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日時:2016年3月23日 16:15 投稿者:pt21c

2015年8月21日(金)21世紀倶楽部月例セミナー
演題  驚くようなミツバチの生活とは 
講師  寺田幸宏 氏 日本アピセラピー研究会副会長

 
【講演概要】
私は現在77歳。畑仕事もこなす健康体は、自家用として養蜂しているハチミツを食べているからと実感している。
日本にいるミツバチは、日本列島が形成された頃から存在していたニホンミツバチと、明治になって外国から入ってきたセイヨウミツバチの2種類。閉鎖空間に、正六角形の巣穴を作り、花の蜜や花粉を集め、ハチミツにして溜めていく。養蜂で見かける木枠は、人間が採取しやすいようにミツバチを家畜化したものだ。
木の欠片等を持ってきて巣を作るスズメバチ等に対して、ミツバチは自らの体の中から分泌された蜜蝋で巣を作る。一群(一つの集団)に女王蜂は1匹。ミツバチは子孫を増やすことが最大の使命のため、巣箱がいっぱいになると、新たな女王蜂を作り出し、2匹目となった女王蜂は仲間を連れて巣別れし、また自分の群を大きくしていく。
一群は、多ければ2~3万匹の集合体。女王蜂を頭に整然とした秩序があり、その役割は、女王蜂の世話係、巣作り、門番、清掃、花粉集め等と細かく分担され、3~4日毎に役割が変わっていく。働き蜂は全部メスだが、卵を産むのは女王蜂のみ。オスは生殖以外の仕事は無いので、生殖時期が過ぎ秋になると、巣から追い出されることも多い。
卵は、女王蜂も一般の蜂も同じだが、王台(おうだい)と呼ばれる特別室に産み付けられた卵だけが、女王蜂となる宿命を持ち、ローヤルゼリーが与えられて大きく成長していく。
巣の中はミツバチ自らの力で温度や湿度が調整される。寒い冬には、飛ぶための筋肉を振動させて放熱し、巣の中を温める。暑い夏には、胃の上にある袋に水を入れて運び、水分を巣に付けて気化熱を奪うことで温度を下げる。こうした働くエネルギーの源となるのがハチミツなのだ。
さらに、ミツバチは見事な情報伝達能力を持ち、「8の字ダンス」と呼ばれる動きによって、エサのある場所が、巣と太陽の位置からどの方向に、どれくらいの距離に、何時頃大量に採れるか等を、的確に仲間に伝えている。これほど高い能力を持つミツバチ。脊椎動物の最高峰が人間だとしたら、無脊椎動物の中で、最高に進化しているのがミツバチだと言っても、過言ではないだろう。


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