日時:2012年5月30日 14:20 投稿者:pt21c

 2012年5月21日(月)
21世紀倶楽部定例セミナー
「富士山の世界文化遺産登録を目指して」
講師 下山 晃司氏 静岡県文化・観光部長

【講演概要】
静岡県文化・観光部は平成22年に発足した組織で、文化と観光が一体となり、「憧れ」を呼ぶ“ふじのくに”づくりをテーマに活動中。現在はユネスコに、富士山の世界遺産登録の推薦書を提出し、登録審査を受けている。
「世界遺産」とは1972年にユネスコで採択された国際条約で、2011年11月現在188カ国が締結。日本は世界125番目に、法隆寺地域の仏教建造物が世界遺産となったのを皮切りに、2011年までに16件が登録された。その数は世界14位(ちなみに1位のイタリアは47件)。
世界遺産として登録されるには、ユネスコの価値基準を基に、世界で唯一無二のものであることを証明し、それぞれの資産を持つ地域の人たちが、将来に渡って守っていく体制を作り、保護・管理を約束することが必要となる。平成15年に、国内19の自然遺産候補地の中に富士山も含まれていたが、火山学的に他に例があることや、ゴミ、し尿処理対策も指摘され、当時は登録に至らなかった。しかしその後、トイレ整備や不法投棄パトロールなどの対策を進め、富士山を世界遺産にする国民会議を発足。今回の文化遺産登録審査という正念場を迎えるに至った。富士山は「富士山信仰」という山岳に対する固有の文化的伝統を持っている。また万葉集や古典物語に登場するだけでなく、世界の芸術家にも大きな影響を与え、芸術の源泉であることも明らか。こうした価値をコンセプトに打ち出し、普遍的価値を証明していく。
今後の保護・管理については、静岡県行動計画を策定し、富士山世界遺産センター(仮称)を整備、さらに2月23日を富士山の日に定めるなど、国民運動を展開していく。今年の夏から秋に現地調査が入り、平成25年夏に登録されるかが決定される。登録後には、知名度アップによる地域住民の誇りが高まるだけでなく、経済的効果も期待でき、その影響は県東部だけでなく、県内各地へ波及する大きなチャンスと捉えている。そこで、是非とも皆様には、富士山世界文化遺産両県県民会議(会費無料)へご賛同頂き、ポスター掲示や保護・保全活動の応援協力をお願いしたい。

下山晃司氏

講演の様子

懇親会スタート

 


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