講師:浜松市長 中野祐介氏 演題:浜松をもっと元気に!~浜松から地方創生~ 【講演概要】 21世紀倶楽部の拠点、プレスタワーが建設された昭和60年頃は 景気に勢いのある時代だった。しかし最近は人口減少、少子高齢 化が進んでいる。この流れを変えたいというのが市長立候補の理 由。自治省・総務省勤務時代も地方の現場務めが多かった私は、 常に現場での感覚を大事にしようと取り組んできた。市長として 地域の皆さんにしっかり行政サービスを提供できる力と財源を備 えた都市を確立させたい。 浜松市の特徴は広大な面積を持ち、自然豊かで人口分散型でも 都市機能をしっかり備えていることが特徴。大都市圏へのアクセ スがよく、外部からの人々を受け入れる寛容な風土がある。幸福 度ランキング(2022年)は政令指定都市の中で第一位。さらに健康 寿命に関しても男女とも三期連続第一位を誇る都市で、まさに日 本一暮らしやすい街と言える。 浜松市が誕生した明治44年、初代市長である鶴見信平氏は鉄道 院浜松工場(現JR東海浜松工場)の誘致を積極的に行い浜松の産 業発展に尽力した。同郷である私は次なる浜松を創る使命を強く 感じている。 「もっと元気な浜松」を実現するため、私は「3つの誓い」を掲 げた。①「まち」「しごと」「ひと」を元気にし、浜松から地方 創生 ②安心・安全な都市基盤の構築 ③持続可能な都市・浜松の 実現だ。 具体策では、街の賑わいを取り戻すためフィルムコミッション をはじめ地域の魅力発信を積極的に行い、外国人観光客を誘致。 伝統や文化、スポーツなどの魅力も鍵と考え、音楽の都であるこ とはもちろん、前市長から取り組んでいるビーチマリンスポーツ など特徴的な取り組みも世界に発信し推進していく。 静岡大学と浜松医科大学統合・再編は、最先端の大学の誕生が 世界的な研究者を呼び込む核となり、地域の医療向上や産業発展 など普及効果があると期待している。 産業支援はスタートアップの推進や次世代自動車事業の開発支 援など。浜松の中小企業が持つ技術力は宝。人材を浜松に呼び込 み潜在技術を生かしたい。農林水産業にも先端技術を活用した作 業の効率化を推進。エネルギー先進市としては、2050年までの二 酸化炭素排出実質ゼロを目指し「浜松市域"RE (アールイー)100"」 の実現に向けカーボンニュートラルを進めていく。 「ひと」を元気にする一例では「こども家庭センター」を設置し、 子育て、教育、暮らしの支援メニューに繋いでいくことや、ウェル ネスへの取り組みで健康長寿を目指す。また災害対策を徹底し安心 して住み続けられる都市基盤を整備していく。 来年1月1日からは行政区が3区となり行政基盤の骨格が整う。浜 松は市役所のものではなく皆さんのもの。元気な街は市民や企業の 皆さんが参加している。市役所も力を尽くすが、住民の皆さんも積 極的に市政へご参加くださるようお願いしたい。
20 23年 6月 28日( 水) 21 世紀倶楽部 総会・記念講演会
講師:浜松市長 中野祐介氏
演題:浜松をもっと元気に!~浜松から地方創生~
【講演概要】
21世紀倶楽部の拠点、プレスタワーが建設された昭和60年頃は
景気に勢いのある時代だった。しかし最近は人口減少、少子高齢
化が進んでいる。この流れを変えたいというのが市長立候補の理
由。自治省・総務省勤務時代も地方の現場務めが多かった私は、
常に現場での感覚を大事にしようと取り組んできた。市長として
地域の皆さんにしっかり行政サービスを提供できる力と財源を備
えた都市を確立させたい。
浜松市の特徴は広大な面積を持ち、自然豊かで人口分散型でも
都市機能をしっかり備えていることが特徴。大都市圏へのアクセ
スがよく、外部からの人々を受け入れる寛容な風土がある。幸福
度ランキング(2022年)は政令指定都市の中で第一位。さらに健康
寿命に関しても男女とも三期連続第一位を誇る都市で、まさに日
本一暮らしやすい街と言える。
浜松市が誕生した明治44年、初代市長である鶴見信平氏は鉄道
院浜松工場(現JR東海浜松工場)の誘致を積極的に行い浜松の産
業発展に尽力した。同郷である私は次なる浜松を創る使命を強く
感じている。
「もっと元気な浜松」を実現するため、私は「3つの誓い」を掲
げた。①「まち」「しごと」「ひと」を元気にし、浜松から地方
創生 ②安心・安全な都市基盤の構築 ③持続可能な都市・浜松の
実現だ。
具体策では、街の賑わいを取り戻すためフィルムコミッション
をはじめ地域の魅力発信を積極的に行い、外国人観光客を誘致。
伝統や文化、スポーツなどの魅力も鍵と考え、音楽の都であるこ
とはもちろん、前市長から取り組んでいるビーチマリンスポーツ
など特徴的な取り組みも世界に発信し推進していく。
静岡大学と浜松医科大学統合・再編は、最先端の大学の誕生が
世界的な研究者を呼び込む核となり、地域の医療向上や産業発展
など普及効果があると期待している。
産業支援はスタートアップの推進や次世代自動車事業の開発支
援など。浜松の中小企業が持つ技術力は宝。人材を浜松に呼び込
み潜在技術を生かしたい。農林水産業にも先端技術を活用した作
業の効率化を推進。エネルギー先進市としては、2050年までの二
酸化炭素排出実質ゼロを目指し「浜松市域"RE (アールイー)100"」
の実現に向けカーボンニュートラルを進めていく。
「ひと」を元気にする一例では「こども家庭センター」を設置し、
子育て、教育、暮らしの支援メニューに繋いでいくことや、ウェル
ネスへの取り組みで健康長寿を目指す。また災害対策を徹底し安心
して住み続けられる都市基盤を整備していく。
来年1月1日からは行政区が3区となり行政基盤の骨格が整う。浜
松は市役所のものではなく皆さんのもの。元気な街は市民や企業の
皆さんが参加している。市役所も力を尽くすが、住民の皆さんも積
極的に市政へご参加くださるようお願いしたい。