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日時:2010年9月29日 15:19 投稿者:pt21c

2010年9月16日(木)
民主党代表選後の今秋政局の行方
講師:歳川隆雄氏(インサイドライン編集長)

 【講演内容概要(敬称略)】
菅直人が小沢一郎に圧勝して再選した今回の民主党代表選挙の最大の特色は、党
内世論と国民世論に違いが無かったということ。田中角栄から学んだ小沢なら「何
か手を打っているに違いない」と政治関係者に深く刷り込まれた「小沢神話」はも
ろくも崩れた。これはある意味、日本にも民主主義が残っていたといえるだろう。
今後の注目は幹事長、財務委員長、さらに国会対策委員長の座に誰が就くかとい
うこと。幹事長や財務委員長は政党交付金や立法事務委託費として党に提供される
約200 億もの金を事実上支配できるキーポスト。国会対策委員長は与野党間の国会
実務の責任者ポスト。「ミスタークリーン」と異名を持つ岡田克也幹事長が誕生する
ということは、人海戦術に資金を使い続けてきたのではと、疑惑を持たれている小
沢勢力に真っ向から対抗していることは言うまでもない。今後、権力闘争の対立が
より精鋭化するのは確実だろう。しかし10 月には検察審査会の最終審査があり、小
沢氏の政治と金の問題は依然続いている。今回の選挙で世論の前には「数が力」と
いう手法が太刀打ちできないと知った小沢派議員たちは、時間経過とともに離反者
が増加するだろうと予想できる。
確かに菅総理大臣はリーダーシップに欠ける、発言がぶれるなどと批判されてい
るが、安定政権になる可能性を十分に秘めている。それは野党とのパイプ。歴史を
さかのぼり1998 年未曾有の金融危機の際、小渕政権下で金融再生法案を成立させ危
機を回避させた与野党若手リーダーたちの人間関係は今なお連綿と続いている。谷
垣禎一と仙石由人、石原伸晃と枝野幸男など互いの交流は深い。もちろん与野党間
で対立する案件はあるにしても、現在ともに最優先すべきが予算関連であるという
共通認識は高く、今後の話し合いがスムーズに進められることが予想される。
さらに来年1 月召集の通常国会の冒頭では具体的なパーシャル連合が顕在化する
とみられる。また、今後インフラ輸出促進委員会も設置され、インフラを海外へ輸
出するナショナルプロジェクトが現実化している。こうした場で活躍する40 代50
代の若手議員は多才な人材が多く、やがて彼らが表舞台で活躍できる時代が着実に
訪れる。そこへ繋ぐためのトランジッションが現在の菅総理の役割ではないか。未
来への可能性を視野に入れて菅政権の今後を見ていこう。


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