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イベント関連:月例セミナー

日時:2015年4月23日 16:42 投稿者:pt21c

2015年3月18日(水)18時よりプレスタワー17階静岡新聞ホールにて開催しました。

テーマ  家康と可睡斎 天下人の器量

講師   佐瀬道淳 老師

      秋葉総本殿 可睡斎 斎主

【講演概要】

可睡齋には、徳川家康公にまつわる由縁が三つある。

ひとつは、幼少期から今川家の人質 にされていた家康(当時竹千代丸)を、

可睡11代目の住職仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚が 救出し、岡崎へ帰してあげたこと。

後に37歳になった家康が、命の恩人である等膳和尚をも てなしていたとき、長旅で疲れて

いた和尚が居眠りをしたことから、「可睡和尚」と称せられ、 後に寺号も東陽軒から可睡齋と

改められた。 二つ目は、家康が戦に大敗して逃げ帰る際、当山の洞穴に逃れて助かったという

エピソー ド。ここは「出世六の字穴」とも、家康公の呼び名から「権現洞」とも呼ばれている。

三つ 目は、家康が正室と嫡男を死に至らしめた苦悩から、毎夜大蛇にうなされていたのを、

等膳 和尚によって解かれたという話。 家康公は、幼い頃に母と生き別れ、長い人質生活、

祖父や父も家来に殺されるなど悲しい 思いをして育ってきた。それだけ腹の座った子供で、

きらっと光るものがあったからこそ、 人質とされていたのだと思う。そして、信長と秀吉の姿に

学んだからこそ、家康は日本の平 和な時代を完成することができたと思う。この三人が同時期に

登場したことは、まさに神業 といえるだろう。 非常にユーモラスで、人にあだ名をつけるのが

好きだった家康。負け上手、逃げ上手で気 取らない。気さくで家来も民衆も大事にする人柄が、

平和な国家を創ることになったのだと 思う。また、当時の武将たちは天下を取るため、

京を目指して西へ進んだが、家康公だけが 岡崎~浜松~駿府~江戸と東へ進み、

「東照(東を照らす)」という言葉を重んじていたことも 興味深い。 こうした家康との由縁を

もっと皆様に知っていただこうと、昨年、当山に「家康公とゆか りのある禅寺」と書いた

石柱を設置し、徳川家の位牌を参拝いただけるようにした。そして 今年は「おひなまつり」を開催し、

昨年国登録有形文化財となった瑞龍閣や東司と共に、多 くの方にご覧いただくことができた。

家康公の素晴らしさをお伝えするためにも、今の時代 は、積極的に自己発信していくことが

大切だとつくづく感じることができ、大変感謝している。


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