講師:次世代自動車センター浜松 センター長 望月英二氏 演題:次世代自動車センターの地域中小企業支援の取り組み ~次世代自動車(CASE)に向けた地域中小企業の対応~ 【講演概要】 地球温暖化に加えコロナ禍への対応が迫られる中、地域中小企業の 現在の課題は、次世代自動車を含めた自動車産業におけるデジタル化 対応が大きなポイントになっている。次世代自動車を語る上で覚えて おきたい言葉が「CASE:ケース」。 これは①(Connected:つながる化)②(Autonomous:自動運転 化)③(Shared&Service:シェアリング/共有化)④(Electric:電 動化)を表し、4つが同時進行でやってくることを認識してほしい。 「①つながる化」とは車がスマートフォンと同じ機能を持つような イメージ。インターネットやあらゆる情報・ネットワークサービスな どと繋がっていく。「②自動運転化」では歩行者やドライバーのモニ タリングシステムの活用など、自動運転レベルを更新している。さら に空飛ぶクルマやドローンによる配送自動化なども開発が進んでいる。 「③シェアリング」はヨーロッパの取り組みが先駆けで、あらゆる公 共交通機関をITシステムと関連付けた都市づくりが進化中。移動その ものがサービスという「MaaS:マース(Mobility as a Service)」の 考え方がスマートシティプロモーションと密接に関係している。また、 全世界共通認識であるCO2削減を目指すには「④電動化」も必須。xEV の普及やカーボンニュートラル(CO2排出量と吸収量の中立化)への対 応も急速に進んでいる。 こうした時代に中小企業が生き残るため支援しようと、2018年4月浜 松地域イノベーション推進機構内に設立されたのが「次世代自動車セン ター浜松」。完成車メーカーの協力があることや、静岡大学工学部・情 報学部、静岡理工科大学など地域の 大学と連携するなど地域資源を生 かした事業展開が特長だ。 現在発売されている新型自動車には新部品が搭載されており、次世代 自動車時代は既に始まっている。積極的に情報収集し、新部品の試作依 頼がきたら大きなチャンスと捉えてほしい。そして自社の「固有技術を 認識し、自社の持つ生産設備でできる新たなものづくりを発想し提案力 を向上させていくことが大切だ。 当センターでは会員企業の製品に含まれる技術をチャートによって「 見える化」することで固有技術を見つけたり、技術のマッチングや実際 の部品開発を支援したり、企業のビジネスパートナーとなり取り組んで いる。ものづくり企業だけでなく物流やソフト開発企業も所属している ので、ぜひ入会(年会費1万2千円)のご検討を。自社の立ち位置を知り、 目標を定め、小さなことでもできるところからトライすることが肝心。 センターでは技術開発・人材育成・販路開拓まで幅広く企業をサポート していく。
20 21 年 3 月 24 日( 水 )21 世紀倶楽部 月例セミナー
講師:次世代自動車センター浜松 センター長 望月英二氏
演題:次世代自動車センターの地域中小企業支援の取り組み
~次世代自動車(CASE)に向けた地域中小企業の対応~
【講演概要】
地球温暖化に加えコロナ禍への対応が迫られる中、地域中小企業の
現在の課題は、次世代自動車を含めた自動車産業におけるデジタル化
対応が大きなポイントになっている。次世代自動車を語る上で覚えて
おきたい言葉が「CASE:ケース」。
これは①(Connected:つながる化)②(Autonomous:自動運転
化)③(Shared&Service:シェアリング/共有化)④(Electric:電
動化)を表し、4つが同時進行でやってくることを認識してほしい。
「①つながる化」とは車がスマートフォンと同じ機能を持つような
イメージ。インターネットやあらゆる情報・ネットワークサービスな
どと繋がっていく。「②自動運転化」では歩行者やドライバーのモニ
タリングシステムの活用など、自動運転レベルを更新している。さら
に空飛ぶクルマやドローンによる配送自動化なども開発が進んでいる。
「③シェアリング」はヨーロッパの取り組みが先駆けで、あらゆる公
共交通機関をITシステムと関連付けた都市づくりが進化中。移動その
ものがサービスという「MaaS:マース(Mobility as a Service)」の
考え方がスマートシティプロモーションと密接に関係している。また、
全世界共通認識であるCO2削減を目指すには「④電動化」も必須。xEV
の普及やカーボンニュートラル(CO2排出量と吸収量の中立化)への対
応も急速に進んでいる。
こうした時代に中小企業が生き残るため支援しようと、2018年4月浜
松地域イノベーション推進機構内に設立されたのが「次世代自動車セン
ター浜松」。完成車メーカーの協力があることや、静岡大学工学部・情
報学部、静岡理工科大学など地域の 大学と連携するなど地域資源を生
かした事業展開が特長だ。
現在発売されている新型自動車には新部品が搭載されており、次世代
自動車時代は既に始まっている。積極的に情報収集し、新部品の試作依
頼がきたら大きなチャンスと捉えてほしい。そして自社の「固有技術を
認識し、自社の持つ生産設備でできる新たなものづくりを発想し提案力
を向上させていくことが大切だ。
当センターでは会員企業の製品に含まれる技術をチャートによって「
見える化」することで固有技術を見つけたり、技術のマッチングや実際
の部品開発を支援したり、企業のビジネスパートナーとなり取り組んで
いる。ものづくり企業だけでなく物流やソフト開発企業も所属している
ので、ぜひ入会(年会費1万2千円)のご検討を。自社の立ち位置を知り、
目標を定め、小さなことでもできるところからトライすることが肝心。
センターでは技術開発・人材育成・販路開拓まで幅広く企業をサポート
していく。