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日時:2017年9月28日 12:07 投稿者:pt21c

演題:グローバル人材の宝庫は足元にあり

  ~定住外国人第二世代の活躍に光をあてて~

講師:池上 重弘氏(静岡文化芸術大学 副学長)

【講演概要】

3ヶ月以上日本で暮らしている在留外国人(中長期在留者)数は、

この25年ほどで100万人から200万人に増加。

一時リーマンショックの際に減少したものの、最近再び増加し東京オリンピックのある

2020年まではこの傾向が続くものと想像できる。国別に見ると、

浜松市内は外国人のほぼ半数がブラジル人だが、全国的にはフィリピン人が多く、

最近はベトナム人が増加傾向にある。

この中で、永住資格を持つ人口は約45%を占め、その他定住者や日本人の

配偶者等を考えれば約6割が移民と同じような状況といえる。

つまりそれほど多くの在留外国人が、私たちと同じように日本で経済消費し、

子供たちを教育しているということだ。

そのため、日本生まれ日本育ちの定住外国人二世が確実に増加。

中には日本語が不自由なまま成長し、親の不安定な就労環境で学校へも通えず、

負の連鎖を抱えてしまう家庭もある。生活の格差は確実に大きくなり、

これまでに無い日本の深刻な課題になっている。

しかし反対に希望も見えている。静岡文化芸術大学は2006年度、

初の南米系定住外国人学生が入学し、その後2011年度以降は毎年、

日本人学生と同じ入試を突破し、数名が入学している。彼、彼女たちは、

言葉や文化の壁を乗り越え、外国人差別の苦しみも克服し、自らの力で大学に進学。

複数の文化を知り得たマルチカルチュラルな視点を強みに、

日本企業に望まれて就職し活躍しているのである。

多様性は地域の活力を生み出し、それが地方創生に繋がっていく。

これからは外国人だからと排除するのではなく、

違いを豊かさとして受け入れる社会を目指すべき。そのとき、定住外国人の第二世代が、

日本社会と移住者コミュニティのつなぎ役として大きな力を発揮してくれるに違いない。

そしてさらに、産業の街で活躍できるグローバル人材となって、

この町に輝きを与えてくれるはずだ。いま、地元浜松の足もとに、

こうした未来の力となる若者たちがたくさん暮らしている。

是非その子たちの力を評価し、これから皆さんの会社等に活かしていただきたい。


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