講師:湖西市長 影山剛士 氏
演題:次世代型「職住近接」社会の構築に向けて ~福祉・公共交通・道路・立地適正化計画~
【講演概要】 湖西市は一事業所当たりの出荷額が高く世界に誇る工 業のまちで職場は数多い。しかし、働く人は市外在住者 が多く市外への所得流出が大きい。人口は10年前から約 3千人が減少し6万人。今後いかに人口減少を食い止め市 内に定住してもらうかが課題だ。そこで令和元年度予算 のキーワードを「職住近接」とし昼夜間人口差を解消し 移住・定住の促進を重点的に行うことにした。例えば持 ち家または分譲マンション購入者に最大100万円を支給 する定住促進奨励金制度を本年10月から新たな取り組み としてスタートさせた。また、市内定住就職者に企業と 連携し奨学金返済を支援する制度の検討を進めている。
私が目指す湖西市の柱は5つ。 ①「幸福度日本一のまち」を目指し子ども医療費の無料化 やこども園化、湖西病院の経営改革、産婦人科の誘致に 力を入れている。 ②「活気あるまちづくり」では三遠南信自動車道に続く 浜松三ヶ日・豊橋道路の整備とインターチェンジ確保 の実現、市民会議により市民交流複合施設等の具体化 推進、令和2年度末の立地適正化計画策定に向け推進 協議会を設置。さらに豚の飼養頭数県内一位を誇る まちとして臭気解消を進めたり、若い世代の柔軟な発 想で市の魅力を発信してもらう取り組みをしたりして いる。 ③「日本一思いやりのあるまちづくり」では高齢者を福祉 と地域公共交通サービスの両面からバックアップ。 デマンド型乗り合いタクシーサービスの実証実験や次 世代運行サービスについての研究も進めている。 ④「命を守る防災対策」には地震だけでなく台風対策も必 須。そして独自の取り組みとしては津波避難経路表示 シートや浸水想定を地面に埋め込んだハザードマーカー を市内各所に設置して対策を充実させている。 ⑤「産業振興によるエネルギッシュなまちづくり」では 浜名湖西岸地区に新たな工業団地を造成予定。 働き定住してもらうインフラ整備を進めていく。
さらに観光振興では新居関所保存整備事業としてタブレ ットを使用したVR体験をスタート。観光DMOと連携し再来 型・滞在型の観光を推進。来年7月にはキューバ発の「ヘ ミングウェイカップ」を新居浜名港を中心に開催予定 (大会名:浜名湖 キューバ ヘミングウェイカップ)。 一過性でなく継続した浜名湖の観光振興イベントにできれ ばと考えている。加えて新居弁天には海水浴場やプールの 夏季シーズンスポットのみならず足湯やドッグラン、キャ ンプやホテルなど通年利用できる複合施設として整備を進 めていきたい。市長となり3年、課題を実感し必要な事を スタートさせているところだが、常に10年後30年後を見据 えて進まなければならないと思う。浜松市とも広域で連携 して進めていきたい。
2019年11 月 22日(金)21世紀倶楽部月例セミナー
講師:湖西市長 影山剛士 氏
演題:次世代型「職住近接」社会の構築に向けて
~福祉・公共交通・道路・立地適正化計画~
【講演概要】
湖西市は一事業所当たりの出荷額が高く世界に誇る工
業のまちで職場は数多い。しかし、働く人は市外在住者
が多く市外への所得流出が大きい。人口は10年前から約
3千人が減少し6万人。今後いかに人口減少を食い止め市
内に定住してもらうかが課題だ。そこで令和元年度予算
のキーワードを「職住近接」とし昼夜間人口差を解消し
移住・定住の促進を重点的に行うことにした。例えば持
ち家または分譲マンション購入者に最大100万円を支給
する定住促進奨励金制度を本年10月から新たな取り組み
としてスタートさせた。また、市内定住就職者に企業と
連携し奨学金返済を支援する制度の検討を進めている。
私が目指す湖西市の柱は5つ。
①「幸福度日本一のまち」を目指し子ども医療費の無料化
やこども園化、湖西病院の経営改革、産婦人科の誘致に
力を入れている。
②「活気あるまちづくり」では三遠南信自動車道に続く
浜松三ヶ日・豊橋道路の整備とインターチェンジ確保
の実現、市民会議により市民交流複合施設等の具体化
推進、令和2年度末の立地適正化計画策定に向け推進
協議会を設置。さらに豚の飼養頭数県内一位を誇る
まちとして臭気解消を進めたり、若い世代の柔軟な発
想で市の魅力を発信してもらう取り組みをしたりして
いる。
③「日本一思いやりのあるまちづくり」では高齢者を福祉
と地域公共交通サービスの両面からバックアップ。
デマンド型乗り合いタクシーサービスの実証実験や次
世代運行サービスについての研究も進めている。
④「命を守る防災対策」には地震だけでなく台風対策も必
須。そして独自の取り組みとしては津波避難経路表示
シートや浸水想定を地面に埋め込んだハザードマーカー
を市内各所に設置して対策を充実させている。
⑤「産業振興によるエネルギッシュなまちづくり」では
浜名湖西岸地区に新たな工業団地を造成予定。
働き定住してもらうインフラ整備を進めていく。
さらに観光振興では新居関所保存整備事業としてタブレ
ットを使用したVR体験をスタート。観光DMOと連携し再来
型・滞在型の観光を推進。来年7月にはキューバ発の「ヘ
ミングウェイカップ」を新居浜名港を中心に開催予定
(大会名:浜名湖 キューバ ヘミングウェイカップ)。
一過性でなく継続した浜名湖の観光振興イベントにできれ
ばと考えている。加えて新居弁天には海水浴場やプールの
夏季シーズンスポットのみならず足湯やドッグラン、キャ
ンプやホテルなど通年利用できる複合施設として整備を進
めていきたい。市長となり3年、課題を実感し必要な事を
スタートさせているところだが、常に10年後30年後を見据
えて進まなければならないと思う。浜松市とも広域で連携
して進めていきたい。