4月の例会は、
天竜浜名湖鉄道株式会社代表取締役社長の
松井宜正氏を講師にお迎えし、
「天竜浜名湖鉄道・今、そしてこれから」
というテーマで、
天浜線への誘客の取り組みなどについて
ご講演いただく予定です。
日時は、4月24日(木)午後6時から
会場は浜松プレスタワー17階静岡新聞ホールです。
5月の例会は、
橋本エンジニアリング株式会社代表取締役社長の
橋本裕司氏を講師にお迎えし、
「新事業創出〜パラアスリートが使う軽量車椅子開発の裏側〜」(仮題)
というテーマでご講演いただく予定です。
日時は、5月29日(木)午後6時から
会場は浜松プレスタワー17階静岡新聞ホールです。
2025年3月27日(木)21世紀倶楽部月例セミナー
魅力的な湖西市をこどもたちへ
講師 湖西市長 田内 浩之 氏
【講演概要】
東京都中野区生まれ、47歳。幼少期は重度の小児喘息で小4までほとんど病
院の酸素テントですごした。中学入学と同時に父の故郷の湖西市に移り、鷲津
中学校に転校。体が元気になってからは、小学校時代に空手を始めた。中2の
とき近所に空手道場ができたので入門。ここの師匠から多くの大事なことを学
んだ。ちなみに空手は今もこの道場で毎週こどもたちに指導をしている。浜松
南高に進学後は空手を生かして大学進学を目指したが、ケガで挫折。恩師に励
まされて勉強に取り組み、立教大学に入学し、卒業後は遠州鉄道株式会社に入
社。約10年保険事業本部で営業を担当した。遠州鉄道は素晴らしい会社だった
が、体が弱かった自分が社会のおかげで命が助かったという思いがずっとあっ
たので、直接的に困っている方のために働きたいと考えていた。そして、父の
看病のために介護休暇をもらって母と交替でホスピスに通っているときに、政
治家になろうと決意した。平成23年、41票差という全国一の僅差で静岡県議会
議員に初当選。4期を務めた後、昨年の湖西市長選挙で当選し、12月に市長に就任。
『魅力ある湖西市をこどもたちへ』が市政のキャッチフレーズ。政策を考える
うえでのベースは毎年行っている市民意識調査。湖西市の住みにくいと思うと
ころは、1番が「交通が不便」、2番が「医療資源が少ない」、3番目が「街の賑
わいが少ない」。まずはそこを徹底的にやる。公共交通については、車が無く
ても行きたい場所にいつでも行ける状況を作りたい。遠鉄タクシーさんの協力
で実施しているデマンドタクシーを 1 年後にはさらに充実したものにするよう
に準備中。医療については、貴重な税金を使った湖西市民病院の経営を引き締
めつつ、より良い医療を行える方法を院長と共に模索中。街の賑わいについて
は、湖西市は製造業の街、豊田佐吉翁が生まれたトヨタグループ発祥の地であ
る。トヨタバッテリーも誘致されて、湖西市の知名度が上がってきた。また、
新居の関所の周りは最近若い人の出店が増えている。これは地域の方や市議会
議員さんたちが空き家マップを作ってくれたことが発端。昔からある老舗も頑
張っていて、いい雰囲気になっている。そういう流れを鷲津駅前や新所原駅前
にも広げたい。街を賑やかにするには観光も大事で、浜名湖観光の課題はホテ
ルのバラエティが少ないこと。富裕層に売り込めるような高価格帯のホテルの
誘致をしている。また、登山客が増えている湖西連峰は、樹木や登山道をしっ
かり保全。2 ヶ所ある登山道入り口の周りにカフェやショップを計画中。
老朽化に伴い湖西市役所の立替を予定。武蔵野市の武蔵野プレイスのような
、図書館機能プラス多種多様な若者が集まることのできる魅力的な複合施設を
目指したい。
地域の未来をつくるのは教育。AIを使った学習教材でこども一人一人に応
じた個別最適化の教育を導入すると同時に、自然の中で自分たちで遊びを考え
る体験型の教育も増やしていく。
市長になってマネジメントの悩みがわかるようになった。豊田章男会長が言
われたことだが、肩書で仕事をするのではなく役割だということ。部長も新人
も、役割が違うだけで立場はフラット。そこは大切にしていきたいと思う。ま
だまだ未熟だがご指導いただければと思う。