日時:2023年7月13日 14:08 投稿者:pt21c

講師:浜松市長 中野祐介氏
演題:浜松をもっと元気に!~浜松から地方創生~
【講演概要】
 21世紀倶楽部の拠点、プレスタワーが建設された昭和60年頃は
景気に勢いのある時代だった。しかし最近は人口減少、少子高齢
化が進んでいる。この流れを変えたいというのが市長立候補の理
由。自治省・総務省勤務時代も地方の現場務めが多かった私は、
常に現場での感覚を大事にしようと取り組んできた。市長として
地域の皆さんにしっかり行政サービスを提供できる力と財源を備
えた都市を確立させたい。
 浜松市の特徴は広大な面積を持ち、自然豊かで人口分散型でも
都市機能をしっかり備えていることが特徴。大都市圏へのアクセ
スがよく、外部からの人々を受け入れる寛容な風土がある。幸福
度ランキング(2022年)は政令指定都市の中で第一位。さらに健康
寿命に関しても男女とも三期連続第一位を誇る都市で、まさに日
本一暮らしやすい街と言える。
 浜松市が誕生した明治44年、初代市長である鶴見信平氏は鉄道
院浜松工場(現JR東海浜松工場)の誘致を積極的に行い浜松の産
業発展に尽力した。同郷である私は次なる浜松を創る使命を強く
感じている。
 「もっと元気な浜松」を実現するため、私は「3つの誓い」を掲
げた。①「まち」「しごと」「ひと」を元気にし、浜松から地方
創生 ②安心・安全な都市基盤の構築 ③持続可能な都市・浜松の
実現だ。
 具体策では、街の賑わいを取り戻すためフィルムコミッション
をはじめ地域の魅力発信を積極的に行い、外国人観光客を誘致。
伝統や文化、スポーツなどの魅力も鍵と考え、音楽の都であるこ
とはもちろん、前市長から取り組んでいるビーチマリンスポーツ
など特徴的な取り組みも世界に発信し推進していく。
 静岡大学と浜松医科大学統合・再編は、最先端の大学の誕生が
世界的な研究者を呼び込む核となり、地域の医療向上や産業発展
など普及効果があると期待している。
 産業支援はスタートアップの推進や次世代自動車事業の開発支
援など。浜松の中小企業が持つ技術力は宝。人材を浜松に呼び込
み潜在技術を生かしたい。農林水産業にも先端技術を活用した作
業の効率化を推進。エネルギー先進市としては、2050年までの二
酸化炭素排出実質ゼロを目指し「浜松市域"RE (アールイー)100"」
の実現に向けカーボンニュートラルを進めていく。
 「ひと」を元気にする一例では「こども家庭センター」を設置し、
子育て、教育、暮らしの支援メニューに繋いでいくことや、ウェル
ネスへの取り組みで健康長寿を目指す。また災害対策を徹底し安心
して住み続けられる都市基盤を整備していく。
 来年1月1日からは行政区が3区となり行政基盤の骨格が整う。浜
松は市役所のものではなく皆さんのもの。元気な街は市民や企業の
皆さんが参加している。市役所も力を尽くすが、住民の皆さんも積
極的に市政へご参加くださるようお願いしたい。


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