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イベント関連:月例セミナー

日時:2011年6月16日 14:14 投稿者:pt21c

2011年 5月20日 (金)
「ちょっと宇宙で商売してみるか!」
講師: 瀧口 義浩氏
光産業創成大学院大学教授、浜松ホトニクス株式会社中央研究所主任部員
株式会社TAKシステムイニシアティブ代表取締役

 

【講演概要】
 浜松地域の今後の光産業のため、会社ビジョンを立てることのできる若手の育成を
目的に、2004 年光産業創成大学院大学が設立された。さらに「大学がベンチャーや企
業と組むこで新産業が生まれる」との考えから 2007 年に自身の株式会社を設立し、
市場開拓などを行っている。
 宇宙分野はこれからの産業であると間違いない。ものづくり技術を持つ浜松は、
衛星、ロケット、飛行機部品を作ることで貢献できるのはもちろんだが、さらに打ち
上げた衛星やそこから得られたデータをいかに使うか「衛星ビジネス」を拡げる可能
性に注目すべき。国では宇宙開発戦略本部が生まれ、宇宙に対する日本政府の考えが
大きく変化していくことが予想される。現在 、我が国の宇宙産業は 7兆円規模とあま
り多くないが、日本にとってどんな展開にするかを考えながら 、宇宙利用を拡大する
ことで、大幅に伸びていくだろう。
 こうした中、 私は超小型衛星を数多く上げ、より多くの情報を入手することに取り
組んでいる。平成 17 年、ブリュッセルで開催された地球観測サミトを機に、世界が
互いに地球を観測し合い、データ共有する体制作りが進んでいる。これから、災害、

健康、エネルギー、気候、水、気象、生態系、農業、生物多様性など、さまざまなミ
ッションに衛星データが積極的に活かされてくるだろう。以前は数週間一回データ
が送られていたものが、今や毎分、何らかのデータが衛星から送られてくる時代にな
っている。ますます宇宙技術が進歩し、それによって新たな意識が生まれ、産業構造
や文化は変していく だろう。浜松市 からもJAXA(宇宙航空研究開発機構)へ市
の職員を 1名出向させ、宇宙への新たな動きに取り組み始めた。宇宙産業を浜松のた
めにどう活かし発展させていくか、これら皆で考えていくべきだろう。

※今回、福島原発事故にあたり、瀧口氏が原子力ついて解説。「風評に惑わされず放射能について正しい情報を入手し、理解し、評価して対応してほしい。自分の父親が 広島で原爆被害を受けたことから原子工学を学んだ自分が、皆さんに正しく理解してもらうことが自分の使命」と語った。

 

講師の瀧口 義浩氏

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懇親会では東北の酒も…

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セミナーの様子

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