35年新幹線用の試験構体を二ヶ月間で製作した。新幹線の生みの親と言われる15代工場長の島秀雄氏は、D51形の設計者としても知られるが、彼は「新幹線といえども、今までの確実な技術を集約し、磨き上げただけだ」という言葉を残している。
 このように、幅広い車両の保守、製造、改造に携わることで、発展を遂げてきた浜松工場は、現在、東海道新幹線唯一の全般検査を行う専門工場として稼働し、平成31年3月完了予定でリニューアル工事を実施中。来年、営業運転開始予定の新型新幹線「N700A」の技術の一部を取り入れる改造工事も進んでいる 。改めて、工場の100年を振り返ると、さまざまな岐路を経験しながらも、現在の浜松工場を支えてきたのは、先人たちの「やらまいか精神」があってこそ、と実感している。今後もその精神を引き継ぎ、検査を通じて、車両の安全を進めていきたい。

 講師:佐川昇氏

講演会(17階静岡新聞ホール)

懇親会 

 

 

日時:2012年10月29日 15:01 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

 

11月例会

 

セミナー&懇親会のご案内

 

 

秋冷の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、11月例会は、JR東海(東海旅客鉄道株式会社)浜松工場の佐川昇工場長をゲストにお招きします。今月、100周年を迎える浜松工場は、明治時代、旧鉄道院への地元の熱心な誘致活動によって設立され、ものづくりのまち・浜松の発展に大きく寄与しました。現在は、新幹線の整備に邁進し、JR東海の主要施設の一つになっています。佐川氏には浜松工場の歴史と現在、さらに将来の姿までを語っていただく予定です。多くの会員の皆さまのご来場をお待ちしています。

 

日  時     11月21日 (水)  18:00~ セミナー 

                      19:00~ 懇親会

会  場      21世紀倶楽部 サロン & 会議室

 講  師     JR東海浜松工場長

                    佐川 昇(さがわ・のぼる)氏

  テーマ      「浜松工場の100年の歩み」

 

佐川 昇氏 JR東海浜松工場長

講師 略歴

 昭和30年生まれ。名古屋大学大学院(航空学科専攻)

修了。56年に旧国鉄入社。JR東海移行後、平成18年

に営業本部担当部長。その後、三重支店長を経て、今

年7月から浜松工場長を務める。趣味はテニス。

日時:2012年10月 4日 11:51 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

10月例会

セミナー&懇親会のご案内

 

 

10月例会は、静岡県地震防災センター所長の小林佐登志氏をお迎えして開催しす。   

先日、南海トラフ巨大地震の被害想定が公表され、長い海岸線を持つ遠州地域も早急な対応に迫られています。そこで、長年にわたり、県の防災対策のトップを務めてこられました小林様に、津波など具体的な対応策を解説していただきます。多くの会員の皆さまのご出席を期待しています。

 

日  時     10月19日 (金)  18:00~ セミナー 

                      19:00~ 懇親会

会  場      21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師     静岡県地震防災センター所長

                       小林 佐登志(こばやし・さとし)

 

テーマ       「静岡県における想定東海地震対策」

 

静岡県地震防災センター長 小林佐登志氏

講師略歴

浜松市(旧浜北市)出身。昭和50年、静岡県庁入庁。生活文化部企画広報室長、企画部研究政策室長、御前崎市助役などを経て、総務部防災局長に就任。平成24年3月、危機管理監兼危機管理部長を最後に退職。通産6年間、県行政の危機管理のトップを務めた。退職後も地震防災センター所長として再任用され、県民に防災活動を啓発する旗振り役として活躍している。

 

 

日時:2012年10月 4日 11:19 投稿者:pt21c

2012年9月21日(金)
21世紀倶楽部定例セミナー
浜松市(政)の課題
講師 伊藤篤志 氏 (浜松市副市長)

 

【講演概要】
まずは地震と津波対策について。8月末、内閣府 南海トラフの巨大地震モデル検討会が「南海トラフの巨大地震に関する津浪高、浸水域、被害想定」を発表した。それは、浜松市内7区全域が最大震度マグニチュード7、津波高は南区で最大16mと想定された。これは、浜松市が対策をしていた第三次被害想定の3倍の数値である。
 浜松市の津波対策の基本は、「知らせる、逃げる、防ぐ」の3つ。市域全体をカバーした防災行政無線やFM放送、携帯電話等も利用し、いち早く市民に知らせる。そして津浪が到着すると想定される20分以内に、浸水域以上の場所へ避難するため、ビルや施設、タワー、マウンドなどの避難場所を確保している。また、現在、㈱一条工務店さんの寄付金を活用し、浜松市沿岸域約17.5㎞という、暫定を上回る防潮堤整備を進めることが、県、市、一条工務店の三者で合意となり、先日、中田島で鍬入れ式が行われた。防波堤完成までには、まだまだ積み上げるべき課題はあるが、関係者が協力し合い、なるべく早く実現させていきたい。そして、さらに市内の地域ごとに、きめ細かな把握をし、津波によって亡くなる方を限りなくゼロにしたいという考えで対策を進めていく。
 次に、浜松市と静岡市のデータ比較を紹介する。そこから見えてきた浜松の課題は、まさに日本が抱える課題といえる。ポイントは、市外からどのように人を流入させ、人口増加に繋げるか。それには、働く場や都市の魅力をアップさせることが大切だ。リーマンショック以降、経済情勢が低迷しているとはいえ、浜松の一次・二次産業は、まだまだのびしろがあり、六次産業化の取組みも期待されている。従来の産業分野のみならず、医療、介護、健康、健康長寿に繋がる新しい研究・サービス産業を育てることが重要だ。住みよい町、子供を育てやすい町、そんな文化力を創るために、市ができることを行い、「市民協働で築く『未来へかがやく創造都市・浜松』」の実現を目指していきたいと考えている。

講師:伊藤篤志副市長

浜松市政の課題

9月21日懇親会15階21世紀倶楽部にて

日時:2012年8月30日 13:45 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

9月例会

セミナー&懇親会のご案内

 

9月例会の講師は、浜松市副市長の伊藤篤志氏をお迎えします。浜松市の行財政などについてお話いただきます。会員の皆様の多数のご参加をお待ちしております。

 

日  時     9月21日 (金)  18:00~ セミナー  

                     19:00~ 懇親会

会  場       15階  21世紀倶楽部 サロン・会議室                           

講  師          浜松市副市長

            伊藤 篤志 (いとう・あつし)氏                                  

演   題          「浜松市政の課題」

 

浜松市副市長 伊藤 篤 氏

◇講師 略歴◇

昭和33年、静岡市出身。55年、静岡大学人文学部卒業後、静岡県庁に入庁。総務部財政室専門監、健康福祉部病院経営室長、企画部総合計画室長、企画広報部企画調整局長を経て、平成24年3月、経営管理部理事。同年4月から浜松市副市長。長年にわたって、県の予算編成等に携わった財政畑のベテラン。趣味はスポーツ観戦。

 

※      会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。
       同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費としてお一人様3,000円となります。
※      準備の都合がありますので、早めの申し込みをお願いします。
日時:2012年8月30日 13:12 投稿者:pt21c

2012年8月21日(火)

21世紀倶楽部特別講演会

大相撲 今と昔~相撲道に精進する力士たち~

芝田山親方(元横綱・大乃国)

 

【講演概要】
私が初土俵を踏んだ昭和53年当時は相撲ブームで、多くの入門者がいた。しかし最近は、入門希望者が減り、体格検査を低い基準にして間口を広げているのが実情。現在自分の芝田山部屋では5人の弟子を育成している。
自分が内弟子として入門した当時の部屋は、30~40人が所属する名門で、自分より体が大きな人ばかり。「大変なところに来てしまった」と思ったが、逃げることもできず、自分で自分の力を試してみようと腹を決めた。何のスポーツも基本が第一。四股(しこ)を1時間踏み続けるのは当たり前で、足元に汗の水たまりができたほど。そのあとすり足やぶつかり稽古が続いた。着物の畳み方、ロープの縛り方、食事でのマナーなどは各部屋の兄弟子が教えてくれできなければ箒(ほうき)でピシャッと叩かれた。現在では、いじめと問題になるかもしれないが、当時の自分たちは修行だと思い、そのお蔭で叩かれないように必死に勉強する気持が養われたと思う。稽古は「これで十分」ということはない。明日はどうやって休もうかと考えるほど苛酷な稽古だったが、それに耐えたおかげで、自分は1年目で十両に上がることができた。
横綱になってからもあえて辛いノルマを自分に与え、スタミナをつけることに励んだ。それほど稽古をしても、私の幕の内優勝はたったの2回。それほど厳しい世界といえる。
最近「日本人横綱が出ない」と指摘される。今の日本では何不自由ない生活の中で、我慢したり、人と競ったりすることが少ない。日本語を覚える外国人は、理解しようという気持ちが強い分、出世も早い。ハングリー精神の差が表れているのかもしれない。
地方巡業も大きく変化した。以前は、稽古の後、自分たちで食事を準備するため食器を持ち歩き、近所のお宅の水道を借りるなど人々との触れ合いも多かった。私にとって巡業は、普段稽古をしない人と稽古ができることが何よりの楽しみだった。「楽しくやる稽古は自分に対して返ってくるものが大きい」と弟子たちにも話をしている。
10月に開催される浜松出世場所では、巡業ならではの見どころである、稽古や初切(しょっきり=禁じ手を面白おかしく紹介)、また、相撲甚句や呼び出しが叩く太鼓の音にも耳を傾けてほしい。お相撲さんを間近に観られるのは巡業ならではの醍醐味。関取だけでなく、これから出世しそうな若手を見出して、応援して頂けたらとても嬉しい。

芝田山親方

8月21日 特別講演会の様子

和やかな懇親会

 

日時:2012年7月27日 15:42 投稿者:pt21c

8月例会

 

 

8月例会は静岡新聞社・静岡放送とSBSプロモーションが主催する大相撲浜松出世場所(10月21日、浜松アリーナ。財団法人・日本相撲協会協力)の開催を控え、芝田山親方(元横綱・大乃国)を講師にお迎えした特別講演会を開催します。

講演の後には通常の例会通りに懇親会もあります。会員の皆さまにはぜひ、ご出席いただけますようお願いいたします。

 

日  時     8月21日 (火)  18:00~ 特別講演会  

                     19:00~ 懇親会

会  場      特別講演会    17階  静岡新聞ホール

           懇 親 会        15階  21世紀倶楽部 サロン

                                      

講  師          芝田山親方(元横綱・大乃国)

                                    

演   題          「大相撲 今と昔 ~相撲道に精進する力士たち~」

 

芝田山親方

◇ 講師略歴 ◇

 本名は青木康。昭和37年、北海道河西郡芽室町生まれ。昭和53年春場所が初土俵。通算成績 426勝228敗105休。幕内最高優勝2回、殊勲賞5回、敢闘賞2回。

 昭和57年春場所新十両、58年春場所新入幕。この年の九州場所で北の湖・千代の富士・隆の里の三横綱を倒す大活躍。翌年春場所では三横綱三大関を総なめにし、殊勲賞・敢闘賞を受賞。60年、大関昇進。62年夏場所で全勝の初優勝を果たし、横綱。翌年春場所で2回目の優勝、九州場所で千代の富士の53連勝に土を付けた。

 平成3年、28歳で引退。「芝田山」を襲名し、11年、芝田山部屋を開設。弟子育成に奮闘する傍ら、角界きっての甘党美食家としてテレビ番組などでも活躍中。

 

 

 

 会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

 同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費としてお一人様3,000円となります。

 準備の都合がありますので、早めの申し込みをお願いします。

日時:2012年7月27日 14:53 投稿者:pt21c

20 12 年7月19 日(木)

 21 世紀倶楽部【納涼祭】

会場: プレスタワー  17F  静岡新聞 静岡新聞 ホール

7月の例会は、員だけでなく 、同伴者やビジターを含めた賑かな『納涼祭』 として開 として開 いた。 冒頭、 静岡新聞社浜松総局の西貝勝己次長挨拶 に続いて 、2012 年ミス浜松の青木美菜さんと坪井秀が 、活動の抱負を述べてスタート。参加 者は、生ビールやさまざな料理に舌鼓を打ちがら 、互いの 親睦を深めた。
 ステージは、 伊藤圭介アナウンサーの軽妙な司会で進行。 地元浜松の出身ミュー ジシャンで、 SBSラジオのパーソナリティも務める 、クレイン (ボー カル&ギター)が演奏を披露。さらに 、納涼祭の恒例 となっている、「 ミスタートシ」こと、鈴木淑介さん(倶楽部会員)のマジックが 、会場を盛り上げた。
 また今回は 、フットサルのアグレミーナ浜松選手たちが来場。選手ひとりひとりが今後の試合に向けた抱負を語ると、会場から大きな拍手が沸起こった。続いて、会場に駆けつたミス浜松まつりの荒川怜美さんやSBS の柳澤亜弓アナウン 飛び入りで挨拶。 普段は静岡放送の報道記者として活躍する杉山卓氏も登場し、神懸かりと 絶賛されるアコーディオン演奏を披露。クレインとのセッションステージも繰り広げられた。
納涼祭後半では、 21 世紀倶楽部の事務局長 ・支配人として 、長年務めた徳光恵二 氏が、 定年退職するにあたり、会員の伊藤安子さんが 花束を贈呈。そして 締めく く りは 、イベントやスポーツ観戦チケット等が当たるジャゲーム を行い、参加 者は夏の夜のひときを楽しんだ。

西貝勝巳局次長

青木美菜さん

坪井秀美さん

荒川玲奈さん

ミスタートシ(鈴木淑介さん)

柳澤亜弓アナウンサー

クレイン

杉山卓氏

“アグレミーナ浜松”選手の皆さん

 

徳光恵二さん

☆お疲れさまでした!!

 

じゃんけんゲーム!!

日時:2012年6月29日 11:31 投稿者:pt21c

7月例会

 

納 涼 祭 の ご 案 内

 

7月の月例会は、恒例 『納涼祭』 を開催いたします。SBSの杉山卓氏によるアコーデオン演奏や、SBSテレビ「静岡発そこ知り」エンディングソングを手掛け、SBS RADIO「CRaNE Music Shower」のパーソナリティーを務める「クレイン」の爽やかな歌声をお楽しみ下さい。おなじみのマジックショーも有りますよ。生ビールは飲み放題!美味しいお料理を用意してお待ちしています。皆様お誘いあわせて御参加くださいますようお願いします。

 

日  時  7月19日 (木)    18:00 開場  

                      18:30~20:30 例会

会  場  プレスタワー17階   静岡新聞ホール

魅惑のライブステージ        クレイン

神がかり的アコーデオン演奏   杉山 卓氏

お楽しみマジックショー!      鈴木淑介氏

 

 

※     会員及び代理出席者は無料です。

    同伴者及びビジターは納涼祭参加費としてお一人様3,000円となります。

※     準備の都合がありますので、早めの申込をお願いします。

 

 

 

 

クレイン 昇吾

@CRaNE_Shogo 

「CRaNE」Guitarist/Arranger ※MUTOWN RECORDS 所属 「五十嵐浩晃/BREEZY」(Guitar/Arrange/Edit)など、スタジオミュージシャンとしても活動しております。 SBSラジオ 毎週日曜19時30分〜「クレインミュージックシャワー」放送中です。

http://www.toma.jp/blog/crane/

日時:2012年6月29日 11:13 投稿者:pt21c

2012年6月25日(月)
21世紀倶楽部総会・特別講演会

 

『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復宇宙飛行、その7年間の歩み
講師 川口 淳一郎氏 JAXA宇宙科学研究所教授

6月25日、21世紀倶楽部総会が17階静岡新聞ホールで開かれた。松井純代表があいさつした後、平成23年度事業・会計報告とともに、24年度の事業計画・会計予算が参加者の拍手をもって承認された。総会後はJAXA宇宙科学研究所の川口淳一郎教授が「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復宇宙飛行、その7年間の歩み」と題して講演した。

【講演概要】
2003年5月9日に小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた。これは、小惑星イトカワに到達し、その表面を観測してサンプルを採集すると共に、飛行開発技術を証明することを目的としていた。小惑星の表面からは、かつて地球が創り上げられた時と同じ材料を採集することができる。それらを持ち帰り調べることで、地球生命の起源を知り、地震のメカニズム等を解明することができるのだ。
本当なら、4年後の2007年に帰ってくる予定だったが、途中、燃料漏れのトラブルが起
こり、「はやぶさ」は消息を絶った。しかし私たちは迷わず救出に入った。2009年11月には「はやぶさ」すべてのイオンエンジンが寿命を迎えたが、ここで奇跡が起きた。壊れていないエンジン部分を繋ぐ試みが成功したのだ。こうして2010年6月13日、「はやぶさ」は地球へ帰ってきた。
50年後、100年後、太陽系での資源開発と輸送システムが確立し、宇宙航路によって、移住も夢ではないかもしれない。こうした未来を視野に入れながら、次なる「はやぶさ」の目標は、ハイブリッドの新型宇宙船。人類は太陽系の中で、新たな資源を求めて航路を開く時代、「深宇宙港」を核とする太陽系大航海時代が来る。「はやぶさ」は、この飛行ができることを証明したのだ。すでに小惑星の資源を狙う会社がアメリカで起業された。日本こそ考えなくてはならないのに、我が国ではできない理由を考える傾向が強い。発想を転換し、「やれる理由」を探し、常に新しいことへ取り組むことが大事だ。現在、2014~15年に「はやぶさ2」の打ち上げが予定されている。見えていなかった未来がまた見えてくるに違いない。若い人たちには、挑戦を忘れず、技術発展にチャレンジし、我が国の復活を遂げてほしい。

松井純代表

松井純代表

 

講師:川口淳一郎氏

講師:川口淳一郎氏

 

記念講演会の様子

記念講演会の様子

日時:2012年5月30日 14:35 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部 総会・記念講演会&懇親会のご案内

さて、6月は通常例会に代わって21世紀倶楽部の総会・記念講演会をおこないます。総会では年間活動及び新年度事業計画の報告を予定しております。記念講演会の講師には小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーを務めたJAXA宇宙科学研究所の川口純一郎教授をお迎えします。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

日  時         6月25日 (月)   16:30~ 総会 

                        17:00~ 記念講演会 

                          18:30~ 懇親会

 会  場        総会・記念講演会  17階 静岡新聞ホール

懇 親 会        21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師        JAXA宇宙科学研究所

                         教授 川口 淳一郎 (かわぐち・じゅんいちろう)

 テーマ   「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復宇宙旅行、その7年間の歩み」

 

◇ 講師 略歴 ◇


川口淳一郎教授 

1978年 京都大学工学部卒業後、東京大学大学院光学系研究科航空学専攻博士課程を修了し、旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任、2000年 教授に就任。

2007年 4月から2011年9月まで、月惑星探査プログラムグループプログラムディレクタ(JSPEC/JAXA)1996年から2011年9月まで、「はやぶさ」プロジェクトマネージャを務める。

現在、独立行政法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)宇宙飛翔工学研究系教授、2011年8月より、シニアフェローを務める。

ハレー彗星探査機「さきがけ」、工学実験衛星「ひてん」、火星探査機「のぞみ」などのミッションに携わり、小惑星探査機「はやぶさ」では、プロジェクトマネージャを務めている。

日時:2012年4月27日 15:48 投稿者:pt21c

5月例会のお知らせ

若葉の鮮やかな季節、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、5月例会の講師は、静岡県文化・観光部長の下山晃司氏をお迎えします。

日本の宝、静岡の誇り、富士山の世界文化遺産登録が最終段階を迎えました。下山氏は今夏に予定されているユネスコの現地調査を控え、気を引き締める毎日とのこと。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

 

日  時     5月21日 (月)  18:00~ セミナー  

                     19:00~ 懇親会

  場      21世紀倶楽部 サロン & 会議室

 講  師       静岡県文化・観光部長

                                       下山 晃司 (しもやま・こうじ)

 テーマ      「富士山の世界文化遺産登録を目指して」

下山晃司氏

講師 略歴

昭和29年、焼津市生まれ。

広島大学卒業後、静岡県庁に入庁。

総務部行政改革室長として新公共経営

(NPM=ニューパブリックマネジメント)の企画などを担当した後、

総務部企画監(人事担当)、県民部文化学術局長、文化・観光部理事(文化担当)を経て平成24年4月から現職。

富士山の世界文化遺産登録には文化学術局長以来、5年間にわたって携わる。

 

日時:2012年4月27日 15:27 投稿者:pt21c

4月例会 セミナーレポート

2012年4月20日(金)
21世紀倶楽部定例セミナー
「ジオラマファクトリーと中心市街地活性化」
講師 内山淳平氏
「浜松ジオラマファクトリー」主宰 、NPO法人「はままつ未来会議」理事長

【講演概要】
浜松中心市街地の衰退理由を話し合っていくと、「行政が悪い」「商店街があぐらをかいている」「デベロッパーに問題がある」などの意見をよく聞く。しかし現在の状態は必然だと思う。理由の一つは、郊外店の恩恵を受けている人が多いこと。もう一つは、浜松駅と新浜松駅のアクセスがよすぎるため、人々の歩く仕組みが消えてしまったこと。静岡市を見ると、静岡駅と新静岡駅が離れていて、その近くに県庁と市役所があるため、市民の歩く仕組みができあがっている。こうした地理的条件の違いは大きい。
しかし、だからといって、市街地の衰退をこのままにしてはおけない。今、自分の住む
天竜区は過疎の最前線地域。それを食い止めるためには、浜松街中の人口増加が必須。さらに、自分達のような郊外の人の利便性のために、中心街の人たちが犠牲になっていると考えたら、自分も浜松の中心市街地活性化に力を尽くしたいと考えた。
経済産業省の「街元気プロジェクト」にまとめられた街の活性化事例を調べると、一度
衰退した都市が、商業を集積させることで再活性化した事例はない。成功したのは、鳥取県境港市が「水木しげるロード」によって活性させたような、観光への取組みだった。現在浜松には、全国に自慢できる楽器博物館がある。ならばもう一つの大きな観光の目玉を作り、2つの拠点を人々が行き来する「2核1モール」を形成してはどうか。浜松駅に近い楽器博物館とザザシティの距離なら、東京~大阪間の観光の合間に、短時間の浜松観光を組み込むことも可能だ。
こうして浜松ジオラマファクトリー設立を計画した。山田卓司さんは、テレビチャンピ
オンの競技で5回優勝している日本を代表するジオラマ作家。2009年夏に「浜松観光
のために作品を貸してほしい」とお願いに行くと、快く応じてくれた。それから2年半。
3月にオープンし、浜松ジオラマファクトリーは、少しずつ注目され、各地から訪れる人
も増えてきている。さらに今後、日本各地、また世界からこの浜松を目指して来てくれる人が増えるよう、皆様にご支援をお願いしたい。

内山淳平氏

懇親会の様子

講演

 

日時:2012年4月 2日 15:11 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

4月例会

セミナー&懇親会のご案内

 

4月例会の講師はNPO法人「はままつ未来会議」理事長の内山淳平氏をお迎えします。3月17日よりザザシティ中央館3階に中心市街地活性化の願いを込め「浜松ジオラマファクトリー」を開設しました

日  時     4月20日 (金)  18:00~ セミナー  

                     19:00~ 懇親会

会  場      21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師    「浜松ジオラマファクトリー」主宰 NPO法人「はままつ未来会議」理事長

                  内山淳平 (うちやま・じゅんぺい)氏

 テーマ      「ジオラマファクトリーと中心市街地活性化」

 

内山淳平氏 

 

講師略歴

アーキムーン代表取締役  天竜区在住

1960年生まれ

浜松北高校卒

武蔵野美術大学大学院デザイン専攻建築コース修了

中学では陸上部の部長だったが、高校では軽音楽部へ

大学でJAZZと出会う

漫画家を目指したが編集者に「君はクニに帰った方がいいよ。」

と言われ挫折、バブル渦の設計事務所へ

毎日のようにJAZZ喫茶へ通う

 

 

 

 

 

※      会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費としてお一人様3,000円となります。

※      準備の都合がありますので、早目のお申込をお願いします。

 

日時:2012年3月 2日 15:33 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

 

3月例会

 

セミナー&懇親会のご案内

 

3月例会の講師は、「浜松まちなかにぎわい協議会」事務局長の河合正志氏をお迎えします。一昨年4月より浜松まちなか活性化のために努める日々を送っています。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

日  時     3月21日 (水)  18:00~ セミナー  

                        19:00~ 懇親会

会  場      21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師     「浜松まちなかにぎわい協議会」事務局長

                       河合正志 (かわい・まさし)氏

 

テーマ      「街中活性化に取り組んだ一年」

 

 講師 略歴 

河合正志氏

 

 

1983年 法政大学工学部卒業

機械メーカー、広告代理店を経て

遠州鉄道㈱入社

広告事業、運輸事業、旅行業を経験し

2010年4月 より現職

日時:2012年3月 2日 15:17 投稿者:pt21c

2012年2月21日(火)
21世紀倶楽部定例セミナー
「徳川家康公と久能山東照宮」
講師 落合偉洲(ひでくに) 氏 久能山東照宮 宮司

【講演概要】
1月9日まで浜松市美術館で開催された、浜松市制100周年記念特別展「戦国の覇者 徳川家康と浜松展」で、久能山東照宮が所蔵する、重要文化財14点を含む約140点を、皆様にご覧頂いた。この展示会の図録に、徳川宗家第18代当主、徳川恒孝(つねなり)氏が述べた文章が載っている。「三方原の戦いで痛い目にあった家康が、その後、成長していく原点となり、後に260年にわたる世界に類のない平和な時代を作る礎になったと思われる浜松は、まさに平和の原点と言える」と。
家康は、幼少のころ、臨済寺の雪斎和尚から「戦の無い世の中にするため、強い侍となると同時に、知力と体力を鍛えなくてはならない」と教えを受けた。天下統一後も、特に「教育」に力を入れ、65歳で江戸から駿府に移る際には、1万冊の書物を持ち込み、若き家庭教師も同行させた。そして、中国政治の倫理書と言われる『群書治要(ぐんしょちよう)』などを印刷させ、教育に利用している。また対外的には平和交流の考え方をベースに、交易を積極的に推進。1609年スペイン王国の配下にあったメキシコの船が漂着した際には、乗組員たちを手厚く歓待しただけでなく、銀の精製技術を学ばせる外交交渉にまで結び付けている。
その後、この海難救助に対するお礼として、スペイン国王から贈られた時計は、現在、重要文化財として久能山東照宮博物館に保存されている。これは、家康没後200年間、蔵に眠っていたお蔭で、当時のままの姿で遺されていたことが貴重で、国宝級の価値と高く評価されている。今後、イギリスの大英博物館の協力を受け、この時計の更なる調査研究を進めていく予定だ。
家康は、75年の生涯のうち、静岡で25年間、浜松で17年間を過ごしているため、両市には家康にまつわる品々が数多い。久能山東照宮にも、家康関連の遺品が沢山保管されているので、今後、「家康薨去400年祭」に向けて、それらの魅力に磨きをかけ、世界中に発信していきたいと考えている。そしてこれらの文化財を軸にして、静岡・浜松両市が観光都市、文化創造都市として発展していく道があるのではないかと思っている。

落合偉洲氏

講演の様子

懇親会スタート

 

 

日時:2012年1月30日 16:18 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

 

2月例会

 

セミナー&懇親会のご案内

 

 さて、2月例会の講師は、平成22年12月に国宝指定されました、久能山東照宮の宮司 落合偉洲氏をお迎えします。徳川家康公を東照大神として祀る東照宮の歴史は静岡の地から始まりました、平成27年は御鎮座400年祭になります。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いいたします。

日  時     2月21日 (火)  18:00~ セミナー  

                     19:00~ 懇親会

会  場      21世紀倶楽部 サロン & 会議室

                      久能山東照宮 宮司

講  師     落合 偉洲   (おちあい・ひでくに)氏

テ ー マ      「徳川家康公と久能山東照宮」

 

落合偉洲氏

講師 略歴 

昭和22年  宮崎県生まれ

昭和50年3月 國學院大學大学院文学研究科神道学専攻修了

          神社本庁 調査部兼驚愕研究室奉職

昭和58年    國學院大學兼任講師

昭和62年    神社本庁参事 組織渉外部長

平成 3年    神社本庁 総務部長

平成11年    久能山東照宮権宮司

平成14年    久能山東照宮宮司、久能山東照宮博物館館長

平成19年5月 (社)全国国宝重要文化財所有者連盟 理事長

平成21年3月 神職階位「浄階」神職身分一級

平成22年4月 静岡県神社庁 副庁長

 

※  会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費としてお一人様3,000円となります。

※ 準備の都合がありますので、早目のお申込をお願いします。

日時:2011年12月28日 12:30 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部
1月例会
セミナー&懇親会のご案内

 

 師走の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。今年は東日本大震災によって日本全体が深い悲しみと大きな痛みを感じた一年でした、こうした中で会員の皆様にはこの一年間、当倶楽部をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
 さて、新春1月例会の講師は恒例となりました日本銀行静岡支店長をお迎えします。秋山修氏は平成23年5月、静岡支店に着任されました。秋山支店長に新年の県内の景気動向を占っていただきたいと思います。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

日  時     1月20日 (金)  18:00~ セミナー 
                       19:00~ 懇親会
会  場      21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師      日本銀行静岡支店長
                  秋山 修 (あきやま・おさむ)氏

テーマ      「今年の県内景気見通し」

 

 

秋山 修氏 

 

   講師 略歴 
 
昭和 37年3月19日 生まれ
東京都出身
昭和60年3月 東京大学法学部卒
昭和60年4月 日本銀行入行
平成10年3月 政策委員会室調査役
平成12年6月 業務局調査役
平成15年7月 業務局企画役
平成18年7月 政策委員会室参事役
平成20年7月 業務局参事役
平成21年5月 松山支店長
平成23年5月 静岡支店長

日時:2011年12月28日 12:10 投稿者:pt21c

11 年12 月15 日(木)
12月 「大例会 」
会場:静岡新聞ホー ル(プレスタワ17 階

2011 年の大例会 が、 プレスタワー 17 階の静岡新聞ホール で開催され、 倶楽部メン バー やビジター 約 100 名が集ま り、懇親を深めた。
 今年の特別ゲストは、 J1 ジュビロ磐田の山田大記選 手、小林裕紀 選手、金園英学 選手の若3名。今年 12 得点の 活躍 を見せた 金園選手は「来年も謙虚な姿勢でグラ ウンドに立ちたい」と  来年の抱負を述べた 。小林、山田両選手も「支えて頂いている皆さんに 恩返しができようるようこれからも 頑張 りたい」と 力強い決意を語 ると 、会場から応援の拍手がわいた。 3選手のサイン入りカレダーがプゼトされた後 は、サイン会と撮影。 選手たちは、ファン一人一人と握手を交わし、気さくに 写真撮影に応じ ていた。
大例会 の終盤は、各会員 企業等から提供された豪華景品が当る、恒例の、お楽しみ抽選会 。ジュビロ グッズや自衛隊グッズの他、花や酒、 観葉植物、さらに テレビ などの 豪華景品が並 、徳光支配人が 抽選券を 引く度に、会場から歓声があり会場は盛り上がった。

 

左カら山田選手、小林選手、金園選手

カレンダー当選!!

お料理もいろいろ♪

日時:2011年12月 7日 15:00 投稿者:pt21c

2011年11月28日(月)
21世紀倶楽部特別講演会
「野田政権の改革なき増税路線はギリシャへの道」
講師 古賀茂明(こが・しげあき) 氏
元経済産業省 官僚

【講演概要】
「 政治主導」を高らかに掲げていた民主党だが、少しずつ「脱官僚」から後退して
しまった。政治は、官僚をいかに動かすかが重要なのに、民主党は自民党と一体化している官僚ともども排除することを考えたのが問題だった。しかも、民主党の総理や大臣は、個々に官邸や各省に入ったため、官僚を仕切ることができない上に、支えてくれる有力なスタッフがいない。官僚と戦った経験がない者が、信頼できる側近を持たずに政治主導ができるはずがない。さらに最大の問題は、やりたいことが見えないことだ。
 こうした中で、野田政権が現在目指そうとしているのが、増税。医療、介護、年金を増税理由に掲げているが、借金を減らす対策は何一つ語られていない。日本が破綻しないための経済試算は、消費税を30~35%くらいにすべきと示されているが、実際に消費税を上げても、借金は増え続け、さらに消費が縮小するマイナスのスパイラルに陥る。これではギリシャと同じ破綻の道を追うことになるだろう。最大の問題は、借金を返す力が減っていること。この状況を打開するには、増税で備えることではなく、稼ぐ力をつけることである。
成長戦略には、農林業、医療、再生可能エネルギー分野の将来性がうたわれている。しかし、日本は資本主義でありながら、各分野に活動できる組織が決定され、それ以外の企業等が自由に活動できないのが問題。こうした状況を全て打開し、大きな資本が入る仕組みにしなければ、改革は進められない。自由にフィールドを広げ、優秀な人材が活躍し、利益を上げ、税金を払ってもらうこと。そのためには、ばらまき対策を止め、稼ぐことができる政治家を、私達自身がつくっていかなくてはならない。

古賀茂明氏

講演会の様子

日時:2011年11月29日 15:09 投稿者:pt21c

12月例会 “大例会”ご案内

 

12月例会は、今年最後のイベント“大例会”(21世紀倶楽部忘年会)を開催いたします。恒例、ジュビロ磐田選手の来場、お楽しみ抽選会もあります。お友達などお誘い合わせてご参加ください。

 

日  時   12月 15日 (木)  18:00~ 開場

                      18:30~ 開宴

会  場   プレスタワー17階 静岡新聞ホール

参加費    会員無料 ご同伴者大歓迎!!

        ※ビジター、同伴者は参加費5,000円です。

◇ 12月 自由語会は大例会(21世紀倶楽部忘年会)に合流します ◇

 

 2010年大例会の様子

2010年 大例会の様子

日時:2011年11月29日 14:48 投稿者:pt21c

2011年11月21日(月)
21世紀倶楽部定例セミナー
「中小企業に必要なBCP ?東日本大震災に学ぶ」
講師 池田浩敬 氏
富士常葉大学 社会環境学部・環境防災学部学部長

【講演概要】
東日本大震災を機に、中小企業におけるBCP(business continuity plan=事業継続計画)が重要視されている。事業継続計画とは、緊急事態に遭遇しても、企業の中核事業を中断しない。または中断したとしても、速やかに復旧するにはどうしたらいいかを考えておくこと。
防災計画は、防災担当者が計画し、設備が壊れたら、それらを復旧することを目的にしていた。しかしBCPの場合は、企業がその後、事業を継続していくことを目的とするため、事業の取捨選択を含め、経営計画の一部として経営者が関与しなければならない。BCPを立案する場合、目標時間を設定し、どの事業を中核として集中的に取り組むかがポイントとなる。
全体事業数の99.7%が中小企業である今、災害があった際に「緊急事態だから仕方がない」では通用しない。しかし、「資金、時間、知識がない」という理由で、BCPを知っていても策定していないという企業がまだまだ多いのが実情である。

そのため県をはじめ、各協会やNPO等では、普及率を高めるため、モデルプラン、融資制度、保障システムなどを作り、指導者養成講座なども実施。また情報交流や意見交換の機会を設け、課題へのフォローアップを進めている。
一般的に、BCPへの取り組みは「難しい」という意見が多いが、中小企業にとって一番大切なのは、「自身の企業の身の丈に合ったBCPを設定し、小さく生んで大きく育てること」。はじめから完璧を目指すのは難しいので、まず簡単に策定できるモデルプランなどで取り組み、徐々に改善して充実させてくことをおすすめしたい。
震災による企業への影響は多様化、広域化している。リスクに対する対策を考える場合、自社のみならず、仕入れ先や、二次・三次の下請けを含む取引先の被災、顧客被災、震災による需要の減少や、エネルギー制約、風評被害など、さまざまな影響が考えられる。こうした被害を克服するために、BCPが必要であることを十分に理解して頂きたい。

 

懇親会

講演の様子

池田浩敬氏

日時:2011年11月 2日 15:36 投稿者:pt21c

11月 セミナー&懇親会

11月例会の講師は、富士常葉大学、社会環境学部・環境防災学部、学部長の池田浩敬氏をお迎えします。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

 

日  時    11月21日 (月)  18:00~ セミナー  

                     19:00~ 懇親会

 

会  場     21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師     富士常葉大学 社会環境学部・環境防災学部学部長

                      池田浩敬(いけだ・ひろたか)氏

テーマ     「中小企業に必要なBCP –東日本大震災に学ぶ-」

 

講師 略歴 


学歴

早稲田大学大学院理工学研究科 修士課程修了 工学修士

東京都立大学大学院都市科学研究科 博士課程修了

博士(都市科学) 2001年10月

職歴

1985年 ㈱三菱綜合研究所 主任研究員

2001年 4月 より現職

 

 

◇専門分野 : 都市防災、都市計画、建築計画

◇現在の興味領域 : 災害復興計画論、防災制度マーケティング、防災人間工学

◇主要論文・著書 : 「木造住宅の耐震化及び建替えに関する意識に影響を与える要因の分析」

災害情報No.8、日本災害情報学会、2010年

「行動をデザインする」(共著)彰国社、2009年  他多数

日時:2011年9月28日 14:42 投稿者:pt21c

10月例会&懇親会

 

 

秋冷の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、10月例会の講師は、浜松市の危機管理監、徳増幸雄氏をお迎えします。

8月、9月に引き続き防災関連第3弾です。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

 

日  時    10月21日 (金)  18:00~ セミナー  

                     19:00~ 懇親会

会  場      21世紀倶楽部 サロン & 会議室

 

講  師     浜松市危機管理監

             徳増幸雄(とくます・ゆきお)氏

 

テーマ      「東日本大震災に学ぶ-浜松市の防災対策-」

 

徳増幸雄氏

 

講師 略歴 

昭和26年生まれ

 昭和50年 浜松市に採用

文化スポーツ振興部長

生活文化部長

健康医療部長を経て

 

現在 : 同市危機管理監

 

 

 

 

※ 会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

  同伴者及びビジターは参加費としてお一人様3,000円となります。

※ 準備の都合がありますので、早目の申し込みをお願いします。

日時:2011年9月28日 14:29 投稿者:pt21c

2011年9月21日(水)

 

21世紀倶楽部定例セミナー

 

「東日本大震災・被災者からの報告」

 

講師 佐藤大 「はままつ・東北交流館」館長

 

 

 今年7月、東日本大震災復興に向けた浜松市民協働支援事業として、浜松モールプラザサゴー地下に「浜松・東北交流館」がオープンした。ここは浜松に避難してきている被災者の方々が、被災者同士、また浜松市民と交流するサロンの役割を果たし、被災地である岩手県・宮城県・福島県の物産を販売する場所です。今回、福島県から浜松に避難中で、「はままつ・東北交流館」の館長として雇用された佐藤大さんにお話を伺った。※本事業は、NPO法人地域づくりサポートネット(会長:松井純 静岡新聞・静岡放送社長)が行っている。

【講演概要】3月11日、私は事務所の2階にいた。1~2分間の小さな揺れの後、地割れ音とともに、とてつもない大きな揺れが起こり、私は床に転がるしかなかった。崩れた天井に挟まれたが、なんとか自力で脱出し、高台へ避難した。これまでの津波経験から「たいしたことはないだろう」と思っていたが、海底が見えるかというほどの引き潮の後、はるか彼方の地平線から、黒い壁のような津波が近づいてきた。そして車が流され、大きな船や建物も飲み込まれ、私が勤めていた会社事務所も流された。

 警察、消防、自衛隊は原発の対応に追われ、役場も機能せず、誰もが独自の判断で動くしかなかった。何も情報が無く、的確な誘導ができない。さらに時間が経つにつれて、原発近隣者への避難勧告区域がどんどん拡大し、ただごとではないと感じた。以来半年、自宅に戻れないまま、現在に至っている。

浜松に叔父が住んでいたことから、今は家族と浜松の公営住宅に住んでいるが、仕事が無い。会社休業中となっていて正規就職ができず、なんとかアルバイトを考えるが、不慣れな土地で、面接に行くにも場所が分からない。途方に暮れている中、今回の緊急雇用の話を頂き、「はままつ・東北交流館」の館長として働かせてもらっている。この事業によって、避難者同士が話せる場ができ、心の拠り所としてとても喜ばれている。しかしこの事業は半年~1年の期限。終わってしまえば、避難者がまた路頭に迷う。まったく先の見えない原発の様子に、福島を離れようと考える人が、今後ますます増えるのではないかと予想される。そんな人たちの助けとなるためにも、この仕事をなんとか継続させてほしい。そして浜松と結んだ縁で、福島に戻った際には、是非復興のために皆さんのお力添えを切にお願いしたい。

佐藤大氏

講演会の様子

懇親会 スタート

 

日時:2011年9月28日 14:19 投稿者:pt21c

はままつ  東北交流館

 

まちなかの浜松モールプラザサゴー地下1階に「はままつ・東北交流館」がオープンしました。ここは、被災者の皆さん同士や浜松市民と浜松に避難している方たちの交流するサロンや被災地岩手県・宮城県・福島県の物産を販売する場所です。お気軽にお立ち寄り下さい。

 

「はままつ・東北交流館」のご案内

場   所  浜松モールプラザサゴー地下1階(浜松市中区千歳町108

内   容  岩手・宮城・福島 3件の物産販売/避難者の支援・交流

電   話  053-458-3465 (FAXも同じ)

 mail   tohoku-koryu@shizuoka-t.net

開館時間  10301900

日  第3水曜

運営主体  NPO法人 地域づくりサポートネット

 

※浜松への被災者交流会なども予定しています。

 

 

~東北から浜松に非難しているスタッフがお待ちしています~

東日本大震災から3ヶ月以上がたちました。私たちも福島県から避難してきて、未だに故郷へ帰ることができません。だからといって何もしないのではなく・・・

 

“被災者が被災者のために!”

 

この言葉を胸に、故郷の情報交換や浜松の人達との交流のお手伝いをします。

私たちに気軽に相談してください。皆様のご来館をお待ちしています。

 

日時:2011年8月29日 12:10 投稿者:pt21c

9月例会 セミナー&懇親会

 

9月例会の講師は8月にお招きした静岡県の岩田孝仁危機報道監に続き、「はままつ・東北交流館」の館長、佐藤 大氏をお迎えします。

佐藤さんは本年3月11日の東日本大震災当時、福島第一原発協力会社に勤務しておられました。震災の現実、貴重なお話をうかがいます。東日本大震災以後、危機管理やBCP(事業継続計画)に注目が集まっています。東海地震に備えるためにも、会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

 

 日  時    9月21日 (水)  18:00~ セミナー  

                    19:00~ 懇親会

 会  場     21世紀倶楽部 サロン & 会議室

 講  師     「はままつ・東北交流館」館長

                         佐藤 大 (さとう・だい)氏

 テ ーマ     「東日本大震災・被災者からの報告」

 講師 略歴 

昭和53年 生まれ

福島県双葉町出身・東日本大震災により浜松に避難

平成 9年 松韻学院福島高校卒業

JA大熊、石川建設、昭和運輸、東北レミコンを経て

平成19年12月より㈱コムテックエンジニアリング

(福島第一原発協力会社)勤務

東日本大震災により無期休業中

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◇本年6月より浜松市の緊急事業対策雇用において、NPO法人地域づくりサポートネット(会長:静岡新聞・SBS静岡放送取締役社長)が行う「はままつ・東北交流館」の館長として避難者の立場で避難者の交流支援に努める(本年12月までの6ヶ月)。

日時:2011年8月29日 11:40 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部定例セミナー

 

 

「東日本大震災に学ぶ減災社会を築く」

 

講師 岩田孝仁氏 静岡県危機管理部危機報道監

 

2011年8月19日(金)

【講演概要】

東海地震説が出て30数年。その間に静岡県内の防災対策は、少しずつ強化されてはいるが、巨大災害に向けてはまだまだ課題がある。東日本大震災を教訓に、私たちはこれから何をすべきなのか。

日本列島のプレートを分析すると、東日本大震災が影響した日本海溝は陸から少し離れているが、東海地震に関連する南海トラフ~駿河トラフは、陸から近いところある。この地域は、1498年の明応地震、1605年の慶長地震、1707年の宝永地震、1850年の安政東海地震、1944-46東南海・南海地震と、100150年ごとに繰り返して巨大地震が起きているが、いくつかの領域が連動して起こる場合や、堆積層が大きくずれて起こる場合も考えられる。現在、1854年の安政東海地震の記録を元に細かな調査が行われ、当時の地震は、駿河湾の中まで巨大地震の震源域だったことが判明した。そして東海地震はこれまでに起こった巨大地震の割れ残りで発生するのか、次の新たな地震のステップなのかが研究者の間で議論されている。

東海地震は、震源が自分たちの住む直下にあることから、揺れが最も心配される。長い断層が割れ続けてくることを想定すると、長時間の破壊的な揺れが考えられる。その後は津浪の恐れもあり、県では新たなハザードマップを作成するとともに、防潮堤や避難場所を充実させている。しかし東海、東南海、南海の三つが同時に連動して地震が発生した場合は、救助や支援が遅れる可能性が懸念され、2035年には高齢化率が35%になることを考えると、高齢者も自衛意識を高く持つ必要がある。自分で自分を守ることを徹底し、住居の耐震化、家具の固定、水や食料の備蓄、地域の守りのネットワーク作りなど、もう一度身の回りを見直してほしい。県では6年前から、中学生・高校生を積極的に防災訓練に参加させ、地域の防災力アップに取り組んでいる。事業所の方にも積極的に地域の防災活動へ参加してほしい。巨大災害に対する対策は、「自助・共助・公助」三助が大きな力となる。

 

岩田孝仁氏

岩田孝仁氏 

講演会の様子

講演会の様子

講演会前の質問タイム

 懇親会前の質問タイム

日時:2011年7月29日 11:32 投稿者:pt21c

8月例会

 

8月例会の講師は、静岡県危機管理部 危機報道監の岩田孝仁氏をお迎えします。岩田さんはこれまでに日本海中部地震をはじめ、国内外の地震や火山災害の現地調査を実施され、本年3月11日の東日本大震災では静岡県が派遣した第1次支援隊長として岩手県で活動しました。大変興味深いお話がうかがえそうです。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

 

日  時    8月19日 (金)  18:00~ セミナー  

                    19:00~ 懇親会

会  場     21世紀倶楽部 サロン & 会議室

 

講  師     静岡県危機管理部 危機報道監

                   岩田孝仁(いわた・たかよし)氏

  

テーマ     「東日本大震災に学ぶ 減災社会を築く」

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講師 略歴 


大阪生まれ

静岡大学理学部卒業

1979年 静岡県庁入庁

地震・火山防災対策など防災部門を専門とする。

1995年 阪神淡路大震災直後の大阪府で防災計画の策定にあたる

2005年4月 防災情報室長

2008年4月 危機報道監

 

◇静岡大学、冨士常葉大学の非常勤講師として防災教育を担う。

◇地域安全学会理事、災害復興学会企画委員、中央防災会議専門調査会委員

内閣府火山防災エキスパートなど政府機関の各種委員を務める 

日時:2011年6月16日 14:44 投稿者:pt21c

7月の例会は納涼祭!

 

7月の月例会は、恒例『納涼祭』を開催いたします。草笛演奏者、加茂光廣氏による演奏、おなじみ“ミスタートシ”のマジックショーなどをお楽しみください。生ビールは飲み放題!美味しいお料理を用意してお待ちしています。

夏を楽しむ浴衣、カジュアルスタイル大歓迎です。皆様お誘いあわせてご参加くださいますようお願いいたします。

日 時  7月21日木曜日   18:00~      開場

                  18:30~20:30 例会

会 場  21世紀倶楽部   サロン&会議室

“草笛エコミュージック” 加茂光廣氏

“マジックショー” 鈴木淑介氏

 

7月自由語会は 7月例会(納涼祭)へ合流します

 

会員様 参加費無料です!

ご同伴者、ビジターは 参加費 お一人さま 3,000円となります。

日時:2011年6月16日 14:31 投稿者:pt21c

2011年6月2日(木) 21 世紀倶楽部総会 記念講演会

「日本人が大切にしなければらいもの」

講師 辻井 喬( 堤 清二 )氏 セゾン文化振興財団理事長

 

6月 2日、 21 世紀倶楽部総会が 17 階静岡新聞ホールで開かれた。松井純代表挨拶の 後、平成 22 年度事業・会計報告とともに次年度事業計画・会計予算が参加者拍手 をもって承認された。総会後はセゾン文化振興財団理事長の辻井喬氏が「日本人が大 切にしなければらいもの」と題て講演 した。

 【講演概要】

日本は、太平洋戦争後産業技術が進歩したことで経済規模大きく成長し、アメリ カ一極集中のグローバリズムに組み込まれてきた。そんな中、東日本大震災がおこり、 日本は政治だけでなくり、経済までもアメリカの従属化が強るはと危険性を感 じた。しかし、海外や日本自体が今まで認識ていなっ状況が起こっている。それ は日本人の忍耐力、共同体、地方自治の精神の台頭である。大震災混乱中役、役場や 警察が被害に遭いならも、人々が規律正しく対処ていることに、世界から称賛の声 があっている。日本は明治維新の際に国民家を目指したが、数年で帝国主義に変わってしまい、近 代社会を作る努力はストップ してまった。世界各国 が、それぞ自国に適した 近代国 作りを進めてきたが、日本だけが日本流を持たずに現在まできてしまったことを認識しなければならない。日本は明治維新か100 年以上、 質実剛健の思想中で抑制され、我慢を強いられ、そがある意味日本人を強くし、美徳とて今回の震災で特徴的に表 れてきているのかもしれない。しかし最も重要なのは、この美徳を我が国の地域リーダ ーがしっかりと受け止め、次の計画に活かして考えていくことだ。 我が国には「万葉集」 など 7~8世紀 の古い時代に優れ た作品が生まていることか らも、 日本人の高い能力は自負していいはずだが、いつしか欧米近代信仰に捉われ自分たちの独自の良さを見失ってしまったように思う。それが震災を機に、はきり示されたのではないだろうか。忍耐心こそ日本を変える原動力。今後の復興は、これまであった 元の姿に 戻すのでは意味がない。日本人が日本人らしく、全く新たな日本という目標を考え、改めて日本を創らなくてはならない。いま日本は、とても大事な時を迎えている。

 

松井純代表

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講師:辻井喬氏

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記念講演会の様子

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日時:2011年6月16日 14:14 投稿者:pt21c

2011年 5月20日 (金)
「ちょっと宇宙で商売してみるか!」
講師: 瀧口 義浩氏
光産業創成大学院大学教授、浜松ホトニクス株式会社中央研究所主任部員
株式会社TAKシステムイニシアティブ代表取締役

 

【講演概要】
 浜松地域の今後の光産業のため、会社ビジョンを立てることのできる若手の育成を
目的に、2004 年光産業創成大学院大学が設立された。さらに「大学がベンチャーや企
業と組むこで新産業が生まれる」との考えから 2007 年に自身の株式会社を設立し、
市場開拓などを行っている。
 宇宙分野はこれからの産業であると間違いない。ものづくり技術を持つ浜松は、
衛星、ロケット、飛行機部品を作ることで貢献できるのはもちろんだが、さらに打ち
上げた衛星やそこから得られたデータをいかに使うか「衛星ビジネス」を拡げる可能
性に注目すべき。国では宇宙開発戦略本部が生まれ、宇宙に対する日本政府の考えが
大きく変化していくことが予想される。現在 、我が国の宇宙産業は 7兆円規模とあま
り多くないが、日本にとってどんな展開にするかを考えながら 、宇宙利用を拡大する
ことで、大幅に伸びていくだろう。
 こうした中、 私は超小型衛星を数多く上げ、より多くの情報を入手することに取り
組んでいる。平成 17 年、ブリュッセルで開催された地球観測サミトを機に、世界が
互いに地球を観測し合い、データ共有する体制作りが進んでいる。これから、災害、

健康、エネルギー、気候、水、気象、生態系、農業、生物多様性など、さまざまなミ
ッションに衛星データが積極的に活かされてくるだろう。以前は数週間一回データ
が送られていたものが、今や毎分、何らかのデータが衛星から送られてくる時代にな
っている。ますます宇宙技術が進歩し、それによって新たな意識が生まれ、産業構造
や文化は変していく だろう。浜松市 からもJAXA(宇宙航空研究開発機構)へ市
の職員を 1名出向させ、宇宙への新たな動きに取り組み始めた。宇宙産業を浜松のた
めにどう活かし発展させていくか、これら皆で考えていくべきだろう。

※今回、福島原発事故にあたり、瀧口氏が原子力ついて解説。「風評に惑わされず放射能について正しい情報を入手し、理解し、評価して対応してほしい。自分の父親が 広島で原爆被害を受けたことから原子工学を学んだ自分が、皆さんに正しく理解してもらうことが自分の使命」と語った。

 

講師の瀧口 義浩氏

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懇親会では東北の酒も…

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セミナーの様子

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日時:2011年5月30日 14:35 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部、総会・記念講演会のご案内

 


記念講演会の講師には辻井喬氏をお迎えします。
総会では年間活動報告や新年度事業計画の審議を予定しております。
ご多忙のこととは存じますが、会員の皆様にご出席いただきますようお願い申し上げます。

日  時    6月 2日 (木)   15:30 ~ 総 会 
                  16:00 ~ 記念講演会
                  17:30 ~ 懇親会 
会  場     総会 ・記念講演会  17階静岡新聞ホール

        懇親会        21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師     セゾン文化振興財団理事長
        辻井 喬(つじい・たかし = 堤 清二 )氏
 
テ - マ    『日本人が大切にしなければならないもの』


 

 ◇ 講師略歴 ◇

1927年 東京生まれ
1955年 詩集『不確かな朝』を刊行、以来数多くの作品を発表
2006年 第62回恩賜賞・日本芸術院賞受賞
    日本芸術院会員、日本ペンクラブ理事、
    日本文藝家協会副理事長、日本中国文化交流協会会長

◇詩集 『異邦人』(室生犀星詩人賞受賞)、『群青、わが黙示』(高見順賞受賞)
    『鷲がいて』(現代詩花椿賞受賞、読売文学賞詩歌俳句賞受賞)、
    『自伝詩のためのエスキース』(現代詩人賞受賞)

◇小説 『いつもと同じ春』(平林たい子文学賞受賞)、『虹の岬』(谷崎潤一郎賞受賞)
    『沈める城』(野間文芸賞受賞)、『風の生涯』(芸術選奨文部科学大臣賞受賞)
    『父の肖像』(野間文芸賞受賞)

◇近著 詩集『辻井喬 全詩集』(思潮社)、小説『茜色の空』(文藝春秋)
    回顧録『叙情と闘争』(中央公論社)、紀行『古寺巡礼』(角川春樹事務所)
    詩論集『生光』(藤原書店)など

 

日時:2011年4月28日 17:13 投稿者:pt21c
静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部
5月例会
セミナー&懇親会のご案内

5月例会の講師は、光産業創成大学院大学の瀧口義浩教授をお迎えします。浜松ホトニクスの社員として行ってきた宇宙ステーションにおける材料開発実験や光産業創成大学院大学にて行っている浜松産の小型衛星開発に関してお話を伺います。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

 日  時     5月20日 (金)  18:00~ セミナー                                    19:00~ 懇親会

会  場     21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師     光創成大学院大学 教授 瀧口 義浩(たきぐち・よしひろ)氏

テ ー マ    「ちょっと宇宙で商売してみるか!」

講師 略歴 

1982年 名古屋大学工学研究科原子核工学専攻修了

同  年 浜松ホトニクス株式会社(浜松テレビ株式会社)入社

1994年 ニューヨーク市立大学に出向 研究アシスタントとして学生指導、電子工学Ph.Dを取得 浜松ホトニクス株式会社に帰任後、 科学技術振興機構(JST)の創造科学事業「山本量子ゆらぎ」プロジェクト にてグループリーダー・技術参事、(独)物質・材料研究機構 「分子ハーモニック」プロジェクト研究員などを兼務 光産業創成大学院大学にて教員

◇ 現職 光産業創成大学院大学 光情報・システム分野教授 

       浜松ホトニクス株式会社 中央研究所 主任部員

       株式会社TAKシステムイニシアティブ 代表取締役

 

 講師

日時:2011年4月28日 16:42 投稿者:pt21c

20 11 年4月21日 月21日 (水)

「地球の生命(いのち)の教室 」

『ありがとうジェイソン~生きるという意味を教えてくれた最後の瞬間(じかん)~』

講師:高木貴世 氏 (浜松市動物園獣医 )

 

 【講演概要】

浜松市動物園では昨年 9月から、飼育員が撮影した動物達の映像を通して、多くの方に生命の大切さを知ってもらおうと「地球の生命(いのち)の教室」を行っている。今回は、昨年 2月 8日に生涯を閉じた ホッキョクグマのジェイソン(オス)の死を通し 制作した映像を 披露する 。 現在 、温暖化の影響を受け、急速に絶滅危険性が高まっているホッキョクグマ。野生では 10㎞先の獲物臭いも嗅ぎ分け、マイナス40 度の気温中で生活するため、体は 10 ㎝の脂肪で覆われ、 毛は 光を吸収しやすくるため黒く、また毛の中は 温めた空気を逃さ ないようストロー状の空洞になっている。浜松市動物園ではジェイソン(オス)とバフィン(メス)の2頭のホッキョクグマ を飼育してい た。大変仲の良い2頭で、何度か妊娠したが出産には至らなかった。そして 昨年2月、ジェイソンが腎不全を患い死んでしまった。後日 、飼育員がホームペジに掲載した言葉を紹介する。 「最後には必死に立ち上がろうとしても体に力が入らなくて何度も倒れこんでいた姿。何を見ていたのか、うつろになって徐々に輝きを失っていったあの瞳。ただ見守るだけであった私。ほんとうに動けなくなるまで必死に生きようとする(弱さを見せない)野生動物の我慢強さ、物言わぬ彼の訴え、苦しみを理解できなかった悔しさが残ている今現在です(浜松市動物園情報サイトより)」。今日こちらにジェイソンの毛皮を持ってきた。美しい毛並だが 、生きている 動物に感じられる温かなぬくもりはない。これが 、「 命が亡くなる 」「死ぬ」ということ。現在国内のホッキョクグマ飼育状況は、この10 年間で 61 頭から45 頭まで激減し、新たに誕生しのは 5頭だけ。そこで昨年「ホッキョクグマ繁殖プロジェト共同声明」が出され 、全国の動物園同士の協力体制ができあがった。妊娠経験のあるバフィンは、2011 年の繁殖プロジェクトに選ばれた 5頭の 中1頭となり、現在 、大阪にある天王寺動物園にお嫁入り中。無事出産すれば、子どもを連れて浜松に帰ってくることも期待される 。 約 36 億年前にこの地球上に命が誕生した起源から今日まで、 人間を含め 多くの生命が受け継がれている。生きているということは、命をつないでいくということ。その使命を動物園は果たしていたいきと考えている 。バフィンの留守中は、北海道の「おびひろ動物園」からやってきたキロル(オス)が皆様をお迎えする。ぜひ浜松市動物園に来園頂き、 動物たちを通して生命を身近に感じてほしい。

 

高木貴世

講師の高木貴世 獣医師

セミナー

セミナーの様子

毛皮

ジェイソンの毛皮

日時:2011年4月 4日 16:00 投稿者:pt21c

4月例会講師は浜松市動物園の獣医師高木貴世氏をお迎えします。

飼育員の方や高木獣医師自らが作成したシナリオや映像で動物の生と死から生命の大切さ、などお話していただきます。

会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。 

 

日  時    4月21日 (木)    18:00~ セミナー 

                        19:00~ 懇親会

 

会  場     21世紀倶楽部 サロン & 会議室

 

講  師    浜松市動物園 獣医     

                       高木貴世(たかぎ・たかよ)氏

 

テーマ       地球の生命(いのち)の教室 

                            『ありがとうジェイソン~生きるという意味を教えてくれた最後の瞬間(じかん)~』

 

 

 

講師 略歴


 

浜松市立高校卒業

麻布大学獣医学部獣医学科卒業

浜松市食肉検査所勤務を経て

平成20年4月から動物園勤務

 

園内動物の治療や日本では浜松市動物園でしか見ることのできないゴールデンライオンタマリンの国際血統管理やいのちの教育事業を担当

 

 

日時:2011年3月15日 16:15 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送 21世紀倶楽部

3月例会 中止のご案内

 突然のご案内ですが、今般の「東日本大震災」はすでに報道されている通り、

各地に甚大な被害が発生しております。被災者の皆さんには心よりお見舞い

申し上げます。

 当倶楽部では被災地における甚大な被害および復興支援活動等々を鑑み、

「3月例会」を中止することにいたしました。

 なお、セミナー講師としてお招きした光産業創成大学院大学教授 滝口義

浩氏は5月例会(20日開催)で再びお招きすることにしております。



 また、3月24日(木)海部俊樹氏による『特別講演会 「自我作古」−我より

いにしえをなす−』は予定通り開催いたします。まだ席に余裕がございます

ので皆様のご参加をお待ち致しております。

 

会員各位におかれましては「東日本大震災救援金」につきましてご理解ご協

力を合わせてお願い申し上げます。

 

日時:2011年2月25日 15:10 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

3月例会

セミナー&懇親会のご案内



3月例会の講師は、光産業創成大学院大学の瀧口義浩教授をお迎えします。

浜松ホトニクスの社員として行ってきた宇宙ステーションにおける材料開発実験や

光産業創成大学院大学にて行っている浜松産の小型衛星開発に関してお話を伺います。

会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

日  時     3月22日 (火)  18:00〜 セミナー 

                    19:00〜 懇親会

会  場     21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師     光創成大学院大学 教授

                             瀧口 義浩(たきぐち・よしひろ)氏

テ ー マ    「ちょっと宇宙で商売してみるか!」

 

 

講師 略歴 

1982年 名古屋大学工学研究科原子核工学専攻修了

  同   年 浜松ホトニクス株式会社(浜松テレビ株式会社)入社

1994年 ニューヨーク市立大学に出向

            研究アシスタントとして学生指導、電子工学Ph.Dを取得

            浜松ホトニクス株式会社に帰任後、

            科学技術振興機構(JST)の創造科学事業「山本量子ゆらぎ」プロジェクト

            にてグループリーダー・技術参事、(独)物質・材料研究機構

           「分子ハーモニック」プロジェクト研究員などを兼務

            光産業創成大学院大学にて教員

 

     ◇ 現職

                 光産業創成大学院大学 光情報・システム分野教授

         浜松ホトニクス株式会社 中央研究所 主任部員

         株式会社TAKシステムイニシアティブ 代表取締役



 

日時:2011年1月31日 11:44 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部

2月例会

セミナー&懇親会のご案内



2月例会の講師は、浜松市楽器博物館の嶋和彦館長をお迎えします。

日本初の公立博物館である浜松市楽器博物館はいまや世界第一級の楽器博物館となりました。世界の楽器を同じ目線で平等に展示紹介するというコンセプトは実は世界初のもので、洋楽器や西洋音楽のみならずアジアやアフリカなど世界諸民族の楽器と音楽、また古代の楽器から最新テクノロジーの電子楽器までを網羅した楽器博物館の先駆者として高い評価を得ています。

楽器ファンのみならず、幅広い層の方に楽しんでいただける博物館を作るためにどのような道のりがあったかをこれからの姿を含めてご紹介いたします。

会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

日  時    2月21日 (月)   18:00〜 セミナー 

                   19:00〜 懇親会

会  場     21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師     浜松市楽器博物館館長

                          嶋 和彦(しま・かずひこ)氏

テ ー マ     「浜松市楽器博物館〜過去・現在・未来〜」

 

講師 略歴 

1955年 大阪府豊中市生まれ、家業は紳士服の仕立て屋

京都大学教育学部卒業

1981年 豊中市教員として勤務

1990年 インドネシア・ジャカルタ日本人学校勤務

1994年 浜松市楽器博物館学開設準備のため、浜松に転居

2004年 浜松市楽器博物館館長

 

◇1971年より リコーダーと民族音楽を学び、全日本リコーダーコンクールアンサンブル部門最優秀賞を受賞

 

日時:2010年12月24日 12:06 投稿者:pt21c

1月例会

セミナー&懇親会のご案内



寒さ厳しき季節、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。

さて、平成23年 新春月例会の講師は、日本銀行静岡支店の川添敬支店長をお迎えします。急激な円高にともなう景気減速により、浜松経済も大きな影響を受けています。新しい年は地方経済にとって果たして良い年になるのでしょうか。川添支店長に占っていただきたいと思います。

また、賀詞交歓会として懇親会を開催します、会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

日  時    1月21日 (金)   18:00~ セミナー 

                19:00~ 賀詞交歓会 

会  場     21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師       日本銀行静岡支店長

                     川添 敬(かわぞえ・さとし)氏

テーマ     「経済の展望と課題」

 

 

 

  講師 略歴 

 

千葉県出身 昭和35年5月31日生

昭和58年  3月 東京大学法学部卒業

同 年  4月 日本銀行入行

平成 8年  5月 国際局調査役

平成 9年 12月 営業局調査役兼国際局調査役

平成10年  4月 金融市場局調査役兼国際局調査役

平成13年 10月 金融市場局企画役兼国際局企画役

平成14年  7月 金融市場局為替課長

平成16年  7月 国際局参事役兼企画局参事役

平成18年 10月 金融市場局参事役兼国際局参事役

平成20年  5月 決済機構局参事役

平成21年  7月 静岡支店長

日時:2010年11月30日 13:10 投稿者:pt21c

 

12月例会
大例会”のご案内
 
師走の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。
さて、今年最後のイベント “大例会”(21世紀倶楽部忘年会)を開催いたします。恒例、ジュビロ磐田選手の来場、魅惑のベリーダンスグループ『カエネーション』によるアメリカンスタイルトライバルベリーダンス、お楽しみ抽選会もあります。お友達などお誘い合わせてご参加ください。お手数ながらご返事をお願い申し上げます。
 
日  時    12月16日 (木)  18:00~ 開 場
                           18:30~ 開宴
会  場     静岡新聞ホール プレスタワー17階
費     会員無料 同伴者大歓迎!
※ ビジター、同伴者は参加費5,000円

 

 

ベリーダンスグループ 「カエネーション」

 

 

ジュビロ磐田の皆さん

このほかサプライズ盛りだくさんです!!

日時:2010年10月29日 15:51 投稿者:pt21c

11月の講師は小説家、安東能明氏をお迎えします。平成17年「突破屋」が静岡新聞始め全国8紙に連載、今年7月から9月まで静岡新聞夕刊「窓辺」を執筆いただきました。

解禁翌日のボジョレーヌーボを用意して会員の皆様をお待ちしています。

 

日  時    11月19日 (金) 18:00~ セミナー 

                    19:00~ 懇親会 ボジョレーヌーボで乾杯!

会  場    21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師    安東能明氏 (小説家)

テーマ      「取材余話」

 

講師 略歴 安東能明(あんどう・よしあき)氏

 

昭和31年3月28日 浜松市天竜区二俣町生まれ

昭和49年 二俣高校卒業

昭和55年 明治大学政経学部卒業 

昭和55年 浜松市役所勤務

平成12年 浜松市役所退職

◇ 受賞暦

平成6年「死が舞い降りた」第7回日本推理サスペンス大賞優秀賞

平成12年「鬼子母神」第1回ホラーサスペンス大賞特別賞

平成22年「随監」第63回日本推理作家協会短編賞

 

◇単行本

平成15年11月「強奪箱根駅伝」 新潮社、 平成17年7月「ポセイドンの涙 」幻冬舎

平成22年10月「撃てない警察」 新潮社 他多数有り

 

日時:2010年9月29日 16:00 投稿者:pt21c
10月の講師は浜松学院大学・教授の佐藤克昭氏をお迎えします。
佐藤教授は県内シンクタンクの一つ、静岡経済研究所の専務理事を長年務め静岡県の経済や地域づくり全般に精通されています。

日  時    10月21日 (木)  18:00~ セミナー 

                    19:00~ 懇親会
 
会  場    21世紀倶楽部 サロン & 会議室
講  師    佐藤克昭氏 (浜松学院大学教授)
 テーマ     「浜松の経済環境と課題」

講師 略歴 佐藤 克昭 氏 (さとう・かつあき)
 
昭和19年1月26日生まれ
昭和41年 3月 同志社大学経済学部卒業
昭和41年 4月 ㈱静岡銀行入行以来名古屋支店等歴任
昭和52年12月 (財)静岡経済研究所へ出向
平成10年 6月 専務理事
平成20年 6月 退職 佐藤経済研究所を開設
平成21年 4月 浜松学院大学・教授
            (現代コミュニケーション学部地域共創学科)
 
◇専 門  エコノミスト・中小企業診断士
      ~経済・産業・企業経営・地域開発等の調査研究、行政施策支援・評価
 
◇公 職  静岡地方労働審議会会長、静岡県次世代育成支援対策地域協議会会長
日時:2010年9月22日 16:07 投稿者:pt21c

 

開催月
セミナー
自由語会
囲碁の会
講演会
4
21日(火)
22日(水)
27日(月)
 
5
18日(月)
27日(水)
25日(月)
6
19日(金)
24日(水)
29日(月)
 
7
21日(火)
21日(火)*1
27日(月)
8
21日(金)
28日(水)
31日(月)
 
9
11日(金)
24日(木)
28日(月)
10
21日(水)
28日(月)
26日(月)
 
11
20日(金)
25日(水)
30日(月)
12
17日(木)
17日(木)*1
14日(月)
 
H22/1
21日(木)
27日(水)
25日(月)
 
2
19日(金)
24日(水)
22日(月)
 
3
19日(金)
31日(水)
29日(月)

   ■セミナー
原則として21日の18:00~開催する。但し、土・日・祭日の場合はその前後に開催する
 ■自由語会
毎月最終週の水曜日の18:30~開催する。但し、納涼祭・クリスマスは合流する *1
囲碁の会
毎月最終週の月曜日の18:00~開催する。但し、その日が休日の場合は前週に開催する
 講演会
適宜開催予定(年間5回程度)
静岡新聞社・静岡放送 21世紀倶楽部
 

 

日時:2010年9月14日 14:31 投稿者:pt21c

9月の講師には2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会を取材したフォトグラファー久保暁生氏をお迎えします。

 

日  時    9月21日 (火)  18:00~ セミナー 

                       19:00~ 懇親会 

会  場    21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師    久保暁生氏 (フォトグラファー)

 テーマ     「南アフリカW杯と日本サッカー」

 

 聞き手   澤木久雄 (SBSアナウンサー)

 
 
講師 略歴      久保暁生(くぼ・あきお)氏
 
   

1965年  岐阜県 生まれ

岐阜県立多治見北高校 東京農業大学卒
スキー専門誌編集部入社
25歳のときよりフリーランスのフォトグラファーとして活動現在に至る
オリンピック、世界選手権を始めスキー、オートバイ、サッカー、
スペシャルオリンピックなど数々の国際大会を取材。
長野オリンピックでは公式フォトチームのメンバーを務めた。
静岡新聞社企画「静岡スポーツ百景」は100回を超える長期連載に。
ジュビロ磐田オフィシャルフォトグラファー、ヤマハ発動機ラグビー部契約フォトグラファー。

 

 


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