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日時:2011年4月 4日 16:19 投稿者:pt21c

21世紀倶楽部 特別講演会レポート
2011年3月24日(木)
「自我作古」~我よりいにしえをなす~
講師 海部俊樹氏 (元内閣総理大臣)

【講演 概要 】

 29 歳のとき代議士に初当選させて頂き、去年79 歳の誕生日が過ぎた。49 年9カ月の
代議士生活を顧みて、私がいま強く思うのは「我よりいにしえをなす」。これからの日
本が、どうしたらもっと大きく、力強く、さらにいい世の中になるかは、人任せでなく、
自分自身が身の周りの何をしたら世の中が明るくきれいになるかを考えていくこと。そ
れが我々全員の責任であると思う。最近「政治とカネ 海部俊樹回顧録」という本を出
版させて頂いたが、小沢一郎氏の問題をはじめ、古くからの政治と金の分かりにくい関
わりは、少しずつ変えていかなくてはならない、その責任が自分にあると決心を固めて
いる。
 これまで労働政務次官や文部大臣などを経験し、多くの方と対応してきて思うのは、
いい国作りを目指すために大事な基本は教育だと感じる。それは難しい学術だけでな
く、祖先に手を合わせる習慣、有難うと感謝する習慣など、それぞれの日常で親が子に
語り伝えていく中に、本当の教育があるのではないか。今日から皆さん一人ひとりが、よ
くないことは繰り返さない、素直に感謝する、そんな小さなさざなみの行動がやがて大
きな成果になっていくだろう。
 現在の政治を見ると、小選挙区制に変えても派閥が無くならなかったことは誠に残
念。しかし中選挙区制ではまた金が幅を利かせてしまう。しっかりと政策で争える小選
挙区制を目指すべき。また最近気になるのは菅さんの「最小不幸社会」という発言。不
幸を連発されて国民が朗らかになれるはずがない。50年前の伊勢湾台風の際には私の
郷里の家も水没し、地域の産業は大きく落ち込んだ。しかしそんな時も夢と希望の話を
して乗り越えた。今こそ大きな影響力を持つ菅さんが、前向きな表情で国民の前に登場
してくれたら、きっと世の中も変わるはず。我々政治家の役目は、最大多数の最大幸福
を考えるのが役目なのだ。


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