日時:2012年10月29日 13:59 投稿者:pt21c

2012年 2012年 10 月19 日( 金)


21 世紀倶楽部 定例セミナー

想定東海地震に備える

 

 講師 小林佐登志 氏 (静岡県地震防災センター所長  )

 

10月19日講演会の様子

 

【講演概要】

 東海地震は、プレート境界に起こりやすい海溝型が想定され、東日本大震災と同じ原理と考えられている。しかし、東日本では震源域がすべて海域で、陸域での揺れはさほど大きくなかったのに対して、想定東海地震では津波の心配と同時に、阪神淡路大震災のような、陸域での大きな揺れ(震度7~6の直下型)も同時に起こる心配がある。そこで県では、平成13年に作成した被害想定数値をさらに半減させようと、アクションプログラムを作成して、対策に取り組んでいる。

県の地震対策は、 昭和51年の地震予知連絡会総会で、地震学者である石橋克彦神戸大学名誉教授が東海地震への警告を発表したのをきっかけに、当時の山本敬三郎県知事が県民の命を守るべく、昭和54年から対策をスタートさせた。以来30年以上が経った現在、地震対策に掛けたお金は二兆円。防潮堤などハード整備は、全国でも先進的な取り組みをしている。学校校舎の耐震整備も進み、公立学校は平成27年度までに100%にしようと計画を進めている。

 しかし、公共の対策だけでなく、何よりも重要なのは「自らの命は自ら守る」という県民一人一人の意識。静岡県内では、組織率ほぼ100%の自主防災組織が大きな力であり、地震対策への県民意識が非常に高いことが自慢。今後ますます高齢化が進み、道路や橋梁、新幹線等、インフラの老朽化 対策が重要になっていく中、地域の人たちの意識は大きな戦力となる。そのため、企業や学校内において、防災リーダーとなる人材を一人でも多く育成していきたいと考えている。

 また、各家庭での防災大使雲基本。県危機管理局職員が考案した「家庭内DIG」は、災害時の対応策を考えるベースとなるので、積極的に活用してほしい。耐震性の家に住み、3日以上の水と食料、煮炊き用の携帯ガスコンロや、冬場の寒さしのぎに石油ストーブを確保するなど、最低一週間は自分たちで生き延びるために必要なことを、日ごろからしっかりと、各家庭で相談し、意識を高めて頂き、地域の防災訓練にも、積極的に参加して頂きたい。

10月19日 懇親会の様子


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