残暑の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、9月例会はセミナー講師に、時事通信社政治部長の高橋正光様をお招きします。先の参院選でも大勝した安倍政権が進める成長戦略や外交などの課題について、ベテラン政治記者の鋭い視点で解説していただきます。多数の会員の方々のご参加をお待ちしております。
日 時 9月18日 (水) 18:00~ セミナー
19:00~ 懇親会
会 場 プレスタワー17階 静岡新聞ホール
講 師 時事通信社 政治部長
高橋 正光(たかはし・まさみつ)氏
テ ー マ 「真価問われる安倍政権―課題と展望」
【講師略歴】
1961年、東京都生まれ。慶応大法学部政治学科卒業後、時事通信社に入社し、政治部に配属。浦和支局を経て政治部に戻り、自民党小渕派、新進党、公明党などを担当。外務省、自民党、首相官邸の各クラブキャップを歴任し、政治部次長兼編集委員。2011年から政治部長を務めている。
※ 会員及び代理出席者はセミナー、懇親会ともに無料です。
同伴者及びビジターはセミナー&懇親会参加費3,000円です。
※ 準備の都合がありますので、早目のお申込をお願いします。
「自由語会」(航空自衛隊浜松基地との交流会)
参加へのご案内
日 時 9月25日(水) 午後6時半から8時半まで
会 場 21世紀倶楽部 15階 L会議室
講 師 航空自衛隊 衛生隊長
前川孝一2等空佐
演 題 「防衛大学校について」
参加費 2,000円
航空自衛隊浜松基地と21世紀倶楽部の会員有志が自由に語り合い、交流と理解促進を深めるのが目的で、毎月1回、開催しています。21世紀倶楽部会員はどなたでも参加できます。浜松基地からは、救難、気象、管制、衛生、音楽など各隊長クラスが参加します。例会は相互に努める講演を基に、会食しながら、自由に語り合います。8月は21世紀倶楽部会員のアンカー・プラネット代表中西由美子氏に「近況あれこれ」と題してお話いただき、7月は21世紀倶楽部月例会と合同開催の納涼祭で飲んで食べて楽しい時間を過ごしました。関心をもたれる方々の多くの参加をお待ち申し上げます。
2013年8月21日(水) 21世紀倶楽部月例セミナー
講師 溝口紀子氏
バルセロナ五輪柔道女子銀メダリスト、静岡文化芸術大学准教授、県教育委員
【講演概要】
全日本柔道連盟(以下全柔連)は、体罰事件、公金不正、パワハラやセクハラ等、一連の不祥事が相次いだ。これは、男のムラ社会のような体質が、原因の根底にあったと思う。
組織に女性理事は存在せず、高段位の実力者が男性管理者・監督となり、権力が重んじられている。内部批判は許されず、内部の問題を外部に漏らそうものなら、それは報復となって返ってくる。こうした中、選手が告発するということは、決死の覚悟だった。ならば、私は、選手OGとして、告発した者を後押ししなければ、選手が潰されてしまう、という思いで告発側にたち発言した。
今回の全柔連の事件を機に、スポーツ界全体が、体罰について考え直すきっかけになったと思う。アンケートを行ってみると、一般的に体罰が容認されてきたことを思い知らされた。特に日本では、徒弟制度を重んじ、指導を受ける側やその保護者たちが、根性精神論とも言えるスパルタを、認めている割合が多いことも根深い。「相手を思っての叱咤激励は体罰ではない」とする声もあり、非常に難しい問題といえる。しかし、スポーツの本来のあり方とは、決して暴力ではなく、ルールを重んじ、言葉のコミュニケーションで指導していくべきだ。
この度、全柔連は、村上春樹旧会長ら23人の理事が辞任し、宗岡正二・新日鉄住金会長兼最高経営責任者が新会長に就任し、組織改革に向けた新体制がスタートした。スポーツの文明化は、実証できる科学や知識を通して、言葉化し、コミュニケーションによって「強育」「競育」「共育」を進めていくことが大切だと思う。そして、もし内部不祥事が起きてしまった場合の解決策は、隠蔽せずに、一刻も早く自ら公表し、改革に向かうこと。
不祥事が起きたときが、変化のチャンス。組織の中では、時に勇気を持って声を上げなくてはいけないこともある。不正に対して、自分が勇気を持って立ち向かうことができるか。今回の件で、自分自身も、大変多くのことを勉強させてもらった。
17階 静岡新聞ホール