「サッカーが与えてくれたもの 」 サッカー元日本代表 武田修宏 氏 特別登壇 ジュビロ磐田 スポーツダイレクター 藤田俊哉 氏 インタビュアーフリーアナウンサー 鬼頭里枝 さん 【トーク 概要】 1967年浜松市生まれ。浜松市立佐藤小学校時代から「ゴールを狙う感覚 が抜群」と評され「将来はサッカー選手になりたい」と文集に書いた。 両親が 共働きだったので自分の事は自分でする習慣が身についた。また高 校時代看護師の母から「自分自身の責任で過ごすように」と書かれた手紙 が印象深い。 高校卒業後、当時まだプロが無かったため読売サッカークラブに入団。 その後J リーガーとなり有名になると収入が一気に増え生活は一変した。 さらに 「ドーハの悲劇」の予選敗退 という忘れられない試合や、戦力外 通告、多額の借金 を抱えるなど大きな挫折も経験。それでもサッカーをし たいと単身南米に移りプレーした。 日本では怪我をさせた加害者が非難されるが、南米では怪我をした選手 の自己責任と言われる。南米選手たちの甘えの無い人間力の強さを感じた。 日本人はチームのために頑張ることを考えるが、外国人は自分の頑張りが チームに活きていくという考え方。こうした経験から周囲に影響されない 自分自身の軸を大事にすることを学んだ。そして辛い時期に声を掛けてく れる良き仲間たちの有難みを実感した。チームスポーツは誰かが失敗した 時、必ず誰かが助ける。皆が力を合わせて頑張ることこそ大切。結果はど うあれ、そうした経験は人々の心を結び人生を豊かにしてくれる。 スポーツの世界でも企業や芸能界の世界でもトップに居続ける人は常に 自分に向き合い地道な努力を積み重ねている。「人間は負けたら終わりなの ではない。あきらめたら、終わりなのだ」というリチャード・ニクソンの言 葉も感慨深い。 現在はサッカーの指導者を念頭に日々邁進中。全国各地のチーム練習や試 合を見学している。トレーニングの様子が試合に反映されているのを観るの が楽しい。 ◆【 藤田俊哉ジュビロ磐田スポーツダイレクター 登壇 】 【武田】森保一日本代表監督も古くからの友人。ワールドカップでドイツに 勝利し、次のコスタリカ戦では日本全体が勝てるだろうという空気だったが、 監督はフランスに勝利したコスタリカは甘くないと理解していた。試合後 「応援ありがとう。批判も仕方ない」と冷静に受け止めていた。スペイン戦 では試合の一週間前に「オリンピックで 2 回闘っているのでやり方がある程 度分かる」と準備ができている様子だったので、自分は勝てると思っていた。 優勝したアルゼンチンは、メキシコ戦のときと決勝戦のときとプレーのレベ ルが全く違った。気持ちのギアが入ったときの迫力 を日本も見習うべきと感 じた。 【藤田】次回のワールドカップ2026では出場枠が拡大。今後日本人の監督が世 界の監督として活躍できる道を作ることができたらと考えている。これだけ日 本人選手が海外で活躍している時代なので指導者のレベルアップも必然だと思う。 【武田】浜松出身者として自分もいつかサッカーで静岡に恩返しができたらと 考えている。サッカーを通じてパワーと勇気を皆さんにお届けしたい。藤田俊 哉さんも静岡のサッカーを盛り上げているので、皆さんも応援をお願いします。
2022年12月21日(水)21世紀倶楽部トークショー
「サッカーが与えてくれたもの 」
サッカー元日本代表 武田修宏 氏
特別登壇 ジュビロ磐田 スポーツダイレクター 藤田俊哉 氏
インタビュアーフリーアナウンサー 鬼頭里枝 さん
【トーク 概要】
1967年浜松市生まれ。浜松市立佐藤小学校時代から「ゴールを狙う感覚
が抜群」と評され「将来はサッカー選手になりたい」と文集に書いた。
両親が 共働きだったので自分の事は自分でする習慣が身についた。また高
校時代看護師の母から「自分自身の責任で過ごすように」と書かれた手紙
が印象深い。
高校卒業後、当時まだプロが無かったため読売サッカークラブに入団。
その後J リーガーとなり有名になると収入が一気に増え生活は一変した。
さらに 「ドーハの悲劇」の予選敗退 という忘れられない試合や、戦力外
通告、多額の借金 を抱えるなど大きな挫折も経験。それでもサッカーをし
たいと単身南米に移りプレーした。
日本では怪我をさせた加害者が非難されるが、南米では怪我をした選手
の自己責任と言われる。南米選手たちの甘えの無い人間力の強さを感じた。
日本人はチームのために頑張ることを考えるが、外国人は自分の頑張りが
チームに活きていくという考え方。こうした経験から周囲に影響されない
自分自身の軸を大事にすることを学んだ。そして辛い時期に声を掛けてく
れる良き仲間たちの有難みを実感した。チームスポーツは誰かが失敗した
時、必ず誰かが助ける。皆が力を合わせて頑張ることこそ大切。結果はど
うあれ、そうした経験は人々の心を結び人生を豊かにしてくれる。
スポーツの世界でも企業や芸能界の世界でもトップに居続ける人は常に
自分に向き合い地道な努力を積み重ねている。「人間は負けたら終わりなの
ではない。あきらめたら、終わりなのだ」というリチャード・ニクソンの言
葉も感慨深い。
現在はサッカーの指導者を念頭に日々邁進中。全国各地のチーム練習や試
合を見学している。トレーニングの様子が試合に反映されているのを観るの
が楽しい。
◆【 藤田俊哉ジュビロ磐田スポーツダイレクター 登壇 】
【武田】森保一日本代表監督も古くからの友人。ワールドカップでドイツに
勝利し、次のコスタリカ戦では日本全体が勝てるだろうという空気だったが、
監督はフランスに勝利したコスタリカは甘くないと理解していた。試合後
「応援ありがとう。批判も仕方ない」と冷静に受け止めていた。スペイン戦
では試合の一週間前に「オリンピックで 2 回闘っているのでやり方がある程
度分かる」と準備ができている様子だったので、自分は勝てると思っていた。
優勝したアルゼンチンは、メキシコ戦のときと決勝戦のときとプレーのレベ
ルが全く違った。気持ちのギアが入ったときの迫力 を日本も見習うべきと感
じた。
【藤田】次回のワールドカップ2026では出場枠が拡大。今後日本人の監督が世
界の監督として活躍できる道を作ることができたらと考えている。これだけ日
本人選手が海外で活躍している時代なので指導者のレベルアップも必然だと思う。
【武田】浜松出身者として自分もいつかサッカーで静岡に恩返しができたらと
考えている。サッカーを通じてパワーと勇気を皆さんにお届けしたい。藤田俊
哉さんも静岡のサッカーを盛り上げているので、皆さんも応援をお願いします。