2015年4月20日(月)18時よりプレスタワー17階にて開催しました。
講師 航空自衛隊 第一航空団司令兼浜松地司令
空将補 上田 知元(うえだ・ともゆき)氏
演題 「航空自衛隊の活動」
【講演概要】
航空自衛隊の主たる任務は防衛出動。国民保護や海上警備、弾道ミサイル防衛、
対領侵措置、国連平和維持活動などは従たる任務となる。定員は約5万人、
その半数以上が実任務にあたる航空総隊に所属し、国内4つの防衛区域エリア
(北部、中部、西部、南西)ごとに、戦闘機、レーダーサイト、地対空ミサイルシステムなどの
戦闘機能を持っている。
我が国の周辺諸国を見ると、中国軍は第4世代戦闘機が増えているだけでなく、
さらに質を向上させた第5世代戦闘機開発を進め、日本の自衛隊の2倍以上の主力戦闘機を保有。
AWACS、爆撃機、弾道ミサイル、空中給油機、空母、巡航ミサイルを備えている。
ロシアは、戦闘機数は中国に比べれば少ないが、空中での機動性を安定させたり、
コンピュータやレーダーを積み替えてバージョンアップしたり、即応体制強化と軍事力の近代化を進めている。
北朝鮮は、新しい戦闘機は無いものの、核ミサイルを一千発単位で持っていることが問題。
もし実際に撃たれた場合、日本が持つ防御ミサイルでは、半数ほどしか対処できない。
また、日本のレーダーでは、打ち上げられたことが感知できないため、アメリカの偵察衛星情報に頼ることになる。
このように、実際に脅威を与える能力を持つ周辺諸国を把握し、我が国では、日米共同の実践的な訓練に参加し、
防衛準備を行っている。「防空識別圏」は、この圏内を飛ぶ飛行機は、どこの国の何のための飛行かを
確認するエリアだが、そこからさらに領空侵犯が疑われる場合は、指令から5分以内に離陸し、無線で注意する。
この対領空侵犯措置(スクランブル)回数は、東西冷戦期以降、特に中国に対しての数が増加し、
今年度は過去最高の回数になるかもしれない。
浜松基地は、教育部隊と実任務につく部隊があり、約2500人が勤務。
パイロットは約3年の厳しい教育を受け、その中から6~7割がウィングマークを付けパイロットデビューする。
ブルーインパルスのパイロットはパイロットの中でも、特に操縦技量が高く、チームワークがとれる人間が選ばれる。
今年もブルーインパルスが飛行できる日を調整し、エアフェスタを開催する予定だ。
4月セミナーレポート
2015年4月20日(月)18時よりプレスタワー17階にて開催しました。
講師 航空自衛隊 第一航空団司令兼浜松地司令
空将補 上田 知元(うえだ・ともゆき)氏
演題 「航空自衛隊の活動」
【講演概要】
航空自衛隊の主たる任務は防衛出動。国民保護や海上警備、弾道ミサイル防衛、
対領侵措置、国連平和維持活動などは従たる任務となる。定員は約5万人、
その半数以上が実任務にあたる航空総隊に所属し、国内4つの防衛区域エリア
(北部、中部、西部、南西)ごとに、戦闘機、レーダーサイト、地対空ミサイルシステムなどの
戦闘機能を持っている。
我が国の周辺諸国を見ると、中国軍は第4世代戦闘機が増えているだけでなく、
さらに質を向上させた第5世代戦闘機開発を進め、日本の自衛隊の2倍以上の主力戦闘機を保有。
AWACS、爆撃機、弾道ミサイル、空中給油機、空母、巡航ミサイルを備えている。
ロシアは、戦闘機数は中国に比べれば少ないが、空中での機動性を安定させたり、
コンピュータやレーダーを積み替えてバージョンアップしたり、即応体制強化と軍事力の近代化を進めている。
北朝鮮は、新しい戦闘機は無いものの、核ミサイルを一千発単位で持っていることが問題。
もし実際に撃たれた場合、日本が持つ防御ミサイルでは、半数ほどしか対処できない。
また、日本のレーダーでは、打ち上げられたことが感知できないため、アメリカの偵察衛星情報に頼ることになる。
このように、実際に脅威を与える能力を持つ周辺諸国を把握し、我が国では、日米共同の実践的な訓練に参加し、
防衛準備を行っている。「防空識別圏」は、この圏内を飛ぶ飛行機は、どこの国の何のための飛行かを
確認するエリアだが、そこからさらに領空侵犯が疑われる場合は、指令から5分以内に離陸し、無線で注意する。
この対領空侵犯措置(スクランブル)回数は、東西冷戦期以降、特に中国に対しての数が増加し、
今年度は過去最高の回数になるかもしれない。
浜松基地は、教育部隊と実任務につく部隊があり、約2500人が勤務。
パイロットは約3年の厳しい教育を受け、その中から6~7割がウィングマークを付けパイロットデビューする。
ブルーインパルスのパイロットはパイロットの中でも、特に操縦技量が高く、チームワークがとれる人間が選ばれる。
今年もブルーインパルスが飛行できる日を調整し、エアフェスタを開催する予定だ。