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イベント関連:特別講演

日時:2021年7月 2日 10:36 投稿者:pt21c

講師:浜松市長 鈴木康友氏
演題:浜松市政報告~「Withコロナ時代」の自治体経営~
【講演概要】
 浜松市は民間力によって自律的発展を遂げてきた都市。広大な市域に
過疎地域を含み、膨大なインフラ(管理道路)を抱えるため、行政コスト
がかかる「日本の縮図型都市」と言われるが、だからこそ「頑張って成
功すれば浜松が全国のモデルになる」と考えている。今後人口減少が進
む中、持続可能な都市経営のためには、いかに活力ある街にできるかが
勝負だ。
 産業政策では企業立地・誘致支援により新たにロボット産業が花開く
可能性が広がっている。海外へのビジネス展開支援も活発で、ジェトロ
浜松(日本貿易振興機構)は最も相談件数が活発な支所になっている。
さらにスタートアップの誘致・育成事業の成果が評価され、大都市圏と
肩を並べ「スタートアップ・エコシステム拠点都市(内閣府)」に認定さ
れた。第一次産業にも力を入れ、農業では経営感覚を持ったリーダーを
育成し、多くの成功例が報告されている。
 世界はSDGsの時代。エネルギー対策において、浜松は市町村別太陽光
発電導入容量全国第一位を誇り、昨年は2050年までに二酸化炭素排出実
質ゼロを目指す「浜松市域"RE100"宣言」を行った。「FSC森林認証」を
活用した持続可能な森林経営に取り組み、天竜材のブランド化も進めて
いる。多文化共生社会づくりも先進地域。2017年には世界の多文化共生
都市との連携を促進する「インターカルチュラル・シティ・ネットワー
ク」にアジアの都市で初加盟を認められた。SDGsでも日本をリードする
都市と自信を持っている。
 コロナ問題に関しては、平時に財政健全化していたことでスピーディ
に対策できた。「安全・安心な飲食店認証制度」やパーテーション会食
の推進も早急に実施し、飲食代のキャッシュバックキャンペーンなども
大成功した。地場物産のオンラインアンテナショップ開設や、フードデ
リバリープラットフォーム「浜松FOODELIX」の構築など、オリジナルの
システムづくりも進んでいる。
 豊かな自然環境と都市機能のバランスの良さ、首都圏とを結ぶ恵まれ
た交通アクセス、開放的な人柄など「日本一暮らしやすい街」と評価さ
れる浜松。「Withコロナ」社会は柔軟対応が必須だ。そのためにも持続
可能な将来を見据えた区の再編を進め、時代の変化に合わせた柔軟で効
率的な組織運営と住民サービスの向上を図っていく。そしてデジタル化
を加速し、行政手続きのみならず医療・健康分野等における実証実験を
行うことで「デジタル・スマートシティ」に向けて取り組んでいく。
 「出世運が根付いた歴史文化」「健康寿命日本一を誇るパワーフード」
「ビーチ・マリンスポーツの聖地」など浜松地域の特性を生かしたプロ
モーションも手ごたえを感じている。全国規模の撮影支援件数は年々増加。
昨年から連載スタートの漫画『焼いてるふたり』は浜松の魅力が詰まった
作品として注目されている。老朽化した建物を新たな使い方で魅力アップ
させるリノベーションも着実に成果を上げている。今後ますます、魅力あ
る浜松を皆さんと盛り上げ、広く発信をしていきたい。

日時:2018年8月 3日 14:20 投稿者:pt21c

演題:『賀茂真淵­今、国学とは』

講師:賀茂真淵翁遺徳顕彰会会長 山下 智之氏

【講演概要】

万葉集を愛した国学者賀茂真淵(1697年誕生)は菅原道真と同様、学問の神様であり浜松

にとって偉大な人である。旧浜松市歌をはじめ、浜松一中(現県立浜松北高)、

浜松商業高校など多くの校歌に真淵のことが歌われていることからも、

立派な人物であることが郷土に知れ渡っていたことが分かる。

真淵は国学者荷田春満に師事し、春満の後任に抜擢され江戸に向かった。

春満は享保の改革の八代将軍徳川吉宗の御用学者であり、真淵は吉宗の

次男・田安宗武を教授し、その息子が寛政の改革の松平定信である。

さらに天保の改革の水野忠邦は浜松の縣居神社の前身「縣居霊社」に揮ごうするなど、

江戸の3つの改革はどれも根底に国学の精神が流れている。

戦国時代から幕末にかけては海外の文化が日本に押し寄せた。ペリー来航当時、

高杉晋作14歳、坂本龍馬18歳、吉田松陰24歳、西郷隆盛26歳、勝海舟30歳の若者たちが

日本の事を真剣に思い、個々に考えを出した若き先人たちが国を造りあげてきたことを

覚えていてほしい。そして、日本は外国の文化伝来で発展したことは確かだが、

鉄砲が伝来した際には、それを真似て自ら造り上げる能力を既に持っていた。

さらに古くは、中国の漢字には無い国字も独自に生み出してきた。

現在も日本には、「ミノルタ/実る田んぼ」や

「花王の月マーク/いつでも変化できる月の満ち欠け」など、

国学の精神を象徴している企業も多い。こうした根底に流れる国学こそが、

「ものづくり日本」「ものづくり浜松」となった大きな要因だと思う。

これからますます国際化社会が進む中、私たちは真の日本人でなくてはならない。

それにはまず日本史と国語を学ぼう。英語が話すことができても古文書を

読むことができないのは悲しいことだと思う。「頭を雲の上に出し...」で知られる

童謡「ふじの山」は賀茂真淵が詠んだ「駿河なる富士の高嶺はいかづちの音する

雲の上にこそ見れ」という歌を元に作られている。私たちは知らず知らずに国学を

身に付けていながら知らないことが多い。「明き(明朗)」「浄き(清廉)」

「直き(素直)」という「誠」の心を神髄とする国学をしっかりと学び、

我が浜松も地域性を活かしてがんばる街でありたいものである。

ノーベル物理学賞受賞の天野浩教授、文化勲章を受章した静岡文化芸術大学理事長の

有馬明人教授等、賀茂真淵を祀る縣居神社を参拝した人は、大成すると言われている。

ぜひ多くの方に参拝して頂きたい。

日時:2018年8月 3日 13:54 投稿者:pt21c

演題:『ジェトロ浜松の活動について』

講師:ジェトロ浜松貿易情報センター 志牟田 剛所長

【講演概要】

1958年に設立された独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)は日本企業と世界を

つなぐのが仕事である。重点事業は①外国企業を日本に「つなぐ」

②日本の農林水産物を世界に「つなぐ」③日本企業を世界に「つなぐ」

④調査・研究成果や知見を、企業・政府・世界に「つなぐ」の4柱。

海外事務所は54か国74事務所あり、職員約1800名のうち半数近くが海外で働くなど、

世界ネットワークが充実している。2014年に設立された浜松事務所が管轄する

県西部には、輸送機器・光電子・楽器・農林水産食品・遠州織物などの産業が多く、

活力を感じる。インバウンドでの観光をはじめ、今後、ラグビーワールドカップや

オリンピック・パラリンピックの開催もあり、ビジネスチャンスは

ますます増えていくだろう。海外展開に向けてグローバル人材を育成したり、

企業商品の輸出を考えたり、外資系への拡大に取り組んだり、

地域企業のニーズに合わせて実践的に役立っていきたいと考えている。

海外展開の際には現地の最新情報収集などの初期段階から海外展開の実現、

そして拡大政策まで一貫してサポートし、業種を問わず、国や地域別に具体的な

貿易実務などもフォローしている。中でも浜松事務所にはインドデスクが設けられ、

現地5か所の情報拠点と共にインドビジネスを支援。最近のビジネス動向や

輸出状況の情報発信や貿易投資相談も多い。また各種セミナー開催や、

海外での展示会・商談会に向けたジャパンパビリオンの設置も好評である。

セミナー・イベント等の情報は無料のメールマガジンを配信しているので

興味のある方はぜひ利用してほしい。最後に私が4年半駐在したポーランド

についてお話しする。2004年にEU加盟後、堅調に経済成長し

ビジネス環境が整っている。EU内でも比較的人件費が安く、

自動車や航空などの産業クラスターが集積し、消費市場としての魅力もあり、

近年日本企業のプロジェクトが活発化している。

こうした経験等を含め、ジェトロ内にはさまざまな経歴の

スタッフがおり対応させて頂く。浜松で精一杯取り組んでいくので

どうぞお気軽にお声掛け下さい。

日時:2018年4月 6日 10:35 投稿者:pt21c

演題:『静岡大学工学部の近況紹介と顕微鏡の話』

講師:川田 善正氏(静岡大学工学部長)

【講演概要】

静岡大学工学部のゆかりの人々を振り返れば、1926年に高柳健次郎先生がテレビを

発明後、CVCCエンジンやクウォーツ時計、カミオカンデ、アイボやVHSビデオの

開発なども工学部の卒業生が力を注いできた。世界最初の電子式テレビが誕生して

から約100年後の現在、静大では8Kスーパーハイビジョン用のカメラ開発を

進めている。当学部には、電子技術と材料系を融合した「電子物質科学科」という

他大学に無いようなユニークな学科や、機械工学科には、電気自動車などにも精通

できる「光電・精密コース」、宇宙に放出する衛星を作ったり、宇宙エレベーター研究

をしたりする「宇宙・環境コース」、人間環境にロボットを活かす開発研究などを行う

「知能・材料コース」がある。また大学院には事業開発マネジメントコースを設け、

経営センスを身に付けさせている。敷地内には「電子工学研究所」があり、

東京医科歯科大学生体材料工学研究所など複数の研究所と組織を組み、

「生体医歯工学共同研究拠点」を置いている他、浜松医科大学、

光産業創成大学院大学、浜松ホトニクス株式会社と光開発に取り組む

「光創起イノベーション研究拠点」を置き、地域活性化を図っている。

さらに今年4月からは「産業イノベーション人材育成プログラム」を立ち上げ、

企業から持ち込まれた課題を、専門の研究教員と学生等の組織で解決方法を検討

していく仕組みをスタートさせた。企業で取り組みたい事があれば是非声を

掛けてほしい。また光・電子工学と浜松医科大学の光医学を融合させた

光医工学共同専攻を開設し、21世紀が抱える諸問題解決に向けた高度な人材養成

にも積極的に取り組んでいく。具体的に私が取り組んでいる顕微鏡研究は、

光を使いナノ領域の小さなものを計測、加工、制御するため、新たな光学顕微鏡の

開発を目的としている。レーザー光を一点だけに当て、通過する光を検出することで

画像を表示する走査型光学顕微鏡はDVDやCDなどの仕組みにも利用されているが、

小さく集光するには限界がある。そこで開発しているのが

「EXA(電子線励起光学)顕微鏡」。電子線は微小な光スポットを形成することができ、

生きたものをそのまま見たり、水中のものも観察したりできる。

光学顕微鏡の技術と電子顕微鏡の空間分解能を組み合わせた新技術を更に高め、

今後、医学・薬学、バイオ・ナノ分野での科学技術進展に活かしていきたい。

日時:2018年3月 2日 10:50 投稿者:pt21c

演題:『限界の先で感じたこと』

講師:望月 将悟氏(静岡市消防局消防司令補)

「トランスジャパンアルプスレース」は、日本海(富山湾)から太平洋(駿河湾)まで、

北アルプス~中央アルプス~南アルプスを縦断する415km(フルマラソン10回分)、

累積標高差2万7千m(富士登山7回分)を、自身の足のみで8日間以内に踏破する

過酷な山岳レース。2002年に始まり、以後2年ごとに開催。講師の望月将悟氏は

2010年大会に初出場で優勝し、その後2016年大会

(ゴールタイム:4日間23時間52分)まで4連覇中。

【講演概要】

私が生まれたのは静岡市街から約60km北にある井川の中でも、さらに大井川の源流に

近い集落。小さな頃から目の前の河原や山が遊び場で、親が栽培するシイタケや茶を

積んだ約15㎏の荷を背負い、山の斜面を何度も行き来して運んだ手伝い経験が、

現在の自分の体力の下支えになったのではないかと思う。本業の消防士としては

山岳救助隊員として遭難者や滑落者を救助するのが任務。日本警察消防スポーツ連盟

主催のステアレース(階段駈け上がり)では消防士スタイルでタイムを競い、

福岡タワー、東京タワー、宮崎シーガイア等で優勝。その他2015年の東京マラソン

では40ポンド(18.1㎏)の重りを背負い、3時間06分16秒のギネス世界記録達成

の経験もさせてもらった。トランスジャパンアルプスレースは、賞品や賞金は

一切ない。誰からもサポートを受けず、山小屋にも宿泊できないのがルール。

すべて自己責任で、さまざま変化する山岳地帯の気象条件の中、独りで生き抜く

知識と技術、そして的確な判断ができるかが試される。10分~15分の仮眠を繰り返す

一日の合計睡眠時間は約2時間。寝不足と疲労で幻聴や幻覚が出ることもしばしば。

限界に達した時、「辛いのはみんな一緒」という想いや、応援してくれる人たちの

声が力をくれる。そしてゴールしたときは「ありがとう」の気持ちでいっぱいになる。

レースには勝ち負けより、自然界にどこまで寄り添い、受け入れることができるかを

感じるため挑戦している。自然界には計り知れない試練と優しさがあり、想像できない

感情や感覚を得ることができる。常に自分の限界を超えなければその先の未来は

見えないと思う。そして何より自分は山に登ることが好きなのだ。

今年8月には第9回が開催される。静岡市の大浜海岸にゴールする予定なので、

興味のある方は是非応援願います。 

日時:2018年3月 2日 10:39 投稿者:pt21c

演題:最近の金融経済情勢

    ~2018年の課題と展望~

講師:小髙 新吾氏(日本銀行静岡支店長)

【講演概要】

日銀はわが国のデフレマインドの抜本的転換のため「量的・質的金融緩和政策」を

導入し、2%の物価上昇率目標を目指している。徐々に政策効果が見られ経済状況が

改善してきていることから、2年後には目標に達するだろうとみている。

日本経済の実質GDP を見てもここのところ連続してプラスが続き、それに伴い消費の

動きも見られ、全体的にバランスが取れた成長になってきた。

県内の状況を見ると、以前はリーマンショックの影響から全国より落ち込みが

激しかったが、景気動向では設備投資や輸出も増え、個人消費も持ち直してきている。

昨年この場で「緩やかに回復しつつある」と説明したが、今年は「緩やかに拡大」

と状況が上向いた。今後のポイントは、企業がどこまで所得環境好転を持続できるか、

また世界経済の動向にも注視し、人口減少時代へ迅速に対応することが大切になる。

なかでも人口減少と人手不足には、「女性・高齢者の就業促進」と

「ITやAI導入や事業再編」を進めることが必要だろう。

女性や高齢者の労働力率は着実に上昇しているが、静岡県は子育て中の

女性正規雇用者の割合が全国の中でも低く保育所も少ない。

しかし「ずっと仕事を続けるほうがよい」と考えている女性は多く、

長く働くことができる環境づくりが急務といえる。

また労働生産性を上げるには、これまでと異なる分野にチャレンジし、

付加価値を付けて生産性を上げる努力が必須である。タブレットを導入する飲食業、

ドローン活用の建設業、ロボット導入の医療福祉分野など生産性を上げる取り組みも

見られるようになってきた。さらに多くの知恵を発揮するため、あらゆる業種について

静岡が持っている優れた技術力を活かして後進の育成を図り、グローバル化の中、

オール静岡で取り組みながら生産性アップを目指していくべきであろう。

ぜひ更なる挑戦をして飛躍の年にしてほしい。

【PR】

日本銀行金融研究所貨幣博物館は2015年に30年ぶりにリニューアル。

貨幣制度史に加え「お金の使われ方」等も展示中(入場無料、土日開館、

半蔵門線三越前駅から徒歩1分)。また日銀静岡支店では

店内見学も行っているのでご利用を。

日時:2018年1月17日 10:24 投稿者:pt21c

12月20日「21世紀倶楽部例会・忘年会」がプレスタワー7階

(静岡新聞ミーティングルーム)で、吉井佐和フリーアナウンサーの進行のもと

開催された。まず誕生月会員、長野法律事務所の長野哲久さんが登壇。

「21世紀倶楽部は自分にとっての憩いの場。

ここで出会った皆さんの健康を祈願します」と乾杯の音頭を取り、

参加者全員が高らかにグラスをかかげて会がスタートした。

会員やビジターたちとの和やかな懇談タイムの間には、

ジュビロ磐田の服部年宏強化本部長が紹介された。

「日頃ジュビロをサポートくださり感謝します。昨年は目標を上回る6位の成績で

終わることができましたが、来年はそれ以上に頑張りたい。

引き続き応援願います」と挨拶。会場からは大きな拍手が贈られた。

協賛者様から寄せられたさまざまな品がもれなくプレゼントされる

「お楽しみ抽選会」は、谷川治静岡新聞社常務がくじを引き、当選者を発表。

ビールや酒、いちご、新巻鮭、麺類、鑑賞鉢、ジュビロや自衛隊のグッズ、

スピーカーなどが次々に手渡された。終盤、古紙4トン分やホテル宿泊券は

参加者全員のジャンケン勝ち抜き合戦となり会場はさらに大盛り上がり。

最後は興奮も冷めやらぬ中、「来年も素敵な一年になりますように」

と祈願し2017年を締めくくった。

~協賛者様一覧~

ヤマハ(株)  キリンビール(株)  アサヒビール(株)静岡支店  

サゴーエンタプライズ(株)  (株)魚政  (株)ハナ清プロン サカツコーポレーション(株)

航空自衛隊浜松基地  濱松屋(株)  エムエフジャパン  (株)ジュビロ

(株)SBSプロモーション  遠州紙工業(株)  サントリー酒類(株)  花の舞酒造(株)

ご協賛頂きまして御礼申し上げます

※順不同

日時:2017年11月29日 13:48 投稿者:pt21c

演題:湖西市の新たな将来ビジョン

   ~継続可能な発展のために~

講師:影山 剛士氏(湖西市長)

【講演概要】

「自分が生まれ育った故郷・湖西市の役に立ちたい」という想いで前職を退職し、

市長選に臨んだのがちょうど1年前。本日は少子高齢化による財政減収が見込まれる中、

今後の持続可能な発展のための取り組みをお話する。

人口6万人の湖西市は、「一事業所当たりの出荷額」「養豚頭数」「コデマリ出荷額」

「ハイブリットカー用バッテリー全世界シェア」が県内第1位を誇る。

浜名湖ではフライボードなど新たなマリンスポーツが注目を集め、

山では登山やウォーキングを楽しむ人が多数訪れ、

また豊田佐吉をはじめとした歴史拠点やさまざまな観光スポット、

湖西ブランドの食も町の大きな魅力になっている。

しかし昼夜間の人口差が約7千~1万人。昼間は市内の製造企業等で働き、

周辺エリアの浜松や豊橋などに暮らしている人が多い。

もっと市内に住んでもらえるよう早急に生活環境を整える必要があると考えている。

それにはまず「幸福度日本一」を目指し、子ども医療費の無料化を推進中。

また現在年間12億円の公費を投入している湖西病院の経営改革や、

産婦人科医不足の解消、事業所内保育の充実等を図ったり、道路、住宅、

商業施設の整備を進めたりと、少子化・人口流出の歯止めに力を入れている。

高齢者の交通施策では、コミュニティバスのデマンド化(ドアツードア方式導入)推進や、

利用料金の助成を今後はタクシー利用等に広げられないかを検討し、防災対策では、

命山の整備や津波避難デッキの建設などを行っている。

自治体運営の根幹ともいえる「産業振興」においては、

企業側からのニーズに応えるべく「浜名湖西岸土地区画整備事業」を進め、

約50haの新たな工業団地を造成している。また「新居関所保存整備事業」により

観光資源の魅力をさらにアップさせ、

平成32年度には年間6万人の観光人口を目指していく。

市長となり1年。

これからさらに、皆様に「湖西市が住みやすく、魅力あるエネル

ギッシュなまち」と感じてもらえるように全力投球していきたい。

日時:2017年10月30日 13:19 投稿者:pt21c

演題:地方創生とプロ人材活用

講師:中嶋 壽志氏(静岡県プロフェッショナル人材戦略拠点マネージャー)

【講演概要】

大学生・大学院生への調査で、大半が東京圏で働きたいと考えているという結果がある。

実際、地方都市から毎年10万人の20代若者が首都圏に出ていく現実があり、

地方の企業は、せっかく大学生を採用しても定着せず、

短期間で辞めてしまう悩みを抱えている。

これは地方に魅力ある仕事(高給=労働生産性の高い仕事)が少ないことが問題。

これまでは地方でも製造業は比較的賃金が高かった。しかし現在の産業構造では、

「ものづくり県」と言われた県内の製造業が減少し、

そこで溢れた人材は医療・福祉などのサービス業へ流れている。

特に自動車メーカーの海外生産率が高くなるにつれて当地域の生産は減少した。

それに伴い県内の製造比率は下がり、中でも浜松市の製造出荷額増加率の

落ち込みは激しく、大きな構造変化が起こっている。

こうした状況を改善し、地方に人材を還流させようと、内閣府の地域創生の

考えから誕生したのが「プロフェッショナル人材事業」だ。

拠点は東京以外の46道府県にあり、企業側の立場で求人情報を発信し、

登録された民間人材派遣会社と連携して進めている。

現在静岡県のマッチング率は全国一位。企業は採用が決定した場合は

成功報酬(平均は採用者年収の30~35%)を支払うが、

専門分野に10年以上実務経験した県外人材を採用した場合は、

静岡県から補助金を受けることができる。さらに今年度は都市部大企業と連携し、

長年活躍してきた役職定年者に、地域で経験を活かしてもらうことを進めている。

地域が元気になるためには、企業自体も変わることが必要。

それには「人」がとても重要である。販売戦略は分析しても人材戦略を

検討する企業は意外に少ない。失敗しない採用のポイントは、

学歴やそれまでの仕事内容を重視するのではなく、

その人に「会社で何をしてもらいたいか」をはっきりさせること。

そして相手が「この人と一緒に仕事をしたい」と思う優秀な

人材を面接担当にすることが大事。プロ人材とうまくマッチングできれば、

教育費をかけず即戦力で成果を上げることができる。

ぜひ求人の際はお気軽にご連絡を。

日時:2017年9月28日 12:07 投稿者:pt21c

演題:グローバル人材の宝庫は足元にあり

  ~定住外国人第二世代の活躍に光をあてて~

講師:池上 重弘氏(静岡文化芸術大学 副学長)

【講演概要】

3ヶ月以上日本で暮らしている在留外国人(中長期在留者)数は、

この25年ほどで100万人から200万人に増加。

一時リーマンショックの際に減少したものの、最近再び増加し東京オリンピックのある

2020年まではこの傾向が続くものと想像できる。国別に見ると、

浜松市内は外国人のほぼ半数がブラジル人だが、全国的にはフィリピン人が多く、

最近はベトナム人が増加傾向にある。

この中で、永住資格を持つ人口は約45%を占め、その他定住者や日本人の

配偶者等を考えれば約6割が移民と同じような状況といえる。

つまりそれほど多くの在留外国人が、私たちと同じように日本で経済消費し、

子供たちを教育しているということだ。

そのため、日本生まれ日本育ちの定住外国人二世が確実に増加。

中には日本語が不自由なまま成長し、親の不安定な就労環境で学校へも通えず、

負の連鎖を抱えてしまう家庭もある。生活の格差は確実に大きくなり、

これまでに無い日本の深刻な課題になっている。

しかし反対に希望も見えている。静岡文化芸術大学は2006年度、

初の南米系定住外国人学生が入学し、その後2011年度以降は毎年、

日本人学生と同じ入試を突破し、数名が入学している。彼、彼女たちは、

言葉や文化の壁を乗り越え、外国人差別の苦しみも克服し、自らの力で大学に進学。

複数の文化を知り得たマルチカルチュラルな視点を強みに、

日本企業に望まれて就職し活躍しているのである。

多様性は地域の活力を生み出し、それが地方創生に繋がっていく。

これからは外国人だからと排除するのではなく、

違いを豊かさとして受け入れる社会を目指すべき。そのとき、定住外国人の第二世代が、

日本社会と移住者コミュニティのつなぎ役として大きな力を発揮してくれるに違いない。

そしてさらに、産業の街で活躍できるグローバル人材となって、

この町に輝きを与えてくれるはずだ。いま、地元浜松の足もとに、

こうした未来の力となる若者たちがたくさん暮らしている。

是非その子たちの力を評価し、これから皆さんの会社等に活かしていただきたい。

日時:2017年8月25日 12:42 投稿者:pt21c

演題:走る村、うるぎ600(びと)の村づくり

講師:清水秀樹氏(長野県売木村長)

【講演概要】

 長野県売木村は茶臼山の北に位置する、長野県で2番目に人口の少ない村。

桃源郷といえるようなのどかな村で、ハザカケ米と

高原野菜(トウモロコシ、トマト、ミョウガ等)、

そして観光(ゴルフ場、キャンプ場、こまどりの湯)が中心。

私が村長になった2012年から村の情報発信に力を入れ、

特にウルトラマラソンの重見高好選手を村専属ランナーとして

迎え入れたことをきっかけに「走る村」を推進。世界で活躍する彼の様子が

NHK番組で放映されたことも後押しとなり、全国各地のランニングクラブの方々や、

興味を持ってくれた方が村を訪れ、交流が拡がっている。

さまざまなイベントも開催。今年4回目となった「星の森音楽祭」は、

降りそそぐような星空の中で音楽を満喫。「婚活イベント」では

ゴールインしたペアが売木村で暮らし子供も誕生した。

事業政策では、先人が大切にしてきた「うるぎヒノキ」のブランド化を進め、

村営住宅に使用したり、ヒノキローソクを製作したり、各地の建設材として

売り込みにも力を入れている。また一昨年から「君の椅子事業」を始め、

誕生した子供に地域の木で制作した椅子をプレゼント。

この他、昔盛んだった炭焼きを見直すプロジェクトも開始している。

特産品には、伝統菓子を復活させた「たかきびまんじゅう」、

移住者のヤギ農家が作る「ヤギミルク」、地元で摘み取ったつみくさ料理も好評。

さらに地元漬物の特産化も始めている。

現在、太鼓・笛の演奏者やインバウンド推進担当のドイツ人など、

多くの若者が地域おこし協力隊や集落支援員として村内で活躍中。

それぞれが知恵と力を出し合い、「古民家再生事業」「移住定住対策」

「観光事業」などに取り組んでいる。

今年から新たにスタートした「企業連携 心のデトックス事業」は、

外部の勇志社員が村仕事を手伝いながらリフレッシュしてもらう企画。

これまでさまざまな事業に取り組む中で、何より人と人との繋がり、

心の交流が肝心だと痛感している。9年後にはリニアの時代が訪れる。

この小さな売木村に「行ってみたい」と思い、

実際に訪れ癒されてもらえる村を作り、次世代に繋げていきたい。

日時:2017年7月25日 13:26 投稿者:pt21c

7月20日(木)プレスタワー17階の静岡新聞ホールで

『21世紀倶楽部納涼祭』が開催され、会員や会員同伴者等が懇親を深めた。

石田伸吾静岡新聞社・静岡放送浜松総局長の乾杯発声でスタート。

恒例となった鈴木淑介さん(倶楽部会員)が3種類のマジックを披露すると、

会場は和やかな雰囲気に包まれた。

続いてゲストが紹介され登壇。株式会社ジュビロの木村稔社長は

「中村俊輔選手が大きな力。

同時に若手選手を育成し皆さまに満足してもらえるよう頑張りたい」と発言。

また、浜松フットサルチームであるアグレミーナ浜松の新間智之社長、

前鈍内 マティアス エルナン選手、中村友亮選手からは

「浜松を背負って、結果を残せるように頑張るので応援願います」と

意気込みが語られると、会場から拍手が沸き起こった。

そして参加者へ抽選で、サイン入りのボールやTシャツ、

観戦指定席引換券などがプレゼントされた。

さらに2017年ミス浜松グランプリの辻奈々さん、

ミス浜松まつりの坪井麻理子さんと石野成美さんがステージへ。

3人は「日々学びながら、浜松を広くPRしていきたい」と一年間の抱負を語り、

さっそく袋井花火ペア招待券などのプレゼント抽選の助っ人となり会場を盛り上げた。

終盤には交替会員メンバー、浜名湖競艇企業団の菅本利隆企業長が挨拶。

最後は大石剛当倶楽部代表(静岡新聞社・静岡放送社長)

の締めの言葉で2017年納涼祭は幕を閉じた。

日時:2017年6月28日 12:02 投稿者:pt21c

演題:浜松市政報告~地方創生に向けた浜松の取り組み~

講師:鈴木 康友氏(浜松市長)

6月19日、21世紀倶楽部総会が17階静岡新聞ホールで開かれた。

谷川治静岡新聞社常務が挨拶し、大石剛21世紀倶楽部代表のメッセージを代読した。

続いて、平成28年度事業内容・収支報告、

29年度事業計画・予算案が参加者の拍手で承認された。

その後、鈴木康友浜松市長による記念講演が行われた。

【講演概要】

産業の力で自立的に発展してきた浜松。現在の産業政策では、

次世代型の光電子産業や医療&光学連携、デジタルコンテンツの産官学連携などを

推進する「①はままつ産業イノベーション構想」、農地を転用し工場用地として認める

「②新・ものづくり」特区、「③海外ビジネス展開への支援」、

起業家たちの「④創業支援」を4本柱に進めている。

農業政策においては多品種生産地の強みを生かし、付加価値の高い

「農業経営」を推進。経営塾を開催したり、海外への販路開拓を支援したり、

新規就農者の育成・支援にも力を入れている。

林業政策では、市面積の7割を保有する森林を生かし、

持続可能な林業経営政策を展開。今や国際森林認証制度であるFSC森林認証を

取得した面積は市町村では全国首位。流通・販路の拡大も進み、

まさに「浜松モデル」を形成し、地産地消のみならず全国・世界へ発信している。

お陰で「林業成長産業化地域」に指定され、国から重点的な予算支援を受け、

今後更に拡大を進めていく。

エネルギー政策では、10kw以上の太陽光発電導入件数・全出力の設備導入量で

日本一の実績を誇る。同時に政令指定都市として全国初の地域新電力会社

「浜松新電力」を設立し、電気の地産地消を推進。更にバイオマス発電所を設置し、

電力だけでなく熱供給を可能にすることで、エネルギー効率の良い

スマート工業団地運営を目指していく。

文化面では「音楽の都・浜松」を確固たるものにすべく、

平成26年「ユネスコ創造都市ネットワーク」音楽分野にアジア初の加盟が認定された。

平成28年には世界最大規模の楽器ショー「ナム・ショー(アメリカ開催)」に

招待され世界へアピールすることができた。来年第10回を数える

国際ピアノコンクールをはじめ、ますます芸術文化の推進体制を構築させたい。

また、多文化共生の取り組みでは、課題解決だけでなく、外国人の持つ文化的多様性

、才能を街の活力に生かす積極的な取り組みを展開。

世界の外国人集住都市との連携にも力を入れている。

このように浜松には多くの誇るべき宝物がある。そして何より、

80万人口の都会に海・山・川・湖の自然を満喫できるスポットが身近にある環境は、

日本一ストレスの少ない暮らしやすい街として評価が高い。

今後マリンスポーツの聖地として整備することも検討中。

引き続き皆さまのご支援ご協力をお願いする。

日時:2017年6月 5日 12:26 投稿者:pt21c

演題:法律実務に見る現代親族間紛争と家庭教育

講師:渥美利之氏 弁護士 浜松市教育委員

【講演概要】

遺産分割で骨肉の争いをする親子や兄弟。離婚訴訟で親権を奪い合い、

その両親の間に挟まれて苦しむ子供たち。そして非行に走ってしまった実子に対して、

どう接していいのか分からず途方に暮れる親の姿...。

私がこれまで弁護士として担当してきた事件や、現在の社会状況等を見ていると、

「日本はこのままで大丈夫か?」と憂慮することが多い。

そこで今回「法律実務に見る現代親族間紛争と家庭教育」というテーマを選んだ。

私は浜松市の教育委員を務めて4年目になる。

以前から「人間の精神はいつ養われるのか」と考え、

教育関係の本を何十冊と買い込んで学んできた。すると多くの教育関係者は

「学校に入学する前の幼少時教育が最も大事だ」と述べている。

しかし現在は、核家族化で祖父祖母と暮らしていないばかりか、

両親も共働きの世帯が多い。残念だが家庭での教育能力が落ちてしまっていると

言わざるを得ない。家庭外の教育は学校の先生が引き継いでいくが、

教育現場では子供と接する時間が足りず「理想の教育ができない」

と悲鳴を上げている。そうした中でも、近頃浜松の小中学校では「志」を

大切にしようという教育を目指し、「立志式」を行うところもある。吉田松陰曰く、

「志とは、世のため人のために堅く心に誓うもの」だという。

大変素晴らしい教育だと思う。

私は、学校の先生方に話をするとき「知識だけを教える教員ではなく、

子供たちの魂を養う教師の自覚を持ってほしい」とお願いしている。

教師とは人づくり。「今、貴方たちが育てている子供たちが

30年後の日本を支えていくのです」とお伝えしている。

私自身、自分を育ててくださった先生で思い浮かぶのは、

勉強だけでなく部活などで精神を鍛えてくれ、人柄や生き様を教えてくれた先生だ。

こうした教えこそが教育であり、日本人を創っているのではないだろうか。

家庭での幼少時と学校での教育こそが人づくりの根幹であり国づくりだと思う。

今後とも、学校教育に理解とご協力をお願いしたい。

日時:2017年4月27日 11:35 投稿者:pt21c

演題:防衛駐在官 勤務雑感

講師:空将補 谷嶋正仁氏  航空自衛隊第1航空団司令兼浜松基地司令

【講演概要】

私は平成20~23年に防衛駐在官としてポーランドに赴任した。

防衛省から外務省に出向した自衛官は外務事務官として、

大使館などの在外公館に勤務する。防衛駐在官の派遣人数は

世界44大使館2代表部へ陸・海・空合わせて64名(平成28年度末時点)。

2013年のアルジェリア人質事件以降、安全保障の重要性から近年増加傾向にある。

主な業務は大使の軍事的補佐や日本の安全保障政策等の発信、防衛交流や協力促進、

日本からの来訪者対応など幅広い。特に任国や任国の関心国の軍事に関する

情報収集では人脈作りが欠かせない。そのため「自宅設宴」と称するホームパーティに

要人を招いたり、各種行事や会食会に参加して日本文化を紹介したりした。

大学教授などの知識人と会うときには、自分の意見を伝えるため事前の勉強を心掛けた。

夫婦同伴の席も多く、社交性豊かな妻の功績は大きく、大変感謝している。

ポーランドの面積は日本の約85%、人口は約30%。親日家が多い理由は、

過去に多くの残留孤児を救った日本への感謝の気持ちや、

敗戦国から見事に経済復興を遂げた尊敬の念はもちろん、

最近では寿司やアニメなどの影響も大きい。また武道も盛んで武士道精神を

共通認識できる精神面での繋がりも見逃せない。

経済はGDPが日本の12%程度、欧州諸国の第6位で、

2009年の経済危機の中欧州唯一のプラス成長国。東日本大震災の折には政府から

約3000万円の義援金や一般市民による募金活動で支援してくれた。

国土が隣国によって分割され消滅した経験を持つポーランドは、

安全保障に関して非常に高い意識を持ち、NATO、EU、そしてアメリカとの

3本柱をいかに太くするかを試みている。そして大国を目指すのではなく、

小国にも耳を傾け代弁できる中二階の立場を目指している。

今後ますますNATOやEUでの地位や発言力が高まると予想される

ポーランドから支持を得ることは、

日本にとってアジア保障の促進を考えてもとても有意義。

これからますます両国の良い関係性を持続・発展していくことを願っている。

日時:2017年3月29日 13:53 投稿者:pt21c

演題:いい子はいらない

講師:白井三郎氏 静岡県ラグビーフットボール協会副会長

【講演概要】

世の中に先生といわれるのは2種類。

一つは命を預けるドクター、もうひとつは心を預ける学校の先生。

私は教科を教えるだけの教師ではなく、子供たちが心を預けられる

先生になりたいと長年努めてきた。ラグビーは前後半通して80分間。

ポジションによっては、一度もボールに触ることなく、

ずっとぶつかり合う痛みに耐えながら走り回る選手たちがいる。

チームのために力を尽くす人間がいるからこそ、最後にボールを回された人間が

トライできる。ラグビーはまさに「ワンフォーオール」のスポーツだということを

意識して観戦してほしい。私は人間形成には喜怒哀楽全てが必要だと思う。

しかし現在は子供たちに「喜・楽」ばかりを与え、辛く悲しい経験を

回避してしまう大人が多い。助けることは大人として楽である。

その気持ちを我慢して「怒・哀」を経験させることで子供は成長していく。

そして人を動かすために大切なのは「その気になる場を与え、やる気にさせる」こと。

それには互いの付き合い方が重要だ。決して上から強く押し付けるのではなく、

生徒を信頼し心を通わせ、一緒に悩み考えていく。すると生徒たちは自ら考え、

行動し、どんどん育ってくれる。これは私が生徒から教えられたことだ。

一般的に「いい子」というのは大人にとって手のかからない子供というだけで、

それが「いい奴」になるとは限らない。温室育ちの「いい子」ばかりを育てると、

どこかでしっぺ返しが来るように思う。成長過程では多少手のかかるヤンチャな生徒も、

信頼という水をやり続けることで、多くの喜怒哀楽を肥やしにして

「いい奴」に育っていく。そう導いてあげるのが先に生まれた大人の役目なのだ。

「生徒は教師の鏡 子は親の鏡」。生徒を見れば指導した者の姿が分かり、

子供を見れば親の様子を理解できる。私は自分の大切な生徒のためなら

大変なことも我慢できる。同じく親たちも愛する子供のためなら我慢できるはず。

もがき、あがくことで山を越えると、子供たちは強く大きく成長していく。

こうした経験から、自分の要となる大切なものを自ら見いだし、

ブレない人間に育っていってくれるに違いない。

日時:2017年3月 1日 12:11 投稿者:pt21c

演題:劇団たんぽぽ 創立70周年に思うこと

講師:上保節子氏 劇団たんぽぽ代表

【講演概要】

劇団たんぽぽの創設者は、浜松市滝沢生まれの小百合葉子という一人の女性。

小説家・坪内逍遥に師事し、児童文学の研究から女優の道へ。

戦後、帰る場所を失った子供たちに「夢と希望を」と劇団を立ち上げた。

常に「すべての子供たちに等しく」を演劇理念の一つとし、

日本返還前の沖縄公演を政府の助け無しに実現させる、

男気のあるカッコいい女性だった。

私は大井川上流のお茶農家に生まれ、牛や豚を飼い、

米も作る自給自足に近い暮らしの中、6人兄弟の末っ子として育った。

50年前に20歳で入団し「土臭いぞ」と言われることは嫌だったが、

実際の芝居では育った環境の様々な経験が役に立ち、大変感謝している。

演劇には何より多くの経験が宝になる。

劇団たんぽぽが上演してきた作品は、当初は子供たちに夢と希望を届ける

楽しい作品が主であった。しかし時代と共に「今の子供たちと一緒に何を語ろうか」

という視点で考えるように変化していった。長年舞台に立って感じることは、

子供たちは演劇を観て、その世界を疑似体験したり、

作品を通してそれぞれに感じ取ったりしていく。

だから自然体の芝居を子供たちに届けるだけでいいと実感している。

今の社会では、大切にしなければならない心や命について考えることが

少なくなってしまい、「いのちのまつり」「100万回生きたねこ」など、

命について考える芝居の公演依頼も多い。また近く上演を予定している

「ゆずり葉の季節(はる)」は、日本在宅医学会に委託され、

在宅介護をテーマにした演劇。ゆずり葉は、枝先に若葉が出たあと、

前年の葉がそれに譲るように落葉する。人間も同じように、

子供たちに大切なことを伝え育て、譲っていくことが大人たちの役目だと思う。

私たちの仕事は終わりが無い。

子供たちに「今、あなたは何を考える?一緒に考えてみない?」と問いかける

70年続けてきたスタンスをこれからも続けていきたい。

そして長年多くの方々にお世話になりここまでこられたことを感謝し、

私たちができることは真摯な気持ちで子供たちに向かい合い、

心の交流をしていくことだと、今回お話することで改めて感じることができた。

日時:2017年1月31日 12:19 投稿者:pt21c

演題:最近の金融経済情勢~2017年の展望~

講師:小髙 新吾氏 日本銀行静岡支店長

【講演概要】

わが国の金融政策は、デフレ悪循環の抜本的転換を目指し、

「量的・質的金融緩和政策」を導入。

原油価格の下落や消費税率引き上げ後の需要の弱さなどから、

2%の物価安定目標はまだ達成できていないが、同政策導入以降の3年間で、

わが国の経済・物価、金融情勢は大きく改善し、もはやデフレではなくなった。

またマイナス金利の導入は、国債買い入れとの組み合わせによって、

長短金利の大幅な押し下げにつながったが、

これは金融機関収益を圧縮する形で生じたものであったほか、長期金利や超長期金利

の過度な低下は、保険や年金などの運用利回りを低下させるほか、

企業における退職給付債務の増加などにもつながるため、マインド面等を通じて

経済活動に悪影響を及ぼす可能性も生じていた。そこで昨年秋から、新たな金融緩和の

枠組みである「長短金利繰作付き量的・質的金融緩和」を導入した。

日本銀行は、2%の「物価安定の目標」をできるだけ早期に実現するために、

今後とも最大限の努力を続けていく。こうした中、現在の日本経済は所得環境や

輸出環境もそれほど悪くない。財輸出が伸び悩んでいても、

サービス輸出(知的財産権使用料、日本の特許利用料、インバウンドなど)が

増えているのが特長で、まだまだ伸びる余地がある。

今夜就任するトランプ大統領の発言で、今後一喜一憂せざるを得ない状況を

危惧しながらも、現状まずまずと判断している。

県内に視点を移すと、製造業の空洞化、雇用者所得の低迷から個人消費が伸び悩み、

今後、経済が持続的な成長をするためには、

労働生産性(時間当たりどれくらい稼げるか)を上げて経済成長を

実現することが必須となる。とはいえ、業況判断はかなり改善が見られる。

特に食品製造や旅行・ホテルなどが好調。まだ一般的な実感は無いかもしれないが、

設備投資も戻ってきたため、大きなマイナスが無い限り、静岡県は緩やかに回復するとみている。

もともと静岡県はものづくりの素養が高く、

今年は特に「直虎」のブランド力を活かしたマーケティング、販路拡大、

生産性向上が見込まれる。こうした流れと共に、特に必要な投資、研究開発、

人的投資を高めることにも力を入れていくべきだろう。

技術の進歩は、ともすると「ロボットが人の力を奪うのではないか」と

負の面を捉えられがち。しかし長い目で見れば人類経済の繁栄をもたらし、

所得や購買力を増やして新しい財や需要を作り、次なる産業育成にも繋がっていく。

フォトンバレー(光・電子技術関連産業集積)やストーリーある観光ネットワークなど、

県も産業環境整備に力を入れている。日本銀行も微力ながら力を尽くしていくので、

さまざまな分野の方々と一緒にオール静岡で取り組み、

今年も良い年にしていきたいと考えている。

【PR】2015年11月末リニューアルした日本銀行金融研究所貨幣博物館にもご来館を!

入場無料、月曜休館(※祝日開館)JR東京駅日本橋口から徒歩8分日本銀行分館内。

日時:2016年12月28日 13:04 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部 例会・自由語会『忘年会!!』

12月21日、21世紀倶楽部「忘年会」がプレスタワー7階 (静岡新聞ミーティングルーム)で

吉井佐和フリーアナウンサーの進行のもと開催された。

乾杯の音頭は誕生月会員、アンカープラネット代表の中西由美子さん。

「21世紀倶楽部の更なる盛行と参加者の健康と幸せ」を祈念し、

高らかにグラスが掲げられて会がスタート。

続いて(株)ジュビロの宮田浩司営業部長が登壇し「皆様のご支援に報いるためにも

来年はいい成績をおさめ、活気あるサッカーにしたい」と抱負を述べた。

さらに特別ゲストとして紹介されたのは、宝塚歌劇団宙組で活躍し、

今年「エリザベート」の舞台公演を最後に卒団した天玲美音さん(浜松出身)。

「人の心を動かすことができる演技の仕事が好き。これからも皆さんが幸せになるような

活動をしていきたい」と話し、会場からのリクエストに応えて、美しいポーズを披露した。

恒例となった「お楽しみ抽選会」は、石田伸吾浜松総局長が抽選。

観賞鉢や新巻鮭、果物、自衛隊やジュビログッズ、宿泊券など、

※協賛者様から寄せられたさまざまな品が、当選した一人ひとりに手渡された。

最後は、全員参加のジャンケン勝ち抜き戦となり会場は大いに盛り上がった。

こうして楽しい親睦のひとときを過ごし、21世紀倶楽部は2016年の例会行事を締めくくった。

~※協賛者様一覧~

ヤマハ㈱ キリンビールマーケティング㈱ アサヒビール㈱静岡支店

㈱魚政 ㈱ハナ清 サゴーエンタープライズ㈱ プロン㈱ サカツコーポレーション㈱

遠州紙工業㈱  航空自衛隊浜松基地 濱松屋㈱ 

㈱ジュビロガリバー住吉店(㈱ティ・エム・ワイ) ㈱SBSプロモーション サントリー酒類㈱

花の舞酒造㈱ 天玲美音  ※順不同         協賛者様 御礼申し上げます。

日時:2016年12月 5日 12:05 投稿者:pt21c

演題:浜名湖観光圏の取り組みとインバウンドの現状

講師:三井 いくみ氏

   (株式会社mocha-chai代表取締役/浜名湖観光圏 観光地域づくりマネージャー)

【講演概要】

当社は広告デザイン会社だが、4年前に外国人スタッフと共に、

訪日外国人向け情報サイト「iN HAMAMATSU.COM」を立ち上げ、

ウェブサイト運営とインバウンドサポート事業を行っている。

今年(株)シーポイントと一緒に開発した、GPS音声ガイド「GOOZEN(偶然)」は、

観光地でスマホから英語・中国語・日本語の観光音声ガイドを聞くことができるアプリ。

現在舘山寺周辺を紹介しているが、来年は湖西連峰のトレッキング情報など、

さらに使用エリアを拡大する予定。

また私自身、今年度から浜名湖観光圏の観光地域づくりマネージャーとして活動している。

観光圏とは、自治体の枠を超え、官民一体で取り組む観光地域づくりのこと。

現在、観光圏整備実施計画認定地域は全国に13エリアあり、浜名湖観光圏は

平成26年に認定されて以来、浜松市と湖西市が連携して「住んでよし、訪れてよし」の

観光地域づくりを促進中。これは、単なる観光地施設を形成するのではなく、

地域に住む人たちが、地元の風土・文化・人の気質を掘り下げ、

見出した地域の価値を更にブラッシュアップし、地域ブランドとしてアピールしていくことが

大きなポイントであることをご理解いただきたい。

既に当観光圏では「海の湖」というブランドコンセプトを掲げ、

ブランドイメージを体感できる着地型体験プロクラムの商品化を積極的に進めている。

浜名湖中央の浅瀬に立って撮影を楽しんだり、浜名湖SA発着の遊覧船を満喫したり、

浜名湖周遊サイクリングを推進したり、花観賞と飲食を組み合わせた

フラワーツーリズムプランをアピールしたり、さまざまな企画が手ごたえを感じ始めている。

最近のインバウンド観光の状況を見ると、

団体観光から個人観光が増え多様化していることが分かる。

浜名湖が友好交流協定を結んだ「日月潭」(台湾)は、観光に対しての意識が非常に高く、

世界からも注目される成熟した観光地。湖あり、田園風景あり、浮島ありと、

浜名湖とよく似ていることも注目し、これから日月潭から学ぶところがたくさんあるように思う。

私たちが自慢とする浜名湖の魅力を世界に発信するために、

「観光分野はフィールド外」と考えるのではなく、あらゆる分野の人たちが心を合わせ、

観光圏の取り組みを一緒に盛り上げていただけたらと思う。

日時:2016年10月27日 12:05 投稿者:pt21c

演題:賀茂の文化

講師:田中 安比呂 氏 賀茂別雷神社宮司

【講演概要】

賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ/上賀茂神社)のご祭神は賀茂別雷神。

『山城国風土記』逸文等によると、玉依比売命(たまよりひめのみこと)が、

天神の放った紅い矢に感応して生んだ子とされ、大きな雷を分け入って天に上っていった

力の強い神様ということで、この名前を頂いたとされる。

ちなみに賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ/下鴨神社)には、母である玉依比売命と、

祖父にあたる賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が奉られている。

当神社には神話に基づく神事が数多い。日本初代天皇とされる神武天皇東征の際、

道案内をしたと伝わる八咫烏(やたがらす)にちなんだ「烏相撲(9/9日)」、

玉依比売命が禊(みそぎ)の際に拾った矢によって子を宿したことにちなんだ「斎王代御禊(5/4日)」、

神のお告げに従い馬を走らせた「走馬の儀(5/5日)」、賀茂別雷神の父神探しのため、

全国の神様を集めたことにちなんだ「賀茂祭神饌(しんせん)」等々。

また5/12日には、神様に天から降りてきて頂く「御阿礼(みあれ)神事」を神職だけで斎行されている。

京都三大祭のひとつとして知られる賀茂祭が始まったのは6世紀半ば。風土記によると、

不安定な天候や流行り病が続いたことから「卜い(うらない)」の言葉に従い、

神山での神事を改めてしっかり行ったところ、世の中が収まったため、以来毎年の国家的行事となった。

天皇が国民の幸せをひたすら祈る祭りで、当初神山で執り行っていた祭りを、

678年からは社殿で行うようになり、陰と陽を象徴する2つの立砂が神様の依代の役目となっている。

平安から鎌倉までは天皇の皇女様が斎王としてお務めをし、神様と一晩過ごすお役目が、

実に大きな意味を持ち、当時の和歌にも残されている。

賀茂祭が通称「葵祭」と呼ばれるようになった所以は、2本の枝の間に花が咲き、

種を落として子孫を増やし、茎が伸びて増え続ける縁起の良いアオイが各所に飾られるため。

「葵」は古歌では「あふひ」とされ、「ひ」には神様の御霊という意味があり、

この葵によって神様に会うことができ、人と人の出会いをもたらしてくれるとされている。

当神社は本殿と権殿(ごんでん)が並び、21年毎に式年遷宮を執り行い、

日本文化・技術の継承に努めている。現在御殿は国宝、その他の建物が重要文化財のため、

修復によって遷宮とし、神様にお住まい頂いている。毎年の葵祭(5/15日)当日には、

約500人の衣裳を纏った行列等があるので、是非一度ご覧頂きたい。

本日は皇紀2676年丙子の日、皆様との御縁も、葵によって結ばれた御縁と感謝申し上げる。

日時:2016年10月 6日 13:11 投稿者:pt21c

演題:「減災」から「防災社会」へ

講師:岩田孝仁 氏 静岡大学防災総合センター教授

【講演概要】

阪神・淡路大震災以降、できるところから被害を減らす「減災」という造語が使われ始めた。

しかし「減災でよし」としてしまうと、対策も「この程度でよい」との甘えになりかねない。

そこで今は、しっかり「犠牲者ゼロ」を目標に掲げ、

「減災」から「防災」の考え方に原点回帰している。

現代の社会環境は、排水能力が上がり河川整備も進んだことで、

一般的な台風や大雨が来ても普段と変わりなく生活できる。

こうした、日常の中で災害を想像できないことが、

レベルの高い災害に見舞われたとき、想定外の被害を生んでしまうのではないだろうか。

克服するには、ハード面の強化と共に、皆の想像力と知恵を高める必要がある。

南海トラフ巨大地震は、静岡県民の生活圏の大部分が、

震度6強~震度7に見舞われると想定されている。

これまで、住宅の耐震化は最終的に個人の意思決定に託されてきた。

しかし、高齢者単独の古い住宅の耐震化課題もあり、今後は都市計画事業など、

積極的な公的資金を投入した事前復興※の仕組みを検討すべきと考えている。

また津波対策では、防潮堤や水門などのハード対策と、

自ら避難する意識づけというソフト対策の両者が、

車の両輪のごとく実行されていく必要がある。

さらに、これまでの震災の記録を見直すと、被災者の救出に、

近隣住民の共助が大きな力になっていることが分かる。

高齢化が進む今、地域の力を確保することは大きな課題。

そこで、静岡県では2002年から中高生が防災訓練に参加している。

若者たちが、地域で活動することが当たり前の世の中になっていくことが、

一つの課題解決に繋がるのではないかと取り組んでいる。

日時:2016年9月 9日 13:10 投稿者:pt21c

演題:講談で知る浜松ゆかりの偉人

講師:田辺一邑 氏 (講談師)

【講演概要】

この釈台(しゃくだい:高座で演者の前に置かれる台)は、私が真打になったときに、

友人達がお金を出し合って作ってくれたものです。この釈台を叩いて、

調子を取る張り扇(はりおうぎ)は、田辺一門では、一般の扇子を半分に切り、

茨城で生産される西ノ内和紙を巻いて自分で手作りしています。

私は以前、システムエンジニアをしていましたが、残業続きの仕事で心身ともに疲れ果て辞職。

その後は、何か一生かけてできる仕事をしたいと考えるようになりました。

失業中にたまたま応募した講談招待券が当たり、講談を聞いたことがきっかけで、

講談師を目指すことになり、1997年田辺一鶴の弟子となりました。

邦楽系の稽古には発声練習はなく、講談界に入ると、すぐに太平記読みから始まり、

いの一番に習うのが「三方ヶ原軍記」という浜松ゆかりの物語です。

入門から3カ月~5カ月の見習い期間を終えると前座となります。

楽屋で着物を畳んだりしながら、開口一番ということで寄席の最初に高座へ上がり講談を披露。

恥をかきながら、だんだんお客さんとの雰囲気に慣れ、体験しながら覚えていくのです。

2009年真打昇進。その年の暮れに師匠の一鶴が亡くなりました。

12月22日の三方ヶ原合戦があったまさにその日が、

三方ヶ原軍記を好んでいた師匠の命日となりました。

私が講談で「浜松の偉人シリーズ」をやるようになったのは真打になってからです。

最初に創ったのが山葉寅楠、それから、松島十湖、福長浅雄、高柳健次郎、白井鐵造などを創作。

この他、湖西の豊田佐吉や伊豆の依田勉三(北海道開拓者)等も自ら取材して創りました。

大河ドラマ放映予定で注目を浴びている井伊直虎も、

7年前に依頼を受けて創作して初めて知りました。

今まで名前も知らなかった人物が「こんなことをしていた人物なのだ」という発見がたくさんあります。

リオのオリンピックもありましたので、

今日は古橋廣之進のお話をしましょう。(講談:「フジヤマのトビウオ古橋廣之進」披露)。

※解説/古橋廣之進(現:浜松市西区雄踏町生まれ)は、第二次世界大戦終了後の水泳界で

次々と世界記録を打ち立て「フジヤマのトビウオ」の異名を取った人物。

1948年にロンドンオリンピックが開催されたが、敗戦国の日本は参加が認められず、

日本水連はロンドン五輪の水泳競技決勝と同日に日本選手権を神宮プールで開催。

古橋は、ロンドン五輪金メダリストの記録を上回った。オリンピックメダルは取れなかったが、

古橋の泳ぎは、戦後日本の打ち沈んだ心をおおいに慰めた。

日時:2016年7月26日 13:37 投稿者:pt21c

7月20日(水)プレスタワー17階の静岡新聞ホールで『21世紀倶楽部納涼祭』が開催され、

会員や会員の同伴者100名以上が集まった。

今月が誕生月の(株)鈴木電工 鈴木一吉さんの乾杯挨拶でスタートし、

倶楽部の恒例となった鈴木淑介さん(倶楽部会員)のマジック披露で、

会場は和やかな雰囲気に。中盤、ジュビロ磐田の岡田隆選手と志村滉選手が来場。

宮田浩司営業部長に紹介された両選手が、

「精一杯頑張りますので今後も応援お願いします」と挨拶すると、

会場から期待の拍手が送られた。サイン会の後は、じゃんけん勝ち抜きの勝者に

サインボールをプレゼント。さらに、8月の対ガンバ大阪戦のチケットが、

納涼祭参加者全員に贈られた。

続いて、ミス浜松の大久保結奈さん、ミス浜松まつりの伊藤晏那さんと池谷菜奈子さんが来場。

浜松のPR活動への意欲を語り、その後は参加者と記念撮影をしながら親睦を深めた。

また、新会員の中部電力(株) 鈴木彰宏さん、

交代会員の西日本電信電話(株) 奥林一仁さんが挨拶。

そして最後は、石田伸吾静岡新聞社・静岡放送浜松総局長とのじゃんけんで、

勝ち抜いた勝者5名に、「ふくろい遠州の花火」観賞チケットがプレゼントされ、

大盛り上がりの中、今年の納涼祭は幕を閉じた。

日時:2016年6月30日 13:33 投稿者:pt21c

演題:浜松市政報告~地方創生に向けた浜松の挑戦~

講師:鈴木 康友 氏(浜松市長)

6月22日、21世紀倶楽部総会が17階静岡新聞ホールで開かれた。

倶楽部代表を務める大石剛静岡新聞社社長があいさつした後、

平成27年度事業内容・収支報告とともに、28年度の事業計画・予算案が参加者の拍手で承認された。

その後、鈴木康友浜松市長による記念講演が行われた。

【講演概要】

日本国内は「財政危機」と「人口減少」という2つの大きなリスクを抱え、今後地域の自治体経営はますます厳しくなることを覚悟しなくてはならない。

特に浜松は地域面積の半分が過疎地であることや、管理する道路や橋梁が基礎自治体内で一番多いなど、

少しでも油断すれば行政コストが跳ね上がる体質のため、行財政改革で効率的な運営をすることが必須。

そこで市は、行政経営諮問会議を設置し、職員数の削減、外郭団体への損失補填・債務保証額ゼロを実現し、

自立した都市経営を推進している。積極的な市債削減も進み、信用評価の格付けで高く評価されている。

地方創生に向けては、「産業」「子育て支援・教育」「まちづくり」という三本を柱にした総合戦略を策定し、

中でも産業力強化に重点を置いている。以下、具体的な政策を紹介しよう。

①創業支援では、日本全体の経済活性化を目的に発足した「スタートアップ都市推進協議会」に参画し、

ベンチャー企業支援等に他地域自治体と連携し、産学官金が一緒に取り組んでいる。

②天竜木材のブランド化では、ドイツに本部を置く森林管理協議会FSC(木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関)

の認証取得を推進。現在当地域が、全国で最も有力な認証エリアになってきている。

これを強みに天竜木材を国内外にアピールすると共に、民・官連携で地産地消を推進し、

地域の林業を再生させていきたい。

③エネルギービジョンに向けた政策では、太陽光発電の導入促進により、昨年発電量日本一を実現。

またスマートシティ推進協議会を設立し、その担い手として浜松新電力会社を立ち上げた。

今後期待が集まるエネルギー事業には、多くのビジネスチャンスがあるので、是非皆さんも注目してほしい。

④世界的な都市の概念とされる「創造都市(注)形成」に、浜松市は早くから取り組んでいる。

平成26年にはユネスコ創造都市ネットワークへ加盟し、今年秋には大きな規模で世界音楽の祭典を予定している。

⑤シティプロモーションでは、秀吉と家康の二人の天下人が出世したパワースポットとして

浜松東照宮に二人の像を製作。さらに、来年のNHK大河ドラマでは『おんな城主 直虎』が放映予定され、まさに追い風。

成功に向けて、オール浜松で取り組んでいく。

(注) 創造都市=地域固有の文化や資源を活かした活動が活発に行われ、

その活動が新たな価値や文化、産業創出に繋がり、市民の暮らしの質や豊かさを高めていく都市のこと。

日時:2016年5月31日 13:08 投稿者:pt21c

演題:宗良親王と井伊谷宮

講師:岡部和弘 氏(井伊谷宮 宮司)

【講演概要】

宗良(むねなが・むねよし)親王は、後醍醐天皇の第四皇子(宮内庁皇譜による)として誕生。

母・為子が早く亡くなり、十歳のときに出家して仏道に入った。

その後、鎌倉幕府に反した父・後醍醐天皇が隠岐に流された際、宗良親王も讃岐へ流されたが、

全国に討幕の機運が高まり、建武の新政となった。しかし足利尊氏側と対立し南北朝時代になると

宗良親王は仏門を離れ、南朝方の軍勢を固めるため、遠江の井伊家の元へやってきた。

井伊家は約千年前に井伊谷に土着し、その土地の名前を名乗っている。

井伊家は彦根藩主のイメージが強いが、遠州井伊谷出身であることを忘れないでほしい。

宗良親王の妃となった駿河姫は、現在の気賀で逝去。悲しんだ親王は、

この地に金地院を建立して姫の菩提を弔い、二宮神社を建て、姫を祀っている。

またあるとき、親王が伊勢から船で遠江を目指していたとき、大嵐に巻き込まれ、

辿り付いたのが白羽の湊(現在の白羽町)だった。その地に住む清水家の歓待を受け、

井伊谷へ向かう途中、三社神社(鹿谷町)で粟粥を食べたとされ、

現在も当神社では雑穀を供える祭りが行われている。さらに神社出発の際に一羽のカラスが飛び立ち、

親王が「神の使いだ」と、勝利に導くヤタガラスにちなんだ話をして皆を励ましたといわれる。

この伝説にちなんで、浜松祭りの凧に「ひがらす」を絵柄にした町がある。

宗良親王は歌人としても名高く、父逝去の知らせを受けた際には、

「思ふには なほ色あさき 紅葉かな...(父を失った悲しみの気持ちは、

真っ赤に燃えた紅葉の色よりも深い)」と歌った他、多くの歌を詠んだ。

そして南朝の人々の歌を和歌集にまとめ、後世に伝えた。

全ての城を滅ぼされ、各地を転戦した親王は、73歳で亡くなり、

奥山方広寺で葬儀が行われたとされる。墓は龍潭寺に造られ、長年ひっそりと守られてきた。

それが五百年経った明治5年、天皇の命令により、親王を御祭神とする井伊谷宮が創建された。

近代社格制度時代には、県内三番目の格式があり、当神社は国家予算で賄われていたが、

戦後衰退。昭和45年から実父が宮司となり、その後を私が引き継ぎ現在に至る。

地元の方をはじめ皆さまの応援のお陰で、お守りできていることに感謝している。

来年の大河ドラマ「おんな城主直虎」では、宗良親王が生きた時代から二百年後の井伊家当主、

直虎が描かれる。自分が在宮のときはご案内するので、多くの方に、

宗良親王そして井伊家ゆかりの井伊谷へおいで頂きたい。

日時:2015年7月15日 13:13 投稿者:pt21c

2015年6月22日(月)21世紀倶楽部総会・記念講演会の様子です。

演題  市政報告~人口減少化時代における持続可能な都市経営~

講師  鈴木康友氏(浜松市長)

 6月22日、21世紀倶楽部総会が17階静岡新聞ホールで開かれた。

松井純代表があいさつした後、平成26年度事業内容・収支報告とともに、

27年度の事業計画・予算案が参加者の拍手で承認された。

その後、鈴木康友浜松市長による記念講演が行われた。

【講演概要】

 人口急減・超高齢化が進む中、地方はそれぞれの特性に応じた対策で、雇用を創り、

人を集め、町を活性化させる循環を作らなくてはならない。

浜松市は地域面積の約半分が過疎地域という、政令指定都市の中でも特異な都市。

さらに道路や橋梁などインフラ保有数が膨大で、維持管理が重要課題となっている。

しかし日本の財政状況は大変厳しく、今後社会保障と自治体関係費が削減されていくことは

避けられない。

 こうした問題にいち早く取り組むため、

浜松市では行財政改革推進審議会(現在:行政経営諮問会議)を進め、

平成18年度以降の8年間で、総市債残高のうちの628億円を削減。

さらにリスク軽減を目指している。そして平成23年、先進的な資産経営の取り組みが評価され、

日本ファシリティマネジメント大賞を受賞。また経営状況において、地域経済の通信簿ともいえる

ムーディーズの格付けで高評価を得ている。こうした信用を維持し、今後も指定管理者制度や

コンセッション方式(※)等によって民間活力をおおいに導入し、効率経営を目指していきたい。

(※コンセッション方式とは、高速道路、空港、上下水道等の料金徴収を伴う公共施設について、

施設所有権を公的機関に残したまま、運営を民間事業者が行うこと)

 浜松市は、地域産業の力によって自立的に発展を遂げた誇るべき町。

現在も、「新産業の創出支援」「新・ものづくり特区の創造」「海外ビジネス展開支援事業支援」を

産業政策の三本柱とし、若い人材の起業支援にも力を入れている。

 このほか、世界文化遺産「西湖」のある中国杭州市との連携による中国観光客誘致や、

浜松城出世プロジェクトなどのシティプロモーションも推進中。

天下人となった秀吉・家康を輩出した史上最強の霊地ともいうべく浜松を、ビジネスマンの聖地として

全国・そして世界に広めていきたい。

今年11月には、「ゆるキャラグランプリ全国大会」を当地で開催予定。

皆様の絶大なご協力をお願いしたい。

日時:2014年7月25日 17:00 投稿者:pt21c

【演題】

   「国家のグランドデザインを考える」 ~『ハイパーローカル』という道~

【 講師 】

    岩本沙弓 氏 (大阪経済大学客員教授 )

 

 6月18日、21世紀倶楽部総会が17階静岡新聞ホールで開かれた。

松井純代表があいさつした 後、平成25年度事業内容・収支報告とともに、

26年度の事業計画・予算が参加者の拍手をも って承認された。

その後、大阪経済大学の岩本沙弓客員教授による記念講演が行われた。

 

【講演概要】

 日本は常々輸出立国、貿易立国と言われてきたが、実際は内需経済の影響が 大きく、

日本経済の根幹である中小企業が今後いかに活発化していくかが国内経済再生の

ポ イントになる。一例では、倉敷市児島地域はジーンズ生産が注目され、ジーンズストリート が誕生。

特定企業に付随して観光地が生まれるダブルの地域活性化を実現した。

このように、 市場は狭いがニッチな価値を有効利用することでチャンスが生まれ、

海外の客を日本へ引き 付けることができる。「地域再生」を目指す上で考えるべきことは、

プロジェクトの規模を明 確化し、地域の強みを自身で見出し、最大限に生かすこと。

そして建設段階では資材を地域 で調達するなど地産地消を目指し、

地元の人が賛同することが長続きのコツ。

さらに早い段 階から顧客の利便性をひとつひとつ細かく突き詰めていくことがビジネス成功の鍵となる。

補助金目当てのビジネスは結果的にうまくいかない。

立ち上げた事業で生み出す収益で回る ことが肝心だ。

続いて、グランドデザインで日本経済を考えたとき、死角になっているのが

エネルギー戦 略だと思う。2010年日本のエネルギー自給率は0.6%。

石炭や水力発電なら国内調達が可能な のに、なぜ高価格な輸入天然ガスにばかり依存するのか。

特に静岡県は小水力発電の可能性 が高い。地産地消のエネルギーが確保できたら

非常に役立つに違いない。

 最後は、アベノミクスの大きなリスクとなっている消費税について。

消費税は海外では付 加価値税と呼ばれ、世界140カ国で採用されているが、

唯一アメリカだけが不公平税制だと採 用していない。

アメリカは日本の消費税を「アメリカの輸出を妨害する、日本自国の優遇策」 と見て

通商的な捉え方をしている。これではTPP交渉も難しく、通商問題のプレッシャーで

内 需は疲弊。実際に中小零細企業にとっても大きな負担になっている。

消費税増税は大きな問 題。解消されれば、日本経済も活況になるのではないかと考えている。

日時:2013年7月 8日 10:30 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部

 

月例セミナーレポート

 


2013年6月27日(木)

「組織における決断と責任」

講師 江上剛(えがみ・ごう)氏 作家

 

6月27日、21世紀倶楽部総会が17階静岡新聞ホールで開かれた。松井純代表があいさつした後、平成24年度事業・会計報告とともに、25年度の事業計画・会計予算が参加者の拍手をもって承認された。総会後は作家の江上剛氏が「組織における決断と責任」と題して講演した。

総会 松井純代表

【講演概要】
日本人経営者の判断として、海外で高く評価されている例を挙げる。パナソニックは、マレーシアに電子工場や販売店を建設し、拡大。その後、景気変動やリーマンショックで、多くの外資系企業が撤退する中、パナソニックだけは業態を工夫しながら、現地に残る決断をした。そして顔が見える販売サービス展開を続け、現地化に成功した。
 イトーヨーカドーは、中国四川に店舗を進出させたとき、「仕入先への月末現金払い」「従業員給料の遅延をしない」「安心・安全な製品を置くこと」を原則とし、地元に定着させた。またトヨタは、1998年タイで業績悪化に苦しんだ際、従業員を解雇することなく危機をしのぎ、「日本人の会社は残ってくれた」と感謝された。こうした例は、単に、自社の利益だけのためではなく、現地の人材を育て、その国の生活向上に尽くしたことへの信頼を得た結果。常に、売り手、買い手、世間の三方良しを大事にする日本企業の決断が見直されたのだ。
 最近の時事問題として、サーベラスの問題も、強欲と無欲の闘いではないかと想像する。西武の業績再建を理由に球団売却や鉄道廃止等を提案したサーベラスだが、合理性だけで判断できない西武は、それを拒んだ。海外から見ると、名誉欲や金銭欲に溺れず、皆が一緒の信念に向かい、判断を下す日本人を「不思議な国民」と思うのかもしれない。しかし、こうした無欲の判断ができる日本の価値は広く見直されている。失敗して例や数字ばかりが氾濫する情報に惑わされ、我が国が衰退していると考える必要はない。
 企業発展のポイントはイノベーション(変革・改革)。富士フィルムは、自社のオリジナル技術に注目したことで、フィルムから化粧品・薬品へと移行した。食品業界では、魚の骨がネックになっていたことから骨無しの魚を開発したり、飽和状態と思われたインスタントラーメン市場に「生麺」という発想が加わり、大きな変革が起きたりした。今ある商品やサービスを、少し変化させるだけで新しい市場が生まれる。私欲を捨てて、お客様(市場)の声を聞き、変化を恐れないこと。こうして進んでいけば、間違いない時代になるのではないだろうか。

講師 江上剛氏

総会記念講演会

懇親会の様子

 

7月例会は 恒例の「納涼祭」を開催いたします。

皆様お誘い合わせの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時 7月19日(金)   プレスタワー 17階 静岡新聞ホール

  18:00開場  18:30より例会  閉会20:30 予定

日時:2013年5月29日 15:57 投稿者:pt21c

静岡新聞社・静岡放送  21世紀倶楽部 

 総会・記念講演会&懇親会のご案内

 

薫風の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

 さて、6月は通常の月例会に代わって21世紀倶楽部の総会・記念講演会・懇親会を行います。総会では前年度事業と新年度計画等のご報告を予定しております。記念講演会の講師には銀行業界を題材にした小説などで著名な作家の江上剛氏をお招きします。会員の皆様に多数、ご出席いただけますようお願い申し上げます。

 

   日 時    6月27日(木)  16:30 ~ 総会

                     17:00 ~ 記念講演会

                     18:30 ~ 懇親会

   会 場    総会・記念講演会  17階 静岡新聞ホール

          懇親会         15階 21世紀倶楽部 サロン

   講 師    作家  江上 剛(えがみ・ごう)氏

   テーマ    「組織における決断と責任」

 

 

 作家 江上 剛 氏

◇ 講師 略歴 ◇

 1954年、兵庫県生まれ。早大政経学部卒業後、旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。97年に第一勧銀総会屋事件に遭遇し、広報部次長として混乱収拾に尽力。2002年に「非情銀行」で小説家デビュー。03年に銀行退行後、作家として本格的に活動を開始。ドラマ化された「隠蔽指令」をはじめ、骨太の経済小説に定評がある。近年は、日本経済の礎を築いた近代の経営者に着目し、三井財閥の池田成彬の人生を描いた「我、弁明せず」などの小説を上梓している。最新刊は「慟哭の家」。

 

 

※ 会員及び代理出席者は講演会、懇親会ともに無料です。

 同伴者及びビジターは講演会&懇親会参加費としてお一人様3,000円となります。

※ お席確保の都合がありますので、早目の申込をお願いします。

日時:2012年7月27日 15:42 投稿者:pt21c

8月例会

 

 

8月例会は静岡新聞社・静岡放送とSBSプロモーションが主催する大相撲浜松出世場所(10月21日、浜松アリーナ。財団法人・日本相撲協会協力)の開催を控え、芝田山親方(元横綱・大乃国)を講師にお迎えした特別講演会を開催します。

講演の後には通常の例会通りに懇親会もあります。会員の皆さまにはぜひ、ご出席いただけますようお願いいたします。

 

日  時     8月21日 (火)  18:00~ 特別講演会  

                     19:00~ 懇親会

会  場      特別講演会    17階  静岡新聞ホール

           懇 親 会        15階  21世紀倶楽部 サロン

                                      

講  師          芝田山親方(元横綱・大乃国)

                                    

演   題          「大相撲 今と昔 ~相撲道に精進する力士たち~」

 

芝田山親方

◇ 講師略歴 ◇

 本名は青木康。昭和37年、北海道河西郡芽室町生まれ。昭和53年春場所が初土俵。通算成績 426勝228敗105休。幕内最高優勝2回、殊勲賞5回、敢闘賞2回。

 昭和57年春場所新十両、58年春場所新入幕。この年の九州場所で北の湖・千代の富士・隆の里の三横綱を倒す大活躍。翌年春場所では三横綱三大関を総なめにし、殊勲賞・敢闘賞を受賞。60年、大関昇進。62年夏場所で全勝の初優勝を果たし、横綱。翌年春場所で2回目の優勝、九州場所で千代の富士の53連勝に土を付けた。

 平成3年、28歳で引退。「芝田山」を襲名し、11年、芝田山部屋を開設。弟子育成に奮闘する傍ら、角界きっての甘党美食家としてテレビ番組などでも活躍中。

 

 

 

 会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。

 同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費としてお一人様3,000円となります。

 準備の都合がありますので、早めの申し込みをお願いします。

日時:2012年6月29日 11:13 投稿者:pt21c

2012年6月25日(月)
21世紀倶楽部総会・特別講演会

 

『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復宇宙飛行、その7年間の歩み
講師 川口 淳一郎氏 JAXA宇宙科学研究所教授

6月25日、21世紀倶楽部総会が17階静岡新聞ホールで開かれた。松井純代表があいさつした後、平成23年度事業・会計報告とともに、24年度の事業計画・会計予算が参加者の拍手をもって承認された。総会後はJAXA宇宙科学研究所の川口淳一郎教授が「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復宇宙飛行、その7年間の歩み」と題して講演した。

【講演概要】
2003年5月9日に小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた。これは、小惑星イトカワに到達し、その表面を観測してサンプルを採集すると共に、飛行開発技術を証明することを目的としていた。小惑星の表面からは、かつて地球が創り上げられた時と同じ材料を採集することができる。それらを持ち帰り調べることで、地球生命の起源を知り、地震のメカニズム等を解明することができるのだ。
本当なら、4年後の2007年に帰ってくる予定だったが、途中、燃料漏れのトラブルが起
こり、「はやぶさ」は消息を絶った。しかし私たちは迷わず救出に入った。2009年11月には「はやぶさ」すべてのイオンエンジンが寿命を迎えたが、ここで奇跡が起きた。壊れていないエンジン部分を繋ぐ試みが成功したのだ。こうして2010年6月13日、「はやぶさ」は地球へ帰ってきた。
50年後、100年後、太陽系での資源開発と輸送システムが確立し、宇宙航路によって、移住も夢ではないかもしれない。こうした未来を視野に入れながら、次なる「はやぶさ」の目標は、ハイブリッドの新型宇宙船。人類は太陽系の中で、新たな資源を求めて航路を開く時代、「深宇宙港」を核とする太陽系大航海時代が来る。「はやぶさ」は、この飛行ができることを証明したのだ。すでに小惑星の資源を狙う会社がアメリカで起業された。日本こそ考えなくてはならないのに、我が国ではできない理由を考える傾向が強い。発想を転換し、「やれる理由」を探し、常に新しいことへ取り組むことが大事だ。現在、2014~15年に「はやぶさ2」の打ち上げが予定されている。見えていなかった未来がまた見えてくるに違いない。若い人たちには、挑戦を忘れず、技術発展にチャレンジし、我が国の復活を遂げてほしい。

松井純代表

松井純代表

 

講師:川口淳一郎氏

講師:川口淳一郎氏

 

記念講演会の様子

記念講演会の様子

日時:2012年5月30日 14:35 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部 総会・記念講演会&懇親会のご案内

さて、6月は通常例会に代わって21世紀倶楽部の総会・記念講演会をおこないます。総会では年間活動及び新年度事業計画の報告を予定しております。記念講演会の講師には小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーを務めたJAXA宇宙科学研究所の川口純一郎教授をお迎えします。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いします。

日  時         6月25日 (月)   16:30~ 総会 

                        17:00~ 記念講演会 

                          18:30~ 懇親会

 会  場        総会・記念講演会  17階 静岡新聞ホール

懇 親 会        21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師        JAXA宇宙科学研究所

                         教授 川口 淳一郎 (かわぐち・じゅんいちろう)

 テーマ   「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復宇宙旅行、その7年間の歩み」

 

◇ 講師 略歴 ◇


川口淳一郎教授 

1978年 京都大学工学部卒業後、東京大学大学院光学系研究科航空学専攻博士課程を修了し、旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任、2000年 教授に就任。

2007年 4月から2011年9月まで、月惑星探査プログラムグループプログラムディレクタ(JSPEC/JAXA)1996年から2011年9月まで、「はやぶさ」プロジェクトマネージャを務める。

現在、独立行政法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)宇宙飛翔工学研究系教授、2011年8月より、シニアフェローを務める。

ハレー彗星探査機「さきがけ」、工学実験衛星「ひてん」、火星探査機「のぞみ」などのミッションに携わり、小惑星探査機「はやぶさ」では、プロジェクトマネージャを務めている。

日時:2011年12月 7日 15:00 投稿者:pt21c

2011年11月28日(月)
21世紀倶楽部特別講演会
「野田政権の改革なき増税路線はギリシャへの道」
講師 古賀茂明(こが・しげあき) 氏
元経済産業省 官僚

【講演概要】
「 政治主導」を高らかに掲げていた民主党だが、少しずつ「脱官僚」から後退して
しまった。政治は、官僚をいかに動かすかが重要なのに、民主党は自民党と一体化している官僚ともども排除することを考えたのが問題だった。しかも、民主党の総理や大臣は、個々に官邸や各省に入ったため、官僚を仕切ることができない上に、支えてくれる有力なスタッフがいない。官僚と戦った経験がない者が、信頼できる側近を持たずに政治主導ができるはずがない。さらに最大の問題は、やりたいことが見えないことだ。
 こうした中で、野田政権が現在目指そうとしているのが、増税。医療、介護、年金を増税理由に掲げているが、借金を減らす対策は何一つ語られていない。日本が破綻しないための経済試算は、消費税を30~35%くらいにすべきと示されているが、実際に消費税を上げても、借金は増え続け、さらに消費が縮小するマイナスのスパイラルに陥る。これではギリシャと同じ破綻の道を追うことになるだろう。最大の問題は、借金を返す力が減っていること。この状況を打開するには、増税で備えることではなく、稼ぐ力をつけることである。
成長戦略には、農林業、医療、再生可能エネルギー分野の将来性がうたわれている。しかし、日本は資本主義でありながら、各分野に活動できる組織が決定され、それ以外の企業等が自由に活動できないのが問題。こうした状況を全て打開し、大きな資本が入る仕組みにしなければ、改革は進められない。自由にフィールドを広げ、優秀な人材が活躍し、利益を上げ、税金を払ってもらうこと。そのためには、ばらまき対策を止め、稼ぐことができる政治家を、私達自身がつくっていかなくてはならない。

古賀茂明氏

講演会の様子

日時:2011年11月 2日 15:25 投稿者:pt21c

11月特別講演会 ご案内

特別講演会の講師は、元経済産業省の古賀茂明氏をお迎えします。古賀氏は2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し急進的な改革を次々と提議され「改革の旗手」として有名に、今年9月に経済産業省大臣官房付を最後に退職されるまで公務員制度改革の必要性を訴え続けてきました。会員の皆さまにご出席いただきますようお願いいたします。

 

日  時    11月28日 (月)  13:00~ 開場 

                      14:00~ 開会

会  場    プレスタワー 17階 静岡新聞ホール

 講  師     元経済産業省 官僚

                         古賀茂明(こが・しげあき)氏

テーマ     「野田政権の改革なき増税路線はギリシャへの道

 

古賀茂明氏

講師 略歴  

1955年 長崎県生まれ

東京大学法学部卒業

通商産業省(現・経済産業省)入省

産業組織課長、産業再生機構執行役員、経済産業政策課長

中小企業庁経営支援部長などを歴任。

2008年 国家公務員制度改革推進本部事務局審議官

2011年 9月 経済産業省大臣官房付を最後に退職

 ◇著書◇ 『官僚の責任』PHP研究所、『日本中枢の崩壊』講談社

       共著『日本が融けてゆく』飛鳥新社

 

 

 

 ※ 講演会への参加申し込みは終了いたしました。

日時:2011年6月16日 14:31 投稿者:pt21c

2011年6月2日(木) 21 世紀倶楽部総会 記念講演会

「日本人が大切にしなければらいもの」

講師 辻井 喬( 堤 清二 )氏 セゾン文化振興財団理事長

 

6月 2日、 21 世紀倶楽部総会が 17 階静岡新聞ホールで開かれた。松井純代表挨拶の 後、平成 22 年度事業・会計報告とともに次年度事業計画・会計予算が参加者拍手 をもって承認された。総会後はセゾン文化振興財団理事長の辻井喬氏が「日本人が大 切にしなければらいもの」と題て講演 した。

 【講演概要】

日本は、太平洋戦争後産業技術が進歩したことで経済規模大きく成長し、アメリ カ一極集中のグローバリズムに組み込まれてきた。そんな中、東日本大震災がおこり、 日本は政治だけでなくり、経済までもアメリカの従属化が強るはと危険性を感 じた。しかし、海外や日本自体が今まで認識ていなっ状況が起こっている。それ は日本人の忍耐力、共同体、地方自治の精神の台頭である。大震災混乱中役、役場や 警察が被害に遭いならも、人々が規律正しく対処ていることに、世界から称賛の声 があっている。日本は明治維新の際に国民家を目指したが、数年で帝国主義に変わってしまい、近 代社会を作る努力はストップ してまった。世界各国 が、それぞ自国に適した 近代国 作りを進めてきたが、日本だけが日本流を持たずに現在まできてしまったことを認識しなければならない。日本は明治維新か100 年以上、 質実剛健の思想中で抑制され、我慢を強いられ、そがある意味日本人を強くし、美徳とて今回の震災で特徴的に表 れてきているのかもしれない。しかし最も重要なのは、この美徳を我が国の地域リーダ ーがしっかりと受け止め、次の計画に活かして考えていくことだ。 我が国には「万葉集」 など 7~8世紀 の古い時代に優れ た作品が生まていることか らも、 日本人の高い能力は自負していいはずだが、いつしか欧米近代信仰に捉われ自分たちの独自の良さを見失ってしまったように思う。それが震災を機に、はきり示されたのではないだろうか。忍耐心こそ日本を変える原動力。今後の復興は、これまであった 元の姿に 戻すのでは意味がない。日本人が日本人らしく、全く新たな日本という目標を考え、改めて日本を創らなくてはならない。いま日本は、とても大事な時を迎えている。

 

松井純代表

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講師:辻井喬氏

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記念講演会の様子

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日時:2011年5月30日 14:35 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部、総会・記念講演会のご案内

 


記念講演会の講師には辻井喬氏をお迎えします。
総会では年間活動報告や新年度事業計画の審議を予定しております。
ご多忙のこととは存じますが、会員の皆様にご出席いただきますようお願い申し上げます。

日  時    6月 2日 (木)   15:30 ~ 総 会 
                  16:00 ~ 記念講演会
                  17:30 ~ 懇親会 
会  場     総会 ・記念講演会  17階静岡新聞ホール

        懇親会        21世紀倶楽部 サロン & 会議室

講  師     セゾン文化振興財団理事長
        辻井 喬(つじい・たかし = 堤 清二 )氏
 
テ - マ    『日本人が大切にしなければならないもの』


 

 ◇ 講師略歴 ◇

1927年 東京生まれ
1955年 詩集『不確かな朝』を刊行、以来数多くの作品を発表
2006年 第62回恩賜賞・日本芸術院賞受賞
    日本芸術院会員、日本ペンクラブ理事、
    日本文藝家協会副理事長、日本中国文化交流協会会長

◇詩集 『異邦人』(室生犀星詩人賞受賞)、『群青、わが黙示』(高見順賞受賞)
    『鷲がいて』(現代詩花椿賞受賞、読売文学賞詩歌俳句賞受賞)、
    『自伝詩のためのエスキース』(現代詩人賞受賞)

◇小説 『いつもと同じ春』(平林たい子文学賞受賞)、『虹の岬』(谷崎潤一郎賞受賞)
    『沈める城』(野間文芸賞受賞)、『風の生涯』(芸術選奨文部科学大臣賞受賞)
    『父の肖像』(野間文芸賞受賞)

◇近著 詩集『辻井喬 全詩集』(思潮社)、小説『茜色の空』(文藝春秋)
    回顧録『叙情と闘争』(中央公論社)、紀行『古寺巡礼』(角川春樹事務所)
    詩論集『生光』(藤原書店)など

 

日時:2011年2月25日 14:43 投稿者:pt21c

 21世紀倶楽部 特別講演会のご案内

 特別講演会の開催をお知らせいたします。講師は元内閣総理大臣海部俊樹氏をお迎えします。平成初の総理大臣となった海部氏は自由党、保守党、保守新党の最高顧問を歴任するなど政界再編の潮流を中枢から見つめていました。クリーン三木の秘蔵っ子といわれ最近では『政治とカネ−海部俊樹回顧録−』も出版されました。ねじれ国会が続き政局の行方も混沌とする中で海部氏の政治人生を顧みることは今後の政治を考える上で一つの道標を示しているものと思います。

 

日 時    3月24日(木) 13:00開場 13:30開演

会 場    プレスタワー 17F 静岡新聞ホール

講 師    海部俊樹(かいふ・としき)氏 (元内閣総理大臣)

テーマ   「自我作古」 −我よりいにしえをなす−

 



講師略歴

昭和 6年1月2日 名古屋生まれ

昭和23年 中央大学専門部法科入学 辞達会に入会

昭和27年 早稲田大学法学部編入 雄弁会に入会

昭和35年 衆議院議員初当選(全国最年少)

      以後、16回連続当選

昭和51年 文部大臣(福田赳夫内閣)

昭和60年 文部大臣(中曽根康弘内閣)

平成  元年 第14代自由民主党総裁

      第76代内閣総理大臣

平成 2年 第77代内閣総理大臣

平成 6年 新進党初代党首

平成11年 自由党最高顧問

平成12年 保守党最高顧問

平成14年 保守新党最高顧問

 

◇ 役職 ◇

芸術議員連盟会長

地球環境国際議員連盟(GLOBE JAPAN)最高顧問

(財)地球環境戦略研究機関(GEA)顧問

(社)国際芸術文化振興会会長

日時:2011年1月31日 11:18 投稿者:pt21c

静新21世紀ビジネス塾

「脱・下請け 生き残りをかけた中小企業の挑戦」

シリーズ全3回

2回目 2月23日 (水)
プレスタワー17階 静岡新聞ホール
19:00〜21:00

 

講師

㈱ヴィノスやまざき専務取締役兼COO

種本祐子氏

 

聞き手

法政大学大学院イノベーション・マネジメント客員教授

アタックスグループ代表パートナー

西浦道明氏

日時:2010年9月22日 16:07 投稿者:pt21c

 

開催月
セミナー
自由語会
囲碁の会
講演会
4
21日(火)
22日(水)
27日(月)
 
5
18日(月)
27日(水)
25日(月)
6
19日(金)
24日(水)
29日(月)
 
7
21日(火)
21日(火)*1
27日(月)
8
21日(金)
28日(水)
31日(月)
 
9
11日(金)
24日(木)
28日(月)
10
21日(水)
28日(月)
26日(月)
 
11
20日(金)
25日(水)
30日(月)
12
17日(木)
17日(木)*1
14日(月)
 
H22/1
21日(木)
27日(水)
25日(月)
 
2
19日(金)
24日(水)
22日(月)
 
3
19日(金)
31日(水)
29日(月)

   ■セミナー
原則として21日の18:00~開催する。但し、土・日・祭日の場合はその前後に開催する
 ■自由語会
毎月最終週の水曜日の18:30~開催する。但し、納涼祭・クリスマスは合流する *1
囲碁の会
毎月最終週の月曜日の18:00~開催する。但し、その日が休日の場合は前週に開催する
 講演会
適宜開催予定(年間5回程度)
静岡新聞社・静岡放送 21世紀倶楽部
 

 

日時:2010年9月14日 15:40 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部 特別講演会

日 時    9月16日(木) 13:00開場 13:30開演

会 場    プレスタワー 17F静岡新聞ホール

講 師    歳川孝雄氏 (「インサイドライン」編集長)

テーマ    「民主党代表選後の今秋政局の行方」



講師は「インサイドライン」編集長の歳川隆雄氏 をお迎えしています。参院選の民主敗退によって国会にねじれ現象が生まれ、政局から目が離せない状況が続いています。政界を長年ウオッチングしている歳川氏に多くの政治課題を積み残している政権与党、民主党の今後の動きを予測していただきます。

会員の皆さんはもちろんのこと、社員の方々やお友達などお誘い合わせてご参加いただければ幸いです。

   

  

 

   講師略歴  歳川 隆雄(としかわ・たかお)氏

 

東京都出身

1966年 上智大学入学

1970年 同大学中退後「週間ポスト」記者

1981年 フリージャーナリストとして活躍 

2003年4月 ヤゾフ旧ソ連元国防相と単独会見(ロシアにて)

2005年3月 胡錦涛主席の側近に北京で取材

 

◇専 門 国際政治(日本関係・朝鮮半島)国内政治

◇著 書 「自民と民主がなくなる日-永田町2010年」(幻冬舎新書)  「機密費」(集英社)

        「権力抗争のウラを読む人事ファイル」(にんげん出版) 「永田町動乱」(実業之日本社)

        「日本の危機管理」(共同通信社)   「大蔵省権力闘争の末路」(小学館)

        「疑惑官僚」(東洋経済新報社)   「外務省の権力構造」(講談社)など多数

 


静岡新聞社・静岡放送 21世紀倶楽部
〒430-0927 静岡県浜松市中央区旭町11-1 プレスタワー15F TEL(053)455-2001 FAX(053)455-2021