日時:2026年10月 1日 11:34 投稿者:pt21c

講師:中山彰人氏   セミナー写真.jpg

持続可能な企業として存続し続けるために~現場課題を踏まえたdXの取組~

講師 浜松倉庫株式会社 代表取締役社長 中山 彰人 氏

【講演概要】
「dX」のdが小文字なのは、すべきことは「X:変革」で、必要があれば「d:デジタル」を使うという意義付けによる。明治40(1907)年創立、来年120周年。従業員125名。物流事業のほか地ビールレストラン「マインシュロス」も運営。売上は増加中。正社員比率は85%超。男女比率6:4。産休・育休の復帰率100%、男性の育休率100%。過去3年の離職率0%。浜松地域に事業を通じて賑わいをもたらし、地域に貢献することが存在意義。倉庫に「もの」、駐車場に「車」、レストランに「人」、DXで「データ」を集めて地域を元気にする。持続可能な企業を目指すための変革として、「人材確保」「生産性向上」に取り組んでいる。
 人材確保では、女性の活躍。物流業界は男性社会という定説を「変革」し、21年前に現場女性従業員の採用を開始。2005年から2026年の女性採用率は7割を超え、リフトオペレーターとしての現場女性採用率は56.2%。平均年齢も34.8歳で、業界の中では10歳以上若い。
 生産性向上については、2015年から3年間かけ、お客様も巻き込んで業務を抜本的に「変革」。若手管理職による会社の方向性の検討、調査、問題点の設定に始まり、そこで出た「業務スリム化、営業力強化、品質向上」の課題を掘り下げ、新システムの検討・導入となった。具体的には、全倉庫の無線LAN化と全商品のバーコードによる管理体制の構築。完全なペーパーレスで情報をデータ化し、リアルタイムで情報をお客様も持てる体制を作った。その効果で10人工分の余力を創出したので都田の新倉庫に充当。データ化により様々な分析が可能になり、受け身型ビジネスから提案型ビジネスへと転換した。2022年には国内中小企業初のDX認定を受け、2024年には経済産業省の「DX Selection 2024」のグランプリを受賞。BCPも意識し、都田流通センターではPC・ネットワークを保全。停電しても最低3日間動ける態勢を整えている。さらに、紙とペンによるアナログ対応訓練も実施。サイバー攻撃に対しても対応のBCPを策定している。この20年間、当たり前を疑いながら会社を変革し、レス化を推進。ペーパーレス、FAXレス、固定電話レス。FAXレスにより事務の仕事が分析・提案にチェンジしたことによる事務所レス。新たな荷役機器によるリフトレス化にも取り組んでいる。
 そして、業務改革の成果を従業員にしっかり還元し、モチベーションを高めてもらうため、2023年には人事・評価制度を「変革」。賃金を地域製造業と同水準に引き上げ、「子どもは会社で育てる」という方針のもと子育て応援制度を創設。「持続的な好循環」をめざす。今年は市の「はままつ子育て世代活躍企業コンテスト」で大賞を受賞。現場の声も様々に反映し、入社1年目の女性社員のアイデアで「推し活手当」というものも生まれた。
 昨年、都田流通センターに環境配慮型GX・DX倉庫が竣工。BCP対応、発電機完備、倉庫内完全空調、お客様のESG経営にも寄与。ZEB認証、「CASBEE静岡」A評価を取得。DXとロボットの協働、無人受付システムによって自動化、効率化を実現。最先端のハード、ソフトを活用して、医療機器、精密機器等の取扱いを開始し、全く新しいビジネスにチャレンジしている。


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