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日時:2016年12月 5日 12:05 投稿者:pt21c

演題:浜名湖観光圏の取り組みとインバウンドの現状

講師:三井 いくみ氏

   (株式会社mocha-chai代表取締役/浜名湖観光圏 観光地域づくりマネージャー)

【講演概要】

当社は広告デザイン会社だが、4年前に外国人スタッフと共に、

訪日外国人向け情報サイト「iN HAMAMATSU.COM」を立ち上げ、

ウェブサイト運営とインバウンドサポート事業を行っている。

今年(株)シーポイントと一緒に開発した、GPS音声ガイド「GOOZEN(偶然)」は、

観光地でスマホから英語・中国語・日本語の観光音声ガイドを聞くことができるアプリ。

現在舘山寺周辺を紹介しているが、来年は湖西連峰のトレッキング情報など、

さらに使用エリアを拡大する予定。

また私自身、今年度から浜名湖観光圏の観光地域づくりマネージャーとして活動している。

観光圏とは、自治体の枠を超え、官民一体で取り組む観光地域づくりのこと。

現在、観光圏整備実施計画認定地域は全国に13エリアあり、浜名湖観光圏は

平成26年に認定されて以来、浜松市と湖西市が連携して「住んでよし、訪れてよし」の

観光地域づくりを促進中。これは、単なる観光地施設を形成するのではなく、

地域に住む人たちが、地元の風土・文化・人の気質を掘り下げ、

見出した地域の価値を更にブラッシュアップし、地域ブランドとしてアピールしていくことが

大きなポイントであることをご理解いただきたい。

既に当観光圏では「海の湖」というブランドコンセプトを掲げ、

ブランドイメージを体感できる着地型体験プロクラムの商品化を積極的に進めている。

浜名湖中央の浅瀬に立って撮影を楽しんだり、浜名湖SA発着の遊覧船を満喫したり、

浜名湖周遊サイクリングを推進したり、花観賞と飲食を組み合わせた

フラワーツーリズムプランをアピールしたり、さまざまな企画が手ごたえを感じ始めている。

最近のインバウンド観光の状況を見ると、

団体観光から個人観光が増え多様化していることが分かる。

浜名湖が友好交流協定を結んだ「日月潭」(台湾)は、観光に対しての意識が非常に高く、

世界からも注目される成熟した観光地。湖あり、田園風景あり、浮島ありと、

浜名湖とよく似ていることも注目し、これから日月潭から学ぶところがたくさんあるように思う。

私たちが自慢とする浜名湖の魅力を世界に発信するために、

「観光分野はフィールド外」と考えるのではなく、あらゆる分野の人たちが心を合わせ、

観光圏の取り組みを一緒に盛り上げていただけたらと思う。


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