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日時:2014年3月14日 16:00 投稿者:pt21c

2014年1月23日(木) 18時~  プレスタワー17階 静岡新聞ホールにて

 

講 師  :  服部守親氏

        日本銀行静岡支店長

テーマ  :  「2014年の静岡県経済」

【講演概要】

 今の日本の景気(実質GDP)を見ると、リーマンショックで落ち込む前のピーク時の数値にほぼ戻って

いる。これは、個人消費、住宅投資などの民間需要が水準を超え始めたこと。また、アベノミクスで公共

事業が、景気を引っ張っていることが挙げられる。現時点の日銀の見立てでは、北米や欧州の経済状

況が上向きになってきたことが、日本にも良い影響を与えるほか、何らかの形で資金が増加する気運も

高まってきていることから、なんとか消費税増税を乗り越えていけるとみている。静岡県内の状況は、

企業の業況判断を示すDIを見ると、全国32の中で最下位を示したが、この結果にがっかりする必要はない。

もともとものづくりが盛んな静岡では、期待値が高いため、動向を慎重に見ている企業が多いのだろう。

輸送用機械と電気機械の打撃で、リーマン後に4兆円落ち込んだ出荷額がなかなか戻らないのは事実

だが、ここ2年の県内収益回復状況はなかなか良い。特に、全体の4割を占める中小零細サービス企業が

踏ん張っている姿が数字で確認できる。決して、萎縮しているのではなく、次に何を打って出るかを待ってい

る状態だと理解すべき。 では今後、静岡をどう元気にするか。それは、これまで輸送用機械や電気機械を

メインにしていたものづくりに替わる新しい商売を、官民一体となって見つけることが大切。個人的考えではあ

るが、静岡のものづくりの強みを考えると、新産業候補として航空機産業やロボット産業を挙げたい。人口増加

中の新興国では、今後、旅客機需要が増える。品質やメンテナンスに優れた日本の技術はきっと活かせるに

違いない。また、ロボットについては、サービスロボット市場が拡大していく可能性が内外で大きい。

この間、即効性のある産業としては、観光。富士山をはじめ、観光資源を経済価値としていくことが大切だ。

さらに、高齢者比率が高い静岡では、高齢社会サービスも重要。元気な高齢者に対するサービス業の確立、

介護サービスの生産性アップも求められる。ものづくり、観光、高齢者サービスに加え、食や6次産業を含む

農業分野などの魅力が高まれば、静岡は、他に無い魅力ある地域となり、国内だけでなく、アジア各国から

憧れられる存在になるに違いない。新産業によって年間一割増を目指し、7年間努力し続ければ3兆円になる計算。

これからは、立てたビジョンをいかに具体的なアクションに起こしていけるかが大きな鍵になってくるだろう。


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